自民党の麻生太郎副総裁曰く、
「打ったら打ち返す」「殴ったら殴り返される」。そういう意識が相手に無ければいいように殴られるだけでしょうが
だそうです(2022年6月)。
ソース:「殴ったら殴り返されるという意識が抑止力になる」 自民・麻生氏 – 朝日新聞デジタル – 2022年7月5日閲覧。
完全に同意です。
たとえば、この麻生太郎議員の度重なる失言や失政に好き勝手やられている人間も、麻生議員にやり返せていないから好き勝手やられ続けているんですよね?
というわけで本記事では、復讐大好き人間(好きなテレビドラマは『必殺仕事人』)が、麻生議員の発言を解説します。
では以下目次です。
現実は?やられてもやり返せない負け犬ばかり
アフガニスタンは米国が撤収したら1週間で首都が陥落。自分の国を自分で守るという意識がない国はあっという間に終わる。自分たちの国は自分たちで守る、それが基本です。それを明確にしているのがあのウクライナ。我々はあの悲劇から多くを学んでいる
「打ったら打ち返す」「殴ったら殴り返される」。そういう意識が相手に無ければいいように殴られるだけでしょうが。自分たちの周りでも見てごらんなさい。いじめられたらいじめられっぱなしですか。違うでしょうが。戦う意思が抑止力になる。武器なんかたくさん持ってたってダメ。それを使って自分の国を守るために戦う。そういう意識が抑止力になる。若い人たちは頭に入れといてもらいたい
以上が、麻生太郎議員の発言全文です(本記事冒頭のソース、朝日新聞デジタルに基づきます)。
私が強調部分を言い換えるなら、
やられてもやり返せないやつは、一生やられっぱなしの負け犬だぞ?
私は、この負け犬理論には完全に同意します。
ただし、麻生議員の発言全文に関しては、一部同意できません。
自分たちの周りでも見てごらんなさい。いじめられたらいじめられっぱなしですか。違うでしょうが
いや、違わないよね……世の中、イジメられたらイジメられっぱなしの負け犬ばかりじゃん。
日本政府だって、他国にナメられても「遺憾の意」を連発することしかできなくて、「遺憾砲」とかネタにされてひろゆき氏やYahoo!ニュースのコメント欄やニコニコ大百科にすらバカにされているじゃん。
ソース1:ひろゆき氏「『遺憾の意を表明』に何の効果が」 ロシア軍が北方領土で“ミサイル演習” 日本政府の対応に疑問 – Yahoo!ニュース – 2022年7月5日閲覧。
ソース2:遺憾の意とは (イカンノイとは) [単語記事] – ニコニコ大百科 – 2022年7月5日閲覧。
みんながみんな、イジメられたらイジメ返すような人間性なら、そもそもこんな啓蒙や啓発は必要ありません。
やられたらやり返すのがスタンダードなら、
やられたらやり返すべき!!
なんて主張は、なんの価値もありません。
「死ぬほどお腹が空いたら食事するべき!!」とか、「死ぬほど疲れたら休憩するべき!!」とか、当たり前の主張はいうまでもありません。
でも残念ながら、周りを見渡してみれば、
死ぬほどイジメられたら、死ぬ気で復讐するべき!!
という対応は、一般的ではありません。
だから、死ぬほどイジメられて、そのままなんの復讐も報復も遂げずに死ぬ人間が後を絶ちません。
私の考えでは、
復讐欲は、三大欲求と同じレベルで備えるべきだし、満たすべきです。
死ぬほど空腹なのに、そのまま一口も食べずに死ぬ人間はバカだし、
死ぬほど寝不足なのに、そのまま一睡もせずに死ぬ人間はバカだし、
死ぬほど攻撃されて、そのまま一矢も報いずに死ぬ人間もバカです。
でも現実には、3番目の復讐や報復だけは、一般的ではありません。
フィクションの世界では、復讐劇は大人気なのに、現実ではビビって復讐ができないヘタレばかり(だから、復讐ポルノが人気なのかもしれませんが)。
だからこそ、現実に報復攻撃を謳う麻生太郎氏の主張には価値があります。
麻生太郎は無能?無能にやり返せない国民は?
麻生太郎議員といえば、森喜朗元首相と並んで、失言や失政が多いことで有名です。
~日本のスーパーで売られているカップ麺の値段について(2008年)~最初に出た時、えらく安かったと思うが、いまは400円くらいします?
~日本の憲法改正について(2013年)~ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね
~日本の少子高齢化問題について(2019年)~年を取ったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、それは間違い。子どもを産まなかったほうが問題なんだから
ソース1:「カップめんは1個400円くらい?」、麻生首相が答弁 – AFPBB News – 2022年7月5日閲覧。
ソース2:麻生財務相、ナチスめぐる過去発言「撤回した」 – 朝日新聞デジタル – 2022年7月5日閲覧。
ソース3:麻生氏「子どもを産まなかったほうが問題」 発言を撤回 – 朝日新聞デジタル – 2022年7月5日閲覧。
でもそれなら、本当にこの人たちが失言しまくり&失政しまくりの無能なら、なんでそんな無能がずっと政治をして国民を苦しめているの?
国民が、それ以上に無能の集まりで、やり返さなかったから。
スーパーなんかで買い物をしているような下々の庶民が、スーパーなんかで買い物をしない上級国民を選挙で落とさないから、庶民感覚のない政治家に苦しめられる。
政治に無関心の国民が、政治家たちを監視してこなかったから、政治家たちに都合の良い国を作っても「誰も気づかない」とバカにされる。
結婚もできない出産もできないような社会的弱者が、政治責任を問うてこなかったから、「子どもを産まなかったほうが問題」と責任転嫁される。
そして、今回の「打ったら打ち返す」発言も、麻生議員の失言集に収録されそうな感じで批判されています。
野蛮だ!
幼稚だ!
老害だ!
でもこんな批判で、なにかやり返したつもりになっているなら大間違いです。
麻生議員なんて、「老害」と呼ばれる前の若い時代から失言しまくりで、もう何十年と各種メディアやネットで叩かれ続けています。
で、その結果が、
2022年7月時点で、自民党副総裁。
なども歴任している、当選回数14回の現役バリバリの衆議院議員です。
この間、ず~~~~っと負け続けているアンチ麻生派の人たちが、麻生議員の正しさを証明しています。
まさに負け犬が、今回もまた麻生議員の発言や政策に苦しめられているその状況こそが、
「打ったら打ち返す」「殴ったら殴り返される」。そういう意識が相手に無ければいいように殴られるだけでしょうが
三島由紀夫「たとえば暗殺が全然なかったら」
たとえば暗殺が全然なかったら、政治家はどんなに不真面目になるか、殺される心配がなかったら、いくらでも嘘がつける
これは日本を代表する文豪、三島由紀夫の名言です。
これが名言たるゆえんは、政治に限らず、あらゆる人間関係の本質を突いているからです。
そして本質的には、麻生太郎議員も同じことをいっています。
たとえば反撃が全然なかったら、相手はどんなに横暴になるか、殴り返される心配がなかったら、いくらでも殴れる
このように、麻生議員の発言を三島由紀夫風にアレンジしても、まったく違和感がありません。
逆に、三島由紀夫の名言を、麻生太郎風にアレンジすることもできます。
「打ったら打ち返す」「殴ったら殴り返される」。そういう意識が相手に無ければいいように殴られるだけでしょうが
「不真面目なら暗殺」「嘘をついたら殺される」。そういう意識が政治家に無ければいくらでも嘘をつかれるだけでしょうが
同じでしょ?
これをわざわざ政治家の立場でいってくれる麻生議員、めちゃくちゃ優しくないですか?
今回の麻生議員の発言は、「若者への負担」や「徴兵制度」の観点からも批判されています。
戦う意思が抑止力になる。武器なんかたくさん持ってたってダメ。それを使って自分の国を守るために戦う。そういう意識が抑止力になる。若い人たちは頭に入れといてもらいたい
いや、おまえら老人が戦え!
若者に負担を押しつけるな!
徴兵制度を復活させる気か!
麻生議員の発言は、別に徴兵制には言及していませんが、仮に徴兵制が連想されるとします。
2022年、ロシアに侵攻されたウクライナでは、18歳~60歳の男性に総動員令(徴兵・出国禁止)が発令されました。
もし日本で同じことが起きれば、2022年時点で81歳の麻生議員は、徴兵を免れるでしょう。
自分が徴兵対象じゃないことをいいことに、徴兵制を謳うようなクズな上級国民や老害がいたら?
一般国民の若者や、その親からすれば死んでほしいですよね。
でも、(死んでほしい)とか願ったりネットで吠えたりしたところで、だれも死にません。
だから、もっとちゃんとやり返さないとダメ。
相手が政治家なら、政治生命を終了させる活動でやり返すべき。
老人による「若者を徴兵する動き」に反発するなら、「老人を真っ先に戦場に送り込む活動」でやり返すべき。
それをしないなら、
「打ったら打ち返す」「殴ったら殴り返される」。そういう意識が相手に無ければいいように殴られるだけでしょうが
まとめ:弱い子がいじめられる!国もおんなじ
それではおさらいも兼ねて、ここまでの要点を3点でまとめます。
- 麻生太郎「殴ったら殴り返されるという意識が抑止力」は完全に同意
- イジメられて、なにもやり返さない人間は、イジメ抜かれて死ぬだけ
- 三島由紀夫「たとえば暗殺が全然なかったら」も本質的には同じ言葉
以上です。
さて、麻生太郎議員は続いて、
安全保障があるから、ひとがケンカをしかけてこないんだろ。子どものときにいじめられた子。弱い子がいじめられる。強いやつはいじめられないんだって。違いますか。国もおんなじよ。強そうな国には仕掛けてこない。弱そうな国がやられる。そういうもんでしょうが。「やり返される可能性が高い」と思われて、はじめて抑止力になる
と、述べています(2022年7月)。
ソース:「弱い子がいじめられる、国も弱そうな国がやられる」自民・麻生氏 – 朝日新聞デジタル – 2022年7月5日閲覧。
もちろん私は、完全に同意です。
仮にウクライナが、0.1秒でロシアの首都モスクワに核ミサイルを1万発打ち込める軍事大国だったら、ロシアはウクライナに侵攻しなかった(できなかった)でしょう。
でも現実には、そんな軍事力はありえません。
でもありえないというなら、「戦闘能力抜きでも絶対に戦争を回避する対話能力」だって、ありえません。
- 現実的な戦闘能力
- 現実的な対話能力
この①「戦闘力」と②「対話力」によって、平和を実現するのが政治力でしょう。
以上、警察から銃を没収してスピーカーだけ与えたって、だれもそんな無能の話は聞きません。
無力な犬猫の鳴き声と同じです。ワンワン!
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