ウマ娘 プリティーダービーのなかで最高の楽曲は、『winning the soul』です。
観ればわかります。
ゲームアプリ版『ウマ娘』で楽曲解放後に「ライブシアター」で視聴できるほか、アニメ版『ウマ娘』season2の第1話ラストでも流れます(特殊エンディング曲)。
しかし観ればわかるといっても、それはそのとおりなので証明終了だ、バァカ!証明は終了しているんですが、歌詞も最高なんですよね。
というわけで、本記事では『ウマ娘』の楽曲、『winning the soul』の歌詞について、
- 『ウマ娘』最高の楽曲は、「クラシック3冠」を歌った『winning the soul』
- 「クラシック3冠」には、東京優駿(日本ダービー)(運ゲー)も含まれる
- 「実力も運のうち」と言うのなら?「宿命の旋律を引き寄せてみせよう」!
以上を解説します。
では以下目次です。
楽曲『winning the soul』の予備知識!クラシック3冠とは?
クラシック三冠に勝利した者だけがその歌唱を許される。
この楽曲はすべてのウマ娘にとっての『憧れ』である。
さて、まずは軽く、『winning the soul』の歌詞を理解するための予備知識からいきましょう。
上記は、『ウマ娘』の「ライブシアター」より引用した、『winning the soul』の解説です。
まず日本競馬でいう「クラシック」とは、3歳馬だけが一生に1度だけ出走できるレース群を指します。
そしてここでいう「クラシック三冠に勝利」とは、クラシック路線でも特に重要なレース、
- 皐月賞
- 東京優駿(日本ダービー)
- 菊花賞
上記3レースのうち、いずれかで勝利することを指します。
注意点としては、クラシック3冠をすべて勝利する、
- 「クラシック3冠制覇」
- 「クラシック3冠馬」
などとは区別される点です。
アニメ版『ウマ娘』では、トウカイテイオーが東京優駿(日本ダービー)勝利後のウイニングライブで、『winning the soul』を歌っていました。
ゲーム版『ウマ娘』では、クラシック3冠レースのうち、いずれかで1着を達成することが『winning the soul』の解放条件でした。
まあ「すべてのウマ娘にとっての『憧れ』」というからには、クラシック3冠馬専用にしてもいいとは思いますが、その場合2021年9月時点の『ウマ娘』では、
- ミスターシービー
- シンボリルドルフ
- ナリタブライアン
しか歌えないという、あまりにもハードルが高い楽曲になってしまいます。
つまり「クラシック3冠馬」なんて本当に夢のまた夢で、いずれか1勝だけでも十分に『憧れ』だというわけです。
さて、そんなクラシック3冠ですが、じつはそれぞれにキャッチコピーがあります。
- 皐月賞……「最も速い馬が勝つ」
- 東京優駿(日本ダービー)……「最も運のある馬が勝つ」
- 菊花賞……「最も強い馬が勝つ」
①「皐月賞」は、開催時期が一番早くスピード勝負になりやすい中距離2000メートルで、生まれ持った成長速度と走行速度が勝利への鍵です。
②「東京優駿(日本ダービー)」は、昔は出走可能頭数が多く、枠順(内枠や外枠)による当たり外れの運要素が大きいといわれていました。
③「菊花賞」は、上り坂を2度も超える長距離3000メートルで、スピードはもちろん坂を登りきって走りきるパワーとスタミナが要求されます。
以上の予備知識を踏まえた上で、『winning the soul』を聴いてみましょう。
楽曲『winning the soul』はクラシック3冠がモチーフの歌!
光の速さで駆け抜ける衝動は
何を犠牲にしても叶えたい強さの覚悟
—
(no fear)一度きりの
(trust you)この瞬間に
賭けてみろ 自分を信じて
—
時には運だって必要と言うのなら
宿命の旋律も引き寄せてみせよう
さて、上記は楽曲『winning the soul』の歌い出し~サビまでですが、それぞれ日本中央競馬クラシック3冠に対応しています。
- 「光の速さで駆け抜ける衝動は」⇒「最も速い馬が勝つ」……皐月賞
- 「何を犠牲にしても叶えたい強さの覚悟」⇒「最も強い馬が勝つ」……菊花賞
- 「時には運だって必要と言うのなら 宿命の旋律も引き寄せてみせよう」⇒「最も運のある馬が勝つ」……東京優駿(日本ダービー)
です。
そしてこのクラシック3冠をモチーフにした歌詞のなかで、もっとも素晴らしいのはもちろん、
時には運だって必要と言うのなら
宿命の旋律も引き寄せてみせよう
ここです。
東京優駿(日本ダービー)です。
日本のクラシック3冠最高は?東京優駿(日本ダービー)!
東京優駿(日本ダービー)は、日本中央競馬クラシック3冠のなかでも、もっとも重要なレースです。
現実では勝利後の獲得賞金額が、『ウマ娘』では勝利後のファン獲得数が、
- ジャパンカップ……3億円(30,000人)
- 有馬記念……3億円(30,000人)
- 東京優駿(日本ダービー)……2億円(20,000人)
と、東京優駿(日本ダービー)は日本第3位です。
クラシック3冠のなかで比べると、
- 東京優駿(日本ダービー)……2億円(20,000人)
- 菊花賞……1億2000万円(12,000人)
- 皐月賞……1億1000万円(11,000人)
と、賞金額で比較しても、東京優駿(日本ダービー)は、皐月賞や菊花賞の約2倍の価値があります。
そして格付け的にも、そもそも副題が(日本ダービー)と、国の名前を背負っているレベルの格があります。
つまり日本のクラシック3冠のなかで、もっとも価値の高いレースが東京優駿(日本ダービー)です。
それなのに、東京優駿(日本ダービー)の「最も運のある馬が勝つ」って、
「クラシック3冠の最重要レース、東京優駿(日本ダービー)が運ゲーって、クソゲーすぎない?」
と、普通なら思いますよね。
少なくとも、私は思います。
しかし、ウマ娘は違います。
時には運だって必要と言うのなら
宿命の旋律も引き寄せてみせよう
宿命の旋律、引き寄せちゃうんだ……。
東京優駿は運ゲー!それでも果敢に挑むウマ娘の姿が尊い!
ちなみに私いまこれ、ゲームアプリ『ウマ娘』の対人レースイベント、チャンピオンズミーティングヴァルゴ杯グレートリーググループA決勝ラウンドの結果待ちをしながら書いているんですが。端的にいって、このチャンピオンズミーティング決勝って、一発勝負で対戦相手が選べないので運ゲーです。
極端な話、ゲーム内で、
- 全体1位のプレイヤー
- 全体2位のプレイヤー
- 全体3位のプレイヤー
がマッチングされれば、それで全体2位と全体3位のプレイヤーは負けます(決勝ラウンドは3名で行われます)。
一方で、
- 全体4000位のプレイヤー
- 全体5000位のプレイヤー
- 全体6000位のプレイヤー
がマッチングされれば、全体4000位でも勝てます。
すると、
- 全体2位や3位なのに、勝利報酬「ヴァルゴ杯プラチナ」の称号獲得に失敗するプレイヤー
- 全体4000位だけど、勝利報酬「ヴァルゴ杯プラチナ」の称号獲得に成功するプレイヤー
という、まさに運ゲーとしかいいようがない結果が出ます。
つまり『ウマ娘』の「チャンピオンズミーティング」は、
「最も運のあるプレイヤーが勝つ」
東京優駿(日本ダービー)と同じ、運ゲーです。
そんな状況でみなさん、いえますかこれ?
時には運だって必要と言うのなら
宿命の旋律も引き寄せてみせよう
宿命の旋律を引き寄せるってなんやねん……それもう宿命の旋律を引き寄せる宿命だっただけやろ……。
と、普通ならふて腐れますよね。
少なくとも、私はふて腐れます。
しかし、ウマ娘はふて腐れるどころか、めちゃくちゃ伸び伸びと、
とーきにーは運だぁ~って、必要と言う~のなら~
宿命の旋ー律も~引き寄~~せ~てみせよおおおおおお~~~~!!
堂々と歌っているんですよね。
すごくないですか?
どこから湧いてくるのその自信。
まだアニメ版のトウカイテイオーみたいに、東京優駿(運ゲー)を勝った直後なら自信を持って歌えるのもわかります。
でも皐月賞しか勝っていない(これから運ゲーを迎える)ウマ娘も歌いますからね。
それに菊花賞しか勝っていない(運ゲーを落としている)ウマ娘も歌うんですけど、どういう気持ちなのそれ。
でもそこが素晴らしい点です。
歌というのはとどのつまり、自分の内側にはないものを外部から取り込むために聴くものであり、
時には運だって必要と言うのなら
宿命の旋律も引き寄せてみせよう
このような、私たちの内面からは絶対に湧いてこない勇気!!
勇気がもらえる!!
私は基本的には歌詞よりメロディ派ですが(まあ『winning the soul』は普通にメロディも最高なんですが)、こうしたメッセージ性の強い歌詞には弱いです。
結局は実力勝負で実力の高いほうが勝つのは当たり前の話で、その速さや力といった実力からは外れたところにある運ゲーにも果敢に挑む姿が尊いのです、というわけてまとめましょう。
まとめ:『winning the soul』の歌詞解釈!人生の勝ち方は?
それではおさらいも兼ねて、ここまでの要点を3点でまとめます。
- 『ウマ娘』最高の楽曲は、「クラシック3冠」を歌った『winning the soul』
- 「クラシック3冠」には、東京優駿(日本ダービー)(運ゲー)も含まれる
- 「実力も運のうち」と言うのなら?「宿命の旋律を引き寄せてみせよう」!
以上です。
昨今、「親ガチャ」や、マイケル・サンデル『実力も運のうち』といったワードが流行っているみたいですが、
時には実力も運のうちと言うのなら?
宿命の旋律を引き寄せてみせよう
ウマ娘なら、あの「サイボーグ」といわれるミホノブルボンも、データ派のエイシンフラッシュでさえ、こう歌うはずです。
そういう観点で『winning the soul』の歌詞を見れば、
走れ今を まだ終われない
辿り着きたい場所があるから
その先へと進め
—
涙さえも強く胸に抱きしめ
そこから始まるストーリー
果てしなく続く
winning the soul
「親ガチャ」に涙を呑んでも、自分のストーリーを始めるために一歩踏み出せますよね。
『winning the soul』がクラシック3冠制覇ではなく、いずれかを1勝したウマ娘の楽曲だということは、東京優駿(運ゲー)にまだ挑んでいないウマ娘もすでに敗れたウマ娘も当然います。
東京優駿(運ゲー)に勝っても、皐月賞や菊花賞で敗れたウマ娘もいます。
それでも重要なのは、「今」を全力で生きることであって、過ぎた過去やまだ見ぬ未来を嘆いても始まらないのです。
『winning the soul』が『ウマ娘』最高の楽曲である理由は、こうした人生の始め方、勝ち方を思いださせてくれるからです。
そもそも私たちも、受精レースで優勝しているから生まれているわけで、すでに1勝はしているわけですからね。
以上、アニメおよびゲームアプリ『ウマ娘』より、『winning the soul』の歌詞解釈でした!