パージ:大統領令(原題:『The Purge: Election Year』、2016年のアメリカ映画、日本語吹替版)を観ました。
~第1作『パージ』のあらすじ~
パージ(原題:『The Purge』、2013年のアメリカ映画、日本語吹替版)を観ました。~映画『パージ』のあらすじ~安田尊@『パージ』を謳うブログ。犯罪が激増し、刑務所は犯罪者であふれかえるアメリカ。政府は対策として年に1[…]
↑「パージ」の基本設定は、第1作『パージ』の感想記事で取り上げているため、そちらをご参照ください。
また本作は、第2作『パージ:アナーキー』の主人公が引き続きメイン出演します。
シリーズ作品を未視聴でもストーリーは理解できますが、100%楽しむなら前作の視聴をオススメします。
あのホームレスも出演するよ!
では以下目次です。
映画『パージ:大統領令』の簡単なあらすじとネタバレ
~映画『パージ:大統領令』のあらすじ~
本作の舞台は2040年のアメリカ、前作『パージ:アナーキー』の17年後です。
本作の主人公は、チャーリー・ローン上院議員、2040年の大統領選に出馬する白人女性。
および、前作から元警官のレオ・バーンズ、謎の黒人ダンテ・ビショップが登場します。
- チャーリー……独立系議員。次の大統領選で現政権を倒す可能性あり。40代ぐらいの白人女性
- レオ……チャーリーのボディガード。50代ぐらいの白人男性
- ダンテ……パージ反対派のリーダー。40代ぐらいの黒人男性
本作の18年前、ローン一家はパージャー(パージ参加者)に捕まり、ローン家の母親が選ばされたひとり以外がパージされました(2022年)。
ひとり生き残ったローン家の娘、チャーリーは、パージ法を終わらせるため政治家を志します。
それから18年後の大統領選直前、チャーリー上院議員は、『NFFA(新しい建国の父/パージ法を制定した与党)』の候補者に1ポイント差まで迫る支持率を獲得(2040年)。
~2040年3月20日(「パージ」前日)~
従来のパージ法では、「ランク10までの政府要人は、パージの対象外とされ、攻撃は違法」でした。
が、政府要人もパージの対象とすれば、「議員のクソアマ」もパージ(合法的に暗殺)できます。
一方あるコンビニでは、従来から狙われやすい社会的弱者(黒人や移民)の市民グループも、「パージ」に備えていました。
- ジョー……コンビニ(デリ)経営者。50代ぐらいの黒人男性
- マルコス……ジョーのコンビニの店員。30代ぐらいのメキシコ系移民男性
- レイニー……ジョーのコンビニの常連。元伝説のギャング。30代ぐらいの黒人女性
コンビニ経営者ジョーは、パージから店を守るため、パージ保険への加入を余儀なくされていました。
が、いきなり保険会社から値上げor打ち切りを通告され、自分で店を守るしかなくなります。
そして、「パージ」当日の夜、
~2040年3月21日19時~
スパイの手引きにより、「白人至上主義」の傭兵部隊パージャーが、チャーリー議員の家を襲撃。
レオは裏切りを察知し、チャーリー議員を連れて外へ脱出、銃で左肩を撃たれながらも逃走に成功します。
が、チャーリー議員グループは、アメリカにパージ観光にきていた外国人パージャーたちに捕まります。
~市民グループ~
チャーリー議員グループは、ジョーのコンビニへ。
電飾(イルミネーション)で車体全部がピカピカの車も2台、ジョーのコンビニへ。
車からはアサルトライフルやチェーンソーで武装した黒人女子高生不良グループが降り立ち、髪型がミッキーマウスみたいなリーダー格が叫びます。
髪型ミッキーマウスは、以前ジョーのコンビニでチョコバーを万引きして叱られており、その報復で襲撃にきました。
しかしトリアージバン(パージの夜に救急活動をするボランティア車両)で活動中だった元ギャングのレイニーが駆けつけ、不良グループを轢き殺し、生き残りもショットガンで殲滅します。
チャーリー議員グループと市民グループは、トリアージバンでトリアージセンターへ。
~パージ反対派グループ~
そしてダンテたちもまた、NFFA側の大統領選候補者、エドウィッジ・オーウェンズ牧師の暗殺計画を立てていました。
同時にNFFAの軍用トラックがトリアージセンターに向かっており、議員&市民グループはトリアージバンで逃走。
しかし、トリアージバンに軍用トラックで突っ込まれ、チャーリー議員だけ拉致されます。
チャーリー議員は、教会でパージミサの生け贄にされるため、生け捕りにされています。
教会に通じる地下トンネルでは、レオ率いる市民グループとダンテ率いる暗殺グループが合流し、暗殺作戦は救出作戦に変更。
チャーリー議員がパージされる直前、レオとダンテの挟み撃ちで救出作戦は無事成功。
チャーリー議員たちは、ほかの生け贄用捕虜が監禁されている部屋を発見し、待機。
ダンテ率いるグループは、車を用意するため駐車場へ向かいます。
そこで、詰めてきていたNFFAの傭兵部隊と交戦し、
ジョーは、あとのことをレオやマルコスに頼み、息を引き取ります。
そして午前7時、パージナイト終了。
~2ヶ月後~
主人公はレオ?チャーリー?やりたいのはアクション?
~映画『パージ:大統領令』の感想~
一応私が観た感じだと、チャーリー・ローンの悲劇に始まり、チャーリー・ローン上院議員の勝利に終わっています。
だから、チャーリー議員が主人公です。
レオはチャーリー議員の物語を助けただけで、本作はレオの物語ではありません、が……。
ガチ主人公だった前作『パージ:アナーキー』に引き続き、NFFAの部隊を相手に無双する元警官レオ……。
いや、警官ってこんなに強いの?
レオにSWATのような特殊部隊所属という言及はなく、ただ「巡査」としか呼ばれていませんが……、
レオ、強すぎませんか?
NFFAの部隊が弱すぎ?
パージ世界の強さランキングがどうなっているのかは知りませんが、とにかくレオが活躍しすぎていて、主人公役を食っています。
主人公役を食っているんじゃなくて、単に主人公なだけだろう……って思いますよね?
でもレオって、本当にただ無双しているだけ。
『パージ』って、そういうアクション映画だっけ……?
でもこれじゃあまるで、最初はホラーやサスペンスだったジャンプ漫画が、結局はバトル漫画と化していく過程を見ているような既視感が……。
アクション映画として観れば、今作も完成度が高いのはわかります。
でも私は、第1作『パージ』の、あのホラーコメディな雰囲気を返してほしい……!!
頭ミッキーマウスとチョコバーで考える!人種差別問題
「パージ」の前日、頭ミッキーマウスは、ジョーのコンビニでチョコバーを万引きしました。
ジョーに「服に隠したチョコバーをいますぐ渡せ」と命じられると、「もし触ったら、『レイプ』って大声出してやるからね……!」とイキり倒し、不良少女の憧れだった伝説の女ギャング・レイニーに怒られてようやくチョコバーを返却。
しかし「パージ」当日、武装した不良仲間を引き連れてお礼参りに訪れ、
~頭ミッキーマウス語録~
依存症か敗戦直後の日本人かというレベルで「ギブミーチョコレート」していますが……。
あとは、吹替版が悪ふざけでやってんのかと思って、字幕版もチェックしてみました。
しっかり、チョコバー(英語:Candy Bar)連呼していました。
不良グループとしては、セダンの車2台持ちで、車体はイルミネーションでピカピカのカスタムカー。
約8名全員がライフルやチェーンソーを装備していて、ハロウィンパーティみたいにオシャレなマスクや衣装も着用。
日本の沖縄とか九州あたりの成人式で、軽トラとか軽自動車を改造してイキっている貧乏臭くてダサい不良とかより、よっぽどリッチだしセンスがあります。
まあ個人的には、チョコバーといえばスニッカーズで、スニッカーズといえばこの世で一番美味しいお菓子のひとつですが。
それこそ、パージの夜はあらゆる犯罪が合法なんだから、ドラッグパーティでもやりたい放題なのにもったいない。
てか当たり前ですが、『パージ』シリーズにおける黒人は、
~コンビニの屋上にて~
結局どの人種にも、やべーやつはいるし弱者もいます。
白人だからとか黒人だからとかいうのは正しくなくて、
まとめ:チャーリー・サンディンとチャーリー・ローン
- 映画『パージ:大統領令』は、政府要人も「パージ」の対象になった大統領選が舞台
- 前作から続投のレオが無双しており、ジャンルはアクション映画へと進化してしまう
- チョコバーは子どもを依存症にし、感情の抑制を困難にするため禁止するべきである
以上です。
以下総評!
評価: 4.0映画『パージ:大統領令』は、『パージ』シリーズの第3作目です。
・2023年……ダンテ、アンチNFFA&アンチパージ団体に所属し、レオを助ける
・2040年……ダンテ、パージ反対派のリーダーとなり、チャーリー議員を助ける
チャーリー「わかんない……」
ジェームズ「どういうことだ、あれはだれだ!? なんでうちに入れたんだ!!」
チャーリー「だって怪我してたのにだれも助けないから……」
ジェームズ「常識で考えればわかるだろ! なにをするかわからない男を入れるなんて!!」
以上、映画『パージ:大統領令』の感想でした!
続編『パージ:エクスペリメント』と全作視聴のまとめ記事はこちら↓
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