釈迦に説法。
~これまでのあらすじ~
今回は応用編です。
もしも自分が、自分のことを、完全に完璧に完膚なきなでにバカにすることができていれば、
~他人からの悪口~
説法マスターである釈迦に説法を説ける人間がいないように、自分マスターである自分より自分をバカにできる他人はいません。
というわけで本記事では、最強メンタルの完成を目指します。
では以下目次です。
自分のことは自分が一番よく知っている
部分的には、自分の知らない自分の長所を、親や先生に褒められたり……。
自分の知らない自分の短所を、友人や恋人に咎められたり……。
自分の知らない自分の病気を、お医者さんに発見してもらったりしますが、
自分に関する情報は、自然と自分に集まってきて、自分で分析することになります。
だれもが避けられない仕事こそ、自分の分析です。
そして人は、成長するにつれて、自分の分析結果を信じて生きるようになり、
などと、謎の性癖暴露を始めたりします。
このとき、聞き手のだれもが「いや、知らねーよ」と思うように、人間は他人のことはよく知りません。
視点を逆にすれば、他人は「私」のことをよく知りません。
だから自分は、自分の好き嫌いをだれよりも把握しているはずです。
自分は、自分の性格や気持ちをだれよりもわかっているはずです。
自分は、自分の美点や欠点をだれよりも見てきたはずです。
普段の分析は、無意識的に行われているのでしょう。
意識しなければ、自分の好きな食べ物や嫌いな食べ物すら、簡単には答えられないかもしれません。
しかし、少し考えてみればわかるはずです。
同様に、「自分がいわれて嬉しい言葉」や「自分が気持ち良くなれる言葉」も、だれよりも考えられるはずです。
そして逆に、「自分がいわれて嫌な言葉」や「自分が不愉快になる言葉」だって、だれよりも考えられるはずです。
つまり、
自分のことを一番バカにできるのは自分
↑みたいにやるのが、まあ定番のメソッドですが……。
私はそういうの、めんどくさいタイプなので、パスします。
というと、
- 面倒臭がり
- 休み癖
- 逃げ癖
- 自分勝手
- 無自覚
- 馬鹿
↑こんな感じで自分をバカにしていきます。
まあでも、こういうのって本当にめんどくさいし、ほどほどで切り上げるのも大事です。
世の中には、文豪・中原中也みたいな、性格と表現力がねじ曲がっているやつがいて、
とかいってくるし、さすがにこれは凡人には書き出せません(逆にいえば、中原中也レベルの悪口をいわれることもほとんどないはずなので、書き出せなくても問題ないかもしれませんが……)。
しかし、「青鯖が空に浮かんだような顔」は、もっと簡潔な表現に変換できます。
要するに、「ブス」とか「ブサイク」とか、「暗い表情」とか、
みたいな意味なんだから、それら一般的な悪口を「自分の悪口リスト」に放り込んでおけば、対応できます。
うんそうだよね、私、死んだ魚の目をしているときあるよね……!!
自分でそう思っていれば、
~他人からの悪口~
自分可愛さにウザい自虐になってない?
最強メンタルを作るためには、可能な限り本気で自分をバカにしなければなりません。
たとえば、
~ダメな自虐の例~
↑このタイプの自虐は、「そんなことないよ」といってほしいがためのウザいなんちゃって自虐であり、本当の意味での自虐ができていません。
自分で自分をバカにしたくせに、こっちが同調したら落ち込んでくるやつ、本当にめんどくさい。
落ち込むだけならまだしも、怒ってくるやつもいるし、まさに最強メンタルとは正反対の反応です。
そして、同調や便乗に対しては、「たしかに」とか「そのとおり」と返せるようでなければなりません。
なおここで「可能な限り」を連呼しているのは、この問題が、メタ(自分を見る自分視点)的には解決不可能だからです。
つまり、私も「自分をバカにできる人間が賢い」と主張しながら自分をバカにしていますが、
賢くなりたいがために自分をバカにしていたいのに、その結果どこかで、賢くなりすぎた自分をバカにできなくなる……という謎の矛盾が発生します。
そしてこの矛盾に屈して、「自分はバカです(ゆってまあ、賢いけどね?)」と驕ったが最期、
この矛盾はどうしようもないので、「可能な限り」、本気で自分をバカにし続けるしかありません。
たとえば上記の矛盾は、強くなりすぎたせいで弱くなるなんて、意味不明です。
あまりにも意味不明だしバカすぎだし、もしかしてこれ、
と、疑うことができます。
そして私はバカなので、その見落としやミスや飛躍を自分で見つけることができません。
ただなんかよくわからないけど、このわけのわからなさこそが私のバカさの証明であり、
と、信じることが……これ信じられるんかな? いや信じられへんかもしれへんわ、信じるのやめとくわ。確信がないわ……。
こうしてすべてを疑う思考があれば、その疑いの晴れなさこそが、自分のバカさ加減を証明してくれます。
あの世界最高の懐疑論者・デカルトの名言をバカっぽく改変すれば、
まとめ:ごめん知ってる!釈迦に説法!
- 自分を一番よく知っているのは自分、自分を一番バカにできるのも自分
- 自分に一番効くやり方で、一番自覚できる方法で、自分をバカにしよう
- 自分が一番自分をバカにしていれば、他人の「バカ」なんて釈迦に説法
以上です。
こうして最強メンタルを手に入れれば、世界中の人間が束になってバカにしてきても平気です。
だって、この世界でだれよりも自分をバカ呼ばわりしているのは、自分なのです。
だれよりもそれを私に思ってるのは、私なんだわ。
私より私に効く悪口がいえるなら、それは私より私のことを考えているってことだし、それもうプロポーズでしょ。
以上、ちなみに自分がバカすぎて死にたくなっても、本気で自分をバカにし続けている限り死ねません(死ねば自分をバカにできなくなるので矛盾します)。
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