多動力(著:堀江貴文、出版社:幻冬舎・2017年)を読みました。
です。
じつは、私が読む初めてのホリエモン本です。
本記事では、そんな私が『多動力』を読んだ感想、および要約を述べます。
ちなみに『多動力』の要約はマジで簡単で、
だけです。
では以下目次です。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
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ホリエモンこと堀江貴文氏の経歴と肩書きを紹介
本書『多動力』の著者は、「ホリエモン」こと堀江貴文(ほりえ・たかふみ)氏です。
しかしライブドア時代の堀江貴文氏は、前述の「ライブドア事件」に関連する粉飾決算や証券取引法違反などで摘発され、
そして現在では、以下のような多数の肩書き、
- 実業家
- コンサルタント
- プログラマー
- 作家
- コメンテーター
- クイズタレント
- エンターテインメント・プロデューサー
- ロケット開発者
- 飲食店プロデューサー
- マンガ事業
- オンラインサロン主宰者
- アプリプロデューサー
- 予防医療普及協会
- Jリーグアドバイザー
- 大阪万博特別顧問
- 映画プロデューサー
- 服役経験者
を得て、定期的に炎上商法に励むなど多方面でご活躍中です。
本書『多動力』は、そんな堀江貴文氏による、人生の楽しみ方を記した一冊だといえます。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
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『多動力』を勘違いしないためのネタバレと要約
さて、本書『多動力』の要約は、
でした。
しかし、いくらなんでも、200ページある書籍の要約がたったの3行12文字というのはいささか端折りすぎかもしれません。
そこで、誤解を招きそうな部分をより掘り下げましょう。
ずばりそれは、
の部分です。
それ以降の、「よく食べ」とか「よく眠る」は健康管理の問題であって、
というだけの話です。
では一番重要な、よく遊ぶことについて、以下で掘り下げていきましょう。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
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「多動力」を活用する強者と使えない弱者
まず「よく遊び」と書くと、大半の人間はひとつの共通した疑問を浮かべるはずです。
そう、大半の人間は仕事なくしては食べていくことができません。
よく遊び⇒よく食べ、といっても、第2段階に進めないわけです。
だからみんな、今日もやりたくない仕事に従事して、社会の歯車として生きている……。
それこそまさに、
です。
だれだって、自分がやりたくないことをやろうと思えば足取りは重くなります。
小学生が、休み時間のわずかな時間を使って運動場へと駆けていく、あの足取りとは真逆ですよね。
そしてやりたくないことを終える頃には、気力も体力も消耗しきって、ほかのことができなくなっている。
なら必要なことは、2点に絞られます。
- 自分がやりたくないことはやめる
- 自分がやりたいことだけを始める
以上。
つまり疑問の答えはこうです。
そうすれば、小学生のようにわずかな時間を駆使して、自分がやりたいことだけに全力で打ち込めます。
その「わずかな時間で全集中できる楽しいこと」だけで人生を埋め尽くせば、「多動力」の完成です。
そこで「夢中になれる遊びが見つからない」のが悩みであれば、「夢中になれる遊びを見つけたい」と思っているわけですから、「夢中になれる遊びを探すこと」に夢中になって試行錯誤を繰り返せばいいだけです。
でも夢中になれる遊びを見つけていたとしても、大抵の人間は次にこう思いますよね。
そのとおりです。
「多動力」とは、強者の理論です。
世の中には2種類の人間がいます。
- 強者……自分がやりたくないことを、他人にやらせている人間
- 弱者……他人のやりたくないことを、自分がやらされている人間
そして「多動力」が発揮できるのは、①の強者です。
大半の人間は、②の弱者です。
だから弱者は、まず①「自分がやりたくないことを、他人にやらせている人間」になる必要があります。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
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弱者から「多動力」を使う強者になる方法
しかし、弱者がいきなり強者に進化することはできません。
したがって、一歩一歩着実に始めるしかありません。
たとえば、
など、お手軽で小規模なサービスから利用を始める。
そうすれば、小さいながらも自分が家事をする時間や車を運転をする時間は減らせます。
そして自分の時間を確保したら、家事や自動車の運転よりも「自分がやりたいこと」に集中して、サルのようにハマる。
それはもう、
する。
ここで重要なのは、新しいことを中途半端に始めたり、やめたりを繰り返さないことです。
一旦始めたことを中途半端に投げ出すのは、ただの三日坊主です。
三日坊主を「多動」で繰り返しても、社会的評価はマイナスです。
だから、これだ! と決めたことは、ちゃんと継続してやり抜く。
ありがちな例でいえば、
なら自宅だろうが車内だろうが、プレイ時間が1万時間を越える勢いでプレイし続ける(1万時間の法則)。
そうしてプレイヤースキルを磨いたり知識を蓄えたりすれば、
- プロゲーマー
- ゲーム実況者
- ゲーム解説者
- ゲーム攻略動画投稿者
- ゲーム攻略サイト開設
といったキャリア形成が見えてきます。
もちろん付随する業務も全部自分でやる必要はなく、動画編集やサイト運営が嫌なら、外注すればいい。
逆に自分の好きなことが家事や車の運転や動画編集やサイト運営なら、まさにそれらを仕事として吸収すればいい。
そしてある程度極めてマンネリを感じたら、また別のやりたいことを始める。
仮に上記の職種すべてを経験したくなって、次々に転職していけば、
- 家事スキル
- 自動車運転スキル
- ゲーム系スキル
- 動画編集スキル
- サイト運営スキル
これだけの職能が手に入ります。
となれば、
みたいな、ラノベのタイトルのようなスローライフも夢ではなくなります。
現実にそういう生活を送っている人はいます。
そしてそんな田舎にはキャンプ場があって、運動がてらキャンプ生活を楽しんでいたらサバイバルスキルも身について、元々のゲーム好きと相まってサバイバルゲームにも興味が湧いてきて、ゆくゆくはキャンプ場経営かイベント会社を起業かサバイバルショップも悪くない……よし、全部やろう!
それで、
- キャンプ場経営者
- イベント会社社長
- サバイバルショップオーナー
まで肩書きに加われば、もう無敵ですよね。
まあちょっと妄想が捗りましたが、『多動力』の作中では、
- 営業
- 経理
- システムエンジニア
といった、堅実な組み合わせも紹介されています。
堅実ではない組み合わせについては、本記事の著者紹介の項目でもご紹介したとおりです。
このように、ひとつひとつは大したことがないスキルでも(たとえ「服役」という一見マイナスの経験でも)、
そしてその価値が仕事を呼び、仕事がお金と肩書きを呼び、仕事とお金と肩書きがあれば働きたい人間が集まってくるので、さらに「多動力」の原動力となっていく。
これが「多動力」流、弱者から強者に成り上がるための方法論です。
しかし、そもそも自分のやりたいことが仕事として存在せず、代行サービスなどを利用する経済的余裕すらない場合もありますよね。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
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夢を叶えるためにやりたくないこともやる
「多動力」は魔法ではないので、結局は自分がやるしかないことは、自分でやるしかありません。
自分が嫌なことをしてでも稼ぐしかない場合は、自分が嫌なことをしてでも稼ぐしかない。
自分しかその仕事を作る人間がいないなら、自分がその仕事を作るしかない。
なぜなら、やりたいことを実現するために必要なことだからです。
「自分がやりたいこと」の達成条件に、「やりたくないけど自分でやるしかないこと」が含まれるなら、その「やりたくないけど自分でやるしかないこと」も「自分がやりたいこと」に含めなければなりません。
そこで「多動力」を勘違いして、
みたいな勘違い野郎は、弱者のなかでも最底辺のクズ、ただの無能です。
そして次に無能なのが、せっかく地べたを這い回ってお金を稼いだのに、
です。
どれだけお金を稼いだところで、それではいつまで経っても地べたを這い回っているのと同じです。
そんな無駄な労働で貴重な時間を浪費しているから、いつまで経っても「自分のやりたいこと」で自分の人生を埋め尽くすことができない。
だからお金を稼いだら、まず最優先で時間を買う。
もうやりたくない部屋の掃除などは、
とか、そういうことから始める。
地べたを這い回るべきなのは、自分なのか? ルンバなのか?
- 自分の時間を掃除に費やす人間
- ルンバに掃除をさせている人間
どちらがより多く行動できるのか?
この答えがわからない人間や、答えがわかってもすぐに行動に移せない人間は、「多動力」を諦めるしかありません。
実践や実行、行動がないのに、「多動」もクソもありませんからね。
でも大抵の弱者は行動しないので、弱者と強者の差は開いていく一方、というオチが待っています。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
iRobot『ルンバ e5』は、自動ロボット掃除機の代表格『ルンバ』のスタンダードモデルです。2018年家電大賞グランプリを獲得。
ルンバにはもう少し安い入門モデルもありますが、スマホとの連動がなかったり、吸引力が低かったりと、かゆいところに手が届きません。掃除機は長く使うもの。コストパフォーマンス的にはスタンダードモデルが満足度も高く、オススメです。
「多動力」の本質は「手段」であり目的ではない
と、以上が『多動力』の本質部分ですが、私が個人的に一番重要だと思うメッセージはほかにあります。
それは、
ということです。
まず私がここまで本記事で述べてきた、
- 「強者」
- 「弱者」
という分類は、『多動力』を基準にしています。
『多動力』を基準にするなら、ここでいう「弱者」や、弱者たるゆえんの怠惰な生活は「悪い」とさえいえるでしょう。
しかし、もう少し広い視野で見れば、
ということです。
本書『多動力』の巻末には、箕輪厚介氏による「解説」が掲載されています。
箕輪厚介氏は、『多動力』の編集も担当した、幻冬舎の名物編集者です。
その解説文には、箕輪厚介氏が抱いた疑問と、堀江貴文氏による回答があります。
私が『多動力』のなかで一番重要だと思った箇所は、上記のQ&Aです。
まず堀江貴文氏にも、「グダグダしている時間」は存在するんですよね。
1日24時間、すべての時間を100%能率的に過ごしているわけではない。
なぜなら、
だからです。
堀江貴文氏の場合、その「楽しい」を達成するために、結果的に「多動」になっている節があります。
しかし、「楽しい」の基準は人それぞれですよね。
堀江貴文氏の場合は、日中は秒刻みのスケジュールで動き、夜はグダグダしているのが楽しい。
しかし別のAさんの場合は、1年365日、朝昼晩ずっとグダグダしていたり、上司の指示待ちで社畜をしていたりするのが楽しい、ということもあるでしょう。
ですよね。
だって別に、「多動力」を身につけなくても、「楽しい時間」を過ごせているわけですから。
本書『多動力』の「おわりに」にも書いてあります。
言い換えれば、「大量の楽しいこと」で人生を埋め尽くさなくても、「ひとつの楽しいこと」で人生を楽しみきることができるなら、それでいい。
楽しければそれでいい。
そして後者に「多動力」は必要ない。
これが、
という言葉の意味です。
このように、人によっては本書『多動力』を読むことによって、その字面とは裏腹に、逆説的な成功哲学への理解を深めることが期待できるでしょう。
ずっとグダグダ生きている自分に罪悪感を抱いている方のなかには、じつは罪悪感など抱く必要がなく、自分がすでに成功していることに気づける方もいるかもしれません。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
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まとめ:有名コピペ『メキシコの漁師と旅行者』
- 本書『多動力』は、多方面で活躍する堀江貴文氏の成功哲学を記した一冊
- 『多動力』を要約すると、よく遊んで、よく食べて、よく寝ることが大事
- 『多動力』の基準が、自分の幸福に直結しているのかは一考の余地がある
以上です。
『多動力』は、堀江貴文氏のような人生がお望みであれば、必須スキルです。
しかしそうでなければ、自分に「多動力」がどの程度必要かどうかは、見極める必要があるでしょう。
「多動力」をまったく持たないからといって、すべての人が焦る必要はないということです。
では総評!
評価: 5.0私が本書『多動力』を読んでいて、ふと思いだした有名コピペ『メキシコの漁師と旅行者』を以下に貼ります。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、
漁をするべきだ。それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
②都会で25年間ビジネスマンとしてバリバリ働き、引退後にゆっくりする人生
以上、堀江貴文『多動力』の読書感想文でした。
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わった――。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで。堀江貴文ビジネス書の決定版!(Amazonの商品ページより抜粋)
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