子どもや部下や後輩を叱るときに、怒りたくない……と思っている親御さんや上司や先輩は多いようですが、
なので、無理です。
怒りが必要なぐらい大切で切実で実害のあるときに「叱る」んであって、余裕ぶっこいて冷静ぶっていられるなら「叱る」必要自体がありません。
そう、だから、「叱る」必要があるときには、
しかし残念ながら、ここはブログで、もう少し文字数を稼がなければいけません。
というわけでここからは、上記の詳細を詰めるとともに、
以上を解説します。
では以下目次です。
「怒る」と「叱る」は同じ意味!だから怒ってもいい
おこ・る【怒る】 の解説
ソース:怒る(おこる)の意味 – goo国語辞書 – 2021年12月16日閲覧。
[動ラ五(四)]《「起こる」と同語源。感情が高まるところから》
1 不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。「真っ赤になって―・る」
2 よくない言動を強くとがめる。しかる。「へまをして―・られた」
[可能]おこれる
[用法]おこる・[用法]いかる――「父親は息子のうそにおこって(いかって)殴りつけた」のように、日常的な怒りが行為や表情となって外に現れる場合には、ほぼ共通して使える。◇抽象的ないかりの場合は「政界汚職にいかる」のように用い、「おこる」はふつう使わない。また、「いかる」は文章語的でもある。◇類似の語「しかる」は、相手の言動やあやまちなどを強い調子で責めること。「父親はうそをついた息子をしかった」のように用いる
出典:デジタル大辞泉(小学館)
おこ‐る【怒る】
ソース:岩波 国語辞典 第七版 新版 – 株式会社岩波書店
〘五自〙
①腹をたてる。興奮して気を荒だてる。
②叱(しか)る。「父に―・られた」
▷「起こる」と同語源。
しか・る【叱る/×呵る】 の解説
ソース:叱る/呵る(しかる)の意味 – goo国語辞書 – 2021年12月16日閲覧。
[動ラ五(四)]目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。「その本分を忘れた学生を―・る」
[可能]しかれる
出典:デジタル大辞泉(小学館)
しか‐る【叱る・×呵る】
ソース:岩波 国語辞典 第七版 新版 – 株式会社岩波書店
〘五他〙導き示すように(荒い声で)とがめ責める。「子供を―」
いずれにしても、
だから「怒られた」人間は、同時に「叱られた」と思います。
「叱られた」人間は、同時に「怒られた」と思います。
子どもが、
というとき、ママの気持ちとして、「怒ったか」or「叱ったか」は重要ではありません。
子どもからすれば、どちらも同じだからです。
「叱る」ために、
- 強い調子で
- 強く
- 荒い声で
咎めたり責めたりする教育をすれば、外見的には「怒る」と同じですよね。
したがって、
まずこれが「叱る」の基本的な理解です。
だから私は、「叱る必要があるとき」⇒「叱ってもいいとき」には、
っていうんです。
同じですからね。
怒らないで叱る方法?感情を抜いて機械的に事務的に
- 怒る(感情)……がまんできない気持ち、興奮、怒りが行為や表情となって外に現れる
- 叱る(行動)……指摘、導き示す、とがめ責める
このうち、①「感情」に分類される、怒りの表現をすべて封印します。
内心では怒っていても、表現しない……日本人が得意な本音と建前です。
これで表面上、「怒る」は消えます。
次に②、「行動」に分類される、指摘のみを行います。
ただし、このままではただの「指摘」であって、「叱る」にはなりませんよね。
「叱る」にするためには、
- 強い調子で
- 強く
- 荒い声で
教育的指導を行う必要があります。
でもこのまま実行してしまうと、せっかく分離した「怒りの表現」が混じってしまいます。
そこで、「手段」と「目的」を考えましょう。
優しくいうだけじゃ聞かない相手などに対して、「導き示す」という目的を達成するために、手段を強化するのが「叱る」でした。
- 目的……良くない点を正し、良い方向に導く
- 手段……強い調子、強く、荒い声による指導
なら、目的さえ達成できるなら、強く(荒く)する手段は「調子」や「声」でなくてもいいはずです。
たとえば、
そう、絶対的なルールを決めて、すべて機械的かつ事務的に処理する。
機械的!
事務的!
なんていい響き!
まさに「怒り」などとは無縁の、感情とは対極の教育ができそうです。
でも仕方がありません、だって「怒り」は、熱い感情の代名詞です。
その「怒り」を取り除くなら、熱エネルギーを取り除くのに等しい。
熱エネルギーが取り除かれれば、冷たくなるのは当たり前ですよね。
怒ってもいい?本当は怒ったほうがいいんじゃない?
結局のところ、普通に(優しく)いって聞かない相手には、冷たくするか熱くなるかの2択です。
私だったらこうします。
- どうでもいい相手には冷たくする
- どうでもよくない相手には熱くなる
まあどうでもいい相手なら、5分で段ボール箱と一緒に追放されようが、知ったことじゃありませんからね。
でも自分の子どもなんかは、「どうでもよくない」でしょうから、熱くなって当たり前なんです。
その怒りこそが、教育の原動力といっても過言ではありません。
だから私は、ちょっと書き方を間違えていましたね……ここに謝罪と訂正を述べます。
可愛い子ども・可愛い部下・可愛い後輩を叱る必要があるときには、