知的なタトゥーを入れよう!
~これまでのあらすじ~
さてしかし、上記の記事で私は、「頭が良い人間」として哲学者を引き合いに出しました。
私より頭良いっぽい哲学者とかは、タトゥーを入れていないよね……みたいな考え方です。
で、最終的には「自由とはなにか」を考えようみたいな哲学的なまとめ方をしたわけですが、そこで私はこう思いました。
というわけで本記事では、身体に彫っていたら知的な哲学者の名言を3つ紹介します。
では以下目次です。
ドイツ語ならこれ!「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」
まずは、前回の記事でも登場したウィトゲンシュタインの決めゼリフです。
この言葉は、ウィトゲンシュタインの代表作『論理哲学論考』の結論として知られています。
ごめんなさい、私もバカなんです。
まあそもそも、(世界的に教育水準の高い日本人に限っても)9割の人間は『論理哲学論考』を読解できないレベルっぽいので、仕方がありません。
しかし、超シンプルにわかりやすく(わかった気になれる感じで)結論部分だけ言い換えると、
と、いっています。
「真偽不明の話題」とは、たとえば、
「タトゥーを入れている人間」については、真偽の判断が可能です。
現実に存在する人間の身体を調べて、
- タトゥ-が入っていれば真
- タトゥーが入っていなければ偽
ですよね。
しかし、
では、自分の子どもの名前をタトゥーにして彫った親は? 親バカかもしれないけど、「悪い」というほどか?
不治の病で苦しむ患者に、安楽死を希望されて実行した医者は? 日本の法律では犯罪者だけど、「悪い」か?
無差別テロ中のテロリストを銃殺して止めた警察官だって、人殺しには違いない。つまり、「悪い」ってこと?
という。
このように、偏見や無知に対して、特に有効なのがこのセリフです。
タトゥーが入っているのを見てわかることは、タトゥーが入っていることだけ(トートロジー)。
さあ、そんなこともわかっていないバカが現れたら、腕とかに刻んだウィトゲンシュタインを見せつけて黙らせましょう。
漢字(四字熟語)ならこれ!「怪力乱神」
そこで、漢字の起源である古代中国から、孔子をお招きしましょう。
孔子は、ことわざ製造機みたいな古代中国人で、
みたいな、日本人ならだれもが見聞きしたことのあるセリフを乱発していたことで有名です。
で、その孔子については、弟子がまとめた言行録『論語』曰く、
とも伝えられています。
意味は、だいたいウィトゲンシュタインの「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」と同じです。
- 怪……怪異(妖怪、異形、幽霊など)
- 力……怪力(怪物、不思議な力など)
- 乱……悖乱(道理に背く乱れ言など)
- 神……鬼神(鬼、神、全知全能など)
を語らず、です(ちなみに、「怪力乱神」の「怪力」は「かいりょく」と読み、「悖乱」は「はいらん」と読みます)。
しかし現代では、この「怪力乱神を語らず」があまりにも有名すぎて、
つまり、「語ってはいけないぐらい意味不明で摩訶不思議で超ヤバいタブーの代表例」として、「怪力乱神」が挙げられています。
じゃあ、タトゥーを彫りたいぐらいヤンチャなみなさんは、是非ともタブーを犯したいですよね。
だいたいウィトゲンシュタインみたいな最近の哲学者は、小難しいことばかりいっていて、イマイチ意味がよくわからないんですよね。
なんやねん、写像理論(←ウィトゲンシュタインの謎理論)って。
その点、
だったら、小学生でも意味がわかるし、すごくわかりやすい!
英語(カタカナ)に言い換えても、
- 怪……ホラー!
- 力……パワー!
- 乱……カオス!
- 神……ゴッド!
小学生でも完璧に理解できる。
そしてカッコイイ。
夢が詰まっている。
- 魔術的な文字
- 呪術的な模様
などを、身体に彫っていた人たちや、現代でも彫っている人たちがいます。
自分の好きなものや、愛する家族の名前を彫るのだって、魔術的なやり方でしょう。
「語りえぬもの」を前に、無理に沈黙する必要はありません。
語りたい人は、語ればいい。
以上を踏まえて、
イラスト付きならこれ!「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」
- 「ホルスの目」(エジプト神話のシンボル)
- 「プロビデンスの目」(キリスト教のシンボル)
みたいな目のマーク。
「ホルスの目」は、本記事のアイキャッチ画像(一番上の画像)で描かれている感じの目です。
「プロビデンスの目」は、「フリーメイソン」(世界的な友愛結社)とか、「イルミナティ」(ドイツの秘密結社)とか、アメリカの1ドル紙幣のデザインとかでも採用されている目です。
カッコイイ!!
DJ&YouTuber集団『Repezen Foxx』のリーダー、DJ社長も手のひらに入れている、目ん玉のタトゥーカッコイイ!
で、その目ん玉のタトゥーに添えて、
って彫られていたら、格好良すぎて目からおしっこ漏れそう。
ちなみに、ニーチェのこのセリフは、
と、説明されます。
「ミイラ取りがミイラになる」的な意味です。
最近(2022年2月~3月)、ロシア(核兵器国)がウクライナ(非核兵器国)にメチャクチャやっている戦争を見て、日本でも核保有論が再燃していますが、
みたいな意味です。
まあ私は別に、怪物と戦うんなら怪物になってもいいんじゃね派ですが(手遅れ)(核抑止論者)。
だって、武装テロリストとかと戦うとき、警察や軍隊だって武装しなきゃしょうがないんだし……。
的な意味でも使えますよね。
ヤバイ、格好良すぎる。
でもさすがに全文だとちょっと長いし、そもそもニーチェを知っている人間には後半だけで伝わるので、彫るのは後半部分だけでOK。
まとめ:フランス語ならこれ!「我思う、ゆえに我あり」
- タトゥーにするとカッコイイ論考「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」
- タトゥーにするとカッコイイ呪文「怪力乱神」
- タトゥーにするとカッコイイ格言「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」
以上です。
- ヘーゲル
- ウィトゲンシュタイン
- ニーチェ
- カント
- ハイデガー
- ショーペンハウアー
- マルクス
- ライプニッツ
- ゲーテ
- ハンナ・アーレント
こんな感じで、世界的偉人っぽいドイツ勢の哲学者を10名挙げてもなお、「フィヒテがいない!」とか「ヤスパースがいない!」とか「フッサ(以下略)などと延々と怒られるレベルです(※順不同です)。
やっぱりドイツ語。
それかフランス語。
哲学史上、もっとも有名なセリフ候補のひとつ、
↑このデカルトは、フランス人です。
「我思う、ゆえに我あり」は、ラテン語で「コギト」と呼ばれることも多いので、ラテン語版でもOK。
- 日本語版タイトル……『零度のエクリチュール』
- フランス語版タイトル……『Le Degré zéro de l’écriture』
これは典型的なフランス語で、意味はわからないけど響きだけでカッコイイ。
もはや、ラノベの棚に陳列されても文句はいえない格好良さ。
- 老子
- 孫子
- 韓非子
このへんの思想家は、日本でも大人気なので、解説書や名言集の日本語訳にも事欠きません。
ちなみに、迷ったら孔子と韓非子が超オススメ。
↑のなかで見聞きしたことがある名前があれば、そちらの名言・格言も当たってみると良いでしょう。
以上、タトゥーと頭良い人間の名言をアウフヘーベンした記事でした!
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