ナイトクローラー (原題:『Nightcrawler』、2014年のアメリカ映画、日本語吹替版)を観ました。
安田尊@ナイトクローラーを謳うブログ。犯罪者のクソ虫が、事故現場や犯罪現場の動画を撮影するパパラッチ(報道カメラマン)となり、スクープ映像をテレビ局に売り込んで成り上がるサクセス・ストーリー
です。
ちなみに「ナイトクローラー」の意味は、「夜道を這うミミズ」や「夜道を徘徊する者」。
「パパラッチ」の意味は「ヤブ蚊」で、どちらもクソ虫です。
たとえばTwitterをご利用の方ならご存知でしょうが、テレビ局は犯罪現場や事故現場や災害現場の動画を見つけるや否や、
安田尊@テレビ局を謳うブログ。突然のご連絡失礼いたします。 テレビ局○○のテレビ番組『○○』担当者です。 ご投稿について、詳細を伺いたく存じます。 よろしければ、当アカウントをフォローの上、 DMにて取材許可のご連絡をいただけますか。 お忙しいなか大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
みたいなメッセージを送りつけて、取材許可や動画の使用許諾を得ようとします。
それだけテレビ局は、犯罪現場/事故現場/災害現場の凄惨な動画に飢えています。
本作の主人公は、そうしたマスコミの習性に目をつけた「ナイトクローラー」で、
安田尊@迷惑系YouTuberを謳うブログ。迷惑系YouTuber
のような活躍を見せます。
違いといえば、動画の送り先が、テレビ局かYouTubeかってことぐらいです。
というわけで本記事では、
映画『ナイトクローラー』の簡単なあらすじと要約 主人公ルイス・ブルームと迷惑系YouTuberの共通点 迷惑系YouTuber必見!ルイス・ブルームの成功哲学 以上をまとめます。
迷惑系YouTuberを目指す方や、興味がある方は、すべての成功したい方はぜひ参考にしてみてください。
では以下目次です。
本記事は、映画『ナイトクローラー』の詳細なネタバレを含みます。ご注意ください。
映画『ナイトクローラー』の簡単なあらすじと要約 安田尊@ナイトクローラーを謳うブログ。映画『ナイトクローラー』の要約は、犯罪者のクソ虫が、事故現場や犯罪現場の動画を撮影するパパラッチ(報道カメラマン)となり、スクープ映像をテレビ局に売り込んで成り上がるサクセス・ストーリー です。
本作の舞台は、アメリカ・ロサンゼルス。
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。主人公はルイス(ルー)・ブルーム、30代独身男性の「こそ泥」、犯罪者です。
あるときルイスは、パトカーのサイレンと炎上車両につられて、事故現場の前で足を止めます。
すると一台のバンが乗り込んできて、高そうなカメラを担いだ男たちが事故現場に急行します。
カメラマンのイメージ車のなかを撮れ!
カメラマンたちは、悲惨な事故現場や事件現場を撮影してテレビ局に売るヤクザ、「ナイトクローラー」でした。
翌朝、ルイスはニュース番組をチェックし、実際に自分も居合わせた事故現場の映像が、
ニュースキャスターのイメージ歪んだ鉄板、そして命の危機。昨夜、115線で起きた交通事故現場の映像です
などと、センセーショナルに報じられていることを学習します。
そこでルイスは、盗んだロードバイクをリサイクルショップに持ち込み、引き換えにビデオカメラと無線傍受機を入手しました。
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。こうして「フリーの記者」となったルイスは、警察無線から事件の情報をキャッチすると、
安田尊@急行を謳うブログ。車で現場に急行。
現場を荒らすような撮影スタイルで、警察官からは逮捕されかけ、同業者にもキレられます。
が、ルイスはその撮影スタイルのおかげで、過激な映像をだれよりも至近距離で撮影することに成功していました。
つまり、ルイスが映像を持ち込んだテレビ局のニュースディレクター、ニーナの評価は、
ニーナのイメージ今日のトップよ
ニーナのイメージこういうのを毎日流さなきゃ
ニーナのイメージ職場で話題になるわ
などとルイスの映像を絶賛、映像の対価として250ドル(約2万5000円)を支払います。
またニーナは、視聴者にウケる映像として、
ニーナのイメージ犯罪ものだわね。なんでもじゃない。たとえばダウンタウンのカージャックじゃ、ニュースにならない。だけど郊外に忍び寄る都市犯罪になら、視聴者は食いつくわ。つまり望ましいのは、被害者が富裕層の、白人で、犯人は貧しいかマイノリティ
ニーナのイメージ事故もウケる。車、バス、列車、飛行機、火事、自殺。要は絵になるか、よ。うちの番組が求めるエッセンスを、わかりやすいイメージでいうと、喉をかっ切られて悲鳴を上げながら逃げ回る女性、って感じね
などと、新人ルイスへのアドバイスも送ります。
翌朝、自分の映像がテレビで放送されたことに手応えを感じたルイスは、求人を出しました。
そして、
安田尊@助手リックを謳うブログ。貧困層の若者、リック(リチャード)を助手として、「研修生」扱いの低賃金で雇用。
それからルイスは、より儲けるための過激な映像を撮影するために、
事件被害者家族を無断で撮影 事件被害者の住居に不法侵入 被害者宅の私物を無断で物色 被害者宅の内部を無断で撮影 殺人現場の遺体を無断で撮影 するなど、徐々に迷惑系カメラマンの本領を発揮していきます。
また途中、競合他社のカメラマンが事故で死にかけている現場に遭遇すると、
助手リックのイメージおい、撮るなよ。一応仲間だろ
主人公ルイスのイメージもう違う、リック。こっちはプロだ。彼は「ネタ」だよ
と、容赦なくカメラを向けて、撮影したりもします。
さらにルイスは、
事件被害者の私物を撮影用に無断で移動 事故被害者の身体を撮影用に無断で移動 殺人事件の現行犯に関する情報をカット するなど、事件や事故現場をクリエイトしたり、映像の編集にも手を染めています。
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。こうして、LAのテレビ局に必要不可欠な映像を提供し続けたルイスは、
安田尊@ニーナを謳うブログ。ディレクターのニーナと立場が逆転。
主人公ルイスのイメージルイスは「買う局はほかにたくさんある」などとニーナを脅して肉体関係を迫ったり、
主人公ルイスのイメージニュース配信のVPN、Video Production News社を設立したりします。
そしてルイスは、自分をテレビ局の有力者たちに紹介させて人脈を形成し、テレビ局がVPN社の映像を使用する場合、VPN社のクレジットを口頭とテロップで提示させる契約も締結。
さらに、隠匿した殺人事件の犯人を独自に追跡し、
主人公ルイスのイメージまず犯人か確認する。そして逮捕が絵になる場所を選ぶ……
主人公ルイスのイメージ望ましい場所だ。出てくるのを待って、男を尾行する。それでもっと人の多い適当な場所にいったら居場所を警察に通報する。こいつは凶悪犯だ。大人しく、捕まることはまずありえない
ルイスは、殺人犯と警察官の銃撃戦と、その撮影を画策します。
が、この計画を助手リックに披露したところ、
助手リックのイメージじゃあもっと金をくれ。うんとたくさんだ
助手リックのイメージ協力してほしけりゃもっと金をくれ
助手リックのイメージカメラで撮りたいからって、通報もしないで凶悪犯が動くのを待ってるのは違法だろ。ああ、警察が興味を持つのは間違いない……だろ? だからもっと、金を寄越せ
助手リックのイメージ今夜稼ぐ金の半分をもらう
助手リックのイメージ決めるのはこの俺だ。半分くれ
助手リックのイメージこれでやっとやる気が出てきたよ。もうひと頑張りできる。いっとくけど、あんたはいつもそこんとこがわかってない。もっと人の心ってもんを考えろよ。相手をちゃんと人間扱いするんだ。これはあんたの今後のためにいってるんだ、ルー。あんたは物の見方がめちゃくちゃ歪んでる。そういうやつなんだ。なあ、あんたの問題は人を理解してないってことだ……そうだろ?
などと、ルイスは自分の交渉術を盗んだ助手リックに脅迫を受け、屈辱を味わわされます。
しかし助手リックの条件を飲んだルイスは、事件のクリエイトを開始。
殺人犯たちがレストラン店内に入ったところで通報し、
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。見事、殺人犯と警察官の銃撃戦を撮影することに成功。
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。さらに、泣き叫ぶ女性客の姿や、逃走した犯人車両とパトカーのカーチェイスの撮影にも成功。
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。ついでに、殺人犯に銃撃されるように助手リックを誘導して、
安田尊@助手リックを謳うブログ。リックを始末することにも成功 。
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。もちろんルイスは、助手リックが撃たれる姿も、死亡する姿の撮影にも成功。
安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。逃走中の殺人犯が、警察官に射殺される姿の撮影にも成功。
安田尊@ニーナを謳うブログ。これにはテレビ局のディレクター、ニーナも惚れ惚れし、ルイスの言い値で映像を購入。
一方でテレビ局には刑事もきていて、映像を事件の証拠品として押収しようとしますが、ニーナが普通に拒否。
刑事はルイスの犯行を看破していて、任意同行でルイスを取り調べますが、証拠不十分で逮捕には至らず釈放。
ルイスはVPN社の事業を拡大させるべく、新たに助手3名と2台目の車を導入します。
主人公ルイスのイメージおめでとう……本当におめでとう。君たちはこれまでの職歴と、かけがえのない資質によって、我がVideo Production News社に選ばれた。勤勉かつ献身的に働いて、研修期間を修了し、正社員として君たちがVideo Production News社に採用されることを願う。僕の経験からいうと、スキルアップの近道は指示をよく聞いて、従うことだ。時には戸惑ったり、不安になったりするだろう。でも覚えておくんだ
主人公ルイスのイメージ僕は自分ではやらないことを決して、君たちに求めはしない
主人公ルイス・ブルームと迷惑系YouTuberの共通点 安田尊@迷惑系YouTuberを謳うブログ。以上が映画『ナイトクローラー』のあらすじですが、迷惑系YouTuberとの共通点 がかなりありますよね。
たとえば3つ挙げましょう。
主人公ルイスは、稼げる動画撮影のためなら周囲の迷惑も省みない 主人公ルイスは、刺激的な動画のためなら仕込みや捏造も厭わない 主人公ルイスは、同業者や相棒の不幸も動画のネタとしか思わない 以上、「主人公ルイス」を「迷惑系YouTuber」に置き換えても、なんの違和感もありません。
またルイスは、自身が撮影した動画にタイトルをつけて、ファイルマネージャーにインポートする習慣も持っています。
動画タイトルのイメージCARJACKING CRIME WAVE(”カージャック急増”)
動画タイトルのイメージHORROR IN ECHO PARK(”エコーパークの悲劇”)
動画タイトルのイメージDRUNK MOM KILLS BIKER(”酔った母親 バイカーを殺害”)
動画タイトルのイメージTODDLER STABBED(”幼児 刺される”)
動画タイトルのイメージD.W.I. CRASH CLAIMS FOUR(”飲酒運転で4人死亡”)
動画タイトルのイメージCARJACKING/WOMAN DRAGGED(”カージャック 女性 引きずり”)
などなど。
まさに、
安田尊@動画投稿を謳うブログ。YouTubeの動画投稿と同じ
ですよね。
安田尊@金持ちYouTuberを謳うブログ。それにルイスは、見た目も「金持ちYouTuber」っぽくなっていきます。
安田尊@ブライトリングを謳うブログ。まず本作冒頭で、ルイスは警備員を襲って、高級腕時計を強奪します。
安田尊@愛用を謳うブログ。ルイスはこの高級腕時計だけは売らず、自分の腕に巻いて愛用します。
思えばここが、ルイスの「変身」ポイントだったのでしょう。
安田尊@業務用ビデオカメラを謳うブログ。それからルイスは、動画の収益で撮影機材をアップグレード。
安田尊@リックを謳うブログ。さらに収益が伸びると、撮影チーム用のアシスタントも雇用。
安田尊@ダッジ・チャレンジャーを謳うブログ。それからボロボロの愛車も、ピカピカの新車に乗り換えます。
安田尊@金持ちYouTuberを謳うブログ。……この光景って、YouTuberの動画で見たことありませんか?
YouTuberが成功するにつれて、高級腕時計を買ったり、動画の画質がよくなったり、アシスタントを雇用したり、新車を公開したり。
日本のYouTuberでいえば、
安田尊@YouTuberを謳うブログ。HIKAKIN氏からヒカル氏まで、みんなやっていること
ですよね。
もちろんアメリカのYouTuberも、先行して似たようなことをやっているはずです。
『ナイトクローラー』は2014年の映画で、この頃はまだ迷惑系YouTuberは、現在(2021年)ほど問題視されていませんでした。
しかし本作を2020年代にリメイクするなら、主人公は迷惑系YouTuberになるのではないでしょうか。
迷惑系YouTuber必見!ルイスの成功哲学と名言集! 安田尊@主人公ルイスを謳うブログ。さて、そんな報道スクープ専門のパパラッチ、ルイスには、
安田尊@成功哲学を謳うブログ。成功哲学 があります。
これが本当に素晴らしくて、日本のYouTuberやオンラインサロン主宰者でたとえるなら、
「ホリエモン」こと堀江貴文氏 「マコなり社長」こと真子就有氏 「メンタリスト」DaiGo氏 お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣氏 お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦氏 このへんの人たちからの受け売り感がすごい。
YouTubeをご視聴の方なら、上記の面子を見れば、だいたいの傾向が掴めるはずです。
安田尊@YouTube視聴を謳うブログ。ルイスはまさに、そんな感じ。
別に彼らや彼らのファンや信者を全員バカにしているわけじゃありませんが、でも実際、自己評価と現実の評価が一致していない人間も散見されます。
本作序盤のルイスも、こそ泥をしながら「投資家」とか「セミナー」云々のカーラジオを聞くなど、まさに現実が見えていない残念な人種でした。
しかしルイスは、成功者として大きく飛躍します。
そんなルイスの成功哲学を、一部ご紹介しましょう。
主人公ルイスのイメージ僕のモットーは、宝くじを当てたきゃ、まず買う金を作る
主人公ルイスのイメージいいか、よく覚えておけ。答えるときは、問題点を挙げるな。それより解決案を出せ。決断を下せる
主人公ルイスのイメージいいか、研究によると、だ。全員の協力が不可欠な組織では、魚の群れから、たとえばそう、ホッケーチームに至るまで、コミュニケーションが重要となる。それが成功に至る唯一の秘訣だ
主人公ルイスのイメージ「ほみで」の意味わかるか? 「本物に見えるでっちあげ」だ
主人公ルイスのイメージ目的を明確にすることは、自分の意見をやんわりと提示するよりも大事だ
主人公ルイスのイメージ僕には学歴がないけど、ネットを上手く使えば、いろいろ学べる
主人公ルイスのイメージたとえば、去年はビジネスコースを取った。その結果、事業を始める前には計画が必要だし、仕事の目標だけじゃなく、その動機も大事だって学んだ。そのサイトには助言も。行動に移る前に、自分になにができるか考えろ。まずは、なにをするのが好きか。長所と短所をリストアップしろっていうんだ。得意なことは? 苦手なことは? って。それで考えたよ。得意なことを伸ばすべきか、それとも苦手を克服すべきか。最近リストを書き換えた。思ったんだ。テレビニュースの仕事は、僕はとても気に入ってるし、同時に得意なんじゃないかってね
主人公ルイスのイメージお誘いはありがたいけど、自分がボスでいるってことが、僕の目標達成に大事なんでね
主人公ルイスのイメージ少しは積極性を見せたらどうなんだ。そうでもしなきゃ、職を失うぞ。自分は使えるやつだって思わせてみろ
私もこういう成功哲学は大好きなんですが、「いかにも」って感じで最高ですよね。
このセリフを薄っぺらいものにするか、実のあるものにするかは、本人の思考力と行動力次第です。
迷惑系YouTuberに限らず、すべての成功を目指す方の参考になるでしょう。
まとめ:素直に「憎まれっ子世にはばかる」だった 安田尊@まとめを謳うブログ。それではおさらいも兼ねて、ここまでの要点を3点でまとめます。
映画『ナイトクローラー』は、犯罪者のクソ虫がマスゴミを天職にする話 主人公ルイスの突撃的な行動は、迷惑系YouTuberとの共通点がかなり多い 主人公ルイスは普通に成功者エンドを迎えるため、その成功哲学は有料級 以上です。
以下総評!
え、こいつ痛い目を見ないで終わるの?
安田尊@スタンディングオベーションを謳うブログ。
評価: 5.0 本作『ナイトクローラー』は、犯罪者でクズの主人公、ルイスが普通に成功者としてハッピーエンドを迎える作品です。
え、こいつ痛い目を見ないで終わるの?
って、私は少し意外に思って笑ってしまいました。
だってこういう悪役が主人公の作品って、だいたい主人公が痛い目を見て、勧善懲悪エンドを迎えるじゃないですか?
悪魔に魂を売って目先の成功を掴んでも、最後には報いを受けるんだよ……的な教訓メッセージを送ってくるか、そうじゃなくても最低限、途中で強烈な挫折があるはずです。
だから私は終盤、こいつどんな痛い目に遭わされるんだろう……と思ってルイスのことを見ていました。
そしたら、普通に成功者になって終わりました 。
いや、笑うでしょ。
痛い目見ないんかいっ! ってツッコまずにはいられませんでした。
久しぶりに、素直に「憎まれっ子世にはばかる」的な作品を観た気分。
でもクズが成功したわりには、不快感は少なめでした。
作中の節々で語られるルイスの成功哲学が、ルイスを成功者たらしめる根拠として機能しているからです。
それに、私が本作で一番ムカついたのは、ルイスを問い詰める刑事なんですよね。
ルイスが警察よりも早く殺人現場に到着して、無断で事件現場を撮影して、さらに犯人隠匿までした事件。
その件でルイスの部屋を訪問し、高圧的な態度でルイスの部屋に上がり込み、偉そうにルイスを問い詰める刑事。
この刑事、ルイスが情報を提供しなければなにも得られない無能のくせに、どうしてこんなに偉そうなんだろう??
情報を持っているのはルイスで、刑事は偉そうな態度以外は令状すらも持っていないのに……。
持たざる者が、持てる者に偉そうにするなよ、という不快感。
しかしここで悪人を追い詰める刑事ではなく、悪人であるルイスのほうに感情移入している時点で、私はすでにルイスの術中にハマっていたのかもしれません。
あるいは、この件がきっかけで、ルイスに味方するようになったのかも。
まあいずれにしても、結局刑事はルイスを逮捕できなかった負け犬です。
怒鳴るしか能のない負け犬より、勝利者である知能犯のほうに魅力を感じるのは、私だけではないでしょう。
ルイスは、たしかに犯罪者のクズですが、同時に知的な成功者でもある。
このへんの見せ方が、最近反感を買っているメンタリストDaiGo氏とかを思わせて、非常に上手い映画でした。
迷惑系YouTuberや、なりふりかまわず成功を収めたい人間には大いに参考になる映画でしょう。
以上、迷惑系YouTuber必見の映画『ナイトクローラー』の感想でした!