パージ Season1、第10話「再生の国」(原題:『The Purge』、2018年のアメリカドラマ、日本語吹替版)を観ました。
~「パージ」の基本設定~
パージ Season1(原題:『The Purge』、2018年のアメリカドラマ、日本語吹替版)を全話観ました。~「パージ」の基本設定~安田尊@『パージ』を謳うブログ。犯罪が激増し、刑務所は犯罪者であふれかえるアメリカ。政府[…]
フォーエバー・パージ(原題:『The Forever Purge』、2021年のアメリカ映画、日本語吹替版)を観ました。~第1作『パージ』のあらすじ~安田尊@『パージ』を謳うブログ。犯罪が激増し、刑務所は犯罪者であふれかえる[…]
↑シーズン1の各話リンク&映画『フォーエバー・パージ』(2021年)の基本設定は、上記をご参照ください。
これはフォーエバー・パージ、終わらないパージだ……(映画『フォーエバー・パージ』より)。
では以下目次です。
第10話「再生の国」の簡単なあらすじとネタバレ
~第10話「再生の国」のあらすじ~
~4人目、ハウスメーカーの社長~
リックは、ジョーへの支払いについて、ジョーにもジェナにも再三「支払った」と主張します。
が、最終的には嘘を認めました。
そして、ジェナやお腹の子は無関係だとし、自分だけをパージするように要求。
- ジェナがリックをパージするなら、ジェナは見逃す
- ジョーがリック&ジェナ夫婦をパージ(銃殺)する
ジョーはジェナの頭に銃口を突き付けて脅し、ジェナはリックの頭に銃口を突き付けます。
ジェナはジョーに脅され、リックにも急かされ、引き金を引きました。
しかし、ジョーの「1発だけ弾が入っている」は嘘で、弾は1発も入っていませんでした。
~トマス・ペイン高校の外~
高校には、C4爆弾のトラップが張り巡らされており、ミゲルはトラップのひとつを解除。
壁に爆弾トラップを仕掛け直し、ピートは追っ手たちに降参する演技。
そして、寄ってきた追っ手たちを罠に引っかけ、まとめて爆破します。
~高校の演劇ホール~
ジョーは、裁判前に被告人をパージされたくないため、檻を開けてペネロピの捕獲へ。
すると爆発音が鳴り響き、気を取られたジョーは、ペネロピの持っていた釘で目を串刺しにされます。
その隙に、ペネロピ&ペイジ組と、リック&ジェナ組に分かれて逃走。
~高校の廊下~
追っ手は始末するも、リックは瀕死の重傷を負い、ピートも足を撃たれて行動不能に。
そのままリックは、妻ジェナに「国を出てくれ。娘とふたりで。娘に俺からのキスを……」と我が子を託し、死亡。
一方、ペネロピ&ペイジ組も、ペイジが爆破トラップに引っかかり死亡。
~高校の屋内プール~
ジョーは、銃弾を2発食らって倒れるも、防弾チョッキのおかげで復活。
ミゲルを倒してパウンド(馬乗り状態のパンチ)を入れ、邪魔をしてきたペネロピも投げ飛ばします。
さらに、立ち上がってきたミゲルを近接戦闘で圧倒し、一方的に殴りますが、
~午前7時、「パージ」終了~
ジョーは叫び、何度も悔しがります。
それから、ミゲルの銃を拾い、ミゲルに手渡しながら、
その後、ミゲル&ペネロピ組は、外でピート&ジェナ組と合流。
ピートは銃声について、「サイレンより、前だった。そうだよな……?」と口裏を合わせます。
ミゲルは、「そうだ」と答えます。
~「パージ」本当に終了~
~1年後の「パージ」直前~
第10話「再生の国」の感想
~第10話「再生の国」の感想~
ミゲル、第5話「奮起」で見せたクズの片鱗を覚醒させ、「パージ」終了後に殺っちゃいました。
いや、わかるけどね……。
「パージ」の設定「殺人を含むすべての犯罪が12時間合法」を聞いたときにだれもが思う疑問、
その答えを、ミゲル&ピートは教えてくれました。
補足、できません。
なら、殺るよね。
作品の世界設定をぶち壊す主人公、主人公失格です。
パージ世界では、みんながパージ法を守って生きており、パージ以外では「犯罪発生件数はほぼない」という世界です(映画『パージ:アナーキー』)。
だから私たち、パージ法がない世界に生きている人間からすれば、異常に見えるかもしれませんが、
~「パージ」終了~
その直前まで殺し合っていても、サイレンが鳴ったら終了、「364日他人のためにドアを開け、相手に微笑みかけ、『ご親切にどうも』と書いたお礼のメモを渡す」日常が始まるのです。
ジョーの最期の言葉「ミゲル、犯罪だぞ……!」に、だれか反論できますか?
いえ、できません。
そして私が見たいのは、ただの犯罪者ではなく、パージャー(12時間限定の犯罪的な善良市民)なのです。
これは映画『フォーエバー・パージ』の感想と被りますが、この「12時間」というルールを守らないやつがいると、一気に冷めます。
スポーツでもゲームでも、ルールを守らないやつがいると、一気につまらなくなるのと同じです。
ミゲルには、規律がありませんでした。
猫よりも早く恩を忘れ、大恩人であるカウボーイさんを裏切り、生け贄にしたり爆破したりとやりたい放題だった前科もあります。
ただの犯罪者か、ただの動物か、いずれにしても主人公ではありません。
直接対決でミゲルをボコっていますからね、もうそれが答えでしょう。
しかし、主人公らしく、ルールに忠実だったために犬死にしました。
正直者がバカを見る、じつに主人公らしい最期と経歴でした。
~4人目、ハウスメーカーの社長~
ジョーが復讐系主人公として完成したのは、パージ自己啓発より、リックのせいでした。
ジョーがボビー・シェリダンの自己啓発を聞いたのは、工場を解雇された直後、まだ溶接業の仕事を探していた段階です(第6話「忘却」)。
しかしその後、研修を受けてリスキリング、「パージのセキュリティシステムの専門」に転職します(第9話「参加のとき」)。
~リックとの商談の回想~
つまりジョーは、解雇されパージ自己啓発を聞いたあとでも、なんとか人生をやり直そうと努力していました。
それをリックがぶち壊し、破産して人生終了へ……。
負け犬の心の隙間を埋めたのが、ボビー・シェリダンのパージ自己啓発だったのでしょう。
~第8話「いざ恵みを」~
↑だからライラの、このリックに対する嫌味も、正しかったというわけです。
妻ジェナが、夫リックにうっすらと感じていた不信感も、正しかった。
このへん、連続ドラマは映画より尺が長く取れる分、人間描写が深まって面白い。
だから、デヴィッド社長宅や、リック&ジェナ宅のロックダウンを突破できたってことみたいです。
元専門職だからって、外部から突破できるのはどうなのとは思いますが……。
しかも、リックがジョーと契約を結ぶ際、警備システムの提供は「サンディン」と話されており、
いや、厳密には「サンディン」がジェームズのことかはわかりませんが、最新の警備システムを売る営業成績トップの営業マンが関与していると想像する余地は十分あります。
この『パージ』シリーズ、ファンサービス精神が旺盛なので、映画版を観ていると面白さが違います。
ドラマ版しか観ていない人は、ぜひ映画版『パージ』を観てほしい。
まとめ:ドラマ『パージ』Season2に続く!
- 鉄仮面パージャーことジョーの裁判は、ペネロピに反撃されて中断、そのまま失敗へ
- リックは、裁判でのパージを免れるも、ミゲルが連れてきた収集人に撃たれ死亡する
- ジョーは、「パージ」終了のサイレンを守り、ミゲルにフォーエバー・パージされる
以上です。
ドラマ『パージ』シーズン1の各話ごとの感想は本記事で終わりです。
あとは、総まとめ記事で全体を振り返り、シーズン2へ移動します!
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