漢 a.k.a GAMI(以下MC漢)氏が2020年5月、
されました。
ソース:人気ラッパーの「漢a.k.a.GAMI」容疑者逮捕、大麻所持容疑で 警視庁 – 毎日新聞 – 2020年5月9日(土)閲覧。※2020年7月17日(金)リンク切れ確認。
追記:MC漢のものと見られるカバンから覚せい剤のようなものが見つかり、さらに尿検査でも覚せい剤の陽性反応が出たと報じられました。
ソース1:【独自】逮捕のラッパー、尿から覚醒剤 陽性反応 – TBS NEWS – 2020年5月18日(月)閲覧。※2020年7月17日(金)リンク切れ確認。
ソース2:大麻所持容疑で逮捕の「漢 a.k.a. GAMI」覚醒剤の陽性反応 – ライブドアニュース – 2020年5月18日(水)閲覧。
MC漢といえば、古くから(デビューは2000年)日本語ラップを牽引してきた大御所中の大御所です。
そこで当ブログ「アンサーソング。」では、MC漢逮捕記念として、
に着手します。
※訳注:麻薬や大麻で逮捕された日本の有名ラッパー10人と各ラッパーのオススメ音源(YouTube)をご紹介します。
では目次です。
1人目、「MSC」リーダー、漢 a.k.a. GAMI
漢 a.k.a GAMI氏が逮捕されたのは2020年5月、ゴールデンウィーク中の出来事でした。
日本中が新型コロナウイルスの影響でGWを自粛しているなか、なにをやっているんだか……、
という昔MC漢をディスっていたDABO氏の声が聞こえてきそうですが、しかしそのバカラッパーもいまや、日本人ラッパーのなかでは生ける伝説級の人物です。
日本語ラップなんていうドマイナーもいいところのジャンルで20年以上も生き残っているわけですから、その時点でレジェンドなのは言うに及ばず。
2015年からはテレビ朝日やabema TVで放送中の大人気ラップバトル番組、
で「モンスター(挑戦者に対する王者ポジション、レギュラー出演者)」や審査員を務めるなど、その影響力は甚大です。
MC漢の逮捕はツイッターでもトレンド入りし、
などといった嘆きの声が散見されたほどです(皮肉やネタで呟いていたアカウントも多数含まれます)(追記:なお覚せい剤発覚後はさすがにガチでドン引きする人が増えた模様)。
で、無論ネタで呟いている人についてはそれでいいんですが、とはいえガチでショックを受けている人がいるのも事実です。
また地上波のテレビ番組で活躍中のラッパーが逮捕となれば、世間からどういう目で見られるか、わからないわけではないしょう。
それは決して偏見ではありません。
そもそもMC漢自身、リーダーを務める有名HIPHOPグループ「MSC」で「他人の白い目仕方ねぇ」とラップしていた過去があります。
「過去の話」で済むならいいんですが、「この生き方しかねぇ」ともラップしているとおり、ある意味現在でも有言実行を貫いていたようです。
音源ソース:MSC 「音信不通」 – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
上記の「音信不通」、クソカッコイイんですが、いまとなってはMC漢が逮捕されて音信不通となってしまいました……。
それに加え、「フリースタイルダンジョン」出演者の逮捕はMC漢で2人目です。
さらにここから連鎖的に、何人もの大麻や麻薬、覚醒剤取締法違反者を炙りだしていくことができます。
2人目、「フリースタイルダンジョン」元MC、UZI
有名日本人ラッパーのUZI氏は、漢 a.k.a GAMI氏の前、「フリースタイルダンジョン」最初の逮捕者です。
ソース:ラッパーUZI、大麻所持の疑いで逮捕 「フリースタイルダンジョン」最新回は放送中止 – KAI-YOU.net – 2020年5月9日(土)閲覧。
UZI氏はZEEBRA氏がリーダーを務めていたHIPHOPグループ「URBARIAN GYM」に参加するなどして活躍していた人物です。
ZEEBRA氏といえば、「フリースタイルダンジョン」ではメインMCを務め、また日本の超有名HIPHOPグループ「KGDR(キングギドラ)」のメンバーでもあることで知られている大物です。
そんなZEEBRA氏とUZI氏は「フリースタイルダンジョン」でも共演し、UZI氏はZEEBRA氏の補佐役として、司会進行やナレーションを務めていました。
そんな責任重大な立場にありながら、UZI氏は大麻取締法違反での逮捕、「フリースタイルダンジョン」からの追放という顛末を迎えています。
今回のMC漢逮捕と合わせると、地上波で放送されている同一の番組から、
- 2018年に司会進行役のラッパー(UZI氏)が大麻所持で逮捕
- 2020年にレギュラー出演者のラッパー(MC漢)が大麻所持で逮捕
されたことになります。
まさに異常事態ですよね。
20年ぐらいやっているご長寿番組で逮捕者が2人ならまだしも、
と思わずにはいられません(番組が存続していたらの話ですが)。
ちなみにそうした懸念を補強する要素として、たとえばUZI氏は大麻の売人疑惑までささやかれています。
ソース:UZI容疑者を逮捕 1200回分の大麻を押収 「自分で使うために持っていた」と供述しているが… – ハフポスト – 2020年5月9日(土)閲覧。
いやもう、大麻1200回分(乾燥大麻600グラム)って、もはや自分用でも売買用でもどっちでもいいですよね。
どっちでも反社会的であり、どっちでもカスでしかありません。
が、なんだかUZI氏は不満があるようで、有罪判決後の2020年、
などとラップしています……なぜか日本刀を携えて。
音源ソース:UZI – NEVER DIE – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
まあ私は黙りませんし、(楽曲自体はそこまで悪くはないものの)具体的に問題提起できていないのはクソダサいなって思いますけど。
UZI氏は慶應義塾大学法学部卒だそうですが、
とかって何語なんでしょうか?
ラップって、ほかの音楽ジャンルより中身勝負な文化があるじゃないですか?
特にこういう、国家の法律や社会問題に斬り込むならなおさらでしょう。
でも歌詞がこれじゃあ、PVで日本刀を振り回している姿が無駄すぎてみっともないだけです。
こんなんじゃ、ラッパーって葉っぱを吸いすぎたバカの集まりなんだな、としか思われないのでは?
そして実際、2020年までにこれだけの有名日本人ラッパーが逮捕されているんだよ、ってことを下記に羅列していきましょう。
3人目、「練マザファッカー」リーダー、D.O
3人目は有名HIPHOPグループ「練マザファッカー」のリーダー、D.O(デンジャラス・オリジナル)氏です。
D.O氏は今回逮捕された漢 a.k.a GAMI氏とも親交が深く、MC漢が主宰するレーベル「9SARI GROUP」に所属する仲です。
そんなD.O氏は2007年、バラエティ番組「リンカーン」に出演し、
などの特徴的な語尾で人気を博したため、ご存知の方も多いでしょう。
ちなみに「メーン」は「men」で、「おまえら」の意です(が、ラッパーは意味もなくノリで使うことがしばしばあります)。
そして「リンカーン」内ではお笑いコンビ「中川兄弟」の兄、MC剛がD.O氏に弟子入りを果たし、最終的には日本最大級のHIPHOPイベント、
のステージに立つなど、話題になりました。
動画ソース:練馬ザファッカー&中川家 剛ラップ – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
が、2009年、D.O氏はコカインの所持と使用の容疑で逮捕されます。
そして「I’m Back」して、「すべてのWEED(草、大麻)に感謝を」捧げながら、
などとラップしています。
音源ソース:D.O – I’m Back – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
個人的には、このD.O氏の「I’m Back」が本記事中最高の曲です。
そしてD.O氏はブレることなく、2018年、コカインに乾燥大麻を足した上で所持と使用の容疑で逮捕されます。
ソース:練マザファッカーD.Oが2度目の逮捕、大麻とコカインを営利目的で所持 – 音楽ナタリー – 2020年5月9日(土)閲覧。
なお1度目の逮捕時はこんな様子でした。
D.Oが経営に関わる音楽事務所「D.OFFICE」は大相撲十両・若麒麟が大麻所持で現行犯逮捕された事件の逮捕現場となっており、この事件では練マザファッカーのPIT GObこと※※※が大麻譲渡の容疑で逮捕されていた。
ソース:押尾学、酒井法子、詩音・・・2009年有名人の薬物まとめ – ライブドアニュース – 2020年5月9日(土)閲覧。
※上記に登場する「練マザファッカー」メンバーのPIT GOb氏はのちに嫌疑不十分で不起訴となっているため、実名は伏せ字に修正しています。
しかしこれだけ見ても、D.O氏の周辺はかなり汚染されているっぽいですよね。
後述しますが、今回逮捕されたMC漢以外にも、D.O氏の周辺には大麻で逮捕されているラッパーが複数存在します。
ついでに上記ソースで巻き添え的に名前が出ている「詩音」氏もHIPHOP界隈の人物です。
詩音氏はラッパーではないため、本記事ではこれ以上の言及は避けますが、やっぱりHIPHOPって……という感じは否めませんよね。
4人目と5人目、「 KAMINARI-KAZOKU. 」メンバー、YOU THE ROCK★、G.K.MARYAN
さて、お次はD.O氏の周辺で逮捕されたラッパー2名、
- YOU THE ROCK★
- G.K.MARYAN
まとめてご紹介します。
両氏はのちにD.O氏が加入することになる有名HIPHOPグループ、「KAMINARI-KAZOKU.」の初期メンバーです。
「KAMINARI-KAZOKU.」は元「雷」であり、前身は「LAMP EYE」です。
「LAMP EYE」といえば、日本のHIPHOP史を語る上で絶対に欠かせない超有名曲、1995年リリースの「証言」があります。
音源ソース:(1996) Lamp Eye – 証言 (Original Analog Version) – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
この「証言」は1995年当時、日本人ラッパーのなかでも最高級の布陣で発表されたマイクリレーです。
参加メンバーを並べてみましょう。
- 証言1「RINO」
- 証言2「YOU THE ROCK★」
- 証言3「G.K.MARYAN」
- 証言4「ZEEBRA」
- 証言5「TWIGY」
- 証言6「GAMA」
- 証言7「DEV-LARGE」
(アナログ盤は)以上です。
証言4と7以外は全員、現「KAMINARI-KAZOKU.」メンバーです。
そして証言4はZEEBRA氏……UZI氏の項目でもご紹介しましたが、「フリースタイルダンジョン」メインMCであり、超有名HIPHOPグループ「KGDR(キングギドラ)」のメンバーでもあります。
また証言7はDEV-LARGE氏で、有名HIPHOPグループ「BUDDHA BRAND」のリーダーでした(2015年に惜しまれながらも逝去しています)。
さらに「証言」には上記動画で引用したアナログ盤には未収録の8と9があり、
- 証言8「YOTTY」
- 証言9「UZI」
が存在します。
音源ソース:LAMP EYE – 証言 (さんぴんCAMP) (LIVE) – YouTube – 2020年5月18日(月)閲覧。
YOTTY氏は現「KAMINARI-KAZOKU.」メンバーです。
UZI氏はすでにご紹介したとおり、「フリースタイルダンジョン」司会進行を務めながら、2018年に大麻取締法違反で逮捕されています。
そしてそのUZI氏よりも前に逮捕されているのが、
- YOU THE ROCK★
- G.K.MARYAN
両名です。
G.K.MARYAN氏は2014年に大麻取締法違反で逮捕されています。
YOU THE ROCK★氏は2005年と2010年の2回、大麻取締法違反で逮捕されています。
ソース1:G.K.MARYAN、大麻を譲渡し逮捕 – 音楽ナタリー 2020年5月9日(土)閲覧。
ソース2:大麻取締法違反のYOU THE ROCK★に実刑判決 – 音楽ナタリー – 2020年5月9日(土)閲覧。
ちなみにUZI氏が逮捕されたとき、MC般若(当時「フリースタイルダンジョン」で「ラスボス」を務めていたラッパー)がUZI氏をディスる曲を発表していますが、そのときに使用されたトラック(演奏、BGM)には「証言」と同じものが流用されました。
音源ソース:般若ブログ UZIへのディス(証言) – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
こうしてリリースから20年以上経っても、「証言」は引用され、日本のHIPHOPシーンで重要な役割を担っています。
が、その役割が「大麻で逮捕されたラッパーへのディス」だなんて、本当にやれやれ、という感じですよね、この界隈。
6人目、「B BOY PARK」創始者、CRAZY-A
ところでHIPHOPシーンといえば、D.O氏の項目でも少し触れましたが、日本にはかつて、
なる国内最大規模のHIPHOPイベントがありました(1997年~2017年)。
「B BOY PARK」でライブを披露したのは、
- ZEEBRA氏を擁する「KGDR(キングギドラ)」
- MC宇多丸を擁する「RHYMESTER」
- MC般若を擁する「妄走族」
など、錚々たる顔触れです。
また「B BOY PARK」はMCバトルでも有名で、歴代優勝者には、
- KREVA(1999年~2001年の3連覇)
- 漢 a.k.a GAMI(2002年)
- 晋平太(2005年)
など、優勝から15~20年経った2020年現在でも第一線の面子が揃っています。
なおMC漢に至っては、ラストイヤーの2017年にも準優勝までこぎつけているほどです(優勝はスナフキン氏)。
ここまでの説明で、「B BOY PARK」が日本のHIPHOPシーンにおいてどれだけ重要だったかはおわかりいただけたでしょう。
で、この「B BOY PARK」を創始したラッパーが、CRAZY-A氏です。
ソース:ヒップホップのCRAZY-A大麻で逮捕 – 日刊スポーツ – 2020年5月9日(土)閲覧。
うん……もうそれでこそHIPHOPだ! という心境になってきました。
CRAZY-A氏の楽曲としては、ブラザー・トム氏とブラザー・コーン氏が結成した「バブルガム・ブラザーズ」の代表曲、「WON’T BE LONG」の公認ラップカバーなどが有名です。
音源ソース:CRAZY-A バブルガム・ブラザーズ WON’T BE WRONG – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
「WON’T BE LONG」は「EXILE」などもカバーしているため、現在でも聞き馴染みがある方は多いのではないでしょうか。
7人目と8人目、「SCARS」メンバー、BES、STICKY
さて、次は神奈川県川崎市の有名HIPHOPグループ「SCARS」から、
- BES
- STICKY
2名様のご案内です。
川崎といえば、最近はHIPHOPグループ「BADHOP」が有名ですね。
「BADHOP」リーダー格のT-Pablow氏は、「フリースタイルダンジョン」で初代モンスターを務めるなどして名前を売り、「BAD HOP」を一躍メジャーに押し上げた新進気鋭のラッパーです。
「SCARS」はそんな T-Pablow氏 や「BADHOP」の先輩格にあたるグループです。
ですからT-Pablow氏の口からも、「SCARS」の名前は自然と出ています。
T-Pablow 川崎の土地柄なのか、元々小学校に入学して間もない頃から、先生たちが運動会の出し物でラップをしているような環境で育ったので、HIP HOP自体は昔から知っていました。同じ中学の先輩に、川崎を拠点に活動するSCARSのメンバーさんがいたりしました。でもちゃんと意識して聞くようになったのは、Zeebraさんがきっかけですね。
ソース:T-Pablowインタビュー 川崎の元不良がHIP HOPに救われるまで – KAI-YOU.net – 2020年5月9日(土)閲覧。
また「SCARS」のメンバー、SEEDA氏は「B BOY PARK」にも出演しているなど、その高い実力がうかがえます。
あるいは同じく「SCARS」メンバーのbay4k氏は、「練マザファッカー」にも所属しているなど、「SCARS」のレベルの高さがうかがえます。
というわけで、大麻の匂いがプンプンしてきたところで、逮捕ソースです。
ソース:SCARS所属ラッパーSTICKYが大麻取締法違反で逮捕 – 音楽ナタリー – 2020年5月9日(土)閲覧。
なおBES氏に関してはニュースソースが見つけられなかったため、本人のインタビュー記事から引用します。
職業柄これまでに数多くのラッパーたちの曲を聴いてきたが、天才と呼べる人間は、ほんの一握りだ。2000年代中盤にSEEDAと共にSCARSのエースとしてシーンの勢力図を塗り替えたBESは紛れもなくその言葉が相応しい数少ない表現者だった。 しかし、天才というのは時として、運命そして自らに翻弄される。ドラッグの悪魔に取り憑かれコントロールを失ったこの男は、一度ならず二度目の逮捕で長い時間を塀の中で過ごすことになった。
ソース:ドラッグの悪魔に取り憑かれコントロールを失った天才ラッパー…。BES本人が話す、過去、現在、そして未来。 – Abema HIPHOP TIMES – 2020年5月9日(土)閲覧。
上記には逮捕容疑が書かれていませんが、少なくともドラッグをやっていたことと、そのせいで2度逮捕されたことは事実であることがうかがえます。
そして2020 年、「SCARS IS BACK」して「ドラッグ」連呼しているSCARSの楽曲はこちら……と思いましたがそっちはダサすぎたので、その1個前の楽曲を貼ります。
音源ソース:SCARS – AROUND ME – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
ダサすぎるほう(「STARSCAR」)が聴きたい方は、YouTubeのSCARS公式チャンネルにアップされているので、上記動画からどうぞ(2020年5月9日時点)。
正直、私はBADHOPのほうが好きです……。
9人目、「鬼一家」リーダー、鬼
さて、そうしてYouTubeで日本語ラップ系の動画ばかりを再生していると、関連動画に、
とかって出てきませんか?
私は結構出てくるんですが、300万再生以上されているので人気なんでしょう。
音源ソース:鬼 – “小名浜” – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
この動画の「鬼」とはHIPHOPグループ「鬼一家」のリーダー、MC鬼のことです。
MC鬼は監獄ラッパーとして、服役中にアルバムをリリースしたことなどで有名です。
そして動画の概要欄には「Track Produced by I-DeA 」と表記されています。
じつはこのI-DeA氏、元「SCARS」のメンバーです。
まあだからなんだといわれれば、「SCARS」は大麻やドラッグでの逮捕者を複数名輩出しています。
MC鬼は、その「SCARS」逮捕者のうちBES氏と、今回逮捕されたMC漢を客演に招いた楽曲「糸~意図~REMIX feat. BES, 漢」なども制作しています。
そしてMC鬼自身、「薬」に手を出していることを自白しています。
O : ただの下手打ちですよ。自暴自棄になっている時期があったんですね、塀の中は変な社会が出来てるというか… あそこはどうかしてるよ。俺はそれに反発してたんです。リリックでも言ってるけど、薬に手を出したり色々やってて、もう身も心もヨレヨレの状態… 2009年の終わりにきっかけがあって、ようやく辞められたんだ。本当にやりたい事をやろうと思って。
ソース:鬼 ボーナス・トラック付きで『湊』配信開始 & インタビュー – OTOTOY – 2020年5月9日(土)閲覧。
「塀の中」、「薬」というワードから察するに、こちらも「SCARS」のBES氏同様、そういうことなんでしょう。
やれやれ、どこまで連鎖するのか……とちょっと呆れてきましたが、次で10人目なので頑張ってまとめます。
10人目、「UMB」優勝者、鎮座DOPENESS
ラスト10人目のラッパーは、鎮座DOPENESS氏です。
鎮座DOPENESS氏は「B BOY PARK」に匹敵する日本最大級のHIPHOPイベント、
した経歴を持つ、実力と個性と人気をすべて兼ね備えた天才肌ラッパーです。
ちなみにその他の「UMB」歴代優勝者は、
- 般若(2008年)
- 晋平太(2010年、2011年)
- R-指定(2012~2014年の3連覇)
など、日本のHIPHOP界隈ではだれもが知る面子が並びます。
そこに鎮座DOPENESS氏も鎮座しています。
ちなみにすでにご紹介した「SCARS」のBES氏は、2007年に準優勝しています。
また今回逮捕された漢 a.k.a GAMI氏は、2005年に準優勝しています。
しかもMC漢については、そもそも、
として名を連ねています。
本当にMC漢おまえ、どこにでもいるな……という感じですが……。
日本のHIPHOPシーンをずっと牽引してきた偉大な大会、
- B BOY PARK
- UMB(ULTIMATE MC BATTLE)
の発起人が両方大麻取締法違反で逮捕されているって、マジでどうなっているんでしょうか、この業界……。
そして「UMB」優勝者の鎮座DOPENESS氏ですが、もちろん大麻所持容疑で逮捕されています。
ソース:イベントで大麻 “日本一”のラッパー逮捕 – Yahoo!ニュース – 2019年11月29日(金)閲覧。※2019年12月19日(木)リンク切れ確認。
上記ソースは記事タイトルに鎮座DOPENESS氏の名前がなく、すでにページも削除されていますが、逮捕当時私がブログに記載しており、確認済みです。
記事タイトルにある「日本一」が先述している「UMB」優勝の件です。
さて、そんな鎮座DOPENESS氏はNHKへの楽曲提供を始め、数多くのCMソングを手がけ、レッドブルとのコラボにも抜擢されるなど、間違いなく日本のトップMCのひとりです。
音源ソース:CHINZA DOPENESS – 64 Bars recorded in Tokyo|Red Bull Music – YouTube – 2020年5月9日(土)閲覧。
上記動画のとおり、独特なフロウ(歌い方、緩急、リズム感)が唯一無二のラッパーです。
が、
と知ると、なんだかガッカリするのは私だけなんでしょうか?
まとめ:家族や仲間より大麻依存がHIPHOP
今回逮捕された漢 a.k.a GAMI氏を始め、大麻やドラッグで逮捕されているラッパー10名は以下のとおりです。
- 漢 a.k.a GAMI
- UZI
- D.O
- YOU THE ROCK★
- G.K.MARYAN
- CRAZY-A
- STICKY
- BES
- 鬼
- 鎮座DOPENESS
また各ラッパーのオススメ音源、YouTubeへのリンクは以下のとおりです。
- MSC 「音信不通」
- UZI – NEVER DIE
- D.O – I’m Back
- (1996) Lamp Eye – 証言 (Original Analog Version)
- CRAZY-A バブルガム・ブラザーズ WON’T BE WRONG
- SCARS – AROUND ME
- 鬼 – “小名浜”
- CHINZA DOPENESS – 64 Bars recorded in Tokyo|Red Bull Music
では統括。
こうしてまとめていてわかったことですが、
と再認識しました。
わりと狭い世界なので、みんな繋がりがあるのは仕方がない部分もあるでしょう。
が、それにしても、ここまで有名ラッパーが逮捕されまくっているって、やっぱり異常です。
じゃあろくにマークもされていなければ逮捕されたとしても報じられもしない、そんな無名ラッパーまで含めれば、いったいどれだけの違法薬物が流通して乱用されているんだよ、と考えるのはごく自然の流れでしょう。
これを「偏見」と呼ぶのはちょっと無理があります。
そしてその流れは、今回MC漢が逮捕されたことで、ますます強化されることでしょう。
という意見はわかりますが、「一人残らず全員ではない」なんて当たり前の話で、そんな基準はだれも採用してくれません。
業界の顔や看板となるラッパーが逮捕され続ける限り、クリーンなイメージなど永遠に根づきません。
それと日本のHIPHOPシーンでは、
などという謎の未開人的な基準があるとも聞きますが、一般人はそんなの区別していません。
大麻もドラッグもどっちも法律違反だし、どっちもアウトとしか思っていません。
それでもずっとアンダーグラウンドでやっていくなら大麻を吸おうがタトゥーを入れようがかまいませんが、地上波のテレビ番組とかに出てきて日本語ラップでマネタイズしたいなら、もうそろそろいい加減、大麻やドラッグに頼るのはやめるべきでは?
UZI氏が逮捕された2018年、MC般若はこうディスっていましたよね。
これに反論できるラッパーいるの?
2020年現在の日本で大麻はHIPHOPの文化だって肯定するなら、法律を破ったり逮捕されたりして家族や仲間や仕事相手を裏切ったり悲しませたりするのもセットでHIPHOPの文化だって肯定することになるけど、それでいいの?
私は今回、めたくそにディスってやろうと思って記事を書き始めましたが、予想外にいい曲が多かったため、めちゃくちゃ控えめになってしまいました。
こんなにいい曲がいっぱいあるのに、地下アイドル以下みたいなマイナスイメージを引きずっているせいで聴かれないなんて、ただただもったいないです。
それとも大麻を吸わないと、このレベルの楽曲は制作できないのでしょうか?
とっても情けないことですが、それなら仕方がないのかもしれません。
でもせめて、バレないようにやるのが礼儀では?
今回MC漢は、大麻がバレただけではなく、覚せい剤もバレた挙げ句、逮捕時には小物臭すぎる無様なムーブを晒しています。
ソース:大麻所持容疑 逮捕のラッパー タバコ踏み 証拠隠滅図ったか – NHKニュース – 2020年5月9日(土)閲覧。※2020年5月18日(月)リンク切れ確認。
焦って混乱していたのか知りませんが、クソダサくて笑うわ、こんなん。
MC漢がラップしている新宿アンダーグラウンド(笑)とかって、穴があったから入った恥晒しの巣窟なのかな、と思ってしまいました。
以上、大麻や麻薬を手放すと駄作量産機に成り下がりそうな卑怯な低能非行イキりラッパーたちの記事とまとめた感想でした。
DIS IS THE ANSWER.