メメント(原題:『Memento』、2000年のアメリカ映画、日本語字幕版)を観ました。
- 現在A⇒過去Bへ戻るカラーシーン
- 過去C⇒過去Bへ進む白黒シーン
①「現在A⇒過去B」は、作中の時間軸で最新のシーンAから、徐々に「過去B」へと戻っていくカットの連続です。
②「過去C⇒過去B」は、①で最終的に到達する「過去B」へ向けて、さらなる過去Cから進んでいくカットの連続です。
本作は、①「現在A⇒」と②「過去C⇒」のカットが交互に挿入され、最終的に共通の①②「過去B」に到達するという、
- 過去C(白黒)
- 過去B(カラー)
- 現在A(映画冒頭)
本記事の『メメント』あらすじは、①②③「過去⇒現在」の流れでまとめて進行します。
なお、私の感想記事用(個人的まとめ)なので、ガチ考察には向きません。
では以下目次です。
映画『メメント』のモノクロなあらすじとネタバレ
~モノクロシーン1(過去Cスタート)~
~モノクロシーン2~
~モノクロシーン3~
~モノクロシーン4~
~モノクロシーン5~
~モノクロシーン6~
~モノクロシーン7~
~モノクロシーン8~
~モノクロシーン9~
~モノクロシーン10~
~モノクロシーン11~
~モノクロシーン12~
~モノクロシーン13~
~モノクロシーン14~
~モノクロシーン15~
~モノクロシーン16~
~モノクロシーン17~
~モノクロシーン18~
~モノクロシーン19~
~モノクロシーン20~
~モノクロシーン21~
~モノクロシーン22(過去Cエンド)⇒カラーシーン22(過去Bスタート)へ~
映画『メメント』のカラーなあらすじとネタバレ
~カラーシーン22(過去Bスタート)~
- 「サミー」は、レナードの作り話であり、レナード自身が忘れた記憶の断片
- レナードの妻は強盗被害を生き延び、レナードがインスリン注射で死なせた
- 本物のジョン・G(レナードを殴った2人目の強盗犯)は、1年前に復讐済み
- 「狂気の笑みで左胸を指差すレナードの写真」は、復讐記念に撮影した証拠
- テディは、最初復讐を手伝ったが、結局忘れるレナードを利用して金儲けへ
しかし、レナードはテディの話を拒否し、テディの写真に”やつのウソを信じるな”と書き込みます。
証拠写真「復讐を遂げたレナード」&「ジミーの死体」も燃やします。
それからテディの車のナンバーをメモ”事実6 車のナンバー SG137IU”し、ジミーの車に乗ってタトゥーショップへ……。
~カラーシーン21~
すると情報屋を名乗るテディがきて、レナードが悪徳警官に狙われているから逃げろと話します。
が、レナードはテディの写真”やつのウソを信じるな”を見て逃走。
スーツのポケットに入っていた『ファーディーズ・バー』のメモを見てバーの前へ停車、するとナタリーに「ジミー」と話しかけられますが、人違いだとして謝られます。
~カラーシーン20~
ナタリーはバーで働いており、レナードが話しかけると、ジミーやテディの名前を出して「刑事も捜しに来た」云々と返してきます。
が、レナードには意味がわからず、記憶障害の件を話します。
ナタリーは、ドリンクに自分や客やレナードの痰を絡ませた唾を混ぜ……しばらくして、その汚物ドリンクをレナードに差し出しました。
~カラーシーン19~
ナタリーは、レナードの記憶障害は警察にも聞いたと話します。
レナードは、ナタリーに最後に覚えている記憶を訊かれ、妻の死だと答えます。
ナタリーは、またドリンクを飲もうとするレナードを止め、ドリンクを交換へ。
~カラーシーン18~
当時、レナードはトイレで妻を襲っていた男を銃で撃ちますが、隠れていたもうひとりの男に棒で殴られて気絶。
警察は、その「もう1人」は存在しないものと判断し、捜査は打ち切られました。
ナタリーは、レナードに家にいていいと告げて自分は仕事へ……しばらくすると戻ってきて、切羽詰まった様子でカーテンを閉めました。
~カラーシーン17~
- ジミー……大金を持ったまま行方知れずに
- ナタリー……ジミーの彼女。事情は知らず
- ドッド……ジミーの相棒。ナタリーを疑う
- テディ……ジミーが最後に会いに行った男
切羽詰まったナタリーは、レナードにドッドの殺害を依頼しますが、レナードは拒否。
すると、ナタリーはレナードを利用してやると怒鳴り、レナードの妻のことも散々侮辱します。
レナードはナタリーを殴り、ナタリーの正体をメモしようとしますが、すでにナタリーが筆記用具を回収して家を出たあとでした。
~カラーシーン16~
ナタリーは顔に怪我を負っており、レナードのせいでドッドに殴られ、このままでは殺されると話します。
レナードは、ナタリーにドッドの情報を書かせ、そのメモを持って話をつけにいこうとします。
ナタリー曰く、レナードが会いに行かなくても、ドッドはレナードの車を知っています。
~カラーシーン15~
テディ曰く、ナタリーやジミーは麻薬取引でトラブルを抱えており、レナードを利用して切り抜けようとしています。
レナードは、ナタリーの写真に”彼女は信じるな”と書き込みます。
が、テディの写真”やつのウソを信じるな”と並べて、”彼女は信じるな”のメモを取り消しました。
~カラーシーン14~
それから、デート・クラブに電話をかけ、夜に女を呼んで指示を与えます。
ぬいぐるみやヘアブラシ、ボロボロの本や置き時計を部屋に散りばめるように。
そしてレナードの横に寝て、レナードが眠ったあとに、トイレのドアをバタンと閉めてレナードを起こすように。
~カラーシーン13~
しかし、妻を探してトイレのドアを開けると、知らない女がクスリをやっていました。
レナードは女を帰し、袋を持って部屋を出ます。
そして、自分の車へ。
~カラーシーン12~
そこで焚き火を起こし、袋から出したぬいぐるみやヘアブラシ、ボロボロの本などを燃やします。
どれも妻の愛用品であり、遺品です。
レナードは、明け方までそこにいました。
~カラーシーン11~
知り合いかと思い停車すると、煽り運転男も隣に停車し、銃を向けてきたため逃走。
レナードは行き止まりに追い詰められ、どこで車を手に入れたか訊かれます。
レナードは、車を降りて走って逃げました。
~カラーシーン10~
車に戻り、メモを見ると、”ドッド”の情報やモーテルの部屋番号が書き込まれています。
レナードは、ドッドの部屋に先回りすることに。
ドッドの部屋に侵入し、武器代わりに酒瓶を持ってトイレに潜みました。
~カラーシーン9~
すると何者かが部屋に入ってきたため、レナードは侵入者を攻撃し、気絶した男を監禁してカメラで撮影。
メモを漁ると、ドッドの情報と”テディに連絡を ナタリーのために消せ”。
レナードは、ドッドの写真にもメモを書き込み、テディに電話して眠りに落ちます。
~カラーシーン8~
レナードが監禁した男ドッドの写真には、”消せ ナタリーに聞け”。
レナードは、テディと相談し、ドッドに銃を突きつけて町から追放へ。
その後、ナタリーを問い詰めにいきます。
~カラーシーン7~
ナタリー曰く、ドッドはナタリーの顔を殴って傷をつけ、その直後に出会ったレナードに助けを求めました。
そしてレナードは、ナタリーを助けることに。
ナタリーも恋人ジミーを亡くしており、レナードはナタリーの写真に”彼女も恋人を亡くし 憐れみで協力を”と書き込みます。
~カラーシーン6~
ナタリーは、レナードが助けてくれたと話し、お返しに太腿のタトゥー”事実6:車のナンバー SG137IU”を調べてくれることに。
レナードは、ナタリーとまた会う約束のメモを持って外へ。
レナードが車に乗ると、テディが駆けつけてきました。
~カラーシーン5~
テディと会話中、モーテルの鍵を持っていないことに気づき、モーテルに戻って管理人に報告。
管理人と話している途中、ナタリーの写真とメモ”本日 1:00pm ナタリーから情報”を発見。
ファミレスでナタリーに会います。
~カラーシーン4~
ファミレスでナタリーに会い、”事実6″が示すジョン・ギャメル(ジョン・G)の名前や、運転免許証や車検証のコピーを入手。
レナードは妻の思い出を話すようにいわれ、目を閉じて妻の姿を次々と思い浮かべ、最後には妻がまばたきをして目を開けたまま閉じない寝顔。「失った悲しみ。奪った者が憎い」。
それから町外れの廃屋の情報と、ナタリーの部屋に忘れていたモーテルの鍵も手に入れ、お手洗いでは”サミーを忘れるな”のタトゥーも見ます。
~カラーシーン3~
- “事実1:男性”
- “事実2:白人”
- “事実3:ファーストネームはジョン OR ジェームズ”
- “事実4:ラストネームのイニシャルはG”
- “事実5:麻薬の売人”
- “事実6:車のナンバーはSG137IU”
モーテルに戻り、”レナードへ ナタリー”の封筒を開けると、”テディ”の顔写真と同じ人物の運転免許証や車検証の写しが入っています。
免許証の名前は「ジョン・ギャメル」、登録ナンバーは「SG13 7IU」。
レナードがテディの顔写真を裏返すと、”やつのウソを信じるな”と書き込まれており、”テディ”の名前が嘘だと判断したレナードは”やつが犯人だ 殺せ”と書き加えて銃を携帯します。
~カラーシーン2~
部屋を出て、モーテルの管理人と会い、テディからの電話は繋ぐように要求。
すると、ちょうどテディが訪問してきます。
~カラーシーン1(過去Bエンド)⇒現在A(映画スタート)へ~
“テディ”の写真を取り出して裏返すと、”やつのウソを信じるな やつが犯人だ 殺せ”と書かれています。
レナードはテディを殴り、銃の引き金を引きました。
そしてポラロイドカメラで、テディの死体を撮影します。
まとめ:映画『メメント』の感想記事に続く!
- 映画『メメント』は、難解だといわれるが、ストーリー自体はかなりわかりやすく丁寧な作り
- 映画『メメント』は、20年以上前の映画だが、現代基準でもトップレベルの脚本と映像の芸術
- 映画『メメント』は、あらすじを書き起こせばわかるが、理解すればするほど好きになる映画
以上です。
こうして真相を把握すると、レナードのセリフのいくつかが別の様相を呈してきます。
たとえば、レナードとナタリーのファミレスでのやりとり。
~カラーシーン4~
再生時間順で見れば強盗犯に思えますが、テディの話やレナードの回想を踏まえて考えれば、直接の死因はレナードのインスリン注射です。
レナードがたびたびいっている、「最後の記憶」が妻だという話も……。
強盗犯に襲われた妻の姿ではなく、レナードが致死量のインスリン注射を打った直後の妻では?
~カラーシーン7~
レナードが覚えている「感触」とはなんでしょうか?
「記憶」とは違う?
保険調査員としてのレナードは、「記憶」と「感覚」を区別していましたが……、
以上、映画『メメント』の感想記事を書くためのあらすじ整理でした!
なお、これだけの分量でも言及できていない要素が多すぎるため、ちゃんと考察したい方は自分で書き起こすことをオススメします。
メメント(原題:『Memento』、2000年のアメリカ映画、日本語字幕版)を観ました。安田尊@『メメント』を謳うブログ。時系列がバグっている謎映画です。[sitecard subtitle=関連記事 url=ht[…]