死んでも人を笑顔にする芸人の鑑。
~2023年1月16日~
エスパー伊東さんは江頭2:50さんと同じく、上半身裸で黒スパッツ姿の芸人として知られています。
江頭2:50さんと違うのは、謎のカバン芸(ボストンバッグに全身を入れて顔だけ出す芸)で人気を博したことです。
そんなエスパー伊東さんは、病と闘いながら、最期にこう願って逝きました。
~エスパー伊東の願い~
2018年12月に記者会見を行い、右変形性股関節症で加療中のため芸能活動を休業すると発表。中学2年の時に同症と診断され、ボストンバッグから顔だけ出すなど、体を酷使した芸を繰り返すうちに悪化していったという。会見では「絵画や、自叙伝を書いて(費用をため)早く手術をしたい」と話し、「またカバンに入りたい」と復帰を願っていた。
ソース:お笑い芸人のエスパー伊東さん死去、63歳 カバン芸で大ブレーク 多発性脳梗塞で闘病 – スポニチ Sponichi Annex – 2024年1月17日閲覧。
ごめん、クソ笑ったんだけど。
そんな願いある?
もし葬式で故人の願いと称して「またカバンに入りたい」なんて流されたら絶対に笑う自信しかない。
エスパー伊東「またカバンに入りたかった」
~死せる芸人、生ける客を笑わす~
三国志の有名なセリフに、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という言葉があります。
天才軍師・諸葛亮(孔明)は、病死してもなお、相手軍師の司馬懿(仲達)を翻弄したというエピソードです。
また、キリスト教で「聖人」に認定されるためには、死後に奇跡を起こすことが必須条件です。
そこへきて、エスパー伊東さんは、訃報で私を笑わせることに成功しました。
エスパー伊東さんの人生は、中学生時代から続く股関節症との闘いでした。
その股関節症が謎のカバン芸によって悪化したと聞けば、
と突っ込まずにはいられません。
というか、股間が悲鳴を上げていなくても、カバンには入るなよといわざるをえません。
なにゆえ彼はカバンに入りたがったのか。
~エスパー伊東の願い~
会見では「絵画や、自叙伝を書いて(費用をため)早く手術をしたい」と話し、「またカバンに入りたい」と復帰を願っていた。
ソース:お笑い芸人のエスパー伊東さん死去、63歳 カバン芸で大ブレーク 多発性脳梗塞で闘病 – スポニチ Sponichi Annex – 2024年1月17日閲覧。
絵画や自叙伝を売って、そうまでして作った金で股関節症を治療して、またカバンに入りたいって(股だけに?)。
それじゃあまた股関節症が悪化してカバンに入れなくなるだけだよ!!
カバンに入ったから股関節症が悪化しているのに、股関節症を治療してやることがカバンに入ることってどういうことだよ??
薬物中毒を治療したらまた薬物をやりたいっていってるようなもんだよ!!
でも、薬物中毒者は笑えませんが(田代、おまえのことだぞ)、エスパー伊東さんは笑えます。
「カバンに入りたい」というところが絶妙で、
カバン芸はだれも傷つけない優しい芸だった
~生まれ変わったら道になりたい~
「当時、通報の段階からすぐに『またあいつか』と署内の誰もが思うほどの“有名人”で、取り調べでは『長所はどこでも寝られるところ。短所は側溝に入ってしまうところ。興奮してやめられない』と話していました。本人も『やめたくてもやめられない……』と悩んでいる様子でしたね」(警察関係者)
ソース:【生まれ変わったら道になりたい】側溝男が3度目の逮捕 母親は「側溝に入りたい気持ちはわからないけど本当に優しい子」 – NEWSポストセブン – 2024年1月17日閲覧。
エスパー伊東「カバンに入りたい」で思いだすのが、側溝男「側溝に入ってしまう」です。
側溝男は、側溝に入って5時間ぐらい潜みながら、女性のパンツを覗き見たり盗撮したりする性犯罪者です。
側溝男は側溝男で、ネットでは笑いの種にされていますが、
側溝男の母親は「優しい子」と弁明していますが、他人の下着を盗み見る人間が優しいわけもありません。
本当の優しさって、性被害に遭う人間の気持ちより、自分の欲望を優先させることなんだっけ?
親子ともども、ズレてんな~って感想しかありませんが、
カバンに入ったところで犯罪ではないし、だれに迷惑をかけるわけでもなければ、傷つけるわけでもありません。
まあカバン職人なら、「お笑いの道具に作ったわけではない」的な憤りはありえるかもしれませんが、その程度。
別のカバン職人「カバンで笑わせてくれてありがとう」もありえるので、そのへんはプラスマイナスゼロとして、
真の芸人なら悲劇的な死も喜劇に変えられる
~悲劇か喜劇か~
20年2月に出演したTBS「爆報!THEフライデー」では、休業発表後に多発性脳梗塞を発症していたことを明らかに。19年2月に右変形性股関節症の手術を受け、同4月には多発性脳梗塞の投薬治療を開始。収入が全くないため、生活保護を受けている現状が伝えられていた。
ソース:お笑い芸人のエスパー伊東さん死去、63歳 カバン芸で大ブレーク 多発性脳梗塞で闘病 – スポニチ Sponichi Annex – 2024年1月17日閲覧。
側溝男は36歳にして無職で、どう考えても覗き&盗撮癖の治療なくしては社会復帰もできない病人でした。
一方でエスパー伊東さんも、63歳にして仕事はなく、売れっ子時代に稼いだ貯金もありません。
元々の股関節症に加え、多発性脳梗塞を併発しており、生活保護受給者でした。
でもごめんなさい、私はここまで悲劇的な身の上話を書き起こした上で、それでも笑いをこらえることができません。
「またカバンに入りたい」の文字を見るたびに、笑ってしまいます。
だって、仮にエスパー伊東さんが死闘の末に病気に打ち勝っていたとして、
労力に対して、報酬がシュールすぎるでしょう。
猫じゃないんだからさ……。
でも、たしかにエスパー伊東さんは猫ではないし、無職よりも病人よりもふさわしい呼び名がありました。
だから私は、エスパー伊東さんの悲劇的な末路を笑うことにします。
人生にはさまざまな終わり方があり、そのほとんどは悲劇的ですが、実際に悲劇かどうかはその人の生き方で決まります。
それは自殺だって、そのへんのしょうもない犯罪者が追い詰められて腹を切ればバカにされるし、武士が己の仁義を通して腹を決めれば誉れとされます。
まとめ:来世でまたカバンに入ってください
- お笑い芸人のエスパー伊東は、自身の訃報で私を笑わせたため、一流お笑い芸人に認定する
- 彼の死に際に放った願いは、富でも名声でも力でもなく、「またカバンに入りたい」だった
- カバン芸はエスパー伊東を芸人たらしめ、自分の股間以外はだれも傷つけない天才芸だった
以上です。
私は正直、エスパー伊東さんはテレビで数回見た程度で、カバンに入った姿も見たような見ていないような曖昧な記憶しかありません。
でも、「またカバンに入りたい」の一言を見るだけで、
と自然に突っ込んでしまって笑えます。
願わくば、彼が棺に入れられてもお墓に入れられても、カバンに入ったときのように安らかでありますように。
以上、一流お笑い芸人エスパー伊東さんの訃報でした!