パージ Season2、第6話「ハッピーホリデー」(原題:『The Purge』、2019年のアメリカドラマ、日本語吹替版)を観ました。
~「パージ」の基本設定~
パージ Season2(原題:『The Purge』、2019年のアメリカドラマ、日本語吹替版)を全話観ました。~「パージ」の基本設定~安田尊@『パージ』を謳うブログ。犯罪が激増し、刑務所は犯罪者であふれかえるアメリカ。政府[…]
↑シーズン2の各話リンクは、上記まとめ記事をご参照ください。
さて、シーズン1にも同じような「裁判」はありましたが、どちらがひどいんでしょうか……。
では以下目次です
第6話「ハッピーホリデー」の簡単なあらすじとネタバレ
~第6話「ハッピーホリデー」のあらすじ~
人気ラジオ番組『ボビー・シェリダン・ショー』では、NFFAの女性リナと、女性ジャーナリストのシドニーが議論中。
テーマはパージ政策の是非について、クック大学で起きた連続殺人事件および、「キャンパスの殺人鬼」を論じます。
スマホアプリ『パージへの衝動』はネット上の殺害脅迫数をカウントしており、番組初出演のシドニーは炎上中で200、人気ゲストのリナは「先週100万を越えたのよ」と自慢しています……。
~白人男子大学生、次の「パージ」まで117日~
テレビのニュースでは、防犯カメラに映った「キャンパスの殺人鬼」、GOD仮面をかぶった不審者の姿が公開中。
ベンは、ケレンと一緒に実家へ帰省し、ひとり深夜に出かけて殺人の証拠品を処分します。
しかし、GOD仮面だけは持ち帰ってしまい、ベンがいない間にバッグの隠し場所を漁ったケレンに発見されてしまいます。
~訳あり黒人夫婦~
マーカス&ミッシェル夫婦は、サムを拷問して自白を強要。
サムはパージ依頼を自白し、アイボリー・ロード(闇サイト)のパージ依頼を取り消しました。
しかし、サムの依頼分は懸賞金7万5000ドルのうち1万ドルだけで、残りは「周りを見てみろよ」と告げられます。
~武装強盗チーム~
~NFFA職員~
- ライアン
- サラ
- ドグ
- 上司ジブ
- 警官1
- 警官2
- 警官3
- 警官4
- エスメ
その後、エスメはNFFAから公開指名手配を受け、公式に国家の敵へ。
ライアンは、エスメもチームに引き入れました。
第6話「ハッピーホリデー」の感想
~第6話「ハッピーホリデー」の感想~
シーズン1のあの艶めかしい語り口は消え、ネチネチしたキモいおじさんの演技になっているんですが……。
せっかくボビー・シェリダンの素性が判明する回なのに、とても残念です。
こんなショボい腹から声が出ていない尻すぼみな情けない声のボビー・シェリダンでは、ジョーは鉄仮面パージャーにならなかったし、私もパージ自己啓発の信者にはならなかったでしょう。
ちなみに字幕版でチェックしましたが、英語を喋るBobby Sheridanは、Season1-2で同じ声と演技でした。
つまり声や演技が変わっているのは日本語吹替版の問題であり、声優の交代で声質が変わるのはしょうがないとして(いや、声質も寄せるべきだし、似たような声の代役を用意するべきですが)、演技まで違うのはクソすぎ。
これが何十年と続く国民的アニメのメインキャラとかなら、新しい声優が新しい声や演技を吹き込み、これから長い年月をかけて新しい命を吹き込んでいくのはわかります。
シーズン1で確立したキャラを、シーズン2でいきなりキャラ変しないでほしい。
いやキャラ変どころか、シーズン1を通して声だけで存在していた「声が命」のキャラに対してこの仕打ち……。
このキャスティングや演技は、キャラを死なせています。
嗚呼このままだと、冒頭3分足らずのサブストーリーに対する愚痴だけで5000文字ぐらい書いてしまいそうなので自重します(でも実際には、シーズン1の10話分を踏まえた愚痴なので5000文字書いてしまってもしょうがない)。
ありがとうボビー・シェリダン。
さようならボビー・シェリダン。
~メインストーリー~
「この国の最大の敵になった」エスメをNFFAから匿い、チームに引き入れます。
完全に映画『パージ:大統領令』の元警官、レオ・バーンズと同じポジションです(ライアンも元警官)。
でもそんなことより、
- 1アウト……ご近所さんと浮気する
- 2アウト……責任転嫁「寂しかった」
- 3アウト……浮気相手にマーカスのパージを仄めかす
本筋ではないのであらすじでは省略しましたが、ここで詳しく見ていきましょう。
マーカスは、妻ミッシェルの浮気相手サムを自宅に呼び出し、銃で脅してガムテープで両手足を拘束&監禁。
以下、「マーカスを標的としたパージ依頼」に関する証言と判決。
~サムの証言とミッシェルの弁明~
~マーカスの尋問とミッシェルの弁明~
~サムの証言とミッシェルの弁明~
~マーカスの尋問とミッシェルの証言~
~最終弁論~
~サムへの判決~
~私の感想~
結果的にサムがマーカスへのパージ依頼を出したのは事実でしたが、ガスコンロで顔面を火炙りにして拷問してもいいなら、ほとんどの人間は事実に関係なく自白するでしょう(だって認めなきゃ顔を焼かれて殺されるんだから……)。
その前にマーカス&ミッシェル夫婦は、サムを監禁して「話し合い」を強要しているにもかかわらず、ふたりとも「うるさい黙っててよ!」「黙れ!!」とサムを黙らせて都合の悪い証言は無視。
特にミッシェルは、自分に不利な証言は「冗談だって」「冗談だった」と連呼していますが、
~ミッシェルの証言に基づく再現~
ミッシェル&サムの不倫関係にマーカスが邪魔なのは、ミッシェル&マーカスが夫婦関係にあるからです。
それなら、行動(マーカスと離婚)するべきはミッシェルの役目でしょう。
にもかかわらず、サムに「行動」を促すなら、それはもう正攻法以外の方法(マーカスへのパージ)しか考えられませんが、
↑クズのなかのクズの言動でしょこれ。
自分は狡猾に責任を逃れながら、他人を動かしてあとは知らんぷり。
挙げ句の果てに、自分も浮気を追求される側なのに、なぜかマーカスと一緒になって浮気相手サムを拷問。
これシーズン1のジェーン並みのクソ女です。
嗚呼このままだと、本筋とは関係ない浮気批判だけで5000文字ぐらい書いてしまいそうなので自重します。
さてパージ世界では、「パージの夜以外は何年もなかった殺人が2件も」発生したことが判明しました。
~第4話「悲しみの箱」~
- 1件目の犠牲者……クック大学の女子大学生
- 2件目の犠牲者……同男子大学生(アンディ)
しかし、①②「キャンパスの殺人鬼」の連続殺人を除けば、公になるような事件は何年も発生していません。
やはり、パージ政策はかなり効果的なのでは……?
NFFAが隠蔽しているといっても、隠蔽可能な少数かつ目撃情報のない殺人事件しか起きていない。
アメリカ国内の銃撃や銃による暴力について追跡を行う非営利団体、ガン・バイオレンス・アーカイブ(The Gun Violence Archive)によると、11月19日にコロラドスプリングスの「クラブQ」で5人が死亡し17人が負傷した事件が、2022年における601件目の銃乱射事件となった。
同団体は、銃乱射について「アメリカの現象」と呼び、加害者をのぞいて少なくとも4人が銃で撃たれて、負傷あるいは死亡した場合と定義している。
ソース:アメリカでは2022年に600件以上の銃乱射事件が起こった…ここ8年間で大きく増加し、3年連続の600件超え – Business Insider Japan – 2023年5月21日閲覧。
(中略)
ガン・バイオレンス・アーカイブによると、2022年は残り1カ月以上があり、これは年末までに675件まで達するペースで、同団体が2013年に追跡を始めて以来、2番目に多い数値になると見られている。
↑パージ世界では、これが「パージ」の12時間に集中するとしても、残りの364日は安全です。
そう考えると、みなさんは日常生活でいきなり銃乱射に巻き込まれるほうがいいと思いますか?
それとも、「パージ」の12時間だけ、あらゆる対策をして待ち構えるほうがいいと思いますか?
私がパージ世界のアメリカに生きていたら、パージ政策を支持する可能性が高いです。
そして、パージ政策を執り行うNFFAを支持する可能性が高いです。
つまり、逃走中のエスメを見つけたら、普通に通報します。
まとめ:第7話「とどまるべきか進むべきか」に続く!
- ベンは彼女ケレンにGOD仮面が露見し、エスメはNFFAに「ファイル」の詮索がバレる
- ライアンはエスメを匿い、NFFAに指名手配されたエスメを密かにチームへ引き入れる
- マーカスは妻の浮気相手サムを拷問し、サム以外の周り(ご近所さん)も敵だと知る
以上です。
そういえば、NFFAの監視センター総動員でエスメを追跡しているとき、後輩女子のヴィヴィアンだけはエスメの目撃情報を隠蔽して時間稼ぎをしました。
みなさんも、アホで可愛い後輩には優しくしておきましょう!
パージ Season2、第7話「とどまるべきか進むべきか」(原題:『The Purge』、2019年のアメリカドラマ、日本語吹替版)を観ました。~「パージ」の基本設定~安田尊@『パージ』を謳うブログ。犯罪が激増し、刑務所は犯[…]
パージ Season2(原題:『The Purge』、2019年のアメリカドラマ、日本語吹替版)を全話観ました。~「パージ」の基本設定~安田尊@『パージ』を謳うブログ。犯罪が激増し、刑務所は犯罪者であふれかえるアメリカ。政府[…]