全国の若者の皆さんへのお願い、で締めくくられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にまつわる厚生労働省専門家会議の見解があって、それ気に入らないから老害もろともぶっ叩くことにした。
はい目次。
厚生労働省の専門家会議が生んだ若者差別
これからご紹介する厚生労働省の見解は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての専門家会議でまとめられたレポートで、2020年3月2日に発表されました。
曰く、
10代、20代、30代の皆さん。
若者世代は、新型コロナウイルス感染による重症化リスクは低いです。
でも、このウイルスの特徴のせいで、こうした症状の軽い人が、
重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう可能性があります。
皆さんが、人が集まる風通しが悪い場所を避けるだけで、
多くの人々の重症化を食い止め、命を救えます。
ソース:新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 – 厚生労働省 – 2020年3月9日(月)閲覧。
だそうですが、なにが「以上」なんだろう、全国の40代以降のおっさんやおばさんやジジイやババアや老害には「お願い」していないけどなんで?
「重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう」って、それ以前に「重症化するリスクの高い人=高齢者」の行動は制限しなくていいの?
若者世代だけを指定したことで、若者への差別を生むとは考えなかったの?
しかも専門家会議座長の「脇田隆字」国立感染症研究所所長によると、
って、具体的なデータに基づかず若者だけに自粛を要請ってますます差別じゃなくてなんなの、厚労省って差別を推奨しているんだっけ?
ソース:コロナパニックで広がる若者差別…まるで“病原菌”扱い – Yahoo!ニュース – 2020年3月9日(月)閲覧。※2020年5月17日(日)リンク切れ確認。
でも若者だけが外をほっつき歩いてウイルスを持ち帰って同居する両親や祖父母に伝染させているならそれは若者にだけ自粛を要請しても正当な区別であり、不当な差別には当たらないのかもしれないけど……。
実際どうなのか、現実を見てみましょう。
なお以下には厚労省の見解発表後に判明したニュースも含まれますが、2020年3月9日時点でいまだに(見解では「随時、変更される可能性」に言及しており、差別を生み、若者から多大な反発を受けたことがわかっているにもかかわらず)厚労省の見解は変更されていないので、遠慮なく列挙します。
故意にウイルステロ行為に及んだ50代男性
ソース1:新型コロナ感染の50代男性「ウイルスまく」愛知県蒲郡市の飲食店で – ライブドアニュース – 2020年3月9日(月)閲覧。
ソース2:コロナ感染男性がパブはしご「つば吐きまくってくるわ」と発言 – ライブドアニュース – 2020年3月9日(月)閲覧。
はい、まず一件目ですが、記事ソースのタイトルだけで悪質性が十分伝わりますよね。
でも掘り下げますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で「陽性です」と告知されて自宅で待機するよう指導を受けていた50代のおっさんが、その指導を無視して外出、飲食店をはしごしたというニュースです。
しかもこのおっさん、外出前には同居する家族に対して、
などと犯行予告まで行なっており、訪れた飲食店が「居酒屋」と「パブ」ということは生命活動のための飲食ではなく、遊興です。
もちろん休業を余儀なくされたパブのオーナーは「テロ以外の何ものでもない」と憤っており、そんなテロリストに指名されて隣に座らされて濃厚接触するはめになった女性、地獄ですよね。
追記:その後2020年3月12日、上記のパブで50代おっさんと濃厚接触した女性従業員の感染が確認されました。
ソース:「ばらまき男」が騒いだパブの従業員感染 泣きながら同僚に報告 – ライブドアニュース – 2020年3月13日(金)閲覧。
ちなみに上記「家族」には50代おっさんの両親が含まれており、先に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状と陽性反応が確認されたのは両親のほうです。
しかし潜伏期間の個人差を踏まえると、必ずしもこの両親が感染源であるとは断定できませんが、それでも、
という疑いは免れませんし、疑いがあるならそこに注意喚起すべきでしょう。
あと家族は外出前に止めるべきでは?
犯行予告があったのなら。
この老害たちのせいで損害を被った飲食店や従業員、およびたまたま居合わせたせいで濃厚接触者となり検査や自宅待機(簡易隔離、健康観察)の対象となった利用客の方々には同情するほかありません。
発熱後1406人を濃厚接触者にした70代男性
ソース:ジムで濃厚接触1406人 横浜の70代感染者と – 共同通信 – 2020年3月9日(月)閲覧。
お次は70代男性、無職です。
発熱後に5日間もジム(スポーツクラブ)に通っていたそうです。
すなわちどういうことかというと、
- 無職=職務上の必要性や必然性がないにもかかわらず、
- 発熱=なんらかの感染症の疑いがあるにもかかわらず、
- 不特定多数との濃厚接触が行われる空間に通い詰めた。
ということです。
その結果、70代無職男性は新型コロナウイルスに感染していることが発覚し、ジムの利用者1406人との濃厚接触が確認されました。
そして無論、自宅からジムへの移動中など、確認できないジムの外まで含めると濃厚接触者数はさらに増えるでしょう。
そしてウイルスをばらまかれた飲食店の例と同じく、ジムは休業に追い込まれ、消毒に追われ、いったいこの老害ひとりのためにどれだけの損失を被ったのか?
関係者の悲しみは計り知れません。
発熱後マスク無しで観光旅行した70代女性
ソース1:千葉の70代女性、新型肺炎に感染 発熱後にバスツアー – 朝日新聞デジタル – 2020年3月9日(月)閲覧。
ソース2:新型ウイルス感染の女性 発熱後に観光ツアー – 東京新聞(TOKYO Web) – 2020年3月9日(月)閲覧。
次にご紹介するのも70代で、こちらは無職女性です。
簡潔にまとめると、
- 38.8度の発熱後、飛行機に乗り40名参加の観光バスにも乗る
- 4日間熱が下がらず、複数の医療機関で受診したところ陽性
- バスツアーの道中、マスクは着用していなかったと見られる
これ、ウイルスが新型とかどうとか以前の問題だよね?
一つ前の項目の70代無職男性もそうですが、発熱したんなら家で大人しくしていて欲しい。
古今東西、発熱っていまこの身体に異常事態が起きていますってサインでありサイレンだから。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行していなくても、インフルエンザじゃなくても、異常だから。
それで思いだしたんだけど、いましたね。
「マスクはしないで頑張る」とかいってた老害の親玉。
マスクをしないで最後まで頑張る80代男性
ソース:「マスクをしないで最後まで頑張る」森喜朗会長が新型コロナ巡り発言 – ライブドアニュース – 2020年3月9日(月)閲覧。
この人、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」の会長です。
換言すれば、
なんですが、本人もその自覚があって、なおかつ絶対に成功すると信じているっぽいんですが……。
でも最後までマスクはしないんだって。
バカなの?
たしかにマスクの着用は感染症などの罹患者が自分から他者への感染を防ぐ際に最も効果を発揮するといわれていますが、それでも他者から自分への予防効果がまったくないわけではありません。
それに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は自覚症状がなくても感染している場合があり、かつその時点で他者への感染力を持つと指摘されています(まさに本記事冒頭で引用した厚生労働省専門家会議の見解もそのひとつです)。
ですから森喜朗会長の、
これ思いっきり矛盾してるから。
「ウイルスをもらわないように」注意を促すなら、まず自分が不意に無自覚のうちに「ウイルスを撒かないように」最大限の配慮とともにマスクをしろという話です。
などと神頼みにすがっている場合じゃねえから、マスクをつけろ。
神さまだって、やれることをすべてやって藁にもマスクにもすがり終わった人間が最後に祈ってくるならまだしも、マスクすら着用していないバカがマヌケ面を全部晒しながら祈ってきたら、
としか思わないだろ、それぐらいわかれ。
大学の卒業式を中止に追い込んだ70代女性
ソース:女子大教授がエジプト旅行で感染 卒業式中止で学長憤り – 朝日新聞デジタル – 2020年5月5日(火)閲覧。
こちらは本記事を執筆してから5日後に報じられたニュースです。
したがってツイッターで呟くだけでいいかな、と思って放置していましたが、どうにも悪質すぎて忘れられないため、追加しておきます。
- 郡山女子大の女性教授が、ツアー旅行でエジプトを訪れる
- 帰国後、翌日以降には下痢やせき、発熱などの症状が出る
- 上記をすべて隠して出勤したため、大学の卒業式が中止に
- 旅行日程が「2月21日~3月1日」であり、日本でのダイヤモンド・プリンセス号による感染爆発後にクルーズ船に乗る軽率さ
- しかも郡山女子大が定める「出張や旅行で2日以上、地元を離れる際は事前の届け出が必要」のルールを無視して黙って旅行
- 帰国後も黙り続け、症状が出ても出勤を繰り返し、大学側は保健所からの連絡で女性教授の旅行や感染を知るというお粗末さ
- 「卒業生は晴れ着を準備して卒業式を心待ちにしていたのに」この女性教授の勝手な行動のせいで卒業式は中止、全部台無し
以上です。
本当はこちらも3点で簡潔にまとめたかったんですが、問題点がありすぎて無理でした。
晴れの舞台を台無しにされた卒業生は約370人だそうで、影響力とインパクトの大きさは間違いなく本記事中ダントツだと断言しておきます。
大阪ライブハウスの集団感染は40代が中心
最後に(まだまだ枚挙に暇はありませんが)、大阪市のライブハウスで起きた集団感染の年齢層を見てみましょう。
この集団感染は2020年2月中旬から発生したとされ、
している模様です。
なお本記事執筆時点(2020年3月9日)でも感染者数やライブハウス数の全容は解明されていません。
というか、全容の把握は不可能です。
現時点でもすでにライブハウス4つにまたがり、利用者約70人の感染が確認されており、
- 複数の感染者が複数のライブハウスをはしごしていたり、
- ライブハウス由来の感染者が市中で別の感染を引き起こしたり、
- じつはライブハウスではセーフだったのに、市中で巻き込まれていたり、
していると考えられます。
ソース:ライブハウスでの感染69人に、9日も新たに3人確認 – TBS NEWS – 2020年3月9日(月)閲覧。※2020年3月30日(月)リンク切れ確認。
もちろん私は頑張ってググりましたが、この69人時点でも全員の年齢が追える記事は見つけられませんでした。
しかし下記ソースにてライブハウス2つ時点、利用者(来場客または関係者)でかつ感染者が18人になった時点での年齢層が画像で掲載されているため、そちらを文字に起こします(なお文字起こしの際、高齢者順をメインに視認性と可読性を重視した並び替えを行います)。
ソース:“クラスターの連鎖”か…別のライブ参加者も感染 会場には2日間で180人の客が – 【MBS】毎日放送 – 2020年3月9日(月)閲覧。※2020年3月30日(月)リンク切れ確認。
ではリスト(ライブハウス2会場時点、感染者18人時点)です。
ライブハウス「Arc」利用者↓
- 50代女性(来場客)(京都)
- 50代女性(来場客)(京都)
- 40代女性(来場客)(大阪)
- 40代女性(来場客)(大阪)
- 40代女性(来場客)(大阪)
- 40代女性(来場客)(神戸)
- 40代女性(来場客)(東京)
- 40代女性(来場客)(愛媛)
- 40代女性(来場客)(熊本)
- 40代男性(関係者)(大阪)
- 40代男性(関係者)(大阪)
- 30代女性(来場客)(大阪)
- 30代女性(来場客)(東京)
- 30代女性(来場客)(高知)
- 30代男性(関係者)(大阪)
そして上記ラストの「30代男性(関係者)(大阪)」が別のライブハウス「Soap opera classics」に参加し、それが「Soap opera classics」での感染拡大へと繋がった一因であると見られています。
ライブハウス「Soap opera classics」利用者↓
- 30代男性(ライブハウス「Arc」関係者で重複)(大阪)
- 60代女性(来場客)(大阪)
- 50代男性(来場客)(大阪)
- 50代男性(関係者)(大阪)
以上合計して感染者18人です。
では年齢層と人数で簡潔にまとめてみましょう。
- 60代……1人
- 50代……4人
- 40代……9人
- 30代……4人
というわけで、確認された感染者18人中、40代以降は14人にも上ります。
もう少し細かく分けると、最多は40代女性で、全員来場客(仕事ではないため、不要不急の外出)です。
ライブハウスは密閉空間であり、利用者同士の距離が近く、汗も唾液も飛び散りやすく、ウイルスに感染しやすい施設です。
そのライブハウスの利用者で、40代以降がこれだけいて、実際にウイルスに感染しています。
そして続報においても、厚労省の定義する若者(10~30代)が盛り返す様子はなく、40代以降の数字が伸びている印象です(さすがに別々のソースから70人を追うのは厳しいので、あくまで「印象」に留めますが)。
しかしこの大阪市のケースは、MBSソースに限れば、若者である『30代男性(ライブハウス「Arc」関係者)(大阪)』がおそらく感染後に別のライブハウス「Soap opera classics」に参加したことで連鎖を招いたと見られています。
ではやはり、若者が悪いのでしょうか?
いいえ。
なぜならこの『30代男性(ライブハウス「Arc」関係者)(大阪)』がだれからウイルスに感染したのかは不確かですし、この若者ひとりだけが新たなクラスターの生みの親なのかも不明であり、結局のところ、
という至極当たり前の話に帰結するだけです。
すでに40代以降のライブハウス参加者兼感染者も「Ark」を始め複数のライブハウスを訪れていることは、本項目冒頭で引用したTBS NEWSの記事などで明かされているとおりです。
そしてその40代以降がその他の施設を訪問したり、自宅に帰って家族と接触したりすれば、若者がいくら家で自粛していようが無駄でしょう。
いくら10代~30代の若者に自粛を呼びかけようが、40代以降がこんなに外出していて、ライブハウスを利用しているなら、感染拡大を防ぐことはできません。
厚労省直伝!若者に嫌われる文章の書き方
したがって厚生労働省専門家会議の「全国の若者の皆さんへのお願い」は不適切です。
正しくは、
とするべきでしょう。
あるいは年齢層別に対処法が少しずつ異なるなら、そのすべての区分に対して項目を設けるべきです。
「10代、20代、30代の皆さん」に「だけ」特定して呼びかけるのは間違っています(あと「10代」は半角なのに「20代」と「30代」だけ全角なのはなんなんだろう……キモいんだけど……)。
「特に若者にお願いしたい」という意図があるなら、なおさら若者が不公平感と反感を抱くようなお願いをしてどうするのって話です。
と日本人が屈しやすい同調圧力などを武器に訴えかけるならまだわかりますが、厚労省がやったことはその真逆の差別です。
若者だけを指差して、
キモすぎる。
なんでも好き勝手書きたいことだけ書いて読みたいやつだけ読めばいい個人ブロガーじゃねえんだからさ、ちゃんとやったほうがいいよ。
厚労省が公開した文章は、私があえて高慢なエリートぶって、
と暗に若者を見下して侮辱して貶めたいなってときに書きたい文章そのものであり、お手本になってくれてめちゃくちゃありがとう。
やっぱ本物は違うなって思い知りました。
先日あった「アースミュージック&エロジジイ」事件の社長みたいな自らの気持ち悪さに無自覚な老害、いっぱいいるんだろうなあ……厚労省。
まとめ:厚生労働省と無能と老害と陰謀論
しかし日本中から選抜されたエリートが集まるとされるあの厚生労働省で、しかも専門家を招集して開いた会議において、そんな無能すぎる見解が導きだされるはずがありません。
つまり厚労省が、
上記の気持ち悪さに自覚的であるなら、それはいったいなにを意味するのでしょうか?
「特に若者にお願いしたい」のではなく、そうしたアリバイを作りつつ、「若者に反発してもらいたい」が真意なら?
若者が、自分たちだけ指定されて「お願い」されたことに腹を立て、
出歩いているじゃないか……だから俺たち私たち若者にも好き勝手楽しむ自由はある、とパブやカラオケやスポーツジムや旅行やスポーツ大会やライブコンサートなどへの参加を自粛しなかったとして、なにが起きるのか?
もしかしたら、感染が広まるとやばいのは中高年層なのに、その中高年者自ら発熱後や発症後にウイルスをばらまくような振る舞いをしているのも、そういうことなのかもしれません。
「COVID-19製造機」と呼ばれたにもかかわらず、あのクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客約1000人を下船させ、公共交通機関の利用を許可し、陰性であり日常生活に戻れることを保証する「上陸許可証」を検疫所が与えたのも、そういうことなのかもしれません。
ちなみにその元乗客はいまでは次々と陽性反応を示し、感染者のなかには下船当日からその足でスポーツジムに通っていた上、申告をしなかったとされる60代男性なども確認されていますが……。
ソース:下船日にスポーツクラブで入浴 利用者「冗談じゃない…」同時間利用者も健康観察へ 静岡市 – FNN.jpプライムオンライン – 2020年3月9日(月)閲覧。※2020年5月17日(日)リンク切れ確認。
みんな、自覚的なのかもしれません。
わざとやっているのかもしれません。
でもなにも、
にそんなことをしなくても、とも思いますが、だからこそ、とも考えられます。
日本に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が定着し、東京オリンピックが中止に追い込まれれば、この老害が流行する国も否応なく変化を迫られるでしょう(歴史を鑑みるに、たぶん無理ですが)。
その意図もなく現状を引き起こしているなら、本当に単なる無能の国ですよね。
私は陰謀論や大いなる意思的なものってあんまり好きではありませんが、ウイルスがワクチンになるのか、老害の国における自浄作用が働いているのか、考えるのは楽しいです。
新型コロナウイルスを深刻な天災にするのか、お笑い人災エンターテイメントにするのかは国民次第です。
現在(2020年2月)流行中の新型コロナウイルス感染症「COVID-19」に関連して、神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授が告発したYouTube動画があります。アップロードされたのは2020年2月18日です。告発動画の[…]
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