赤信号を無視した歩行者と、夜なのに無灯火の自転車が事故った現場を見たことがありますか?
~これまでのあらすじ~
と、この前の記事(【仕事】接客業の店員さんは一生「研修中」でよくないか?)で延べた件について、掘り下げます。
ついでに、論理的な理由も付け加えて、信号無視をする歩行者がバカである理由を3つ述べます。
では以下目次です。
信号無視は?自分のポンコツさも無視しているバカ
私の目の前で、ギャンッガシャーン! とかいってママチャリが歩行者をなぎ倒して、ママチャリと運転していたママもぶっ倒れました。
ボーリングで、1本だけ残っていたピンを、2投目のボールで刈り取ったような事故でした。
ちなみに、
の部分は人の声で、歩行者のおばさんかママチャリに乗っていたママが、事故る直前か事故った直後に発した悲鳴でした。
ぶっちゃけ、私はよく見ていなかったので、いまとなってはどちらの悲鳴かわかりません。
ただ確かなのは、よく女性の歓声や悲鳴を「黄色い」といいますが、この場合は「ドス黒い」って感じの低くて迫真の悲鳴でした(いまでも私の耳に残っているぐらいですが、最近犬の鳴き声と混じっている気がします)。
- 歩行者の信号無視……赤信号なのに、信号を無視して道路を横断しようとしたおばさん
- 自転車の夜間無灯火運転……夜なのに、ライトをつけずにママチャリで走っていたママ
一言でいえば、同じレベルのバカとバカが事故ったんです。
という漫画の有名なセリフがありますが、事故にもそういう側面があるようです。
その証拠に、彼女たちよりはいくらかマシだった私は、目の前で起きた事故にまったく関与していません。
ただ信号を守って、あとは目の前で事故が起きるまで、ぼーっと突っ立っていただけなのに。
ここで、信号の役割を考えてみましょう。
ですよね。
理想をいえば、自分の目や脳みそを使って、目視による安全確認を怠らなければ事故は予防できます。
しかし現実には、人間の脳みそはポンコツです。
しばしば、自分の見たいものしか見えなくなり、自分の考えたいことしか考えられなくなります。
考えてみてください、事故りたくて事故っている人間が、どれだけいるのでしょうか?
みんな普通は、
と、思って生きているはずです。
でも事故に遭います。
- 人間内部の脳みそ……目視によるチェック
- 人間外部の脳みそ……信号によるチェック
この二重チェックによって、仮に自分が注意散漫になっていたとしても、事故のリスクは大幅に低減されます。
それなのに、
と思っているバカが、安全装置を外します。
暗闇のなか、ブラインドアタックをかましてくる自動車や自転車が見える視力を持っているわけでもないのに。
そして自分が事故に遭う意識状態のとき、自分は「自分が事故に遭う意識状態」であることを認識できないから、事故に遭う。
でも結局は外部にいくら脳みそを増設したって、それらを認識する大本の脳みそがポンコツすぎると、勝手に外部デバイスとの接続を解除します。
そして、車に轢かれようがどうしようが、
信号無視は?リスクやコスパまで無視しているバカ
- 歩行する時間
- 食事する時間
- 家事する時間
- 昼寝する時間
- 入浴する時間
- テレビの時間
- ゲームの時間
- ネットの時間
- スマホの時間
別に、秒刻みのスケジュールで生きる人生も送っていないでしょうに(送っていたら、信号無視の現場なんかを抑えられたら立場失墜のリスクがあるため、逆に信号無視はできません。HIKAKIN氏が信号無視をしますか?)。
信号無視をして1回あたり平均数十秒短縮できるとしても、
仮に信号無視をして自分より数十秒先行している歩行者がいたとして、こっちが小走りで移動すればすぐに追い抜けます。
常に走らなくても、自分の行き先にある信号を見て、
そうすれば、
- 移動時間は減らせる
- 道路交通法は守れる
- 適度な運動にもなる
完璧なノーリスク・ハイリターンです。
信号無視は?確率も無視して事象の有無で語るバカ
まず、1つ目の詭弁、「青信号でもリスク」はたしかにそのとおりです。
が、理由①でも述べたように、人間の脳みそはポンコツです。
だから補助装置を利用して、リスクを少しでも下げましょうね、というのが信号機の存在意義です。
- 信号機を利用した場合……事故率0.1%
- 信号機を利用しない場合……事故率1%
という数字があったとして、たしかにどちらも事故の危険性はあります。
でもリスクが10倍違うよね、という……。
ちなみに上記の数字は私が適当に考えたものですが、大阪府警の資料では、
と、発表されています。
ソース1:(その16)信号無視は致死率が約7倍と心得よ! – 大阪府警本部 – 2021年12月13日閲覧。
ソース2:ある日突然、大阪で死亡事故にあわないために(H31.3月) – 大阪府警本部 – 2021年12月13日閲覧。
次に2つ目の詭弁、「経験則」も、たしかにそのとおりです。
- 私は、昨日まで死ななかった
- 私は、今日も死にそうにない
- だから私は、明日も死なない
さて、このロジックは正しいでしょうか?
このロジックが正しければ、生後1日でも生き延びた人間は、無限に「今日生きているから」を繰り返して、死なないはずです。
しかし現実には、昨日生きていた人間で今日死んだ人間もいるし、今日生きている人間で明日死ぬ人間もいるでしょう。
すべての現実に対応していないため、欠陥のある推論⇒「不完全」帰納法なのです。
ただし明日のことは明日になるまでわからないので、本当に明日以降、人間がだれも死なない世界がやってくる可能性はあります。
でも確率を無視して、可能性の有無で語るのはバカです。
まとめ:
- 信号を無視する人間は、自分のポンコツさも無視しているバカ
- 信号を無視する人間は、リスクやコスパまで無視しているバカ
- 信号を無視する人間は、確率も無視して事象の有無で語るバカ
以上です。
しかし正直、この件に関しては、
というのが現実です。
だってお互い、自分のやり方で問題はないと信じているんですからね。
しかし日本人は、問題を予防するのが下手だなあ……と、思っているのは私だけでしょうか?
- 氷河期世代や少子化問題や高齢化問題
- 首都直下型大地震や南海トラフ大地震
- 失われた10年……20年……30年……40年?
いずれ最悪な事態になるぞ、と大昔からいわれているのに、一向に対策する気配がありませんよね。
それで現実にぶん殴られてから、
と悲鳴を上げても、もう遅いのに……。
以上、私が信号無視をする人間はバカだと思っている理由でした!