親ガチャという言葉の意味や善し悪しについては前回述べましたが、
と、ついでに突っ込んでおきます。
つまりここでいう強弱は、
- 親から受け継ぐ資産
- 親から受け継ぐ知能
- 親から受け継ぐ才能
- 親から受け継ぐ容姿
- 親から受け継ぐ精神
などを指します。
しかし一方で、親の資産にも知能にも才能にも容姿にも精神にも恵まれなかった人間はあらゆる意味で弱者なのかといえば、違います。
というわけで本記事では、
- 親ガチャ「ハズレ」の弱者が多数派である理由
- 多数派の「弱者」が、弱者に甘んじている理由
- 「弱者」が変わらない以上、格差も不変の現実
以上をお送りします。
では以下目次です。
親ガチャ成功率は3%!親ガチャ失敗が圧倒的大多数
ソース:Global wealth report 2021 – Credit Suisse – 2021年9月28日閲覧。
弱者たちの多くが支持するのは、遠くの強者です。
弱者たちは自分の隣に住む、自分と同じ派閥の弱者たちを支持しません。
弱者たち自身が、身近にいる仲間たちよりも、テレビやYouTubeやSNSの世界で見かけるごく少数の強者を優遇しています。
って、私なら思います。
自分と同じ立場の人間を支持しない行為は、自分への不支持表明にほかならないからです。
弱者たちは、強者を支持することによって、間接的に、
- 自虐行為
- 自傷行為
- 自殺行為
に、及んでいるとさえいえます。
このように強めの言葉を使うからには、具体例を挙げなければ無責任かもしれません。
では以下からは、現実に弱者たちが強者を支持している実例を交えてお話しましょう。
格差拡大の現実!多数派の弱者が少数の成功者を支持
上記は先日、YouTuberのHIKAKIN氏が、チャンネル登録者数1000万人突破記念で公開した声明です。
ソース:ヒカキン、チャンネル登録1000万人で決心「登録者1人増えるごとに10円を一生募金し続けます」 – Yahoo!ニュース – 2021年9月28日閲覧。
さて、このHIKAKIN氏の声明自体は素晴らしいもので、文句のつけようがありませんよね。
しかし一方で、
という好例です。
HIKAKIN氏の年収は、5億円とも10億円ともいわれています。
HIKAKIN氏は以前より、総額1億円越えの高級腕時計(ROLEX)を衝動買いしたり、同レベルの高級住宅を公開したりしています。
ソース:HIKAKIN、高級腕時計2本“衝動買い”「1億超え!!マジやばい」「スゲー!」 – Yahoo!ニュース – 2021年9月28日閲覧。
私も弱者99%側なので、無理です。
つまり、経済社会的には、
- HIKAKIN氏……社会的強者
- 私たち……社会的弱者
上記の格差が成立します。
しかし、こうしたHIKAKIN氏の爆買いを支えているのは、HIKAKIN氏自身が述べているように、
そう、「皆さん」……つまり私たちが、HIKAKIN氏を支えているんです。
②「社会的弱者」が、①「社会的強者」を支えているんです。
強者同士はまとまってコネクションをフル活用するのに、どうして弱者たちは一致団結しないのでしょうか?
もしもこの弱者1000万人が、自分たちで肩を組んでお互いを支持し合えば、自分たちの生活を豊かにできるのに。
弱者たちは1000万人パワーをごく少数の成功者に注いで、自分たちの生活は底辺に沈めています。
格差是正が無理な理由!弱者は自業自得で苦しみたい
ソース1:これが海老蔵流の教育! 8才でグッチとヴィトン買う勸玄くんは「本物を知っている」 – Yahoo!ニュース – 2021年9月28日閲覧。
ソース2:<辻希美>中学2年の長女がインスタ開設 顔出しなしもフォロワー11万人突破 – Yahoo!ニュース – 2021年9月28日閲覧。
端的にいって、
としか思いません。
もっとも、「親ガチャ」的な決定論を突き詰めれば、「弱者とはそういうふうに生まれてくるから弱者」ということになるんでしょうが。
しかしそうであれば、
というのが答えになります。
だからこそ現に、
のでしょう。
そしてこれからも、格差社会は続いていきます。ほかでもない、格差に苦しみたい人たちの手によって。
まとめ:ハズレぶって愚痴って不幸自慢は楽しいか?
- 経済的・能力的な意味での「弱者」は、多数決の意味では最強の強者グループである
- それなのに「弱者」は、多数決においては自分たち弱者とは違う少数派を強者に選ぶ
- 最強グループ「弱者」自身が弱者を好まないのに、どうして格差が是正できるのか?
以上です。
なお、本記事で取り上げたHIKAKIN氏や市川海老蔵・小林麻央夫妻や辻希美・杉浦太陽夫妻の人選に他意はありません(すべて今月のニュースだったというだけです。別にイーロン・マスク氏でも孫正義氏でも柳井正氏でもGAFAあたりの適当な会社の社長氏でもその他の親族経営者様でも二世タレント様でも世襲議員様でもかまいません)。
そして、ここまで偉そうなことを述べてきましたが、
です。
でもまあ、それで格差が生じるならしょうがないよね、だって実際に格上と格下なんだもん……って私は納得しています。
そこで、
- 格上に生まれる人間
- 格下に生まれる人間
がいることに納得ができなかったり、格上の人間ばかりが愛されたりすることに納得ができないなら、まずは自分が同格の相手を愛するべきで、
ってやつです。
もしも格差を是正したいと本心では願う「ハズレ」の人たちが存在するなら、親ガチャだのなんだの、頭悪い造語を呟いている場合ではありません。
ちなみに私はキリスト教徒ではありません。
私は宗教的な意味では親ガチャに外れたので、あらゆる神仏を信じることができずに苦しんでいる子羊です。
しかし私のこうした苦悩は、ある種の思考力がなければ得られないとも理解しているので、思考力的な意味では親に恵まれたといえます(パパママ、あとたぶん特に国語能力に優れていたおじいちゃんありがとう!!)。
もしかして、「ハズレ」の人たちが格差を是正しようとしないのは、こういうふうに、
と、信じているからではないでしょうか。
結局はその「アタリ」の部分を頼りに生きていければ十分だから、リセマラもせずデモもせず、今日まで生きてきたのではないでしょうか。
そして弱者たちは、来年再来年5年後も、繰り返し貧困の再生産と格差の放置を支持するのではないでしょうか。
だって本当は、現状でもう十分格差は是正されていて納得しているから。
そう考えれば、
ということになり、大多数の人間は「アタリ」に転じるため、親ガチャ問題はじつはすでに可能な限りの解決を見ています(ごく少数の「ハズレ」……自殺や虐待死をゼロに近づける努力は必要ですが、ゼロにする解決は不可能です。なぜなら、私たちは生物の多様性を排除できないから)。
つまり、
なんだから、私たちが生まれ生きているという事実が、私たちの親ガチャ成功を証明しています。
以上、結局世の中は成るように成っているし、在るべき姿に在るという記事でした!