ソース:ページタイトル(リンクテキスト) – サイトタイトル – 閲覧日。
たまに本や論文を読んでいると見かける、「参考文献」も、「ソース」です。
名言を引用するときに、「子曰く、」といったりするのも、「ソース」です(子⇒孔子。『論語』)。
だから私も、どうでもいい雑記ブログなのに、ソースを貼りまくっています(ソース:当ブログ←循環論法)。
というわけで本記事では、
を述べます。
先述したとおり、「正しい書き方」ではないので、参考程度にどうぞ。
ソースの記述方法は?Wikipediaを参考にシンプルに
↑これです。
Wikipediaには、ウェブ百科事典という性質上、ウェブページを出典とする記述が多数見受けられます。
よって、その出典の記載方法が、ルールで定められています。
私はそのルールは読んでいませんが、見ればわかります(目で盗めます)よね。
たとえばWikipediaの「ソース(小説)」のページには、「脚注」の項目に、
と、記載されています(リンク⇒URLの埋め込みは外しています)。
構造を分解すると、
- 出典を必要とする記述へのリンク……^(記号:キャレット)
- ページタイトル、およびリンク……“2017年4月発売のスターツ文庫”.
- サイトタイトル……小説サイトBerry’s Cafe.
- サイト運営会社……スターツ出版.
- ページにアクセスした日付……2017年4月13日閲覧。
です。
①、キャレットは不採用です。私は出典を最後にまとめて記載する方式は嫌いなので、出典を必要とする記述ごとにソースを貼ります(だって巻末やページの最後を行ったり来たりするのは面倒でしょう?)。
②、ページタイトルとリンクテキスト(URLの埋め込み)は採用です。ソースの本体であるため必要です。
③、サイトタイトルも採用です。ソースの信頼性に関わるため必要です。
④、サイト運営会社は不採用です。そもそもソースとして使用するべきページは、サイトタイトルに信頼性があるか、サイトタイトルで運営母体およびその信頼性を示す程度の知名度は保持しています。したがって、サイトタイトルの記載で十分であり、運営母体の記載は信頼性の強化に寄与しません。
⑤、閲覧日は採用です。実際にアクセスして確認した事実を示すためです。
⑥、「.(ドット)」は不採用です。前後を半角スペースで空けた「-(ハイフン)」に変更し、視認性を上げます。
⓪、先頭に「ソース:」の記述を追加します。キャレットや「脚注」の代わりです。
以上、
完成です。
ソース:ソース (小説) – Wikipedia – 2021年12月8日閲覧。
Wikipedia方式の記述と比較してみると、
- ソース:ソース (小説) – Wikipedia – 2021年12月8日閲覧。
- ^ “ソース (小説)”. Wikipedia. ウィキメディア財団. 2021年12月8日閲覧。
①のほうがスッキリしていて、なおかつ信頼性は同じではないですか?(私がページ選びで遊んだせいで、「ソース:ソース (小説)」の部分が紛らわしいのはともかく)。
なお「サイトタイトル」の記述については、ポータルサイトから引用する際に問題点があるため、次の次の項目で詳しく解説します。
リンク切れ対策は?アーカイブやウェブ魚拓は必要?
- 出典とするウェブページが属するトップページのURLも記載
- 出典とするウェブページが作成された日付も記載
- 出典とするウェブページの閲覧日に曜日も記載
- 出典とするウェブページのリンク切れ(ページ削除)対策として、『Wayback Machine』や『ウェブ魚拓』で保存したウェブアーカイブページへのリンクも記載
などなど……。
私(個人ブログ)の考えでは、基本的に全部不要です(じつは曜日の記載は私もやっていましたが、途中でめんどくさくなってやめました。ただ見栄え的には、「12月8日閲覧」より、「12月8日(火)閲覧」のほうが漢字が区切られていい感じです)。
この場合は、出典とするページがリンク切れになると終わりなので、インターネットアーカイブに限らずあらゆる手段での保存をオススメします。
- 複数のインターネットアーカイブサービスで保存
- pdf形式などで保存
- 引用による原文提示
- スクリーンショット
- URLの記録と記載
- 匿名掲示板やSNSへのコピー&ペースト
などなど……より多く提示できれば、そのページが存在したことを示す有力な証拠となるでしょう。
が、自説を補強する際に引用するニュース記事程度であれば、別にリンク切れになろうがどうなろうが大差ありません(多少事実が重要になったとしても、記事タイトルなどでググれば、大抵は中身も見つかります)。
したがって、仮にアーカイブページを保存したとしても、公開する必要もありません。
Yahoo!ニュースやライブドアニュースはソースになる
なぜなら、Yahoo!ニュースなどは、他社のニュースをまとめて配信するポータルサイトでしかないからです。
自社で一次情報を扱っていないサイトは、
という問題が噴出します。
したがって、Yahoo!ニュースなどから引用する際は、元々の情報源であるニュースサイトを検索し直してからリンクを貼るのが親切です。
まあ、私はめんどくさいのでやらないんですが。
所詮、個人ブログです。
企業メディアじゃないし、ファクトチェック(事実確認)メディアじゃないし、フリー百科事典でもない。
なら、
それこそ、論文じゃあるまいし……って話です。
一次情報が知りたい人(一次情報が必要になったとき)は、URLを見たり、記事タイトルとかでググったりすればわかります。
だから私は、一次情報の併記すらしていません。
ただし、YouTubeにある報道機関の公式チャンネルなどをソースとして扱う場合は、その旨を記載します。
みたいに。
さすがに、配信コンテンツを審査していないサイトについては、情報元の併記が必要です。
またWikipediaなどについては、重要な事実を指摘したい場合、そもそも引用しません(Wikipediaのなかに有力な出典や参考文献を見つけた場合、そちらを直接当たるべきです)。
ポータルサイトからの引用方法は?記事タイトル優先
アーカイブページを提示しない以上、リンク切れになれば、リンク先の内容は確認できません。
原文を引用しておく手もありますが、あまりスマートではないため、私は好きではありません。
そもそもリンクが残っていても、「読者がリンク先を確認しなきゃいけない」状況がすでにスマートではない(ファクトチェックの場合、リンク先の確認が必須なのでスマートもクソもありませんが、大抵の読者はリンク先の確認まではしません。あなたも、これまでに訪問したWikipediaのページの脚注リンクをほとんど無視してきたでしょ? 私もです)。
つまり、
これが最高です。
実例を挙げましょう。
ソース1:「つらい役を任せてごめんね」…困窮の果て、生活保護を知らない長男は母の最後の願いに応えた – 読売新聞オンライン – 2021年12月8日閲覧。
ソース2:「殺して…」困窮の果て、生活保護を知らぬ長男は母の願いに応えた – ライブドアニュース – 2021年12月8日閲覧。
上記のニュース、記事タイトルがほとんど同じ理由は、
- 読売新聞オンライン(一次情報)
- ライブドアニュース(読売新聞オンラインの記事を二次配信)
という関係性だからです。
ということは、情報としての質が高いのは、一次情報を扱っている①「読売新聞オンライン」の記事です。
しかも、②「ライブドアニュース」のほうは、
概要のみ掲載しております。
とのことで、ニュース情報は3行のまとめしか載っていません。
一方で、読売新聞オンラインの記事は、全文が残っています。
情報の質として、圧倒的に読売新聞オンラインが勝っています。
両者の記事タイトルだけを比較してみましょう。
- 「つらい役を任せてごめんね」…困窮の果て、生活保護を知らない長男は母の最後の願いに応えた
- 「殺して…」困窮の果て、生活保護を知らぬ長男は母の願いに応えた
①は、「つらい役」とか「母の最後の願い」がなんなのか、書いてくれていませんよね。
おそらくアレだろう……と予想はできても、確定はできません。
一方で、②は「殺して…」完璧です。
たぶん文字数の都合かなにかですが、わざわざ元の記事タイトルに手を加えただけのことはあります。
それで私は、結局ライブドアニュースのほうを採用しています。
そして、今回は情報源が同じ『読売新聞オンライン』でしたが、同じ事件を扱っていて情報源が違う場合……、
- 大手新聞社の記事
- ゴシップ誌の記事
普通は、信頼性の面から①「大手新聞社」を採用するはずです。
しかし、ポータルサイトから引用する場合は、一次情報における信頼性の優劣は無視できます。
このように、アーカイブを保存しない引用法では、リンク切れを前提とした記事選びが重要です。
さらにポータルサイトからの引用法では、ソースの信頼性を均すことにより、記事選びの自由度を上げています。
以上、ふたつの引用方法のシナジーによって、私の引用法は完成しています。