自殺は「自分を殺す」と書くけど、どの段階の自分がどの段階の自分を殺したいと思ってどの段階の自分を殺すの?
~これまでのあらすじ~
- 過去の自分
- 現在の自分
- 未来の自分
私たちが「死にたい……」とか「消えたい……」とか思うときは、①「過去」~②「現在」までの自分です。
しかし②「現在の自分」が消えれば、③「未来の自分」も巻き添えを食らって消えます。
そう、生まれる前の自分が、「生まれたい」と思っていなかったかもしれないのと同じで……。
それなのに、私たちに「未来の自分」を消す権利があるでしょうか?
よし、本記事ではこのアイデアを組み立てていきたいと思います。
では以下目次です。
「未来の自分」とは?自分の将来に悲観する例
~「自分の将来に悲観」タイプの自殺~
さて、「過去の自分」だの「未来の自分」だの、あまりにも非現実的で机上の空論的な話をしているように思われるかもしれません。
そこでまずは、現実に「未来の自分」を消しているケースを挙げます。
これにより、「未来の自分」や「過去の自分」を理解する一助となれば幸いです(なお、不要な方は次の項目へ飛んでください)。
~「過去の自分」~
~「現在の自分」~
さて、これが「将来の自分に悲観」⇒「未来の自分を殺害」タイプの自殺です。
自分の将来に悲観して命を絶つ……極めて現実的かつ一般的かつ定番の自殺理由です。
また、別のケースを挙げてみましょう。
~「子どもの未来に悲観」タイプの心中~
~世間の声~
そうです、親子心中から幼稚園や小学校を狙った通り魔殺人まで、「子どもの未来を奪うな」的な批判はよくされます。
つまりその子は、「過去」⇒「現在」⇒「未来」の3種類を生きたはずだということが、世間の目から見ても明らかなわけです。
ところで、拡大自殺……ある自殺が他人を巻き込んだ場合に、
「過去の自分」とは?本当に悲観するべき自分
~「過去の自分に悲観」タイプの自殺~
- 過去
- 現在
- 未来
③「未来」を悲観する前には②「現在」があったはずだし、②「現在」を悲観する前には①「過去」があったはずです。
つまり、根本的な問題は①「過去の自分」なんだから、悲観するべきは①「自分の過去」だし……。
消すべきは、①「過去の自分」では?
~「過去の自分」~
~「現在の自分」~
~「未来の自分」~
さて、こうして①「過去の自分」を消しても、②「現在」や③「未来」に危害は及びません。
②「現在」においては、①「過去」はすでに消滅しているため、どれだけ派手に抹消しても否定しても問題ありません。
ここではタイムパラドックス的なやつは起きないわけです。
試しに訊いてみますか?「未来の自分」に。
よ~し、いくよ~~!
未来の私へ!!
どれだけ即レスを頑張っても、私たちは「現在」の壁を乗り越えることができないし、「未来の自分」と意思疎通を図ることはできません。
そして図らずも、不本意な形で「未来の自分」を消してしまうリスクや不道徳は避けるべきです。
でも「過去の自分」だったら、もう十分生きて消えているし、不本意だろうが同意の不在だろうが、
「過去の自分」を消せば「未来の自分」は残る
~「過去の自分」を消す方法~
そういうのは捨てられないとか思っているなら大間違いで、そもそも「死にたい」とか思うような自分を作ってきたものなんて、全部いらない。
どうせ死ねば全部捨てることになるんだし。
命を捨てる前に、捨てられるものは全部捨ててみたらいいんです。
SNSは過去の投稿の修正機能がなかったりするし、掲示板なんて削除機能すらなかったりしますよね。
そんなところに自分の思想なんて書き込んでいたら、一生そこに「過去の自分」が生き続けるかもしれないわけで、本当に恐ろしいことだと思います。
たとえば匿名の掲示板であっても、
- 自分の子どもが国を支える前に事故死する
- 自分の子どもが国を支える前に病気になる
- 自分の子どもが国を支える前に無職になる
- 自分の子どもが障害を持って生まれてくる
- 自分の子どもが同性愛者のカミングアウト
嗚呼、たしかに子どもには「未来」があり、子どもの可能性は無限大です。
そして死にたくなったとき、「過去の自分」の書き込みを消せないと……。
「過去の自分」を消せないと、過去の思想に縛られて、一家心中や無理心中をやらかすかもしれません。
震災で家族も自宅も財産も失ったくせに、「家族や自宅や財産が生きる意味だ」という思想は失っていないから、死にたくなっています。
じゃあそれ消せばよくない?
まあ、形ある記録を介さず、自分に根付いた思想だけを消すのは結構難しいとは思いますが、
少なくともこの国(日本)では、身寄りがないホームレスでも生きているし、ガチでコーヒーみたいな色した泥水しか飲めないような最貧国でも人は生きています。
もちろん私たち日本人の大多数は、ホームレスとか貧困国の例え話を出されても、共感も納得もしないでしょう。
そうして、「過去の自分」の生活に照らして、「過去の自分」の思想に照らして、
まとめ:存在していないものに同意は取れない
- 私たちは、「過去の自分」「現在の自分」「未来の自分」の3種類を生きる
- 「現在の自分」を消せば、「未来の自分」も必ず巻き添えを食らって消える
- 「過去の自分」を消せば、「現在の自分」と「未来の自分」は生き残れる!
以上です。
う~ん……まあ要するに……、
~本記事のハイライト~
そもそも、本記事の産みの親である謎の主張「存在していないもの(存在していなかった時点)に対して同意を要求」も、なにをいっているのかわかっているんでしょうか?
私はバカなので、なにもわかりません(逃亡)。
以上、もう少し賢くなった未来の私が、この私を殺してくれることを祈ります。
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