パージ Season2(原題:『The Purge』、2019年のアメリカドラマ、日本語吹替版)を全話観ました。
~「パージ」の基本設定~
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第1話「これはテストではありません」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第2話「すべてうまくいく」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第3話「盲点」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第4話「悲しみの箱」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第5話「鏡の迷宮」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第6話「ハッピーホリデー」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第7話「とどまるべきか進むべきか」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第8話「サイレンの前」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2第9話「神の祈り」の感想!
- 【ドラマ感想】『パージ』シーズン2最終話「午前7時1分」の感想!
↑各話ごとのあらすじや、詳細な感想は上記リンクをご参照ください。
さて、どうやらドラマ版『パージ』はシーズン2で打ち切りらしく、今作で終わりです。
う~ん、個人的には、このあと『フォーエバー・パージ』みたいなクソ映画を撮っている予算と暇があったら、
というわけで、本記事ではドラマ『パージ』シーズン2のメインメッセージを解説!
少しでも、日本でパージ文化が盛り上がりますように。
では以下目次です。
パージ法は悪法か?パージ制度に反対するべき理由
~メインメッセージその①~
さて、ドラマ『パージ』シーズン2は、ルール違反に始まりルール違反に終わりました。
第1話において、「パージ」終了後0.1秒の時点で、強盗犯トミーの片足が銀行内に残っていました。
たったそれだけで、トミーは逮捕され、容赦なく「武装強盗」の罪が適用され、
トミーが自己弁護したように、「厳密にはレベルR(重大犯罪)かもしれないが、実際は、現金の入ったバッグをAからB地点へ動かしたときに、少し境界線を越えただけです。マヌケだが、凶悪犯じゃない」。
銀行強盗のほぼすべては「パージ」時間内に終わっており、時間外だったのはバッグの移動だけです。
しかも、銀行内に残っていたのはトミーの片足だけで、バッグ自体は銀行の外に出ているように見えます。
~第1話「これはテストではありません」のNFFA監視センター~
このトミーの処遇を見てもわかるように、「ルール違反」⇒「悪」です。
ではNFFAはどうでしょうか?
最終話において、NFFA部隊は、主人公エスメを「パージ」終了後1分の時点で射殺します。
~最終話「午前7時1分」~
~NFFAの見解~
- 市民のルール違反……死刑
- 政府のルール違反……無罪
こうして、①「下級国民」は、どんなに些細な犯罪も見逃されずにパージされます。
一方で②「上級国民」は、どんなに重大な罪を犯しても、フェイクニュースだとして逃げ切ります。
同じ悪党でも、①「ただのこそ泥」は裁きを受け、②「真の巨悪」は裁きを免れる。
~真の悪とは~
主人公級のヒーローから異常者のサイコパスまで、「パージ」のルールは守れませんでした。
このことから得られる教訓は、人間はルールを守れない生き物である。
それでもルールを守らせようとするなら、少しの悪も許すべきではなく、
嘘つきが人気者でいいの?真実を追求するべき理由
~メインメッセージその②~
パージ世界が抱える問題の多くは、現実世界のアメリカや、各国が抱える社会問題と共通しています。
そのひとつが、嘘や捏造やフェイクニュースです。
もちろん、日本も例外ではありません。
~一昔前の日本~
~現代の日本~
~アメリカ~
ソース1:安倍前首相の「虚偽答弁」118回 衆院調査局 桜を見る会前夜祭 – 毎日新聞 – 2023年5月31日閲覧。
ソース2:トランプ大統領はなぜ”フェイクニュース”を連呼するのか? – ハフポスト – 2023年5月31日閲覧。
ソース3:トランプ氏のウソ拡散、FOXが1千億円支払い 虚偽報道認めて和解 – 朝日新聞デジタル – 2023年5月31日閲覧。
一国の首相や大統領が、つまりは国の代表が、こんなに嘘をつきまくっています。
そして、その代表者を選び、支持しているのは国民です(なお、無投票や無関心も「選択」であり「黙認」と見なします)。
途中で気づくチャンスがあっても、自分がしょうもないバカで、騙されていたバカだと認めるのはツラい。
だから後悔しないために、嘘を信じ続ける。「人生を否定するのが怖くて、後悔しているとは言えません」
ソース:「左翼と戦うには統一教会しかない」と信じた 今も献金を続ける男性 – 朝日新聞デジタル – 2023年5月31日閲覧。
~最終話「午前7時1分」のエスメ~
と、エスメはいいました。
たしかに、自分の過ちを認めれば傷つくし落ち込むし、「犠牲」を払うことになるかもしれません。
が、過ちを認めなければ、これから先もずっと騙され続けて未来を台無しにします。
~映画『フォーエバー・パージ』より~
おそらく本作の未来を描いた映画『フォーエバー・パージ』では、「パージ」終了の事実を受け入れない暴徒が、ニュースレポーターを射殺します。
そして暴徒は、「終わらないパージだ」とか言い出して、全米がリアルで大炎上します。
これが真実を追求しなかった、自分に都合の良い情報だけを信じたアメリカ人たちの末路です。
正直者が馬鹿を見る!それでも思いやりは捨てるな
~メインメッセージその③~
てか、そんなにメインメッセージ何個もあるわけがないし、これはメインメッセージではないと思うんですが……。
今作で一番印象に残っているセリフは?
そう思い返すと、カーティス(NFFA監視センター責任者。エスメやヴィヴィアンの上司)のセリフが妙に印象に残っています。
~第7話「とどまるべきか 進むべきか」のNFFA監視センター~
↑私はこのセリフを聞いたとき、あ、ヴィヴィアン死んだ……と思いました。
この前の第6話「ハッピーホリデー」では、ヴィヴィアンはエスメを発見しても見ないふりをしており、エスメに同情的なのは明らかでした。
つまり、「思いやりがある」「裏目に出る」とは、「エスメに味方して死ぬ」ということであり、
そしてエスメがその場を離れ、ライアンが監視センターに侵入して通りかかったときも、ヴィヴィアンは倒れたまま身動きひとつせず……。
ああ、やっぱり死んじゃったか……?
と思っていたら、ラストで生きていました。
まとめ:妄想ストーリー『パージ:日本』に続く!
- ドラマ『パージ』シーズン2、人間の本性は悪であり、ルールを作ろうが守れない!
- ドラマ『パージ』シーズン2、人間は嘘が大好き、でも嘘に踊らされる人生で満足?
- ドラマ『パージ』シーズン2、人間は悪法とフェイクをパージし、思いやりを持て!
以上です。
以下総評!
評価: 5.0ドラマ『パージ』シーズン2のイカれた登場人物を紹介するぜ!
以上、ドラマ『パージ』シーズン2の感想まとめでした!
これで私は、現在公開されている公式の映画&ドラマ『パージ』シリーズは全作視聴しました(2023年5月)。
が、まだ『パージ』シリーズは味がするので、次回は非公式の日本版『パージ』を考えて楽しみたいと思います!
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