ヒトコワ2 -ほんとに怖いのは人間-(2013年の日本映画、オムニバス作品)を観ました。
~これまでのあらすじ~
『ヒトコワ』全シリーズ全エピソード論破する!
では以下目次です。
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本記事は、映画『ヒトコワ2 -ほんとに怖いのは人間-』の詳細なネタバレを含みます。また、「論破」はフリではなく、ガチでボロクソにいくためファンの方は見ないでください。でも一応、私もファンです(どれぐらいファンなのかというと、映画1作目を観た時点で全シリーズ視聴&レビューを決めたぐらい)。以上、ご了承ください。
第1話「ペットモニター」のあらすじとネタバレ
第1話「ペットモニター」の簡単なあらすじ~
本当に怖い人間役は、中年女性事務員のカネコ(と、若い女性事務員カミヤマ?)。
女性事務員のカミヤマは、同僚の中年女性、カネコの尻拭いをさせられていた。
カネコは、会社のパソコンを自宅のペットモニターに繋いで、勤務時間中でも愛犬を眺めるばかり。
部長のタオカは、年上のカネコを叱れずに、カミヤマに責任を押しつけてくる。
しかも、タオカは既婚者で、結婚指輪をはめたままカミヤマを誘ってくる。
女性事務員カミヤマは、上司のタオカが不甲斐ない上に、部下で年下で女性の自分に甘えてきて奥さんとも別れるっていって全然別れないし結婚指輪はめたまま誘ってくるしもううんざり!
でもタオカ部長は、カネコのミスで取引先から叱責されて、カネコに怒りを爆発させる。
きたねえ犬なんか見てんじゃねえよ!!
女性事務員カミヤマの耳には、ひそひそ話が聞こえてきて、タオカ部長とカネコが不倫関係にあった過去を知る。
後日、タオカ部長は会社を欠勤した。
女性事務員カミヤマが、カネコの欠席中にペットモニターを覗くと、切断された人間の左手が犬のエサにされている。
その犬のエサには、タオカ部長の結婚指輪がはめられていた。
カネコが戻ってくる。
女性事務員カミヤマは、タオカ部長の不倫クソ野郎っぷりを思い浮かべて、作り笑いを浮かべる。
ほんと、可愛いワンちゃんですねっ!笑
「ペットモニター」の感想
不倫クソ野郎は永遠に見捨てられても文句はいえない
安田尊@低評価を謳うブログ。
評価: 2.0出たー! 前作の第1話と同じ、どっちが「本当に怖い人間役」かわからないパターン!!
いや、普通に考えたら、愛犬をディスられただけで人殺しをしたカネコおばさんなんだけど……。
この話、やたらとタオカ部長の不倫エピソードが猛アピールされていて、とにかくタオカは不倫クソ野郎。
だから、不倫クソ野郎は殺されても、見捨てちゃってもいいよね……と、考えたっぽい女性事務員カミヤマが、「本当に怖い人間」なのか?
でもこれ、別に不倫エピソードがなくても、大抵はカミヤマと同じ対応をする。
同じ状況で、私がサイコパスの犯行を目撃してしまって、サイコパスにそのことを気づかれそうになったら……?
私「(ちょっと待って、私はあなたの殺人なんて知りません! だってワンちゃんしか見ていないから! 普通、犬のエサになんて注目しないでしょう? だから大丈夫、安心して、私は猫より犬派!!)ワンちゃんかわよ!!」
って、取り繕うのが普通。
それで、一旦やり過ごしたあと、警察に通報すればいい。
でも本エピソードは、カミヤマが一旦やり過ごしたところで終わっているから、後日談はわからない。
警察に通報したのかもしれないし、不倫クソ野郎を永遠に見捨てたのかもしれない。
まあでも、不倫クソ野郎を見捨てていたとしても、別に怖くはない。
だって、不倫クソ野郎なんて、見捨てられて当然だし(前作第1話のレビューと同じ、「正義の執行」理論)。
じゃあやっぱり、本命はカネコおばさん……?
でもカネコおばさんも、前作第1話のエイコと同じで、復讐の動機や方法がちょっと過激で猟奇的なだけだ。
バラバラ殺人や死体を犬に食わせる程度、「ほんとに怖いのは人間」と、大げさに扱うような事件ではない。
私はタオカ部長が欠勤して、女性事務員カミヤマが、カネコおばさんのペットモニターを覗いたときに思った。
もしかして、タオカ部長……カネコおばさんのペットにされて、監禁調教されている……??
そしたらタオカ部長は、いきなり左手だけになっていてガッカリした。
殺すのはあとからいくらでもできるんだから、まずは生きたまま、人間としての尊厳を奪うべきじゃないか?
「ほんとに怖いのは人間」って、本当に思わせたいなら。
第2話「ヘビと初恋」のあらすじとネタバレ
第2話「ヘビと初恋」~簡単なあらすじ~
本当に怖い人間役は、男子小学生のダイキ。
男子小学生のダイキは、下校中に公園で男友達のジュンたちに呼び止められて、ヘビを投げつけられる。
男友達ジュンたちは、ヘビにビビっているダイキを、携帯電話のカメラ機能で撮影すると、
バカ! 理科室にあった作りもんだよ!
ダッセ、おまえマジビビってたじゃん!
ビビってたって、ばっちり撮れたっぽい!
明日、学校でみんなに見せるわ!
ハセガワに見せてやろうか?
だっておまえ、ハセガワのこと大好きなんだろ?
と、笑いものにして、追いかけっこを始める。
追いかけっこが一段落して、一緒にゲームで遊んだあと、男友達ジュンたちは塾にいく。
公園のベンチには、ダイキとランドセル、ヘビの作り物だけ。
そこへ、女子小学生のハセガワが通りがかる。
ダイキは、ハセガワを呼び止めると、ヘビを見せつけてハセガワの前に放り投げる。
驚いたハセガワは、車道まで後ずさりして、自動車に跳ね飛ばされて死亡する。
事故現場に居合わせたダイキは、警察に事情を訊かれる。
事故を起こした車の運転手は、「女の子が、急に飛び出してきた」と話しているが、ダイキの目撃証言は?
ダイキは、一旦は正直に事情を話そうとするが、目撃者がダイキしかいないことを知ると、
全然、わからないです
公園のゴミ箱には、ヘビの作り物が捨てられている。
「ヘビと初恋」の感想
公園と車
安田尊@低評価を謳うブログ。
評価: 2.0小学生ならしょうがなくないか? と、まず思ってしまった。
自分のイタズラのせいで友だちが死亡事故に遭いました、目撃者は自分ひとりで証拠はありません、はいどうする?
大人でも、嘘をついて逃げる人間が大勢いる(断言)。
その現実をもって、「人間、怖っ……」ということはできるけど、子どもだと少し話が変わってくる。
大人は一人前の責任能力があるとされているのに、現実には責任を取らない大人ばかりだから、人間はクズだし怖いといえる。
でも子どもは、そもそも責任能力が低いから、責任から逃げるのはむしろ当然とすら思える。
①成熟した大人の責任逃れ……20年以上かけて成長した結果、本質的にクズだと判明した、将来性ゼロの生き物(と、社会は判断して見限る)。
②未熟な子どもの責任逃れ……まだ成長過程で、成人までに責任能力の獲得が見込まれる、将来性アリの生き物(と、社会は判断して見守る)。
同じ責任逃れでも、大人と子どもとでは、事情が違う。
そこへきて、本エピソードにはひとり、責任逃れをしている大人がいる。
車の運転手「女の子が、急に飛び出してきた」
↑普通に嘘なんだけど。
だって女子小学生ハセガワは、作り物のヘビを見つめながら、ゆっくりと後ずさっていったんだから。
そしてそこが公園のそばで、住宅街であることも踏まえれば、車のスピード出しすぎ。
ハセガワ、5メートル~10メートルぐらい吹っ飛んでいるんだけど、どんだけスピード出してたの?
徐行しろよ。
そりゃ死亡事故を起こすわ。
こんなバカな人間が、現実にも車を運転していること……私はその事実が、なによりも怖い。
でも本エピソードのタイトルは、「公園と車」じゃなくて「ヘビと初恋」だから、評価不能。
第3話「二人の約束」のあらすじとネタバレ
第3話「二人の約束」~簡単なあらすじ~
本当に怖い人間役は、風俗嬢のアケミと見せかけて、男性会社員のダイスケ。
ダイスケは、妊娠中の妻の画像を壁紙にしたスマホで、ホテヘルに電話をかけてホテルに風俗嬢を呼ぶ。
これは、浮気……じゃないよなあ
やがて風俗嬢のアケミがきたが、アケミは左腕や全身にひどい火傷の痕があって、入店以来チェンジしかされたことがない。
でもダイスケは、アケミをチェンジせずに受け入れて、「次も絶対に指名するよ」という。
ダイスケとアケミは、
指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます、指切った
と、約束する。
ダイスケがシャワーを浴びている間、アケミは、ダイスケの財布やスマホから個人情報を漁っていた。
後日、ダイスケはホテヘルに連絡して、アケミ以外を指名する。
けど、ダイスケが待つホテルには、アケミが押しかけてくる。
アケミは、「指切りげんまん」の起源について、
遊女がお客に愛を誓うために、自分の小指を切って渡したらしいんですけど……小指だけじゃ、足りないですよね
と語り、自分の左手から親指以外(人差し指~小指)を全部切り落として、透明な小袋に詰めてダイスケに渡そうとする。
ダイスケはアケミに、妻がいることを告げる。
でもアケミは、ダイスケの家を訪問したと笑う。
ダイスケは、近くにあった灰皿を手に取り、アケミの頭を何度も殴りつけて撲殺する。
帰宅したダイスケは、妊娠中の妻に向かって、帰りが遅くなった言い訳を始める。
ただいま~! あれ? ケイコまだ起きてたんだ? ダメだよ、お腹の子に悪いだろ。あ、部長がさぁ、飲みに付き合ってくれってうるさくてさぁ……相当ストレス溜まってるみたいで、それで結局さっきまでふたりで飲んでた……
……はぁ? なんだって? 浮気!? 俺がさぁ、浮気なんてするわけないだろ。俺たち浮気なんて絶対しないって約束したじゃん。ふぅ……
ダイスケの妻は、身体に包丁が突き刺さっていて、死後何日も経過している。
俺が浮気なんてするわけないだろうが……おまえと違ってさぁ……そのガキもさぁ、どうせあの男のガキなんだろう?
「二人の約束」の感想
メンヘラの一途な怖さじゃダメですか?
安田尊@低評価を謳うブログ。
評価: 2.0ダブルミーニング(ひとつのタイトルに複数の意味を持たせる)がやりたすぎて、おかしくなっているエピソード。
タイトル「二人の約束」が、男性会社員ダイスケと風俗嬢アケミとの約束に見せかけて、ダイスケと妻の約束だった。
でもそれをやりたかったせいで、序盤でダイスケと妻の約束「俺たち浮気なんて絶対しない」を、明言できなかった。
だから物語ラストで明かすはめになっているんだけど、その明かし方……。
ダイスケが、(カメラ正面、画面に向かって)ずーっと独り言を喋る小芝居が始まる。
この時点で、ダイスケの妻が死んでいることは隠されていて、妻の姿は映らない(もちろん、声もない)。
代わりに、視聴者が妻視点で、ダイスケの小芝居を正面から見せられる。
このシーンで、私が真っ先に思ったこと。
え、もしかして低予算すぎて、ダイスケの妻役を用意できなかった……?
だからダイスケは、こんなに長々と、独り言を喋らされているの……??
そして私は、低予算映画の犠牲者となり、妻役として強制出演……???
って思っていたら、ダイスケの妻は、すでに他界していましたってオチね。
じゃあダイスケは、死んでいる妻に向かって、長々と帰りが遅くなった言い訳をしたり「二人の約束」を蒸し返したりしていたんだ……ふ~ん……。
なんで?
こうやって、「ザ・説明」って感じのセリフが丸ごと浮いているのは、ダブルミーニングがやりたすぎて無理を通したから。
当然、そんな不自然な真似をさせられている哀れなピエロに、恐怖など感じない。
私だって、こんなふうにメタ的な評価ばっかりしたくないけど、あまりにも不自然すぎると作品世界に入り込めないからメタ的な視点を意識せざるをえない。
もっと一途でいいんだよ!
風俗嬢のアケミは、自分の身体を受け入れてくれたダイスケの個人情報を漁ったり家を訪問したり自分の指を何本も切り落として愛を誓おうとしたり、十分怖かったじゃん。
その路線でいいんだよ!!
そのアケミちゃんをあっさり殺しちゃったら、私の主張する、「人間なんて殺せば死ぬから怖くない」理論を補強しちゃうだけじゃん!
「ほんとに怖いのは人間」をやりたいなら、異常者は簡単に殺せちゃダメなんだよ!!
第4話「自転車をとめないでください」のあらすじとネタバレ
第4話「自転車をとめないでください」~簡単なあらすじ~
本当に怖い人間役は、正義マン。
女子高生のナミは、街中に飲み終えたペットボトルを置いたり、自転車を無断駐車したりしている不良。
ナミがいつも自転車をとめる家の壁には、
自転車をとめないでください
自転車をとめるな
と、張り紙で警告が繰り返されるが、ナミは無視する。
しかしある日、
いつもの女子高生へ
自転車をとめるな
もし自転車をとめると
絶望する
と、張り紙の警告文が、無視できないレベルでエスカレートしていることに気づく。
でもナミが、張り紙のあった家の人に謝罪すると、家の人は張り紙のことを知らなかった。
ナミが自転車を押して帰宅していると、ブレーキにカミソリの刃が仕込まれていて、指が切れて血まみれになる。
ナミは警察に相談したが、自業自得っぽく扱われて、ろくに相手にされていないことを友だちに愚痴る。
さらに、ナミの自転車は盗まれて、行方不明になる。
ナミは歩いて登下校をするが、相変わらず飲み終えたペットボトルは、そのへんに置いて捨てている。
ナミの行動は動画で隠し撮りされていて、
えー、これから彼女の帰り道にあるマンションの屋上に先回りしたいと思いま~す
ナミがマンションに通りかかると、マンションに張り紙がある。
いつもの女子高生へ
ゴミを捨てるな
もしゴミを捨てると
こうかいする
ナミは周囲を見渡すが、だれもいない。
上、上だよ
ナミがマンションを見上げると、ナミの自転車が落ちてきて、ナミに直撃する。
倒れたナミの身体めがけて、これまでナミが捨ててきたペットボトルも、ぽこぽこぽこぽこ何本も落ちてくる。
『ゴミをポイ捨てする女子高生をこうかいする』
ナミを隠し撮りしている動画は、ネットで生配信中で、ナミは公開処刑されていた。
「自転車をとめないでください」の感想
ハッピーエンド?
安田尊@低評価を謳うブログ。
評価: 2.0正義マンによる、歪んだ「正義の執行」……だけど、私は正義の執行パターンは、全然怖いと感じない。
それは前作第1話のレビューでも、浮気した彼氏を殺して、彼氏を寝取った女友達も殺したっぽいエイコを擁護したとおり。
本エピソードの正義マンは、自分が直接被害に遭っていない分、さらに「歪んだ正義」だといえる(もっとも、正義のヒーローも社会正義も法律も、基本的には他者の被害を救済するものだけど)。
女子高生ナミの犯した罪に対して、罰が不相応に強い、と判断できる(日本の法律に照らせば)。
でもぶっちゃけ、自業自得だからね。
作中の警察官も、ナミの被害は自業自得扱いしている。
ナミ「(被害届とか)出したけど、ろくに調べる気もないっぽいんだよね」
ナミ「そんなとこに自転車とめるほうも悪いんじゃないの、とかいわれちゃってさ」
ナミ「警察とかほんと使えないって」
と、愚痴っているそばから、ナミは飲み終えた空のペットボトルを街中に捨てる。
そのポイ捨てが原因で、正義マンに目をつけられて、殺されるのに。
警察に自業自得扱いされた経験から、なにも学んでいない。
どちらかといえば、正義マンより、その学習能力のなさが怖い。
そしてこのエピソードは、同じレベルのバカ(不良)とバカ(正義マン)が対消滅して終わる。
漫画『氷室の天地 Fate/school life』の有名なセリフに、
氷室鐘「人が最も残虐になるときは『悪に染まった』ときではない!!」
氷室鐘「真偽どうあれ『正義の側に立った』と思ったときに人は加虐のブレーキが壊れるのだ!!」
氷室鐘「何せ『自分は正しい』という免罪符を手に入れてしまうのだからな!」
氷室鐘「正義という名の棍棒で悪と見なした者の頭を打ちのめす快楽に溺れてしまうものよ!」
というのがあるけど、別に正義マンは、免罪符を手に入れていない。
正義マンは、「正義の側に立った」と思い込んでいるだけだし、「免罪符を手に入れた」と思い込んでいるだけ。
実際には、正義を自称しようがしまいが、法に触れる加虐は法に裁かれる。
本エピソードの正義マンも、法に裁かれて終わり。
自分で犯行をネット配信しているマヌケだから、絶対に逃げ切れない。
こうして、バカとバカが対消滅してくれると、善良な一般市民(前科ゼロ、逮捕歴なし)はすごくハッピー!
なにも怖くないよ、遵法精神と学習能力さえあれば。
第5話「共通の趣味」のあらすじとネタバレ
第5話「共通の趣味」~簡単なあらすじ~
本当に怖い人間役は、男子大学生ヤスオとタカシ。
女子大学生Aの部屋で、宅飲みダブルデート中の男女4人は、怪談話で盛り上がっていた。
女子大生Aの彼氏、タカシの怪談は、ネットからのパクリだった。
男子大生ヤスオは、この前のバーベキューで心霊写真が撮れたといって、デジタルカメラの画像を見せてくる。
心霊写真だという画像の靄は、バーベキューの煙にしか見えない。
それよりデジカメには、女子大生Aとタカシのデートが隠し撮りされていた。
ヤスオ以外の3人は、ヤスオを「変態」とからかい、女子大生AとタカシはデジカメのSDメモリーカードを没収する。
デートはお開きになり、女子大学生Aはひとり、デジカメのメモリーカードをノートパソコンに差し込んで画像や動画を見ていく。
女子大生Aは笑って、「ほんと盗撮……変態じゃん」と、最後のファイルを開く。
夜の河川敷……粘着テープなどで拘束されている若い女性が、覆面マスクを被った男性に暴行されている動画が再生される。
覆面マスクを被った男性は、拘束女性の首を切断して、生首をカメラの前まで持ってくる。
途中、「あっち……やっぱ夏はこれ無理だわ」といって、男性は覆面マスクを脱ぐ。
さらにカメラを倒してしまい、男性の顔が映り込む。
女子大生Aが、殺人動画を一時停止すると、男性の顔はヤスオだった。
女子大生Aの背後に、ヤスオが立っていて、「ごめん、忘れ物しちゃった。ビビらしちゃった? さっきのSDカード、返してくれる?」
ヤスオは、殺人動画は作り物だと言い訳をする。
そこへタカシが、部屋のチャイムを鳴らして戻ってきて、女子大学生Aの部屋に泊まりたいといってくる。
女子大生Aは、タカシに助けを求める。
部屋に入ったタカシは、状況を理解して、バッグから粘着テープを取りだして女子大生Aの口を塞ぐ。
殺人動画の続きには、タカシも映っている。
「共通の趣味」の感想
スイーツ?
安田尊@低評価を謳うブログ。
評価: 2.0なんかいろいろと、甘すぎるしバカすぎない?
バカポイントその①……殺人犯のヤスオ、普段使いのデジカメと、スナッフフィルム(殺人動画)を撮るデジカメが同じ。
バカポイントその②……ヤスオ、殺人動画が入ったデジカメを女子大学生Aに手渡し、操作を許す。
バカポイントその③……ヤスオ、メモリーカードの没収も許す。
バカポイントその④……共犯者のタカシ、メモリーカードを取り返そうとするヤスオを制し、女子大生Aと一緒になって「没収没収!」と自分たちの犯罪が記録されたメモリーカードの奪還を阻止。
バカポイントその⑤……ヤスオとタカシ、メモリーカードが没収された状態で、ふたりで酒を買いにいく。
バカポイントその⑥……ヤスオとタカシ、メモリーカードを没収された状態で、解散。
バカポイントその⑦……ヤスオ、犯行中に覆面マスクを脱ぐ。
バカポイントその⑧……ヤスオ、カメラを倒して顔面をセルフ開示。
バカポイントその⑨……ヤスオ、道連れにタカシの顔面も開示。
バカポイントその⑩……タカシ、犯行現場で覆面などをせず、素顔を晒している。
バカポイントその⑪……ヤスオ、自分たちの顔面が開示されている動画ファイルを削除せず。
バカポイントその⑫……タカシ、ヤスオが犯行に使用しているカメラや、データの管理に我関せず。
バカポイントその⑬……ヤスオ、犯行露見後の部屋でチャイムが鳴ったとき、女子大生Aの逃走を許す。
う~ん、見事なバカふたり。
どちらか一方でも、カメラやファイルの管理をしっかりしていれば、犯行が露見することはなかったのに。
特にバカポイント⑪と⑫が最悪で、なんでファイル削除が前提の行動を取っているのに、ファイルを削除していない(削除を確認していない)のか?
顔面をセルフ開示したヤスオは、その場で動画ファイルを削除するのが自然。
顔面を道連れ開示されたタカシも、その場で動画ファイルの削除を確認するのが自然。
私だったら、復元を警戒して、メモリーカードを物理的に破壊する。
バレたら一発で人生終わりの犯罪に手を染めているんだから、それぐらいやって当然。
ヤスオとタカシは、考えも行動も甘すぎる。
甘いものは、怖くない。
まとめ:映画『ヒトコワ2』全エピソードと評価!
それではおさらいも兼ねて、映画『ヒトコワ2 -ほんとに怖いのは人間-』の全エピソードと評価は、以下のとおりです。
エピソード | 一言感想 | 評価 |
第1話「ペットモニター」 | 人間の残酷さが足りない(なんでもかんでも殺したり見捨てたりすれば怖いわけではない)。 | 2.0 |
第2話「ヘビと初恋」 | 小学生なら仕方がない(クソガキをなにをやらかしたところで、分別ある大人が、それでもちゃんと狂っている怖さには及ばない)。 | 2.0 |
第3話「二人の約束」 | 遊ばされてる 悲しきピエロ(BIG BANG『LOSER』) | 2.0 |
第4話「自転車をとめないでください」 | 勧善懲悪モノが怖いだろうか?(時代劇『水戸黄門』の徳川光圀や、『必殺仕事人』の中村主水が怖いか?) | 2.0 |
第5話「共通の趣味」 | あま~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!(スピードワゴン井戸田潤) | 2.0 |
以上です。
というわけで、映画『ヒトコワ2』も全エピソード論破したので、続編『ヒトコワ3』に続きます。
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