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【ドラマ感想】『ヒトコワ』を全話論破する!本当に怖いのは?前編

ドラマ『ヒトコワ』(2018年の日本ドラマ、第1話~第3話)を視聴しました。


~これまでのあらすじ~

ほんとに怖いのは人間安田尊@「ほんとに怖いのは人間」を謳うブログ。
『ヒトコワ』全シリーズ全エピソード論破する!

では以下目次です。

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第1話「捨て子」のあらすじとネタバレ

第1話「捨て子」~簡単なあらすじ~


市井美和安田尊@市井美和を謳うブログ。
本当に怖い人間役は、女子高生の市井美和

~「依頼」前編~
高田安田尊@高田店長を謳うブログ。
鍵屋の店長、高田は、サイトウミカと名乗る女性から鍵開けを依頼される。

サイトウミカは、自宅玄関の鍵をどこかに忘れたらしい。

高田店長も、腰巻き(工具セット)をどこかに忘れたばかりだった。


サイトウミカ安田尊@サイトウミカを謳うブログ。
高田店長が指定された団地の部屋へいくと、「キャバクラか風俗の女」に見える派手な女性が玄関の前で待っている。

高田店長は、玄関の鍵を開けて、代金を支払ってもらう。

翌日、サイトウミカは、また高田店長に鍵開けを依頼する。


~「捨て猫」編~

市井美和安田尊@市井美和を謳うブログ。
女子高生の市井美和は、自宅前で、段ボール箱と一緒に捨てられている猫を拾う。

段ボール箱には、手紙が入っていた。


手紙手紙のイメージ
お願いです。
この子を育てて下さい。

季節が変わり、美和が拾った猫モモは、大きく育っている。

美和はコンビニでアルバイトをしており、鍵屋の店長、高田もそのコンビニを利用している。

ある日、モモが行方不明になり、美和のもとには段ボール箱が届く。

段ボール箱には、動物の骨と、モモの写真が入っている。


手紙手紙のイメージ
捨て猫を拾ってくれた君へ
おいしく育ててくれてありがとう。

手紙手紙のイメージ
捨て子の君もそろそろ食べ頃かな?

美和がコンビニでブラック夜勤をさせられていると、不審者の男が侵入してくる。

美和は、不審者の男に襲われて押し倒されると、不審者の両手で首を絞められる。


~「依頼」後編~

高田安田尊@高田店長を謳うブログ。
鍵屋の店長、高田は、サイトウミカから3回目の鍵開けを依頼される。

サイトウミカは、あとから到着するらしく、高田店長はひとりで鍵を開けさせられる……が、そもそも鍵はかかっていなかった。

高田店長がサイトウミカに電話をかけると、部屋のなかから着信音が聞こえる。

高田店長は、着信音に釣られて、部屋のなかに入る。

部屋は空き部屋だった。

が、男性の刺殺体があり、高田店長が以前紛失した腰巻き(工具セット)が落ちている。

警察が、通報を受けたといってドアを激しくノックしたあと、部屋に押し入ってくる。


サイトウミカ安田尊@サイトウミカを謳うブログ。
サイトウミカが、遠巻きに、警察と高田店長の攻防を眺めている。

刺殺体の首に突き刺さっている凶器は、高田店長の腰巻きに入っていたカッターナイフだった。

高田店長の腰巻きは、コンビニの忘れ物入れに保管されていた。

コンビニバイトの市井美和は、不審者の男に襲われたとき、忘れ物入れからカッターナイフを抜き取って不審者を刺し殺していた。


サイトウミカ安田尊@サイトウミカを謳うブログ。
サイトウミカの正体は、
市井美和安田尊@市井美和を謳うブログ。
市井美和である。

「捨て子」の感想

本当に怖いのは遺伝子
遺伝子安田尊@遺伝子を謳うブログ。

評価: 4.0こっわ……って私が最初に思ったのは、第1話「捨て子」ってタイトルが出たあとに、「依頼」ってサブタイトルが出たとき

あれ、もしかしてこれ……群像劇とか始まっちゃう感じ?
映画版『ヒトコワ』は、1話1エピソードだったけど、1話に複数エピソードぶっ込んで絡めてくる感じ?
それだけでも気合い入りすぎなのに、もしかして、8話全部で巨大なストーリーになっていないよね……?
そういう賢いやつ、感想記事のためにあらすじ書くの、めちゃくちゃめんどくさそうなんだけど……!!
と、私は恐れおののきました。
でもよかった、1話完結っぽい。
そして、全体的に映画版より2~3段階ぐらいレベルアップしている。
思わず、監督とか脚本の人、映画版と同じか確かめちゃった(同じだった)。
予算があると、ここまで変わるんだなあ……。
でもごめん、途中ここだけ、どうしてもツッコミたいからツッコミます。
女子高生の市井美和が、バイト先のコンビニで、不審者の男に襲われる場面。
不審者の男は、市井美和の飼い猫モモの首輪を、こっそりコンビニのレジカウンターに置いて美和の気を引く。
その隙に、不審者はレジカウンターの下にしゃがみ込んで隠れて、美和をやり過ごしながらレジ奥に移動する。
不審者はそのまま、奥のスタッフルームに入って隠れる。
そして美和も、監視カメラの存在に気づくと、スタッフルームに入って監視カメラの映像をチェックする。
私は、映画版より全体的なレベルが引き上げられていたことで、油断していました。
まあ(私が犯人なら監視カメラの位置は絶対に事前にチェックするから)、映ってないんやろなあ……。
と思ったら、映ってるんかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!
しかも、覆面もなにもせず、素顔晒してるんかーーーーーーーーーーい!!!!
不審者の顔面から犯行まで、監視カメラで全部丸見え
美和が、監視カメラの映像をチェックしていると、不審者がスタッフルームに入っていく……。
次に映像のなかの美和も、監視カメラの存在に気づいてカメラ目線になったあと、スタッフルームに入っていく……。
監視カメラをチェックしている美和は、いま自分がいるスタッフルームに、不審者もいると知って驚愕する。
私はこういうシチュエーションは、すごく怖いと思うし、大好き。
だけど、その前に、不審者がギャグ行動を取っているせいで台無しだった(なんでこいつ、監視カメラに素顔を向けながら犯罪行為に及んでいるの??)。
したがって、この不審者を「怖い」とは思わない。
「捨て子の君もそろそろ食べ頃かな?」のくだりとかも、その時点では結構シビれたんだけど、特に掘り下げもなく残念……なのかな。
市井美和は、まだ女子高生なのに、いきなり「キャバクラか風俗の女」といわれても納得する変装や演技をする。
これってもしかして、美和が「捨て子」なのは本当で、捨てた親は「キャバクラか風俗の女」なのかな?
遺伝子のなせる業?
美和が正当防衛を主張する方向にいかず、罪のなすりつけを選択したのも、子どもを捨てることを選択した親の遺伝子?(普通に考えれば、正当防衛が成立するから、隠蔽工作は無駄にリスクを負っているバカの行動だと思うけど……)。
正常な判断ができない遺伝子……?
そういうふうに考えたら、いろんな意味で結構怖いかもしれない。
タイトル、「捨て子」だもんね……。
「遺伝子」は「運命」とかって言い換えることもできて、運命の怖さは、幽霊の怖さに匹敵すると思う(人は殺せば死ぬから怖くないけど、遺伝子や運命は、特定の人間を殺しただけじゃ死なないから)。
ただ、「幽霊」が人間ではないなら、「遺伝子」も人間ではない。
したがって、「ヒトがコワい」とは思わない(美和の行動はなかなか怖いものがあるけど、根本的に選択を間違えていて、人生の重要な局面で選択を間違える人間は脅威に感じない)。
でも怖くはなかったけど、普通に面白かった。
ドラマ版『ヒトコワ』レビューは、この第1話「捨て子」を、「普通に面白い」の基準にしようと思います。

第2話「侵入者」のあらすじとネタバレ

第2話「侵入者」~簡単なあらすじ~


木村健介安田尊@木村健介を謳うブログ。
本当に怖い人間役は、犯罪者の木村健介。

~「トイレの鍵」編~
佐川葵安田尊@佐川葵を謳うブログ。
女性会社員の佐川葵は、井上病院で、15年前に里子に出した美和との再会を延期したほうがいいと告げられる。
木村健介安田尊@木村健介を謳うブログ。
佐川葵の元夫、木村健介が出所したからだった。

木村健介は、佐川葵および生後間もない美和への殺人未遂容疑で、15年間服役していた。

佐川葵が美和を里子に出した理由は、実母の葵でさえ美和の居場所が掴めなくなれば、木村健介も美和を見つけられないだろう……と、井上院長に説得されたからだった。

そして佐川葵は、今回も……井上院長が死亡して、業務を引き継いだ看護師にも説得されて、様子見を渋々受け入れる。


~昼~
トイレの鍵安田尊@「トイレの鍵」を謳うブログ。
佐川葵がマンションに帰宅すると、玄関の鍵が開いていて、トイレの鍵が閉まっている。
鍵屋安田尊@鍵屋を謳うブログ。
トイレのなかから音がして、佐川葵は恐怖で外に逃げ出し、鍵屋を呼んでトイレの鍵を開けてもらう。

トイレのなかには、だれもいない。

鍵屋は、ドアを閉めたときの弾みで鍵がかかり、湿気で床板が軋んで音が鳴ったのだろうと説明する。


~夜~
トイレの鍵安田尊@「トイレの鍵」を謳うブログ。
佐川葵が外出して、帰宅すると、またトイレの鍵が閉まっている……。
ドライバー安田尊@ドライバーを謳うブログ。
佐川葵は、今度はドライバーを持ち出して、自分でトイレの鍵を開ける。
刺殺安田尊@刺殺を謳うブログ。
ドアが勢いよく開き、手に持っていたドライバーが顔面に突き刺さり、佐川葵は死亡する。

侵入者安田尊@「侵入者」を謳うブログ。
トイレのなかから、「侵入者」が出てくる。

侵入者は、佐川葵の部屋に置いてあった写真立てを手に取った。

写真立てに飾られている写真は、佐川葵と、葵に抱かれる赤ちゃんの姿を撮ったものだった。


~「隣の夫婦」編~

安田尊@サオリを謳うブログ。
若者女性のサオリは、彼氏のユウジが住むマンションの敷地で、タバコを吸いながらユウジの帰宅を待っている。
隣の夫婦「隣の夫婦」のイメージ
と、ユウジの部屋の隣から男が出てきて、「部屋で吸うとかみさん(妻)がうるさくてね」と一緒にタバコを吸い始める。

ふたりは、しばらく雑談したあと、解散する。


~翌日~
マンションの鍵安田尊@マンションの鍵を謳うブログ。
サオリが、バイト先から自宅マンションに帰宅すると、マンションの鍵を紛失していて部屋に入れない。

サオリは、マンションの管理人に鍵を開けてもらう。

サオリが部屋に入ると、リビングのテーブルに、鍵を置き忘れていた。


サオリ安田尊@サオリを謳うブログ。
サオリは、鍵の一件をユウジとの電話で話す。
ユウジユウジのイメージ
ユウジは、「昨日さ、隣の部屋の人、殺されたらしいんだよ」
サオリ安田尊@サオリを謳うブログ。
サオリは、昨日の夜、隣の部屋の男に会ったことも話す。
ユウジユウジのイメージ
男の人? 隣、女だぞ。40歳ぐらいのおばさん……一人暮らしだよ

サオリ安田尊@サオリを謳うブログ。
サオリがユウジにいわれて、テレビのニュースを見ると、女性会社員の佐川葵が殺害されたと報じられている。

鍵安田尊@矛盾を謳うブログ。
ユウジは、サオリが部屋に置き忘れていた鍵の話について、矛盾点を指摘する。
ユウジユウジのイメージ
じゃあだれが鍵かけたんだ?

侵入者安田尊@「侵入者」を謳うブログ。
サオリは、背後から男に襲われて殺害される。
木村健介安田尊@木村健介を謳うブログ。
男は、木村健介だった。

隣の夫婦安田尊@「隣の夫婦」を謳うブログ。
木村健介は、佐川葵のマンションでサオリに顔を見られたため、サオリとの雑談から住所を割り出して殺害した。

木村健介には、実娘の美和に直接会って、罪のない美和を襲ってしまった過去について謝罪するという目的がある。

目的を果たすまでは、捕まるわけにはいかない。


木村健介安田尊@木村健介を謳うブログ。
木村健介が、サオリの部屋のベランダでタバコを吸っていると、隣の部屋から見知らぬ女子高生が顔を出す。
市井美和安田尊@市井美和を謳うブログ。
女子高生は、市井美和で、バイト先の先輩の部屋に遊びにきていた。

木村健介安田尊@木村健介を謳うブログ。
木村健介は、また顔を見られた。

「侵入者」の感想

本当に怖いのは日常の違和感
矛盾安田尊@矛盾を謳うブログ。

評価: 2.0うわっ……って声出た、「トイレのカギ」ってまたサブタイトルが出たときに

このパターン、第1話だけじゃないんだ!!
しかも前の話と繋がってるし!!
あれ……? じゃあやっぱりこれって群像劇……と思っていたら、群像劇だった。
第1話「捨て子」で、市井美和を「捨て子」と呼んだ不審者は、井上病院の院長、井上徹だった。
この井上徹こそ、佐川葵(市井美和の実母)を担当した産婦人科医であり、美和を里子に出すよう提案した(「捨て子」にするよう仕向けた)張本人だった。
私は、1話完結と思って第1話「捨て子」をレビューしたから、完全に終わった。
でも書き直すのめんどくさいから、そのまま載せるけど。
さて、本エピソード「侵入者」の本当に怖い人間役は、連続殺人鬼の木村健介(市井美和の実父)。
木村健介は、一見すると頭の回転が速い人物で、犯罪に走られると厄介なタイプに見える。
さすがは市井美和の実父だ(第1話のレビュー、遺伝子怖い論のフォロー)。
けど、たしかにリカバリーは上手いけど、そもそも小さなミスが多すぎる。
鍵関係でやらかしまくっているし、顔も見られまくっている。
おまけに出所前は、刑務所のなかでも罪を重ねて、刑期が伸びまくったという背景まである。
単純にバカっぽいので、現時点では、そんなに怖くない。
ましてや、実娘の美和を殺しちゃうようなら、マヌケ野郎への降格は免れない(けど、第2話時点では明確な結末が描かれていない)。
それより、サオリとその彼氏……。
矛盾に気づくのおっっっっっっそ
一人暮らしの自宅マンション前で鍵をなくしたことに気づきました、自宅玄関の鍵はかかっています、管理人に鍵を開けてもらって部屋に入ると室内に鍵を置き忘れていました……。
こんなの、私だったら、一瞬で外に逃げる。
とりあえず外に逃げてから、コンビニとか人気のある安全な場所に移動して、どういうことなのかをゆっくり考える。
思考実験とかじゃなくて、現実で矛盾に遭遇したときは、本当にこういう瞬発力で回避行動を取らないと死ぬ。
そういう意味では、佐川葵の1回目の回避行動(外に逃げて鍵屋を呼ぶ)は、正しかった(実際、それでピンチを脱している)。
でも結局、2回目で佐川葵は殺されちゃうんだけど。
日常の違和感は、気のせいと思って見過ごすと致命的なのがあって、佐川葵の死因はそれだった。
つまり、本当に怖いのは、日常の違和感(を見逃してしまう人間の愚かさ)。
怖い怖い、私も気をつけよっと。

第3話「復讐者の誕生」のあらすじとネタバレ

第3話「復讐者の誕生」~簡単なあらすじ~


リュウジロウ安田尊@リュウジロウを謳うブログ。
本当に怖い人間役は、木村健介の叔父、リュウジロウ。

~15年前~
葵安田尊@葵を謳うブログ。
当時、木村健介と夫婦だった(佐川)葵は、赤ちゃん(美和)を身篭もっていて出産間近だった。
木村健介安田尊@木村健介を謳うブログ。
木村健介は、父親から引き継いだ会社が借金まみれで、会社は結局倒産……自身も借金を背負い、職も失っていた。

借金は約1億円あり、ハローワーク通いより、生命保険で返済するほうが現実的だった。

そこで木村健介は、河川敷で首吊り自殺に及ぶが失敗し、ホームレス風の男に出会う。

ホームレス風の男曰く、100万円で人殺しを請け負う元医者を紹介できるから、明日の夜に駅前のキャバクラ「Vivi」で「アイ」という娘を指名しろという。


リュウジロウ安田尊@リュウジロウを謳うブログ。
木村健介が帰宅すると、自宅には叔父(父の弟)のリュウジロウと葵が楽しそうに話していて、赤ちゃんの名前を「美和」と命名していた。

叔父リュウジロウは、木村健介と佐川葵のキューピット(仲人)だから、命名の権利があるという。

葵は、独身時代の貯金100万円を、生活費の足しにといって木村健介に差しだす。

次の日の夜、木村健介は、キャバクラ「ViVi」で100万円を支払い、


木村健介木村健介のイメージ
俺には今度、娘が産まれるんだ……借金がある、金がない……父親が死ねば生命保険で借金はチャラだ
アイアイのイメージ
つまりは、産まれてくる子どもの未来のために、父親を殺してほしいんですね?
木村健介木村健介のイメージ
産まれるまでにやってほしい……顔を見れば未練が残りそうだ

木村健介は、「ViVi」を出た直後から、ストーカーの気配を感じて悪夢まで見る。

翌日の夜……死ぬのが怖くなった木村健介が、再度「ViVi」を訪ねると、もぬけの殻だった。

河川敷にいくが、「ViVi」を紹介してきたホームレスもいない。


木村健介木村健介のイメージ
木村健介が、「騙されたんだ……」と悟ったとき、またストーカーの気配を感じる。
木村健介木村健介のイメージ
逃げるストーカーに「金返せ!」と叫ぶと、ストーカーは足を止めた。

ストーカーは、木村健介の会社で働いていた大山だった。

大山は、会社の借金を作ったのは木村健介の父ではなく、叔父リュウジロウだと告発する。


リュウジロウ安田尊@リュウジロウを謳うブログ。
叔父リュウジロウは、会社の金を横領していた。

~その日の夜~翌朝にかけて~
葵安田尊@葵を謳うブログ。
葵が産気づいて、美和を出産する。

木村健介は、入院室の葵と新生児室の美和に対面して、母子ともに無事に出産を終えたと確認して安堵する。


~美和の誕生後~

木村健介木村健介のイメージ
木村健介が、井上病院の屋上で感慨に耽っていると、携帯電話が鳴る。「だれだ……もしもし?」
殺し屋殺し屋?のイメージ
「依頼は完了した」通話相手の声は、例のホームレス風の男に似ている。
木村健介木村健介のイメージ
……はぁ?
殺し屋殺し屋?のイメージ
100万円の依頼だ
木村健介木村健介のイメージ
嘘いうな……子どもは産まれた俺は生きてる! 金返せよ!!
殺し屋殺し屋?のイメージ
「産まれた娘の父親」を殺した。以上だ

それで電話は切れる。

木村健介は憤慨するが、今度は、木村健介の叔母さんから電話がかかってくる。


木村健介木村健介のイメージ
あっ……もしもし、叔母さん? うん。無事産まれたよ

木村健介木村健介のイメージ
えっ……? 叔父さんが死んだ……? 出張先で……? 急に倒れて……?

葵は、入院室のベッドで、赤ちゃんの美和を抱きながら語りかけている。


葵と美和葵と美和のイメージ
パパは、お仕事でまだ遠くにいるからねぇ~もうしばらくお預けでしゅよ~

「復讐者の誕生」の感想

評価保留(殺し屋が人間なら星5、人間じゃなければ星2)
評価保留安田尊@評価保留を謳うブログ。

評価: 2.0~ 5.0約15年前、木村健介が、妻(葵)と娘(美和)を殺害しようとした動機が判明する過去回

叔父さんと葵がクズだった。
特に叔父リュウジロウは、先代(リュウジロウの兄)の時代から会社の金を横領、木村健介の代になっても金を横領しまくって会社を借金まみれに。
さらには木村健介の妻、葵を寝取り、リュウジロウの子どもを托卵させる。
日本では、約20人に1人の女性が、夫以外の男性との子どもを夫に育てさせている……という話もあるけど、葵はその20人に1人だった(というか、20人に1人が托卵女子って、めちゃくちゃ多くないか? この現実が一番怖くない? 特に男性に訊きたいけど)。
ソース:他人ごとではない!夫以外との子を育てている「托卵女子」の割合が判明 – エキサイトニュース – 2021年12月31日閲覧。
つまり、木村健介からすれば、
・妻(葵)……自分を最悪な形で裏切っていた(叔父と不倫して叔父の子どもを妊娠した)女だから、殺す。
・娘(美和)……そもそも娘ではなかったし、自分を裏切った葵と叔父リュウジロウの子どもだから、殺す。
これはしょうがないよね(納得)。
こういう過去があるなら、木村健介が復讐者としてなにをしようが、私は「怖い」とは思えなくなってしまう。
木村健介の行動原理が、理解できるし、納得もできるから。
あらゆる「怖い」とされるもの……犯罪者や病気や幽霊にさえいえることだけど、理解と納得があれば、怖くはない。
そして叔父リュウジロウにしても、たしかにクズだけど、そんなに怖くはない。
リュウジロウは、どう見てもアホだから。
リュウジロウは、会社の口座から金を抜きすぎて、会社を潰したせいで自分も職を失う。
さらに横領した金は、女やギャンブルに使い込んでいて、ろくに残っていない。
だから白髪の目立つ歳で、新しい会社に就職するはめになって、田舎に出張させられてこき使われている。
挙げ句の果てに、娘の顔を見ることもなく、殺し屋に殺害される。
アホでクズにお似合いの末路。
だから、このストーリーで本当に怖いのは、殺し屋だよね。
依頼を受けてたったの1日半かそこらで、依頼者が托卵させられている事実を掴んで、依頼者の言葉通りに「産まれた娘の父親」を暗殺する(しかも、暗殺のターゲットであるリュウジロウは、遠い田舎に出張させられているんだけど)。
この殺し屋の、調査能力と行動力と実行力、怖すぎでしょ。
たかが横領とか托卵とかではしゃいでる雑魚ども(葵とリュウジロウ)が、まったく相手にならないんだけど(そして実際、雑魚だから殺されるんだし)。
私は、この殺し屋さんについては、幽霊より怖いといっても過言ではないと思います(いくら幽霊が、呪殺能力や透過能力や瞬間移動能力を持っていても、ここまでの仕事は難しいでしょう)。
ただ、「人間」にしては、ちょっと超能力じみている気がするけどなあ~~~~
もしかして、本当に超能力者だったりしませんよね?
殺し屋さんの正体は、いまのところまったく謎なので、超能力者説はありえると思います。
映画『ヒトコワ』(1作目)の第5話「あの世からの電話」では、死者と通話できる男が登場しました。
霊能力者がアリなら、超能力者もアリでしょう。
そして、本エピソードの殺し屋が超能力者だった場合、もちろん「ほんとに怖いのは人間」とは認められません(漫画『ドラゴンボール』の「スーパーサイヤ人」や、漫画『ONE PIECE』の「ゴム人間」などを、「人間」とは呼べないように)。

まとめ:ドラマ『ヒトコワ』第1話~第3話のエピソードと評価!


まとめ安田尊@まとめを謳うブログ。
それではおさらいも兼ねて、ドラマ『ヒトコワ』第1話~第3話のエピソードと評価は、以下のとおりです。

エピソード一言感想評価
第1話「捨て子」本当に怖いのは判断能力の低さ(私は1話完結型だと思い込んで評価を誤り、犯罪者は素顔で監視カメラに映り、市井美和は無駄に隠蔽工作に走った。星4⇒星3に修正)。 3.0
第2話「侵入者」本当に怖いのは不注意(みんなケアレスミス連発しすぎ)。 2.0
第3話「復讐者の誕生」評価保留(「復讐者の誕生」というより、ヤバすぎる暗殺者の誕生を感じる)。 2.0~ 5.0

以上です。

というわけで、ドラマ『ヒトコワ』第1話~第2話は論破(第3話は保留)したので、第4話~第6話に続きます。

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