夏のような暑さを感じる今日この頃ですが、子どもたちが虫取り網とかを装備して山へと出かける前に確認しておきたいことがあります。
って同じぐらい気持ち悪いってことでいいんですよね……?
すべていらすとやさんによる限りなくかわいいイラストですが、いくらいらすとやさんといえども、というかいらすとやさんの確かな実力だからこそ、本質的な虫のキモさが描かれてしまっています。
苦手な方はページごと閉じたほうが身のためです。
大丈夫、有益なことはなにも書かれていません。気兼ねなくお閉じください。
カブトムシのメスはゴキブリでは?
さて、まず虫のキモさを再確認するにあたって欠かせないのが、その見た目のキモさです。
ゴキブリの見た目がキモいことに異論がある日本人はあまりいないでしょう。
しかし一方で、カブトムシやクワガタムシの見た目はなんか許されていると感じるのは私の気のせいですか?
冷静になって見てくださいね。
普通に全部キモいですよね?
特になにこのニジイロクワガタって……めっちゃキモい色。
コガネムシとかカナブンとかもそうですけど、なんで虫ってこういうキモい色を平気で見せつけてくるんでしょうか……怖い……。
しかもリアルな色合いはそんなにキモくないかもしれないと思ってGoogleで画像検索をしたら、しっかりキモかったです。
もうなんか、まだ青くて熟す前のトマトが、しかし病魔に冒されて部分的に炎症を起こしてジュクジュクに焼けただれて腐ったみたいな色してる。
私は高級ブランドがあんまり好きではありませんが、唯一大好きなのがGUCCIで、緑と赤といえばシェリーラインに代表されるようにGUCCIの定番カラーなんですが、よくここまでGUCCIカラーをキモくできたな……という感じです。
それにカブトムシにしてもそう。
いいですか、本記事では私が各イラストに名札をつけているので、
みたいな反応が予測されますが、名札をつけていなかったら全部キモいはずです。
っていうか、さっき掲載したイラストのチャバネゴキブリ、カブトムシです。
さて、どちらが正解でしょう?
騙された方はごめんなさい、でも騙されたということは、ゴキブリとカブトムシの区別がついていないということです。
まさかまさか、いらすとやさんの正確無比な筆致に文句をつける不届き者はいないでしょう。
それにGoogleの画像検索でリアルな姿を見ても、やっぱりカブトムシのメスって、ゴキブリでは……と思わざるをえません。
ゴキブリだけが嫌われる理由とは?
でも世間一般では、カブトムシやクワガタムシはもてはやされて、ゴキブリだけが忌み嫌われているのが現実です。
カブトムシもクワガタムシも、見た目はゴキブリの親戚にしか見えないのに……いったいなぜでしょうか?
答えは簡単です。
違いはこれだけです。
考えてもみてください。
カブトムシやクワガタムシがどこからともなく涌いてきて、家中の樹液や蜜に似たものを探し求めてブンブン飛び回り、甘いものを見つけ次第しがみついてチューチュー吸いだす姿を。
もしそんな世界だったら、それがヘラクレスオオカブトだろうがギラファノコギリクワガタだろうが、絶対にゴキブリ並みに嫌われていたはずです。
あるいは家といえば、
ゴキブリが食卓に並ぶとしたら、絶対に断固として拒否しますよね?
では、
- ヘラクレスオオカブトだったら?
- ギラファノコギリクワガタだったら?
- スマトラオオヒラタクワガタだったら?
同様に拒否するはずです。
つまりゴキブリもカブトムシもクワガタムシも、同様にキモいということです。
と思われた方に朗報です。
以下の動画をご覧ください。
私の大好きなDJ集団「レペゼン地球」が、「ゲテモノ料理パーティ」と題して食卓を囲んでいる動画です。
【後編】危険な大人のベロベロ ゲテモノ料理パーティー!!
おわかりいただけたでしょうか?
- ヘラクレスオオカブト
- ギラファノコギリクワガタ
- スマトラオオヒラタクワガタ
- ゴキブリ
などが食卓に並び、ヘラクレスオオカブトをかじったDJ銀太が泣きながら吐くという憂き目にも遭っています。
つまりカブトムシとクワガタムシとゴキブリは同列に食べ物であり、同列にゲテモノだという証拠映像です。
しかもしっかり調理されたにもかかわらず、カブトムシやクワガタムシは吐き捨てられまくりでした。
一方で躍り食いされたゴキブリは、
などと大好評でパクパク食べられていました。
したがって、食べ物としてはカブトムシやクワガタムシより、ゴキブリのほうが格上だといえます。
そんなゴキブリでさえ家に涌けば蛇蝎の如く嫌われるわけですから、カブトムシやクワガタムシが家に涌いたらどうなることか、考えただけで恐ろしいですしキモいですよね。
と思われた方。
カブトムシの幼虫はでっかい蛆虫!
たしかにカブトムシやクワガタムシは(自分が山とかに住んでいない限り)自宅に涌くことは滅多にないでしょう。
しかし本記事冒頭で述べたように、
ことがあるのです。
そう、全国の男の子たちは夏になると山へ出かけて、狩猟本能の赴くままにカブトムシとかクワガタムシとかを相手に狩りを覚えます。
そうして昆虫採集を終えた子どもたちは、もちろん家に持って帰ってきます。
虫を。
まあでもそれでも、カブトムシやクワガタムシならまだいいかもしれません。
現実から目を背けている限り、カブトムシやクワガタムシはゴキブリとは違う、強くてかっこよくてワイルドな虫たちの王です。
とはいえしかし、カブトムシはカブトムシでも、
いやこれ、クソでっかいウジ虫じゃん!!
虫たちの王っていうか、ウジ虫の王じゃん!!
キング・オブ・ウジ虫じゃん!!
でもカブトムシやクワガタムシに育つというだけで、全国の男の子たちは根掘り葉掘り、このキング・オブ・ウジ虫を見つけだそうとします。
そして見つけ次第、喜々として持ち帰ってきます。
全国のお母さんたち、泣くしかなくない?
どうしたらいいの? こんなキモい生物を我が家に持ち込まれたら。
しかも男の子は清潔感とかには無頓着なので、
ことは請け合いでしょう。
許せますか?
もはやどこで教育方針を間違えたのか、親の立場からすれば自分が許せなくなるかもしれません。
そしてもちろん、こんなキモい虫の飼育も、まともな神経をしていれば許せるはずがないでしょう。
カブトムシやクワガタムシの幼虫であれば、完全変態を遂げて成虫になるわけですが、自宅で完全変態を遂げるキモい虫の飼育など、健全なご家庭であれば許されるはずがありません。
しかしそこで頭ごなしに幼虫の飼育を否定するとどうなるでしょうか?
そうなぜなら、じつはカブトムシもクワガタムシも寄生虫の一種で、人間の特にオスに寄生して、なにがなんでも自分たちの世話をさせようとする習性があります。
すなわちご家庭に人間のオスがいる時点で、もう手遅れです。
こうして自宅にカブトムシやクワガタムシは持ち込まれ、家に涌いているのと変わらない状況に陥ります。
ゴキブリのように家に涌かないから安心、というわけではないことが、これでおわかりいただけたでしょうか。
まとめ:キモいから擬人化される!
というわけで、カブトムシもクワガタムシもゴキブリもキモさでいえば同じです。
ゴキブリとカブトムシとクワガタムシは、
- 見た目がグロテスクで黒光りするのも同じ
- 食卓に並んでいたら泣きたくなるのも同じ
- 結局のところ家に入り込んでくるのも同じ
そもそも本当にキモくないなら、擬人化をする必要もないわけです。
最近(4月27日号から)週刊少年ジャンプで連載が始まった「森林王者モリキング」とかいう漫画、メインキャラクターにカブトムシの王様が登場しているんですが、見た目が思いっきり人間です。
イメージとしては、同じく週刊少年ジャンプの漫画「HUNTER×HUNTER」に登場するプフのパクリっぽい。
つまりそういうことです。
本当にカブトムシがカッコイイなら、ありのままの姿で描けばいいはずです。
ところがあの子どもたちに大人気の週刊少年ジャンプが、そうしなかったということはどういうことでしょうか?
ちなみにヤングジャンプで連載中の大人気漫画「テラフォーマーズ」ではメイン要素にゴキブリの擬人化があり、擬人化仲間という意味でもゴキブリとカブトムシは同列だといえます。
ですから本記事でもリアルな画像は一切差し控え、アイキャッチにさえいらすとやさんのイラストを使用させていただき、しかも一番見栄えがいいっぽいヘラクレスオオカブトを採用しています。
そのヘラクレスオオカブトにしても、リアルの画像はかなりキモいです。
こんなのが(判断能力が絶無の子どもたちのなかのさらにごく一部とはいえ)大人気だなんて、世の中間違ってる!!
結論:世の中間違ってる!!
ということを再確認するためだけにリアルな虫画像を多数見るはめになって私が疲弊しただけの記事でした(ゴキブリのオスとメスってどれぐらい違うんだっけ、って画像をググろうとしたとき、知的好奇心と根源的恐怖の狭間でマジで震えた……)!!
終わり!
THIS IS THE ANSWER.