スーパーマーケットで買い物をしようと店内に入ったら、
と思いながら、私は買い物を始めました。
で、買い物かごを有人レジに持っていくと、
でも私は、深夜早朝のジョギング中にだれも見ていない赤信号でも立ち止まるタイプの人間なので、別に会計が少し遅れようがどうでもいいと思っています(少し急ぐために信号を無視する人間はバカだと思っています)。
さてしかし、
というわけで本記事では、接客業の店員さんが、一生「研修中」バッジをつけてもいい理由を述べます。
では以下目次です。
「研修中」のバッジをつけた店員さんの受難
私は周囲を見渡しました。
仕事終わり(といっても、スーパーの店員さんは働いているわけですが)の混雑する時間帯で、ほかのレジも全部埋まっていたし、私のうしろも塞がれていました(ちなみにいまはどこのレジの前にも、床には「1メートルの間隔を空けてお並びください」的な感染症対策の表示やテーピングが貼ってありますが、だれひとりとして守っているところを見たことがありません。赤信号でさえ止められない歩行者を、テーピング如きが止められる道理もありません)。
モタつきおじさんは、モゴモゴと小声で言い訳を並べていましたが、マスクをしているせいでよく聞き取れませんでした。
私は、目の前のレジに立つ店員さんを見ました。
店員さんも私のほうを見ていて、めちゃくちゃ気まずそうに目を逸らして、もう私に怒られることが確定して絶望した子犬のような目でモタつきおじさんを見つめました。
店員さんは、私からの叱責を転嫁するような視線で、店員さんと同じかやや背が低いモタつきおじさんを見下ろします。
私は、そういう店員さんの心情が手に取るようにわかった(と、少なくとも思えた)し、めちゃくちゃ楽しんでいました。
まあ、少なくともお客は、お金を払う動作には入っているわけだし……何分以内に支払いができなければ、列の最後尾へ、みたいなルールもたぶんないのでしょう(でも、5分も10分もモタつきだしたらどうするんだろう?)。
幸い、モタつきおじさんは特例を発動される一歩手前あたりで、現金至上主義と完璧主義(時間制限がないとき、完璧主義者は必ず時間を度外視する)を遂行しました。
私は少し高めの声で「お願いします」といいました。
といわれて、たしかに……と思ったのは久しぶりでした。
それから、
みたいなやりとりもありました。
レジ袋の有料化から、全国的にこの手の地味なタイムロスが発生している気配がします。
私は1回、
と思い、首を振りながら答えたことがありますが、客観的に自分の姿を想像したら恥ずかしすぎて2度とやっていません(ちなみに1発で伝わりました)。
大丈夫、1回で伝わらなくても……言い直したり言い換えたりして、最終的に伝わればいいんだし、私は5秒や10秒ぐらいのロスで機嫌を損ねたりはしません。
でも店員さんが胸に提げている、
のネームプレートを見ると、このプレートがなければ、5秒10秒に目くじらを立てる人間も多いんだろうなと思います。
孔子でさえ60歳や70歳まで研修中だった事実
~先生(孔子)はいいました~
孔子は、世界偉人ランキングで上位一桁レベルの聖人で、「礼」を説いた思想家です。
その孔子が、
という、衝撃の告白です。
人の話を聞きましょう、なんて、現代では小学校入学までに習うことなのに……。
まあこれが答えですよね。
レジの会計にしても、店員側も客側も双方、話が伝わらなかったエピソードはみんな持っているレベルでしょう。
ってことは、孔子でさえ60歳まで人の話を聞けなかったことを踏まえれば、
接客業は「生涯研修」でなければ習得不可能
けん‐しゅう〔‐シウ〕【研修】 の解説
ソース:研修(けんしゅう)の意味 – goo国語辞書 – 2021年12月11日閲覧。
1 [名](スル)職務上必要とされる知識や技能を高めるために、ある期間特別に勉強や実習をすること。また、そのために行われる講習。「入社後―を受ける」「海外―」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
けんしゅう【研修】
ソース:岩波 国語辞典 第七版 新版 – 株式会社岩波書店
〘名・ス他〙学術などを、みがき修めること。また、執務能力を高めるため特別に学習すること。「―期間」「―生」
⇒学ぶ
まとめると、
goo国語辞書のほうには「ある期間」とありますが、「入社から定年退職まで」だって、「ある期間」でしょう。
そして、
- 人間は、みんな違う
- お客は、人間である
- お客は、みんな違う
毎日毎日、一人ひとり違う反応をするお客様に、最大限満足して帰っていただくまでが接客です。
その最後の締めくくりを担当するレジ係、
万人に好かれる人間がいないように、すべてのお客様にご満足いただける店員など存在しないからです。
もちろん、
そして、少しでもその頂に近づこうと思えば、「生涯研修」しかない。
これは自称や自覚の有無にかかわらず、あらゆる接客業者が背負っている事実であり、業です。
つまり、
まとめ:クレーマーになるか寛容になるか?
- スーパーで新人研修中、指導係について歩くひよこたちが可愛かった
- 「礼」の大家である孔子でさえ、60~70歳まではひよっこ同然だった
- 私たち凡人は一生ひよっこなんだから、一生「研修中」でよくない?
以上です。
理由は2つ。
- 店員さんにもプライドがあるから、むしろ早く「研修中」を外したい
- 「研修中」にさえ噛みつく、性格が終わっている迷惑クレーマー対策
①「プライド」については仕方がありません、本人が茨の道を望むなら、それもまた人生です。
②「迷惑クレーマー対策」はじつは意味がありません、そもそも性格が終わっているので、「研修中」の有無にかかわらず文句をいう喋るゴミです。
だから客側の私たちにできることは、
そうすれば、店員さんは「研修中」を外せるし、レジで多少モタついても許されます(私たちが許すんですよ!!)。
だいたい、スーパーカーのディーラーじゃあるまいし、
以上、一生「研修中」ブロガーの安田尊でした!