あなたは小中高のいじめの現状ご存知ですか?
から始まる売り文句で販売されている保険がTwitterでトレンド入りしていましたね。
→ 【いじめ保険】で愛する我が子を守る – エール少額短期保険株式会社 – 2019年11月24日(日)閲覧。
この「いじめ保険」に加入しておくと、たとえば愛する我が子が学校でイジメられた際には電話で弁護士に相談することが可能で、初期費用は無料だそうです。
そして「初期」を過ぎたり、相談以上の対応で費用がかかったりした際も、一部は保険金として戻ってくる仕組みだそうです。
ただ保険は悪くないんですが、この手の保険に手をだしてしまう人はちょっと頭が悪いかな~と思ったので、理由を言語化していきます。
では参りましょう。
そもそも保険会社にイジメられてない?
で、そもそもなんですが……カモられてますよね?
なぜ頭が悪いのかって、保険会社にカモられているからなんです。
たしかに保険会社も巧妙に不安を煽っています。
冒頭でご紹介した煽り文句、
いじめの現状
ご存知ですか?
の続きを一部引用しましょう。
過去最多54万件…目立つ小学校のいじめ
文部科学省は令和元年10月17日、「平成30年度(2018年度)児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を公開した。小中学校、高校、特別支援学校におけるいじめの認知件数は前年度より12万9,555増の54万3,933件で、過去最多を更新した。
……ね?
こんなふうに不安を煽られたら、それは加入したくなる気持ちもわかります。
でも冷静になって考えたら、この保険って将来のイジメ被害者からさらに金を巻き上げるシステムですよね。
その費用も一部は保険金として受け取れますが、一部ということはもちろん全部ではなく、上限もあり回数制限もあり、結局のところお金がかかります。
ということはこの保険がちゃんと機能した場合のイベントを時系列順に整理すると、
- 保険会社に不安を煽られて入金
- 我が子がイジメられる
- 弁護士費用を入金
まさに踏んだり蹴ったりとはこのことです。
しかも最悪、弁護士が大活躍することがあればそれはもう訴訟に踏み切っているわけですが……。
勝訴できれば金銭的には回収できるかもしれませんし、イジメも解決できるかもしれません。
裁判といえば長期戦です。
いくら弁護士のサポートがあるといっても、肉体的&精神的に疲労するのは想像に難くありません。
それでも法的措置も辞さないバイタリティのある人だったら、そもそもこんな保険がなくても自分で学校に訴えて、学校のやる気がないようなら警察でもほかの弁護士無料相談サービスでもSNSでもなんでも駆使して、戦えると思います。
そういうふうに戦えない意志薄弱な人が保険に加入するんでしょうが、でもそういう人って結局、保険会社や弁護士にいいようにカモられないかな……って心配になります。
だってこの保険会社、すでにご紹介したとおり、
などと謳って気持ちが弱い人の不安を助長して保険を売りつけようとしているわけです。
もはやこれって形を変えた恫喝、
と思わなくもないです。
まあ保険会社さんもビジネスなので、そういうテクニックを駆使するのは仕方がないというか、至極当然なんですが(それに不安を煽ろうが煽るまいが、イジメがたしかに存在するという現実は不変ですが……)。
しかしここはバランスを取るべく、同じやり方で「いじめ保険」をディスることも可能なので、軽くやってみましょうっていうか気づいたらすでにやっていましたね……。
では引き続きやっていきましょう。
「いじめ保険」に加入したせいでイジメられる
ところで、「いじめ保険」がTwitterのトレンド入りを果たした日、テレビで「いじめ保険」が取り上げられていたそうなんですが、ネットでもニュース記事が出ていました。
→ 「いじめ保険」の加入者が増加傾向 背景には学校不信か – ライブドアニュース – 2019年11月24日(日)閲覧。
上記ニュースにて、少年アナリストだという上條理恵氏が、「いじめ保険」のデメリットについて回答しています。
曰く、
とのことで、「いじめ保険」への加入が原因でクラスメートの保護者や学校や教師との関係が悪化するかもね、とご指摘されています。
また、ここで上條理恵氏が言及されているのは保護者や教師など、大人に限られていますが、
などと噂するのは子どもたちもでしょうね。
そして噂に対する反応も大人がすることは子どももします。
つまり噂される時点ですでにイジメの気配が漂っているのに、
などと、より深刻なイジメに発展する恐れがあります。
よく「イジメはイジメられる側にも原因がある」などといいますが、この場合は「いじめ保険」がそのトリガーになってしまうあたり、本末転倒とはこのことですね。
しかも弁護士が出張ってくるとわかっていれば、いじめっ子は弁護士にも手の打ちようがないようにイジメるだけです。
さて、それでもあなたは「いじめ保険」に加入しますか?
「いじめ保険」に加入するメリット
というわけで、
みたいな、イジメ被害者もろとも「いじめ保険」をディスる形になってしまいましたが、弁護士さんを多数擁する保険サービスをディスるなんて、発信者情報を開示されそうでさっきから私の両指はガタガタ震えています(キーボードをタイピングしているだけという説もありますが)。
怖いのでフォローしておきますね。
じつはこの保険、「いじめ保険」と売りだされてはいますが、正式名称は、
です。
つまりどういうことかというと、イジメ以外のトラブルにも対応可能です。
お子様の「いじめ」以外のトラブルも補償↓
- 相手方の子供にケガを負わされた
- 相手方の子供にケガを負わせてしまった
- 他人の所有物を壊してしまった
- 相手方の親から誓約書のサインを求められた
お子様だけでなくお母様のトラブルも補償↓
- 親権や養育費争いの離婚トラブル
- 職場でのセクハラやパワハラ
- 騒音や嫌がらせといった近隣トラブル
- 「ママ友」間でのSNSいじめや誹謗中傷
その他のトラブルも補償↓
- 交通事故被害
- 不動産トラブル
- ネットトラブル
- 労働トラブル
- 男女間トラブル
などなど、各項目の詳細はエール少額短期保険株式会社のページをご覧いただきたいんですが、これでもまだ一例だそうです。
このように幅広いトラブルに対応可能で、月々千円ちょっと!
やはり悪くはない、いや結構いい保険ですよね。
現在売り上げを伸ばしているのもうなずけます。
あとは以下で「弁護士保険コモン」の画像付きアフィリエイト広告でも貼っておけば完璧なんですが、誠にごめんなさい私アフィやってないのでそこまではご勘弁ください(だからそもそも広告を出稿しているのかも知らないんですが)。
でもGoogleには広告を出しているみたいなので(Googleで「いじめ保険」って検索したら広告枠で出てきた)、もしかしたら当ブログでもGoogle AdSenseの自動広告で出てくるかもしれませんね。
「いじめ保険」のメリットとデメリットまとめ
しかしどんな広告にしろ、「いじめ保険」でもそれ以外でも、加入したり購入したりすることでいったいどんな効果がもたらされるのか、よ~く考えてから判断しましょう。
エール少額短期保険株式会社が提供する「いじめ保険」の場合、おおまかなメリットとデメリットをまとめると以下のとおりです。
三点メリット↓
- イジメの抑止効果が期待できる
- 万が一イジメが発生しても安心
- イジメ以外のトラブルにも対応
三点デメリット↓
- 固定費が年間で一万円オーバー
- 保険加入で逆にトラブる可能性
- トラブった場合はさらなる出費
あとは個々人の環境に合わせて、「いじめ保険」に加入すべきかどうか、考えてみてくださいね。
もちろん「いじめ保険」にまったく加入する必要がない人でも、
といった視点で考えてみると、いい頭の体操になるのでオススメです。
では今回はこのへんで。
THIS IS THE ANSWER.