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【比喩】「映画のワンシーンのよう」とはどういう意味か?

映画のワンシーン……のよう……???????????????

幻想的な京都の町並みをどう表現するか?

「まるで映画のワンシーン」だとか、「映画のワンシーンのよう」だとか、よく見聞きする表現ですよね。


安田尊@京都民を謳うブログ
私は京都出身ですが、だからか先日もこのようなニュースが目に留まりました。

まるで映画のワンシーン 夜雨に濡れた京都の街が幻想的すぎると話題に – Jタウンネット 東京都 – 2020年1月17日(金)閲覧。

まずなんで「Jタウンネット 東京都」が「地元の話題」とかいうタグをつけて京都の町並みを紹介しているのか謎なんですが、それは本題ではないので置いておくとして……(一応東京都も京都理論……?)。

上記の記事タイトル、そして本文一行目から使用されている比喩、


Jタウンネット 東京都
まるで映画のワンシーン
Jタウンネット 東京都
映画のワンシーンのよう

って、なに?

いや、だって「映画のワンシーン」って、


田んぼ
予算一千万円ぐらいの時代劇映画で、血の惨劇が起こる前の平和的象徴として撮影された田園風景
夜景
予算数百億円のハリウッド映画で、これからこの都市をスパイダーマンが飛び回りますよ的な夜景
イラスト・文章 byいらすとや
インド映画のワンシーンように大勢のインド人が集まって、派手な衣装で踊っているイラストです

全部映画のワンシーンだよね?

いや、わかるよ?

私もこれまで培ってきた人生経験から、「映画のワンシーン」といえばどちらかといえば大作映画の絢爛豪華な景色寄りの意味だってことはわかるよ?

京都の夜、煌煌と照らされる雅な光景を前に、


スタンディングオベーション
まるで映画のワンシーンじゃないか……

といえば、それは幻想的な景観に圧倒されているんだなあ、ってことはわかります。

でもそれって、


無駄のない観光客
幻想的だ

でよくない?

「まるで映画のワンシーン」←これ要る?

Jタウンネットの記事でいえば、

  1. まるで映画のワンシーン 夜雨に濡れた京都の街が幻想的すぎると話題に
  2. ある夜の京都が映画のワンシーンのように幻想的だった――

↑ここから「映画のワンシーン」を抜いても全然伝わるし、むしろ「映画のワンシーン」邪魔じゃない?

だって添削すればこうだよ↓

  1. 夜雨に濡れた京都の街が幻想的すぎると話題に
  2. ある夜の京都が幻想的だった――

めっちゃスッキリするよね?

もうこれ、「映画のワンシーン」どっから涌いてきたの? ってレベルじゃない?

そもそも「映画のワンシーン」見たければ映画を観ればいいし、なんの訴求になってるのそれ?

だから幻想的な京都の町並みを表現したいときは「まるで幻想の世界」とか「現実を忘れるほど幻想的であった」とか表現すればいいんであって、「映画のワンシーン」は不要。

あと私だったら「京都の街」を先頭に持ってきて京都を強調します。


安田尊@俳句を謳うブログ
京の街、夜雨に濡れて、ファンタジー

こんな感じ(プロのライターとかプロの俳人とか、いろんな人に怒られそう)。

無駄な比喩見て我が比喩見直せ

で、ここまでをまとめると、「映画のワンシーン」とは、無駄な表現です。

なにか裏のメッセージ(「どう見ても加工しすぎだし、まさに映画のような作り物じゃないかHAHAHA」みたいな)がない限り、無駄です。

でもここで疑問が生じますよね。

自問自答しましょう。


安田尊@Questionを謳うブログ
そんなに無駄な比喩をディスるなら、おまえは当然文章上の無駄な表現をすべて綺麗さっぱり排除できているんだよな?
安田尊@Answerを謳うブログ
できていません。

はい……お恥ずかしいことに、できていないんですよね。

少し前に自分が書いた文章を読むと、本当に無駄が多くてゴミみたいな言い回しやわかりづらい表現、迂遠な比喩やなにがいいたいのかわからない文章(自分が書いた文章なのに……)が散見されます。

でも過去の自分と意思疎通ができない現象は、ある程度文章量をこなしている方であればプロの作家でも珍しくないはずです(だからこそ編集者や校閲者を必要とします)。

しかも(Jタウンネットが弱小かどうかを含めて知りませんが)弱小メディアや個人ブログでは、投稿前に第三者の目を介すことがほとんどありません(当ブログでは一度もありません)。

投稿後も校閲者ばりの指摘を入れてくれる読者など存在しないので、修正の機会に恵まれません。

したがって当ブログも例外ではなく、恥の多い文章を綴ってきました。


安田尊@Questionを謳うブログ
じゃあなんでおまえは自分のことを棚に上げて偉そうに他人の文章を批評しちゃったの?
安田尊@Answerを謳うブログ
他人の文章はいくら批評しても恥ずかしくないから。

ですよね。

そう、じつは自分の文章から無駄を見つけて省く作業はとても恥ずかしく、削った無駄に比例してメンタルもゴリゴリ削られるので絶対にやりたくないんですが、


種田山頭火@俳句に正解もない!
そもそも文章に正解はない!

などといって逃げたくもなるんですが、でも他人の文章だと平気で向き合えます

他人の文章であれば、余裕で粗探しできます。


安田尊@Questionを謳うブログ
ということはどういうことか?
安田尊@Answerを謳うブログ
ええもちろん私はクズですよ。

でも他人の文章に対して粗探しができるようになれば、自分の文章も自然と粗を潰す方向で生成されます

換言すれば、セルフ編集者やセルフ校閲者として自分を育てる作業になります。

たとえば本記事を執筆した私はもう、


スタンディングオベーション
まるで映画のワンシーン
スタンディングオベーション
映画のワンシーンのよう

などといったアホ丸出しの比喩を安易には使用しないでしょう(もちろんここでは退路を断つためにダメ押しでディスっています)。

そして京都人らしく、皮肉めいた裏メッセージを込めるときだけ使用するでしょう。

すなわち、自分の文章から無駄を削ぎ落としたければ、他人の文章を添削すればノーリスクでその能力が養われるというわけです。

したがって、

  1. まるで映画のワンシーン
  2. 映画のワンシーンのよう

という表現を見かけたなら、その意味するところは、


安田尊@言葉狩りを謳うブログ
無駄な比喩見て我が比喩見直せ

として覚えておくと、洗練された筆力がゲットできるのでオススメです。

是非みなさんも他人の文章をディスりまくって、筆力を上げましょう!

もちろん本記事をサンドバック代わりにダメ出しをしまくってもいいですよ、言論は自由だ!!

まとめ:比喩は具体的であるほど効果的

さて、まとめます。

  1. 「映画のワンシーン」を用いた比喩は無駄で意味がない
  2. でも「適切な裏のメッセージ」を込めるなら意味が宿る
  3. また「無駄」も我が無駄を見直す鏡にすれば意味がある

以上、ご自身の文章から無駄を省きたい方は参考にしてみてください。


安田尊@答えを謳うブログ
なおどうしても「映画のワンシーン」を比喩に使用したい場合は、「映画」ではなく「具体的な映画のタイトル」を引き合いに出すと効果的です。
安田尊@Questionを謳うブログ
でもその映画、相手が知らなかったら伝わらないよね?
安田尊@Answerを謳うブログ
たしかにそのとおりですが、最低限「映画っぽいよね」ということは伝わりますし、相手が知らない映画であれば教えてあげることで話のネタにもなります。
安田尊@Answerを謳うブログ
曖昧に「映画」とだけ述べるよりも、具体名を出してあげたほうが圧倒的にコミュニケーション強者として振る舞えますよね。

それと誤解を招きそうなので一応弁明しておきますが、私は本当にJタウンネット様やJタウンネット所属のライター様にはなんの恨みもありませんし、なんらネガティブな印象も感情も持ち合わせていません。


安田尊@ひっかかりを謳うブログ
まるで映画のワンシーン……?

という違和感から出発し、時間が経つにつれクエスチョンマークが増殖し、ここまで一気呵成に書き上げてしまっただけの哀れな迷える子羊をどうかお赦しください。

Jタウンネット様におかれましては、美しい景観をご紹介いただき、記事のネタにもなっていただき、誠に感謝の念に堪えません。

しかしやはり、本記事中でも言及したとおり、


安田尊@映画鑑賞を謳うブログ
「映画のワンシーン」が見たければ映画を観ると良いよね……
安田尊@気持ちを謳うブログ
という気持ちに嘘はつけないので最後に、
安田尊@映画鑑賞を謳うブログ
映画やドラマやアニメが無料で80,000本以上見放題になるサービス【U-NEXT】のトライアルをご紹介して終わります。


安田尊@スタンディングオベーションを謳うブログ
さあ、あなたも【U-NEXT】で映画を楽しみながら、具体的な比喩を使いこなすコミュニケーション強者を目指しましょう!

以上。THIS IS THE ANSWER.

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