ブログを1年以上継続した結果、私はいつの間にか、
を獲得していました。
このスキルがどのように役に立つのかといえば、
- 「最低○○文字」といった下限が定められた文章の提出を求められるとき
- ブログのSEO(検索結果)対策で毎記事最低でも数千文字は書きたいとき
- レスバトル(口喧嘩)で圧倒的長文をぶん投げて相手を絶望させたいとき
などです。
まあつまり、一言でいえば、
もちろん「量は力です。」という一言も、5000文字に膨らませることが可能です。
では私だったらいかにして膨らませるのか、以下で解説しましょう。
テクニックその1、反論や質問を想定して会話する
まずは文章を膨らませるテクニックその1、「反論や質問を想定して会話する」です。
言い換えれば、
です。
だれでも簡単、自問自答で文章量が跳ね上がる3ステップは以下のとおりです。
- 会話を想定する
- 会話を弾ませる
- 文章量も跳ねる
では実際にやってみましょう。
たとえば私が、
と主張するとします。
ここで反論を想定します。
仮想敵としては、5ちゃんねらーやツイッター民など、なんにでも噛みついているゴミども人たちがオススメです。
では「文章量は力」に対する反論例です。
ここで注意点は、あまりにも辛辣すぎる反論をイメージしないことです。
たとえ自分で想像した敵でも、攻撃力が高すぎると自分で泣きそうになって心が折れて筆も折れます。
慣れないうちは、あらかじめ相手を「ゴミども」と罵ったりして強気を保っておきましょう。
また絶対に敵に回してはいけないのは、「事実」や「現実」です。
「事実」や「現実」にはだれも逆らえないため、絶対に味方にしておきましょう。
しかし逆にいえば、「事実」や「現実」さえ味方にしておけば、「自分が想定した反論」への反論も容易になります。
以下が反論例です。
これで文字数は爆増です。
さらにこの反論に対する反論、その反論に対する反論、そのまた反論に対する反論、とやっていけば可能性は無限大です(こうして同じ言い回しを連打するのも有効です)。
ちなみにここでは会話形式を用いていますが、会話形式にしなくても会話の応酬は可能です。
↑たとえばこの文章は、「会話形式じゃないといけないの?」という質問を想定したアンサーです。
とはいえ、会話形式……特に上記のような吹き出し機能であれば、発言者の名前欄でも文字数を稼げるため、コツコツ積み上げておくといいでしょう。
しかし吹き出し機能が嫌いな人、またそもそも自問自答が苦手な方もいるでしょう(←「吹き出し機能や想像が苦手な人はどうすれば……」に対するアンサー)。
その場合は無理に吹き出し機能を使用したり、想像したりしなくてもかまいません。
どちらも「引用」で解決できます。
次の項目で解説しましょう。
テクニックその2、引用を活用して文章を展開する
長文を書くためのテクニックその2は、「引用を活用して文章を展開する」です。
ありがたいことに、日本では他者の作成した文章を、
することが法律で認められています。
しかし解釈を間違えると大変なことになるので、先に「引用」についての解説を引用しておきましょう。
「引用」とは、例えば自説を補強するために自分の論文の中に他人の文章を掲載しそれを解説する場合のことをいいますが、法律に定められた要件を満たしていれば著作権者の了解なしに著作物を利用することができます(第32条)。この要件とは、[1]公表された著作物であること、[2]公正な慣行に合致すること、[3]報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われること、[4]出典を明記すること(コピー以外はその慣行があるとき)です。[2]と[3]の要件については、少なくとも自分の著作物と他人の著作物が明瞭に区分されていること、引用にいてそれなりの必然性があり、自分の著作物が主で引用する他人の著作物は従たる存在であることが必要と考えられます。これらの要件を全て満たしていれば、著作権者の了解は必要ありません。
ソース:著作権なるほど質問箱 – 文化庁 – 2020年4月30日(木)閲覧。
はい、このようにして他者の著作物を引用することができます。
しかし原文は改行がゼロで少し読みにくいため、簡単に整理します。
「引用」とは、以下の要件をすべて満たしたときに、他者の著作物でも利用許可が下りることをいいます。
- 公表された著作物であること
- 公正な慣行に合致すること
- 報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われること
- 出典を明記すること(コピー以外はその慣行があるとき)
- 自分の著作物と他人の著作物が明瞭に区分されていること
- 引用についてそれなりの必然性があり
- 自分の著作物が主で引用する他人の著作物は従たる存在であること
以上です(※原文の「引用にいて」はおそらく「引用について」の脱字だと思われるため、修正)。
この「引用」によって、他者が考えてくれた意見でも引っ張ってくることができます。
そして引用した意見に対してできることはたくさんありますよね。
簡易化して3パターンほど挙げるなら、
- 情報の整理や解説
- 自説の補強や補助
- 持論の展開や反論
です。
本項目でいえば、①はすでに示したとおりです(改行を入れたり脱字を修正したり)。
②もそもそも自説を補助するために引用しているわけですから、すでに実行済みです。
③も現在進行形で始めています(持論の展開)。
そうして結果なにが起きているのかといえば、現時点で本項目の文字数はそこそこの量になっています。
ここからさらに別の解説や持論の展開などを繰り返すことで、文章はほぼ無限に増殖していきます。
たとえばここから、
などと始めることができます。
続けましょう。
コピペで文字数を増やすだけなら幼稚園児にでもできることであり、またコピペに頼りすぎると、
という「引用」の要件を満たせません。
ここでいう主従関係とは、本記事を例に挙げれば、
- 主……【文章術】一言で済む話を5000文字に膨らませるテクニック!
- 従……上記テクニックの一例としての「引用」を説明するための引用
となります。
また本記事においては、引用部分よりも私が打ち込んだ文章のほうが圧倒的に多量です。
したがって、文章量を比較したときにも「自分の著作物が主」であると主張することが可能になるでしょう。
……といった具合で解説をすればするほど、文章は肥え太っていきます。
是非とも「引用」を利用し、
- 自分の主張を裏付ける引用なら、情報の整理や解説からの持論展開
- 自分の主張と相反する引用なら、滅多打ちにこき下ろす反論の展開
に繋げて、ガンガン増量しまくりましょう。
テクニックその3、文章の足し算が絶対悪ではない
長文恐怖症を和らげるためのテクニックその3は、「文章の足し算が絶対悪ではない」です。
表現上のテクニック……というよりはもはや「掟」として、
といった文言を目にされている方は多いはずです。
映画でも漫画でも漫才でも、あるいはアニメでもゲームでも小説でも、音楽でも演劇でもYouTubeでも、
というハウツーが飛び交っているからです。
もちろんこの「引き算」はとても有用です。
ターゲットを絞り、情報も絞れば、狙った層に効率的に刺さる表現が可能になります。
が、一方で「例外」もあります。
- まだ特定の層に照準を定めるには時期尚早だったり、
- そもそもターゲットを絞るつもりがなかったりして、
- なにが無駄で、なにが必要になるかわからない場合。
上記のような場合は、足し算こそが正義になりえます。
夕飯の買い出しで例えてみましょう。
~なにが無駄で、なにが必要になるかわかるケース~
といったやりとりがあったとしましょう。
この場合、ママが取るべき行動は3ステップで説明できます。
- ママのターゲット→息子
- 息子の希望→マクドナルド
- ママの行動→マクドナルドで買い物
以上が必要な行動が無駄なく取れます。
同時になにが無駄かもわかりますよね。
ここでの「無駄」とは、マクドナルド以外のお店に出向く行為……、
- モスバーガーや、
- バーガーキングや、
- ケンタッキーフライドチキンなど、
でハンバーガーを買ってくる行為は無駄です(ちなみに意外と知らない方が多いみたいですが、KFCでもちゃんとハンバーガーは販売されています)。
では次に、こんなやりとりがあったらどうでしょう。
~なにが無駄で、なにが必要になるかわからないケース~
嗚呼、困ったことになりました。
息子は新しい刺激を求めているようです。
しかもニュアンス的に、単純な「新品」や「新商品」を指しているわけではなさそうです。
さてしかし、
特に料理研究家でも料理漫画家でもないママには、そんな深遠なテーマに答えを見出すことができません。
息子に訊こうにも、年齢的に「新しい」とか「美味しい」以上の言語化は見込めません。
3ステップでいえば、
- ママのターゲット→息子
- 息子の希望→新しくて美味しいハンバーガー
- ママの行動→???
この3番目で迷ってしまうわけです。
でも解決策はあります。
することです。
つまり、
- マクドナルド
- モスバーガー
- バーガーキング
- ケンタッキーフライドチキン
- ロッテリア
- ウェンディーズ
- ファーストキッチン
- ドムドムハンバーガー
- フィッシュネスバーガー
- 近所のスーパー
などなど、10店舗ぐらい巡ってハンバーガーやハンバーガーの食材を買い漁れば、
です。
これが量の力です。
このカバー力は決して無駄ではありません。
もちろんこれは例え話なので、楽天市場のお買い物マラソンじゃあるまいし、夕飯のために10店舗も買い回ってハンバーガーを買い集めるなんて行為は無謀でしょうし、仮にできたとしても息子のほうが10個もハンバーガーを食べ比べることも不可能に近いでしょうが、
書き手は圧倒的な分量の文章を用意し、読み手は希望する部分だけを消費することができるはずです。
読み手が無駄だと感じる部分は、読み手のほうで読み飛ばせばいいだけです。
文章が映像や音声よりも圧倒的に優れている点は、
だというこの一点に尽きます。
ですから書き手は、「この情報は無駄かなあ」とか「これは削るべきかなあ」なんて考える必要はなく、書けることは全部書けばいい。
ただしもちろん、同じ文章であってもストーリー小説のように、「読み飛ばした途端わけがわからなくなる媒体」では無駄は禁物です。
が、とはいえ小説にもいろいろなタイプがあります。
明らかにストーリーとは無関係の無駄話が人気を博している小説家も珍しくはないでしょう。
「なにが無駄なのか」書き手側で決めつけるのは危険だという好例です。
テクニックその4、抽象的に書かずに具体的に書く
さて、本記事はここまでで5000文字を超えていますが、ラストのテクニックその4は、「抽象的に書かずに具体的に書く」です。
たとえば前項目の終わりに使用しましたが、「いろいろ」という言葉があります。
「引用」しましょう。
上記の文章、特に違和感はなかったはずですが、いかがでしょう。
嘘はひとつも書いていないため、自然に読めて当たり前です。
また「いろいろ」という抽象的表現も、その便利さから広く使用されているため、異物感はないはずです。
では「いろいろ」のなにが便利なのかといえば、いろいろなことをたった4文字に収めることができる点です。
長文を書くにあたって、いろいろなことをたった4文字に収められたら、たまったものではありません。
前項目の終盤でいえば、
とかいって一行で済んでいるこの文章、「いろいろ」を具体的に記せば何十行にも膨らませることが可能です。
そしてもうおわかりでしょうが、このテクニックは前項目ですでに披露しています。
あそこも「いろいろなお店」と書けば一行で済むところを、具体的にお店の名前を挙げて十行に膨らませています。
ただし小ネタなのに10店舗も並べるのはやりすぎですが(本記事ではあえてやっています)、3店舗ぐらいであれば自然、かつ文章に説得力も生まれます。
文章を増量しながら説得力も増強したい場合は、
- 「いろんな」とか、
- 「みんな」とか、
- 「そんなこんな」とか、
曖昧で抽象的な表現は避けて、どんなことでも具体的に記すようにしましょう。
まとめ:書かなかったことは伝わらないと理解する
- テクニックその1、反論や質問を想定して会話する
- テクニックその2、引用を活用して文章を展開する
- テクニックその3、文章の足し算が絶対悪ではない
- テクニックその4、抽象的に書かずに具体的に書く
以上です。
また本記事では解説しきれていませんが、こっそり使用しているテクニックも無数にあります。
「具体的に」こちらも4つだけ挙げておくと、
- 例え話や比喩表現を多用する
- 文章を何度もリサイクルする
- 略称よりもフルネームで書く
- 書かずに伝わるとは思わない
などです。
特に重要なのは④、「書かずに伝わるとは思わない」でしょうか。
これは当たり前の話なんですが、
読者は超能力者ではなく、書き手が頭のなかで考えていることまでは読めません。
これぐらい、書かなくてもわかってる(わかってくれる)よね……なんて読者に甘えるのは止しましょう。
また書いていたとしても、書いたものが全部読まれていると考えるのは傲慢です。
こんなふうに、私にとっては「知っていて当たり前」のことでも、「当たり前」の基準は人それぞれです。
ですからその「当たり前」のことも了解していない読者のために書いてあげれば、文字数はまだまだ伸びていくって寸法です。
しかしこれ以上続けると普通に10000文字に到達しますし、時間がないのでそろそろ打ち切りますが……。
そうそう、時間をかければ10000文字でも余裕、というのも当たり前ですが真理ですね。
というわけで以上、一言を5000文字以上に膨らませるテクニックでした(本記事は約7000文字)。
なお当ブログで実際に10000文字以上書いた例は以下です(クソ重いので注意してください)。
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