レペゼン地球のパワハラ(セクハラ)告発ドッキリが大炎上しましたが、この炎上について、
といった批判が多く寄せられています。
が、そうした環境は、レペゼン地球の告発ドッキリ以前から醸成されていたものです。
と思ったので、自分で考えます。
追記:続編記事を書きました。本記事ではぼかした「承認欲求モンスター」についてです↓
【オワコン】MeToo運動の失敗をDJ社長に責任転嫁するなよ
パワハラ(セクハラ)ドッキリの簡単な概要
2019年7月17日、DJ集団「レペゼン地球」の事務所、Life group所属の女性タレントであるジャスミンが、ツイッターでパワハラ被害を告発しました。
告発相手はLife group代表取締役社長兼レペゼン地球リーダー、DJ社長です。
数ヶ月前からDJ社長のパワハラが酷く、何度もホテルに誘われてます(10回以上)
断ったらクビにするとも言われた事もあり、流石にもう限界です。
レペゼン地球やDJ社長のファンから叩かれると思いますが
事務所を辞めさせて頂きます
応援してくれてた方々
申し訳ないです。
さらにこの告発は、コラムニストである妹尾ユウカ氏によって補強されます。
この告発を受け、ネット上ではDJ社長が大炎上、ツイッターでトレンド入り、LINEニュース(記事削除済み)やモデルプレス、KAI-YOUなどのニュースメディアにも取り上げられ、DJ社長による謝罪コメントが伝えられました。
「ジャスミンに対するパワハラの件は事実です。普段から応援してくださっているファンの皆様に本当に申し訳ないです」
ソース:DJ社長、事実を認める – モデルプレス – 2019年7月22日(月)閲覧。
そして翌日、DJ社長は動画を投稿。
動画に収められたDJ社長は、トレードマークの青い長髪ではなく、反省の意を示すような丸刈り、そしてスーツという姿で真摯に謝罪。
したと思ったら二日後、
みたいな小学生レベルの煽り口上で一連の流れを楽曲にしたプロモーション動画を投稿、DJ社長は丸刈りの特殊メイクも剥ぎ取り、青髪が無事であることを見せつけ、ジャスミンを含むレペゼン地球のメンバーとともに釣られた視聴者を嘲笑、今後の活動内容を大々的に発表。
なお本案件に絡み、ツイッターでジャスミンの告発を宣伝したり、ネタばらし動画に出演したりしてコラボしたロックバンド、マキシマムザホルモンが大火傷を負っていますが、本記事のテーマとは関係がないので省きます(一応レペゼン地球が表向きはマキシマムザホルモンに謝罪し、ネタばらし動画を削除した、とだけ記しておきます……詳細は下記ソースなどをご参照ください)。
ソース:レペゼン地球DJ社長、パワハラ/セクハラ騒動は捏造 「炎上商法」だったことを明かす【訂正と追記】 – KAI-YOU – 2019年7月22日(月)閲覧。
告発は難しくなったか?
さて、では本記事のテーマですが、今回のレペゼン地球の告発ドッキリによって後続の告発が困難になったのかどうか?
私の所感ですが、困難になったとは思いません。
なぜなら、そもそもレペゼン地球(Life group)は、最初から信用が絶無の無法集団だからです。
実際、ジャスミンの告発があった際、そしてDJ社長の丸刈り謝罪動画が公開された際も、
という疑いの声は多く寄せられていました。
それぐらいレペゼン地球はクズ集団です。
そして私自身、一連の流れに対してツイッター上で何度か反応はしていますが、ネタばらし動画が公開されるまで、パワハラの真偽については触れないようにしていました。
それぐらいネタの可能性があったからです。
つまりはレペゼン地球とは、ある意味で無敵の集団であり、パワハラおよびセクハラ行為が、事実だろうが事実無根だろうが、炎上以前だろうが炎上以後だろうが、彼らの自他ともに認める評価になんら変わりはありません。
ですから、善良な一般市民がパワハラやセクハラの被害を告発する場合とは事情が異なります。
むしろ、レペゼン地球の行いと報いを一般市民にまで適用するのは、それこそ一般市民に対するハラスメントになりかねません。
レペハラです。
そのことを見抜けないのは、申し訳ありませんが、あのネット史上最高に有名なセリフのひとつ、
を引用せざるをえません。
このセリフは日本最大級の匿名掲示板、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の管理人だったひろゆき氏のものであり、二十年近く前の発言ですが、いまでもネット上ではしゃぐ上での基本となる姿勢です。
そしてこの姿勢により、私はSNS上でしか展開されないやりとりを見て、
と感じていました。
告発の条件
たとえば告発に付随して、
- 告発者のプロフィール
- 相手の実名
- 相手との関係性
- 詳細で矛盾のない内容
- 確固たる証拠
- 第三者の証言
- 警察や弁護士に相談している事実
など、情報量に比例して、告発が信用に値するかどうかの判断は下しやすくなります。
その点、今回の告発ドッキリはかなりいい線をいっていると思います。
ゆえに私は、今回の告発ドッキリに完璧には引っかかりませんでした。
そして残念ながら、日本のSNS、たとえば「#MeToo運動」が展開されたツイッターを見ると、そこでの告発は、あまりにも情報が不足していると感じます。
実際、その手の告発者が、レペゼン地球以上の害悪が、過去に何人も存在していませんか?
日本で「#MeToo運動」がイマイチ盛り上がらなかったのは、そういった要因もあるのでは?
別にしらばっくれるならそれでかまいませんが(「#MeToo運動」がその程度のおままごとであると現実に解釈されるだけなので)。
しかしそこで真面目に現実と向き合い、SNSを主戦場に選んでハラスメントと本気で戦う覚悟があるのであれば、過不足ない情報の開示は必須です。
が、逆に情報が不足していれば、本来なら大炎上するような事案でも売名やネタ扱いされるリスクがあるということです。
今回のレペゼン地球による告発ドッキリがあってもなくても、その現実は変わりません。
それでもレペゼン地球の告発ドッキリによって、今後の告発が売名やネタ扱いされかねない、そういう変化があるというのであれば、むしろその逆境をチャンスだと捉えることもできます。
レペゼン地球の影響で話題性が上がり、なおかつ閲覧者が慎重になってくれているのであれば、それを逆手に取ってより多くの目に精査してもらえばいいだけの話です。
ネタ扱いを恐れるなら、それだけで十分です。
しかしそこで、
というのであれば、その要求は現実的ではありません。
今回レペゼン地球に騙された多くの人間が憤慨しているように、人間は騙されたり踊らされたりするのが大嫌いな生き物です。
告発の条件は、そこが最低ラインです。
その最低ラインを上回っている限り、レペゼン地球や承認欲求モンスターなどの「ヨゴレ」による「告発」とは一線を画すわけですからね。
が、そうでなければ……情報の不足があれば、レペゼン地球や承認欲求モンスターの「告発」と混同されるのは避けられません。
情報を武器にすることが難しいのであれば、信じてくれない人を糾弾しても信じてくれることはないので、声を上げる場所か、戦術を見直したほうがいいでしょう。
私が告発する立場ならそうします。
以上、レペゼン地球のパワハラドッキリで考えたことでした。
続編記事↓
【オワコン】MeToo運動の失敗をDJ社長に責任転嫁するなよ
THIS IS THE ANSWER.