オープンハート、そもそも名称がカッコイイ。
ソース:Orient Star RE-AY0111A Limited Edition – YouTube – 2022年4月25日閲覧。
~これまでのあらすじ~
と、男性を煽っておいてなんですが、それで思いだしたエピソードがあります。
昔、私がAくん(仮名・当時20代男性、スーツを着るお仕事)に相談を受けたときの話です。
まあいまの私だったら、根本的に「恥ずかしい」という感情の存在から否定しにいくでしょうが、当時の私はまだ未熟で「恥」という感情と素直に向き合っていました。
というわけで本記事では、当時のピュアな気持ちを思いだしながら、
たぶん、男性向けの腕時計記事です(女性でオープンハートダサい説をいっている人間は見たことがないので。ただし、ティファニーのほうの「オープンハートダサい説」は除く。本当にみんな、くだらないこと気にしすぎ)。
では以下目次です。
オープンハートの意味は?心臓部分が見える時計!
- オープンハート
- セミスケルトン
- ハートビート
などと表記されます(ブランドや商品によって、表記揺れやデザインに個性はありますが、やっていることは同じです)。
「やっていること」をもう少し丁寧に説明すれば、
- HAMILTON『ジャズマスター オープンハート』
- SEIKO『プレサージュ オープンハート』
- ORIENT『オリエントスター セミスケルトン』
などが、お手頃価格(数万円~10万円ぐらい)で有名です。
私に相談してきたAくんも、この価格帯で悩んでいました。
ちなみに高いやつは、心臓部分が、
とかいう生き物の心臓レベルに進化を遂げ、上位版「ジャイロトゥールビヨン」とかになれば、1億円超えも珍しくありません(その世界三大複雑機構を見せるために、普通はオープンハートです)。
ソース:Master Grande Tradition Gyrotourbillon Westminster Perpétuel | Jaeger-LeCoultre – YouTube – 2022年4月25日閲覧。
しかし、トゥールビヨン+オープンハートを恥ずかしいという人間はまずいないので、本記事では通常のムーブメント+オープンハートを扱います。
が、それはそれとして、
オープンハートがダサい理由は?オモチャみたい?
- チープカシオ
- チープシチズン
- 100均で売っているのに300円ぐらいする謎の腕時計
とかでも十分、仕事にプライベートに冠婚葬祭に使えます(冠婚葬祭に使えないと信じているのは、アホなマナー講師とそのカモと、見栄を張るのが仕事の貴族と自分を貴族だと思い込んでいる平民ぐらい?)。
時計の命である計測精度でいえば、ROLEXやOMEGAの機械式より、100均で売っているクオーツやデジタルのほうが優秀なのは常識です(耐久度まで求めるなら、『G-SHOCK』のほうが軽くて薄くて攻守最強です)。
もう少し上品な言い方をすれば、趣味の世界だから。
趣味、すなわち自己満足です。
趣味で自己満足の世界だから、スーパーコピー(ニセモノ)とかに対しても、
ちなみに私は、ニセモノを買うぐらいなら、安物でもいいので本物を買うタイプですが。
こんなふうに、低次元な争いが勃発するのも、趣味や自己満足の世界ならでは。
「大人のオモチャ」と、やっていることは同じです。
腕時計のマウント合戦にしても、『ドラえもん』でスネ夫がのび太にラジコンを自慢するのと、なにが違うのでしょうか?
オープンハートこそ機械式の醍醐味といえる理由!
通常、大抵の機械や生き物は、心臓の動きが見えない状態で活動していますよね。
たとえば自動車は、オープンカーですら、オープンエンジンでは走っていません。
スマホやパソコンにしても、セミスケルトン電源ユニットでは稼働していません。
私たちは、心臓が見えないから、心臓に悪いことでも平気でできるんです。
私たちは、心臓が見えないから、時間感覚や生きている実感が薄いんです。
私たちは、心臓が見えないから、心臓が消耗品であることを忘れてしまう。
そのことを、オープンハートは教えてくれます。
だって、心臓が見えていますからね。
よく、機械式腕時計にロマンを見出す人がいいます。
- 機械式……オーバーホール(分解修理パーツ交換)が前提であり、メンテナンスを怠らなければ、孫の代まで使える一生モノ
- クオーツ(電池式)……オーバーホールを前提としないモデルがほとんどであり、故障⇒修理不可能となるパターンが多すぎ
基本的にはこんな感じなので、腕時計の世界では、機械式が信仰されています。
そうして、私たちは、自分の命が限りあることを思いだすでしょう。
自分の心臓が鼓動できる回数には、上限があることを思いだします。
私たちが、だらだらと寝そべったり無駄な時間を過ごしたりしている間にも、私たちの心臓は動き続けています。
まとめ:中身が見えないならクオーツでよくない?
- 機械式腕時計のオープンハートは、文字盤から中身のムーブメントが覗けるデザイン
- 機械式腕時計は、オープンハートもシースルーバックも、トゥールビヨンもオモチャ
- 機械式腕時計は、人と共に時を刻むからこそ、ハートビートが可視化されるのが良い
以上です。
まあ……当時の私はいまより未熟だったし、口頭だったので、かなり雑で感覚的なアドバイスだったことは間違いありません。
ぐらいのことを堂々と言い放っていた気がします。
まあでも、本記事も一言でまとめれば、
いくら機械式腕時計が一生モノといっても、修理でパーツが全部入れ替われば、丸ごと新品に買い換えたも同然ですよね(テセウスの船)。
ちなみに私は、アンクルがぴょこぴょこ動いているのを見るのが好きなので、Aくんにもそれがよく見える『オリエントスター セミスケルトン』のシンプルな三針タイプをオススメしました。
個人的に……ジャズマスターのオープンハートは、くるくる回るテンプが見えすぎていて、私は見ているとうえええぇ……ってなるのであんまり好きではありません(目が回るわけではありませんが、そんなに忙しなく心臓動いていてほしくない感があって現実逃避したくなります)。
しかし、それでいいのです。
以上、ちなみに「恥ずかしい」とか「恥ずかしくない」とか感じるのは自分なので、他人の言葉を見る必要はありません。