自民党の麻生太郎副総裁曰く、
だそうです(2022年7月)。
ソース:「政治に関心持たず生きていける国は良い国です」自民・麻生太郎氏 – 朝日新聞デジタル – 2022年7月7日閲覧。
- 失われた30年~
- 少子高齢化社会
- 低収入・高支出
2022年現在~今後の日本は、政治に関心を持たないと厳しい人が多いんじゃないですか?
ネット通販や地元のスーパーで、最安値をチェックして生きているような生活困窮者は、
コツコツ節約を頑張っても、政治をチェックしなかったせいで、増税や円安に対応できなくて節約分が一瞬で消し飛んでマイナスになっていたらバカですよね。
というわけで本記事では、前回の記事に引き続き、麻生議員の発言を解説します。
では以下目次です。
理想国家とは?国民が政治に無関心でも生きていける国
以上が、麻生太郎議員の発言全文です(本記事冒頭のソース、朝日新聞デジタルに基づきます)。
冒頭は安全保障に始まって、終盤の政治全般に言及された部分を一言で要約すると、
それはそう、理想の国ですよね。
でも現実には、バカでもアホでも頭空っぽでも、なんの問題もなく生きていける善政が行き届いた国は存在しません。
たとえば日本なら、そこら中に地雷は埋まっていませんが、
- 貧困独身者の問題
- 氷河期世代の問題
- 性的少数派の問題
最近でいえば、コロナ禍関連の問題も含め、政治で扱うべき課題がたくさん埋もれています。
こうした課題がない国なら、なんにも考えずに生きていけるんでしょうけど。
現実の日本では、こうした問題を抱えた人たちは、国が内戦状態みたいな勢いで自殺しているし、
そして、連鎖的な問題を挙げれば、生まれる日本人も戦時中みたいな勢いで減少中です。
上記で挙げた問題に絞っても、どれひとつとして、日本政府や政治家だけでカバーできている分野はありません。
むしろ、
- 子ども食堂
- いのちの電話
- 各種ボランティア
子どもの貧困も民間に丸投げ(ボランティア)、自殺対策も民間に丸投げ(ボランティア)、東京オリンピックからデジタル庁の高齢者向けIT推進委員まで国を挙げてボランティア大募集。
政治家たちは、私たち国民に、こんなにも政治の問題を押しつけているのが現状です。
それに比べて、
お店に通わなければお店は?選挙に通わなければ国は?
日本は、(一応は)民主主義国家らしいので、主権者は国民です。
「政治責任」の責任転嫁合戦を始めたときに、最終的に責任を負うのは有権者たる国民です。
その証拠に、
バカはいつも、問題が手遅れになってから、問題に関心を向けますよね。
いま問題がないなら、なにも考えなくても、現状が維持できると信じているからです。
でも「現状維持」には、「現状を維持するための努力」が必要不可欠です。
お店の経営が傾くように、国の政治も傾きます。
お店も国家も、結局は人間が運営するものです。
すべての人間が運用するものといえば、人間の身体があります。
- PCやWebサーバーなど、電子機器のメンテナンス
- 道路や水道など、インフラ設備のメンテナンス
- マンションやビルなど、不動産のメンテナンス
勝手に現状が維持されるなら、管理業務も保守作業も必要ありません。
それなのに、
「健康で文化的な最低限度の生活」が送れていますか?
田舎の若者がたかだか税金4630万円を横領しただけで大騒ぎするわりには、政治家や官僚が何兆円もの税金を無駄遣いするのを見過ごしていたらバカでしょう。
生活保護の不正受給100億円に嫉妬するわりには、コロナ禍関連の予備費10兆円の使途不明金には嫉妬しないならバカです。
そういうバカになって、税金を搾取されたくなければ、政治に関心を向けなければなりません。
- 数十円の損……計算可能
- 数万円の損……計算不可能
みたいなのが一般的な計算能力なら、たかだか数十円~数百円の損得勘定にだけ必死になるのも納得できます。
それなら、増税とか実質賃金の抑制とかで、何万円も多く取られている実態には気づかないわけですよね。
そういう、最近の値上がりや低賃金を嘆くわりに、政治には無頓着な人間を見ていると、
と、不安になります。
そういう無知でも、なんの不安もなく楽しく生きていける国なら、「良い」んですが。
政治に関心を持っていない人間が、みんな貯蓄とか老後資金とかを考えなくても生きていけていて、
ぐらいの豊かな生活を送れているなら、なにもいうことはありませんが。
きっと結婚にも不安がないか既婚者で、子どもは最低2人いて3人目を検討中で、全員を塾に習い事に私立大学まで通わせるぐらいの余裕はある感じですよね。
一般国民にそれぐらいの余裕がなければ、人口が減少したり経済成長が起きなかったりで問題が起きるし、「問題がない国」を目指すならこれが最低ラインです。
まとめ:竹中平蔵「日本人は1人1人が勉強していない」
- 麻生太郎「政治に関心を持たなくても生きていけるというのは良い国」はそのとおり
- 問題は、そんな理想郷は存在しないし、政治への無関心は腐敗と衰退国家を生むだけ
- 「無関心でも良い国」じゃないのに、政治に無関心な国民は、自分の首を絞めている
以上です。
ところで、同時期の失言(?)として、竹中平蔵会長(元自民党大臣・人材派遣業界大手『パソナグループ』会長)が、
と、述べています(2022年7月)。
ソース:竹中平蔵氏、「失われた30年」の日本社会に“カツ” 「1人1人が勉強してない」 – Yahoo!ニュース – 2022年7月7日閲覧。
もちろん私は、完全に同意です。
政治に無関心、投票にいかない、よくそれで「勤勉」とか「真面目」とかいえるなって感じです。
国民ひとりひとりが政治の勉強をしないで、良い国が作れるかって。
努力は必ず報われるとは限りませんが、
以上、ちなみに竹中平蔵会長は、麻生太郎議員よりも恨まれている印象です。
でも結局のところ、憎まれっ子が世に憚るのは、世間の大半が無能だからいいようにやられているだけでしょう。
その理論については、前々回の記事で解説したとおりです↓
自民党の麻生太郎副総裁曰く、麻生太郎議員のイメージ「打ったら打ち返す」「殴ったら殴り返される」。そういう意識が相手に無ければいいように殴られるだけでしょうがだそうです(2022年6月)。ソース:「殴ったら殴[…]
自民党の麻生太郎副総裁曰く、麻生太郎議員のイメージ弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられないんだって。違いますかだそうです(2022年7月)。ソース:「弱い子がいじめられる、国も弱そうな国がやられる」自[…]