ドラマ『ヒトコワ』(2018年の日本ドラマ、第7話~第8話)を視聴しました。
~これまでのあらすじ~
『ヒトコワ』全シリーズ全エピソード論破する!
では以下目次です。
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本記事は、ドラマ『ヒトコワ』の詳細なネタバレを含みます。また、「論破」はフリではなく、ガチでボロクソにいくためファンの方は見ないでください。でも一応、私もファンです(どれぐらいファンなのかというと、映画1作目を観た時点で全シリーズ視聴&レビューを決めたぐらい)。以上、ご了承ください。
第7話「助けを求める」のあらすじとネタバレ
第7話「助けを求める」~簡単なあらすじ~
本当に怖い人間役は、「地球防衛軍」の帽子をかぶったフリーター男性。
~「ゴミあさり」前編~「地球防衛軍」の帽子をかぶったフリーター男性は、バイト先からマンションに帰宅すると、ゴミ置き場で女性モノの下着が入ったゴミ袋を見つけて持ち帰る。
その日から、マンション住民の「ゴミあさり」が、フリーターの日課になる。
ある日フリーターは、ゴミ袋のなかから、男子小学生の下着と一緒に、
たすけて
と、書かれた紙切れを発見する。
~「予告」編~
大手勤務の男性会社員タイチは、元カノの成島由紀から脅迫被害の相談を受ける。
元カノである成島由紀の顔写真と一緒に、
「このクソ女、いつか犯します」と書かれたチラシが、成島由紀の自宅マンション周辺に貼られていた。
翌日、成島由紀が外出から帰宅すると、自宅玄関に、
もうすぐだ、
待ってろよ。
と書かれたチラシが、何枚も貼られている。
成島由紀は、スマホでチラシを撮影すると、チラシを剥がし始めた。
その様子を、「地球防衛軍」の帽子をかぶったフリーターが覗き見ている。
男性会社員タイチは、彼女とデート中、スマホで成島由紀と「もうすぐだ、待ってろよ。」の件をやりとりする。
タイチの彼女は、自分以外の女にも優しくするタイチに苛立ちを募らせ、一方的に別れを告げて立ち去る。
直後、タイチのスマホに成島由紀から電話がかかってきて、
タイチ! 助けて! なんか、変な人に追いかけられてて……
イヤ! やめて! やめてぇぇー! やめてっあっ……
成島由紀からの電話は、成島由紀の悲鳴や、男の怒号や争うような音が聞こえたあとに途切れる。
タイチが、成島由紀の自宅マンションに向かうと、成島由紀の部屋から男が出てきて逃走する。
成島由紀の部屋では、成島由紀が、乱暴された姿で倒れていた。
成島由紀は、動画を撮られたといって、自分のスマホに保存された動画をタイチに見せる。
警察に通報したり、下手なことをしたりすれば、動画をばらまかれる。
成島由紀は、タイチの胸のなかで泣く。
~翌朝~
成島由紀は、タイチを仕事に送り出すと、オレンジジュースを飲みながら笑顔でカツヤと電話をする。
あ、カツヤ? 完璧だよ。ヨリ戻せそう
大丈夫、タイチは優しいから
うん、最高の優良物件
出張も多いし、セフレと会い放題~
今度また、激しくしてね?
成島由紀はうっとりする。
~「ゴミあさり」後編~
同じマンションの住民、成島由紀が捨てたゴミ袋を、「地球防衛軍」の帽子をかぶったフリーター男性が部屋に持ち帰って漁る。
だれか
きづいて
フリーター男性は、助けを求める紙切れを発見する。
フリーター男性の部屋の壁には、同様の紙切れが10枚以上、画鋲で留められている。
成島由紀は、自室でタイチとの電話を終えると、押し入れのふすまが開かないようにしていたつっかえ棒を外す。
押し入れを開けると、全身ひどいアザだらけの男子小学生……ケンタがいる。
成島由紀は、ケンタの足かせを外すと、台所で食器洗いをさせる。
それから、暴行・虐待を匂わせて脅したあと、またケンタを押し入れに戻して監禁する。
と、成島由紀の部屋のチャイムが鳴る。
水道局の者ですけど、下の階から水漏れの報告がありまして。点検が必要なんです
水道局を名乗る男は、「地球防衛軍」の帽子をかぶっていたフリーターで、いまは「すいどう」と刺繍した帽子をかぶっている。
なるべく早くしてください、人がくる予定もあるんで
……それは……あんた次第だろう
フリーター男性は、持参したカバンを開けて、これまでゴミ漁りで収集してきた「たすけて」の紙切れコレクションやケンタの下着などを見せつけて成島由紀を黙らせる。
証拠は、揃ってますから
しばらくして、ケンタが監禁されている押し入れを、フリーター男性が開ける。
フリーター男性は、ケンタの「たすけて」の紙切れコレクションを見せながら、
大丈夫だよ。ほら、出てきな……心配ないよ。ちゃんと、お母さんとも話したから
ほんと?
うん。だから大丈夫。おいで
フリーター男性は、ケンタの両手を取って押し入れから出してやり、ケンタの頭を撫でる。
お名前は?
ケンタ
ケンタくんか。今日からケンタくんは、僕が大事にするからね……
新しいご主人様のいうこと、ちゃんと聞けるよね
フリーター男性は、服を脱いで、あばらの浮いた上半身をさらけ出して笑う。
成島由紀は、玄関の扉を閉めて立ち去る。
「助けを求める」の感想
本当に怖いのは死神
安田尊@いじめ、カッコ悪い。を謳うブログ。
評価: 3.0ケンタくん……見殺しエンドだった……。
第6話「犯罪者」で、犯罪者カップルに誘拐されたケンタくんは、半袖半ズボンのときに見える位置にはアザがなかった。
第7話「助けを求める」のケンタくんは、顔はもちろん、手の甲から足の指先まで全身アザだらけ。
だから時系列的には、第6話⇒第7話で、犯罪者カップルはケンタくんを解放して見殺しにしたっぽい。
そしてだからケンタくんは、おそらく学校にも通わせてもらっていなくて、部屋の押し入れに監禁中。
唯一、「助けを求める」手段として書いていた紙切れのメッセージも、変態の異常者に拾われる始末。
ケンタくんの母親は、優しい男を捕まえて出て行き、ケンタくんは変質者に捕まる。
これも一種の人間社会が怖いパターンで、要はケンタくんの周りの人間、全員クズだった。
唯一、大手勤務の男性会社員タイチだけは、優しい人間だった可能性があるけど……。
でもタイチが本当に「優しい」んだったら、なぜ成島由紀は、ケンタくんのことをタイチに明かさなかったんだろうか?
成島由紀は、タイチとは元々恋人関係で、タイチの人格はある程度把握している。
その成島由紀が、ケンタくんのことを必死で(監禁してまで)隠すからには、タイチはケンタくんを見捨てるような人間だったんじゃないだろうか?
タイチは、ケンタくんのことを知ると、成島由紀ごと切り捨てるような人間だったんじゃないだろうか?
結局のところ、タイチの優しさは、「どしたん? 話きこうか?」おじさん(落ち込んでいる女の子は、話を聞いてあげて共感してあげるふりをすれば、すぐセックスできるから便器便利と思っているおじさん)でしかなかったのかもしれない。
そうだとすれば、彼女がいるのに、ほかの女にも手当たり次第に優しくしているっぽいタイチの行動も説明できる。
うん、やはりタイチもクズだ……「大手勤務」というステータスを活かして、手当たり次第に女を食い散らかしているケダモノだ。
しかし、どんどん物語のテーマが、「怖い」から「クズ」に変化しているような気がする。
いや、たしかにクズは怖いんだけど……それは暴走族だったり、半グレだったりの怖さに近い。
つまり、大したことない。
どいつもこいつも、小物臭がすごい。
第4話「看護師」の末期ガン患者、ヨネダが見せたような、鬼気迫る執念や計画を感じない。
だって今回の相手、小学生のケンタくんだよ?
小学生相手にめちゃくちゃやって、「怖い」もクソもないでしょう。
そりゃめちゃくちゃできるよ、大人だったら。
だから児童虐待とか動物虐待とかは、「怖い」んじゃなくて、倫理観が壊れているだけの「クズ」感が強い。
ゲームで初心者狩りとか、雑魚狩りとかしている感じ。
初心者に地獄を見せているだけのクズを、「怖い」とは思わない。
プロ同士の勝負なのに、ガンガン狩っていく死神のことは、怖いと思う。
たとえばゴミ漁りの変質者くんは、最初女性モノの下着に興味を示しているんだから、ケンタくんの美人ママも奴隷にしなきゃダメでしょう。
第8話「うらぎり」のあらすじとネタバレ
第8話「うらぎり」~簡単なあらすじ~
本当に怖い人間役は、寝取られ女子のカスミ。
~「SNS」前編~人気YouTuder(YouTuber)のマリエは、カフェで女友達カスミに教えてもらった怖い話を、動画にしてアップロードする。
怖い話の内容は、15年前の木村健介に端を発する、連続殺人事件がテーマだった。
木村健介は、元妻の佐川葵を殺害し、目撃者である女子大生も殺害した。
そして、さらなる目撃者の女子高生、市井美和も殺害していた。
その美和は、15年前に木村健介が殺害しようとして (当時木村健介の妻だった葵と、木村健介の叔父リュウジロウが不倫してできた子どもだと判明したため) 、葵が保護のために里子に出していた娘だった。
一方で木村健介は、美和には罪がないと思い直して、殺人未遂の件を直接謝罪したいと思っていた……矢先、その美和を殺害してしまう。
しかも美和は、本当の本当は、木村健介と佐川葵の実子だった……。
動画は大盛況で、2時間で58万再生を突破していた。
が、マリエが動画のコメント欄を眺めてニヤニヤしていると、
俺のことをのせるな。すぐ削除しろ
木村健介は、まだ捕まっていない。
マリエが部屋の戸締まりをすると、外の電柱に人影が隠れていて、マリエは急いでカーテンを閉める。
~「痴話ゲンカ」編~
男子大学生のサトルは、誕生日パーティで酔い潰れて、男友達ふたりに背負われながら帰宅する。
サトルは、誕生日の直前に、彼女だったカスミにフラれていた。
男友達がサトルの部屋に入ると、異臭がする……。
しかし、終電を逃した男友達ふたりは、サトルの部屋でサトルの話を肴に酒を飲むことにする。
サトルは、ほかの女とヤっちゃったせいで、カスミと「痴話ゲンカ」をして別れていた。
男友達ふたりは、サトルのスマホを探るために、寝ているサトルの指を使って指紋認証を解除する。
サトルのメッセージアプリでは、
返事してよ
オマエなしでは生きていけない
ごめんなさい
俺と別れるなら殺すぞ
死ね
マジ殺す
と、激しい愛が交わされていた。
男友達はふざけて、サトルの代わりに、カスミへメッセージを送信する。
と、サトルの部屋の押し入れから、メッセージアプリの着信音が鳴った。
男友達ふたりは、部屋の異臭が、カスミの死臭だと察する。
そして、恐る恐る押し入れを開けると、カスミが隠れていて、
ちーっす
うふふふっ、ビックリしてる~!
サトル、今日誕生日でしょう? サプライズで祝ってやろうかなって思ったらみんなで帰ってきて。出て行くタイミング逃しちゃった
それを聞いて、男友達のひとりは、サトルとカスミの邪魔をしては悪いといって帰ろうとする。
が、もうひとりの男友達は、拒否する。
代わりに、カスミが帰ることになった。
帰宅するカスミのバッグからは、包丁が生地を破って突き出ていて、カスミは包丁をバッグのなかに仕舞う。
~「SNS」後編~
人気YouTuderマリエは、木村健介の話をした動画を削除して、交番に相談する。
直後、マリエは警察署から呼び出しを受けて、木村健介の遺体が見つかったと知らされる。
木村健介の死因は突然死で、事件性はないと思われる。
木村健介の手には、「今度はまちがうなよ。」と書かれた紙切れが握られていた。
そして、警察がマリエを呼び出した理由は、別の指名手配中犯の件だった。
マリエが、カフェで女友達カスミと撮って「SNS」にアップロードした画像の背景に、指名手配犯の男が映り込んでいた。
~夜~マリエがカスミと通話しながら帰宅すると、クロエ(ファッションブランド)からの宅配便を名乗る女が、部屋のチャイムを鳴らす。
宅配便を名乗る女は、部屋に押し入ってマリエを拘束してナイフで脅しながら、カフェでの写真を削除するように要求する。
カフェでの写真の背景には、女が不倫をしている現場が映り込んでいた。
宅配便の女は、マリエがバカ面を晒してなんでもかんでも載せていた「SNS」を手がかりに、マリエの住所を特定していた。
しかし、宅配便の女は、背後から消火器で殴られて気絶する。
宅配便の女を襲ったのは、カスミだった。
カスミは、宅配便の女が落としたナイフを拾って、マリエの腹部を刺す。
恋人同士だったカスミとサトルが、「痴話ゲンカ」をして別れた原因……サトルとヤっちゃった女は、マリエだった。
カスミは、凶器であるナイフを宅配便の女に握らせて、マリエの死を見届ける。
「うらぎり」の感想
本当に怖いのは視聴者への裏切り
安田尊@深読みを謳うブログ。
評価: 2.0え、こんなどうでもいい痴情のもつれがラストでいいの……? って、エンディング曲が流れたとき、笑ってしまった……。
しかも木村健介、娘殺してるし!!
しかもしかも、殺し屋、15年前の殺しでターゲット間違えてるし!!
私が超能力者説まで出して絶賛しかけた殺し屋、クソ無能じゃん!!
そりゃそうだよね、依頼からたった1日かそこらで、依頼者が托卵されている事実を見抜いて「本当の父親」を探し出して暗殺するなんて無理だよね!!
いや、マジでなんだったのこいつら?
木村健介の話が出たとき、いよいよラスボス登場か……と思った私のワクワクを返して!!
第3話「復讐者の誕生」までの流れを見たら、木村健介がラスボスなんだなって思うじゃん!?
木村健介の復讐のターゲットは、まだまだいたじゃん!
美和を里子に出した病院関係者(たとえば桝井仁美)から、殺しのターゲットを間違えてニセの托卵情報を垂れ込んできた殺し屋まで、殺しまくって復讐の鬼になれたじゃん!
特に殺し屋は絶対に許せないミスを犯しているし、第6話で登場した明らかに闇社会と通じている「犯罪者」とかを叩き潰して拷問してでも、殺し屋の情報を手に入れて復讐するべきじゃん!
それなのに、なんかよくわからないまま適当に統括されて、木村健介は実子の美和を偶然殺害してしまったマヌケ野郎のまま無気力に死んでいって終わったんだけど……。
そんでなんで代わりが、よくわからないぽっと出の寝取られ女……?
浮気されました、刺しました、どこにでもあるよそんな話!!
マリエがSNSにアップした画像に、いろいろ写りすぎているのも、ほとんどコメディだし!!
「SNS」がコメディになっているのは、「SNS」を噛ませにして、「痴話ゲンカ」をメインにしたから。
でもどう考えても、女性がSNSにアップした動画や画像から、瞳に映った景色や通過した電車の音で個人情報を特定してストーカーしてくる犯罪者メインのほうが怖いと思うんだけど!!
それこそ、マリエの画像に写っていたり、マリエが相談した交番の壁にも地味に指名手配書(ちなみに報奨金100万円)が貼ってあったりした「犯罪者」の男(第6話参照)が使えたじゃん!!
こいつなんだかんだ逃げ切っているし、あの手この手で犯罪を重ねる凶悪犯でありながら、警察は捕まえられない……怖い……みたいにいけたじゃん!
でも実際は、最後まで噛ませ犬で終わったし、結局はチョイ役のチョイ悪オヤジぐらいの印象しかない!!
浮気ストーリーにしても、この「犯罪者」カップルでやったほうが、絶対面白かったと思う!!
この『ヒトコワ』シリーズは、女性推し感がひしひしと伝わってくるんだけど(その証拠に、映画版も含めて全作、パッケージに女性しか写っていない)……。
それなら、浮気が原因で、極悪な指名手配犯を殺す女相棒なんて最高じゃん!!(でもドラマ版の公式サイトを見たら、キャストは若い女性しか紹介されていなくて、犯罪者おばさんも殺人看護師の桝井仁美も無視されていた……芸能界、怖っ。てかマリエ、せっかく作中で「youtude.jp」って誤魔化して「YouTube」ってセリフも封印しているっぽいのに、公式サイトで「自称人気YouTuber」って紹介しちゃっていいんだ……)
いや本当に、浮気の復讐ストーリーだったら、第4話「看護師」のほうが断然よかった。
っていうか改めて、第4話の完成度が高すぎる。
だって第4話、「家飲み」編と「遺言」編、どっちもメイン張れるストーリーだし。
そのうち「遺言」編は、『ヒトコワ』全シリーズ全エピソードのなかで、最高の話だった。
「遺言」がラストだったら、私も全然納得できた。
この最終話「うらぎり」は、第1話で見せてくれてもよかったレベルの、本当に普通の話。
「うらぎり」って、視聴者への……?(ふかよみ)
これがシリーズ最終話とは、とてもじゃないけど、信じられない。
つまり映画3作やって、ドラマまでやったんだったら、まだ続編はありえるよね……?
うん、続編はある!!
続編に期待!!
終わり!!
まとめ:ドラマ『ヒトコワ』第7話~第8話(最終話)のエピソードと評価!
それではおさらいも兼ねて、ドラマ『ヒトコワ』第1話~第3話のエピソードと評価は、以下のとおりです。
エピソード | 一言感想 | 評価 |
第7話「助けを求める」 | いじめ、カッコ悪い(子どもや動物を狙うのは、「怖い」というより、大人や人間を相手にできない未熟さやクズさやダサさのほうが際立つ)。 | 3.0 |
第8話「うらぎり」 | これが最終話?(たしかにいろいろ裏切られた……悪い意味で) | 2.0 |
以上です。
というわけで、映画版&ドラマ版『ヒトコワ』を全シリーズ全エピソード視聴したため、まとめ記事を作成して締めくくります。