成長マインドセット 心のブレーキの外し方(著:吉田行宏)を読みました。
といった根本的な問いかけから始まり、読者の成長を促す構成になっている自己啓発本です。
が、私は内容的には特に得るものはありませんでした。
そのへんの有名な自己啓発本やビジネス書籍を何冊か読んだことある方であれば、知っていることしか書かれていません。
ではなぜ私が本書「成長マインドセット」を読んだのかといえば、主な理由は3つです。
- 【Amazonプライム会員(30日間の無料体験あり)】で無料だったから
- 本書にも「知っているとできるの違い」という章があるとおりだから
- メタ的に著者である吉田行宏氏のメンタルが強すぎて面白かったから
です。
というわけでさっそく本書「成長マインドセット」の内容紹介と感想に参りましょう。
以下目次です。
本書のあらすじ
主人公の山田武史はIT企業に勤務する課長。最近の悩みは、なかなか営業成績が上がらない、部下の数字が伸びない、上司からは「もっと早く成長しろ!」と言われる・・・・・・一体どうすればいいんだ!?そんなとき、仕事の合間にふと入ったカフェのマスターに一枚の地図を渡される。それは「成長の地図」――。そこには「成長とは何か?」「成長を阻害する要因」「成長を促進する要因」の3つの大切な要素が入っているという。
マスターから、3つの要素を詳しく教えてもらううちに、山田は「自分自身の成長について」「会社を辞めたいと悩んでいる部下」「人間関係の悩み」「自分と会社の方向性」「なぜ働くのか」などの悩みが解消され、仕事のみならず人生までもが好転していくようになる――。(Amazonの商品ページより抜粋)
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「成長マインドセット」の内容紹介!読書のやり方は2択
著者である吉田行宏(よしだ・ゆきひろ)氏は、自動車販売会社である株式会社「ガリバーインターナショナル(現 株式会社 IDOM)」の元専務取締役です。
ガリバーインターナショナルは、日本を代表するハイパーグロースカンパニー(超成長企業、設立10年以内に1,000億円の売上高達成が条件)として知られています。
吉田行宏氏は、そんな超成長企業で18年間も「成長」について学び、本書「成長マインドセット」の上梓に至っています。
そんな吉田行宏は、いきなりあとがきから引用しますが、
といいます。
2つある本の読み方とは、
- 「広い知識吸収乱読型(キュレーション型)」
- 「自分軸形成型(バイブル型)」
です。
このうち、本書「成長マインドセット」は、②「自分軸形成型(バイブル型)」で読むことをオススメされています。
そのため、たとえば本記事冒頭で引用したように、
という問いかけや、読者が自分の答えを記すスペースが設けられています。
一例だけでは心許ないので、もう一例だけ引用しましょう。
役員 | [ ] % |
リーダー | [ ] % |
スタッフ | [ ] % |
自分 | [ ] % |
合計 | 100 % |
こんな感じです。
ちなみに上記の設問に対する私の答えは、
でした。
各自が自分の持ち場や役割に対して最善を尽くすべきであり、フェアにいこう、というのが私の考え方です。
しかし本書「成長マインドセット」では、別の答えが提示されています。
といった具合に、本書には「自分で考える時間とスペース」があります。
読書において、「自分で考える時間が大切」だという考え方には私も同意です。
1年間に本を何百冊読むとか、講演動画を何百回見るとか、そんな数字に意味はありません。
巷にはビジネス書籍を読み漁ったり、ビジネス系YouTuberの動画を見漁ったりして、それでなにもかも知っているけど、
があふれているとは思いませんか?
漫画でいえば、実力は雑魚だけど解説は上手い、みたいな解説キャラクターにあたる人たちです。
彼ら解説キャラクターは、メインキャラクターのバトルを遠巻きに観戦しながら、私たちにメインキャラクターのすごさを教えてくれます。
でもそのバトルに自分で参戦することはできません、
自分で考えない、自分で実践しない読書をしていると、そういう雑魚キャラになってしまいます。
だれかの受け売りを喋るだけの、意識高い系自己啓発オタクになってしまいます。
そうならないための「自分で考える仕組み」が本書「成長マインドセット」には搭載されています。
たしかに内容に真新しさはありません。
実際、本書「成長マインドセット」の目次には、読んだことがない私でもタイトルと概要を知っているレベルの、
から「関心の輪と影響の輪」の理論をそのまま持ってきている項目があるぐらいです。
もはや何番煎じかもわかりません。
しかし「n番煎じ」などは言い換えれば、最低限の内容は保証されているということです。
そして最低限の内容と実践が組み合わされば、少なくとも実践が疎かな知識コレクターよりは成長できます。
自分のモノにできるなら、成功哲学なんて何番煎じでもいいと思いませんか?
そういう意味において、本書「成長マインドセット」は有用だといえるでしょう。
著者である吉田行宏氏のメンタルが最強すぎる件について
しかし私は成功哲学に関しては比較的知識も実践も兼ね備えているつもりです。
したがって本書「成長マインドセット」で得るものや特筆すべき点は見当たりませんでした。
が、私は本書「成長マインドセット」を読みながらずっと思っていたことがあります。
ということです。
どういうことかご説明しましょう。
本書「成長マインドセット」は、一人称視点の小説形式でストーリーが進行します。
一人称視点とは、本記事で私がやっていることです。
- 「私が」なにをしたか
- 「私は」どう思ったか
- 「私の」結論はこうだ
というように、主人公=語り手の視点で主観的に物語るやり方です。
そして本書「成長マインドセット」には、主要な登場人物として、
- 主人公
- カフェのマスター
が登場します。
ストーリーの流れとしては、
- 成長に関する悩みを抱えた主人公やその知人が、
- カフェのマスターにメンター(師匠、指導者)となってもらい、
- メンタリング(精神的なサポート)やファシリテーション(思考の整理)を施されて成長する
上記のパターンが繰り返されます。
カフェのマスターが話す言葉は、著者である吉田行宏氏が読者に伝えたいことです。
したがって、カフェのマスター=著者である吉田行宏氏の分身、投影キャラクターだといえるでしょう。
しかし同時に、マスターに教えを請う主人公も、著者である吉田行宏氏の分身なんですよね。
なんたって主人公で、一人称視点で、主人公の心情を吉田行宏氏が主観的に描いているわけですから……。
つまり、著者である吉田行宏氏が本書「成長マインドセット」でなにをやっているのかといえば、
わけです。
ではその弟子にあたる主人公(著者である吉田行宏氏の分身)は、師匠にあたるマスター(著者である吉田行宏氏の分身)のことを、どう評価しているのか?
作中から主人公のセリフや心情を一部抜粋しましょう。
自分で自分を褒めすぎている。
マジでよく「謙虚」とかいえたなってレベルで、本当にありとあらゆる場面で、隙あらばマスター=自分を褒めまくっているんですよね。
と思って。
もうこれ、
って数分に1回は思いながら読んでいました。
私は比較的自他の区別がハッキリしている部類なので大丈夫でしたが、
を強く感じやすい人は身悶えすると思います。
- 自分で自分を褒める話を小説にして、
- あまつさえ出版して、
- しかもAmazon Prime Readingで大勢の人目に晒す
なんて、とんでもないなと。
ちなみにエピローグでは、三人称視点になり、主人公とは別に著者である吉田行宏氏が本人役で登場します。
そして作中の吉田行宏氏は、マスターに本書「成長マインドセット」の執筆について報告します。
そこでマスターにも自分や本書「成長マインドセット」のことを褒めさせます。
マジでどんだけ自分で自分を褒めれば気が済むんだ……?
ちなみに私これ、褒めていますからね。
茶化してはいますが皮肉ではありません。
このレベルの、
- メンタルお化け
- 自己肯定感の塊
- 自信モンスター
がやっていることを目で盗めるという、その一点のみで、本書「成長マインドセット」は読む価値があるとすらいえます。
まとめ:「心のブレーキの外し方」をマスターして最強に
- 本書「成長マインドセット」は、無料で読む分には一読の価値がある!
- 特に「自分の頭で考えながら」読書をする習慣がない人にはオススメ!
- 著者のメンタルお化けっぷりから学びが得られそうな人にもオススメ!
です。
特に重要なのは③「著者のメンタルお化けっぷりから学びが得られそうな人にもオススメ」でしょう。
そう、本書「成長マインドセット」のサブタイトルは、
です。
ブレーキがぶっ壊れている外せるなら、それは自分で自分を褒めまくるといった暴走行動もやり抜くことができますよね。
というわけで総評!
評価: 5.0本書「成長マインドセット」を読めば、著者である吉田行宏氏のブレーキが完璧に外されていることは見て取れます。
本書のあらすじ
主人公の山田武史はIT企業に勤務する課長。最近の悩みは、なかなか営業成績が上がらない、部下の数字が伸びない、上司からは「もっと早く成長しろ!」と言われる・・・・・・一体どうすればいいんだ!?そんなとき、仕事の合間にふと入ったカフェのマスターに一枚の地図を渡される。それは「成長の地図」――。そこには「成長とは何か?」「成長を阻害する要因」「成長を促進する要因」の3つの大切な要素が入っているという。
マスターから、3つの要素を詳しく教えてもらううちに、山田は「自分自身の成長について」「会社を辞めたいと悩んでいる部下」「人間関係の悩み」「自分と会社の方向性」「なぜ働くのか」などの悩みが解消され、仕事のみならず人生までもが好転していくようになる――。(Amazonの商品ページより抜粋)
なぜ紙やスマホやiPadがあるのにKindleを買うのか?
★読書に集中できる。電話やメールやSNSなどの誘惑を完全遮断
★紙のようなディスプレイ。スマホやiPadより眼精疲労も少ない
★充電が楽。Amazon公式の基準では1度の充電で数週間利用可能
★軽くて防水。ベッドの上でもお風呂のなかでもどこでも読める
★高機能。辞書検索、メモ、ハイライト機能など紙より断然便利
★場所を取らない。本数千冊(一般的な書籍の場合)がこの1台に
読書習慣を身につけるならKindle一択です。ぜひ素晴らしい読書体験と教養を手に入れてください。
以上、成長マインドセット 心のブレーキの外し方(著:吉田行宏)の読書感想文でした。
THIS IS THE ANSWER.