ブスな自分殺すの結構がんばってる?
~2023年8月21日~
ソース:美容クリエイター五彩緋夏さん死去 登録者数84万人超え・プロデュースブランドも話題<略歴> – モデルプレス – 2023年8月24日閲覧。
私もひなちゃん5しゃいのことはYouTubeで見て知っていたので、ビックリしました。
さらに書籍タイトルは知らなかったので、2度ビックリしました。
というわけで、本記事では五彩さんの思想「ブスな自分殺すの結構がんばってる。」を批判させていただきます。
自分のために生きたい人は、ブスな自分を殺すんじゃなく、ブスな自分を許しましょう。
では以下目次です。
五彩緋夏(ひなちゃん5しゃい)の急逝は自殺なのか
~五彩緋夏(ひなちゃん5しゃい)は自殺だったのか?~
“ひなちゃん5しゃい”から改名した美容クリエイターの五彩緋夏さんが、8月17日に急逝したことがわかった。ここでは五彩さんの活躍をまとめていく。
(中略)
さらに、2021年2月にはエッセイ本『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』(KADOKAWA)を刊行。累計発行部数は1万5000部を達成した。
(中略)
主な相談窓口
いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)ナビダイヤル:0570-783-556
午前10時~午後10時フリーダイヤル:0120-783-556
ソース:美容クリエイター五彩緋夏さん死去 登録者数84万人超え・プロデュースブランドも話題<略歴> – モデルプレス – 2023年8月24日閲覧。
毎日午後4時~同9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時
- 「急逝」
- いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
上記のように、モデルプレスの記事では①②「自殺報道のフォーマット」が採用されています。
五彩さんは享年24歳であり、他殺や事故や急病でなければ自殺の可能性が高いです。
2021年、ひなちゃん5しゃい名義で著された書籍タイトルやその内容を見ても、
~五彩緋夏(ひなちゃん5しゃい)の著書~
明らかに希死念慮(自殺したい気持ち)が見られます。
そして今回の「急逝」に繋がったのかは、本人しか知りえないことなので、五彩さんの死因についてはこれ以上語りませんが……。
本記事で語るのは、「ブスな自分殺すの結構がんばってる」というその思想に共感している人たちについてです。
~『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』より~
ブスな自分は殺すべき?そもそも「ブス」ってなに?
~『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』の概要~
自分を好きになるためにかわいくなりたい。ひなちゃん5しゃい初エッセイ!
自分を好きになるために、かわいくなりたい、と必死にひたすら努力をし続ける姿が多くの共感を呼んでいるひなちゃん5しゃいの、今伝えたいことのすべて!
自己愛が強くて、自尊心が弱すぎるみんなへ捧げます。外見という容れ物に囚われて、長い間苦しんだ日々。
ブスという一言に縛られて、くる日もくる日も鏡を見つめて泣いたり、せっかく合格した大学にも通えなくなったり。「全てを外見のせいにして、あきらめたり逃げたりしてしまう自分のマインドを変えたい」
高校卒業から今に至るまでの三年間、心の底から自分と向き合い続けた日々のこと、恋愛、友達付き合い、そしてそこから得た深い人生哲学まで、ずっともがいてもがいて、長いトンネルの先に見えた答えのようなもののすべてを、渾身の思いで書き下ろします。
ソース:ブスな自分殺すの結構がんばってる。 | ひなちゃん5しゃい – Amazon – 2023年8月24日閲覧。
- 1章 人生は、ちょっと長めの小説だ
- 2章 誰かと自分を比べても、いいことなんて一つもない
- 3章 自分を愛せなくする環境から全力で逃げろ
- 4章 明日をつくるのは、日々の積み重ねと執念だ
ひなちゃんこと五彩さんの「自分を好きになるために、かわいくなりたい」という思想や姿勢は、多くの共感を呼んでいました。
が、この思想は裏を返せば、「ブスな自分は、好きになれない」ですよね。
だから「ブスな自分殺す」に至るわけですが、
- かわいい……美的評価
- ブス……美的評価
①②「なにを美しいと感じるか」は人それぞれであり、時代や環境によっても基準や価値観は異なります。
たとえば日本の平安時代(西暦794年~1185年)を生きた美人は、「平安美人」と呼ばれます。
しかし平安美人は、現代人(2023年)の基準や価値観ではブス寄りとされます。
また同じ時代であっても、国が変われば評価も変わります。
現代の日本ではブス寄りの女性が、東南アジアや南アジア(ベトナムやインド)ではモテモテだった……。
現代の日本ではデブ寄りの女性が、中南米(メキシコやブラジル)では理想的なモテ体型だった……みたいな自慢話は聞き飽きました。
となれば、「かわいくなりたい」とはいったいなにか?
そもそも、自分は本当にかわいくないのか?
いや「本当に」もなにも、「かわいい」とか「かわいくない」とかは事実ではないだれかの感想でしかないんだから、
と、『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』の目次に書いてあるとおりです。
さすがに時代からは逃げられませんが、自分をブスだと評価する周りの人間や、国や環境からは逃げることができます。
別にメイクもダイエットも整形も頑張る必要なんかありません。
ただ自分に嫌な評価を下す嫌な価値観から離れるだけでいい。
自分を嫌な気持ちにさせる嫌な人たちと絶交するだけでいい。
自分を嫌いな気持ちにさせるあらゆる嫌がらせから距離を取るだけで、
しかし、この方法論にはひとつだけ致命的な欠点があります。
どれだけ環境を変えようとも、自分だけは自分について回ります。
つまり、どれだけ環境を変えても、見た目を変えても、
~『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』より~
自分の魂自体は変わらないから、現状への執着は捨てて
どんどん見た目を変えつつ魂をレベルUPさせたい。
現状維持にこだわりたくない、ずっと変わり続けたい。
↑「自分の魂自体」が変わらなければ……。
「自分をブスだと評価する自分」が変わらなければ……。
「ブスな自分殺す」と頑張る自分を変えられなければ、
ブスな自分殺すよりブスな自分許したほうがいい理由
~『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』より~
- 自己愛が強い
- 自尊心が弱い
①「自分は生きたい」が、②「自分は生きる価値がないブスである」。
この①②「葛藤」を一瞬で解決する方法があります。
ブスな自分を受け入れればいい。
いくら綺麗事を並べ立てたところで、自分の容姿や顔面は、どう考えてもどこの国にいってもブスである。
私は平均的に普遍的にブスであり、客観的に主観的にブスであり、他者評価も自己評価もブスである。
そうやって自分を「ブス」だと定義したとして、
「ブスは殺すべき」とか、「かわいくなければ生きる価値がない」とか、1歩外に出れば嘘だってわかるはずです。
このクッソ暑い夏に、ブサイクな男もブスな女も、だらだら汗水を垂らしながら生きています。
ブサイクなくせにマスクもしないで顔面を晒している男、ブスなくせに日傘を差してお肌に気を使っている女、いくらでも生きています。
私は京都市民なので、そういう日本中から集まるブスを……というか、世界中から集まるブスを見ています。
白人といえば、ハリウッド映画で見かけるような美男美女を思い描きがちですが……。
白人でも普通にブスはいるというか、日本人基準では大半がデブだし、ブスですよ。
この世は、みんなちがって、みんなブス。
InstagramとかTikTokとかAIとかで、バリバリに加工修正された非実在美人を見て騙されてはいけません。
本当に生きたいなら、ブスな自分を殺すために頑張るんじゃなくて、
人は呼吸しなきゃ死にます、だから陸に上がって生活しなければなりません。
人は食べなきゃ死にます、だから食い扶持を稼がなければなりません。
でも人はブスでも死ぬことはないし、自分が嫌いでも死ぬことはないんだから、
まとめ:みんなちがって、みんなブスでも生きられる
- 急逝した五彩緋夏さんは、「ブスな自分殺すの結構がんばってる。」と述べていた
- が、「ブス」に明確な基準はなく、ブスな自分を殺すのは終わりのない戦いである
- 終わりなき戦いに疲れ果てて死んでしまうよりは、ブスな自分を許したほうが良い
以上です。
本記事では、散々めちゃくちゃに他人をブス・ブサイク呼ばわりしてディスりまくりましたが、もちろん私も超ブスです。
自分が超ブスでも生きているから、
といっています。
五彩さんは、「誰かと自分を比べても、いいことなんて一つもない」と書いていますが、全然そんなことはありません。
たしかに「比較」は、使い方を誤れば不幸の始まりですが、
この広い世界、自分よりブスな人間は必ずいて、そんなブスでも幸せに生きている人間はいます。
自分より美人もいて、人生成功しているように見えても、不幸にも自殺してしまう人間もいます。
美醜を基準にすれば、自分よりブサイクな人間は自分より下だし、幸福を基準にすれば自分より不幸な人間は下です。
- 美人
- 幸せ
- 偉い
①②③「だからなんだ」といわれれば、なんにもありませんが。
いずれもだれかの感想にすぎず、事実ではないからです。
でも自分が生きたいと思っていて、自分は偉いと思うことで生き延びられるならそう思えばいいし、
私は「自分を愛せなくする環境から全力で逃げろ」という五彩さんの言葉と選択がどんなものであれ、それに成功したのなら間違いだとは思いません。
本記事で「時代からは逃げられません」と書いたのは普通に嘘で、全力で逃げるなら時代からも世界からも逃げる方法はあります。
でも生きて逃げ延びたいなら、
~『ブスな自分殺すの結構がんばってる。』より~
と思うなら、死ねば変化が止まるのでオススメはしません。
もちろん、「自分のために、生きる」「ずっと変わり続けたい」という気持ちが変わったのなら、なにもいうことはありません。
以上、ブスな自分殺すより、ブスな自分許したほうがいいと思った記事でした!