永眠したい。
- 睡眠欲
- 食欲
- 性欲
以上が三大欲求ランキングです。
というわけで本記事では、睡眠欲が最強であり、性欲が雑魚になる理由を解説します。
では以下目次です。
性欲は最下位
性欲は、人生のなかで、限定的な期間しか湧いてきません。
つまり、幼児はまだ性欲に支配されていないし、老人になれば性欲は枯れます。
一方で、食欲と性欲は、赤ちゃんと老人にも健在です。
赤ちゃんは、ママのおっぱいを求めて泣きじゃくり、あらゆる不満が解消されたあとは眠りに就きます。
老人も、お正月になればお餅を求めて事故りまくり、あらゆる正月イベントを済ませたあとは初夢を求めて眠りに就きます。
でも赤ちゃんの不満に性的欲求不満は含まれないし、老人の正月イベントにセックスは含まれないでしょう。
もちろん例外はいます、幼児でもませガキはいるし、老人でも色ボケジジイはいるでしょう。
しかし、少数のレアケースを持ち出すなら、世の中には、
と呼ばれる、まったく性的欲求を持たない人たちもいます。
これってどういうことかというと、人間は、性欲がなくても生きていけることを意味しています。
人間は、生まれてから死ぬまで、一切の性行為を行わなくても普通に成長して生きていけますよね。
しかし、成人まで生きた人間で、生まれてから死ぬまで、
- 無食者
- 無睡眠者
みたいな人間のことは、聞いたことがありません。
以上の対比をもって考えれば、「性欲」は明らかに、「睡眠欲」や「食欲」に劣ります。
食欲は普通
そもそも、なぜ人間が欲求を満たそうとするのかといえば、それが快楽だからです。
- 美味しいものを、好きなだけ食べられるのは、気持ちいい。
- 好きな人と、好きなだけセックスできるのは、気持ちいい。
- 2度寝も3度寝も、好きなだけ寝られるのは、気持ちいい。
言い換えれば、すべて「快楽欲求」です。
それなのに、
せっかく食事をして快楽をプラスしても、デブだと蔑まれて病気に苦しんでいては、トータルでマイナスでしょう。
だから私たちは、たとえ美味しいものを好きなだけ食べられる環境でも、食事内容をコントロールします。
ちょっと外を出歩いてみても、肥満体型の人間は少数派です。
現代は飽食の時代といわれ、特に日本では、年間で500万トン以上もの食料が廃棄されています。
なぜ食べないのか? 食べようと思えば、いくらでも食べられる時代なのに。
食べすぎれば苦しくなるから。
この答えは、私たちの理性が、食欲を打ち負かしていることを意味します(もちろん、暴飲暴食を繰り返してブクブク太っている人間の存在は否定しませんが)。
睡眠欲最強!
- 食欲
- 性欲
上記の欲求は、そもそも生存に不要だったり、理性にねじ伏せられたりする雑魚欲求でした。
しかし、睡眠欲だけは違います。
まず、成長や生存に必要不可欠。
次に、理性でねじ伏せることも不可能。
なぜなら人間は、一定時間、睡眠を摂らないと、
- 気絶して、強制的に睡眠モードに入る
- または死亡して、永遠に睡眠モードに入る
からです。
どれだけ強靱な意志を持った人間でも、この睡眠(または永眠)を拒否することはできません。
たとえば、食欲を拒否し続けた場合も、気絶や永眠へと至ります。
自殺を実行した勇気ある人間も、自殺を拒否し続けた勇気ある人間も、結局は永眠へと至ります。
「死」が救いだといわれる理由は、あらゆる苦しみから解放されると考えられるからです。
それが本当かどうかは、私は死んだことがないのでわかりません。
が、「睡眠」が、ある程度の苦しみからは解放してくれることは知っています。
眠っている間は、なにも不安や恐怖や痛みを感じなくてもいい。
眠っている間は、なにも考えず行動せず、夢でも見ていればいい。
まさに睡眠とは夢の世界で、あらゆる義務や仕事や意識からも解放されて、自分が生きているか死んでいるかもわからない。
つまり、こういうこともできます。
睡眠は、擬似的な死。
そして私たちは、自分が擬似的に死ぬことを、悪く思っていません。
悪く思っていたら、眠気を感じるたびに怖くて怖くて、夜も眠れないはずです。
でも実際は、普通に寝ます。
そして就寝して起床するたびに思います。
もうず~~~~~~~~~~っと眠っていたいし、ごろごろしていたいし、なにもしたくない!!
つまり、私たちは死にたいと思っている。
実際、死にます。
そろそろ寝ないと……って感じで、そろそろ死なないと……って、遅くとも100年後ぐらいには死ぬでしょう。
人生は夜更かしみたいなものです。
でも必ず寝るときがやってきて、私たちは眠ることからは逃れられない。