ビックリマークで装飾!!、ひらがなをいっぱいつかう、「怒っていない」と書かずに(怒っていない)と伝える。
~これまでのあらすじ~
- ビックリマークで装飾!!
- ひらがなをいっぱいつかう
- (怒っていない)と伝える
三言でいえば、上記①②で文章を装飾しながら、③(怒っていない)と伝えましょう。
百言でいえば、実例を交えて順番に解説できます。
では以下目次です。
ビックリマークは怒り?ポジティブに定義した例!
~怒っているように見えない文章の書き方その①~
↑ご覧ください、このバカ丸出しの文章を。
ビックリマーク(日本語:びっくり+英語:Mark)は、自分がビックリしたときの勢いや、相手をビックリさせる勢いを表す記号です。
したがって、「怒り」や「怒声」など、「ネガティブな感情」を表す記号としても使用されますが、
- ポジティブなビックリマーク
- ネガティブなビックリマーク
①「ポジティブ」と②「ネガティブ」は矛盾するため、「ビックリマークの定義」は早い者勝ちです。
そして一旦、「ビックリマーク」⇒「ポジティブ」と定義してしまえば、
つまり、怒っていない(ネガティブではない)文章になります。
実際、ここまでのビックリマーク連打を見て、「この文章の作者は怒っている」と思った読者がいるでしょうか?
もし私が怒っていると思った読者がいるなら、
と、こんなにひどい悪口を書いても怒っている感じがしないのは、私が最初に「ビックリマーク」⇒「勢いだけのバカっぽい文章」と定義したからです。
でも、こんなふうに漫才のツッコミ風になるのが嫌な場合は、丁寧な口調と組み合わせればバランスが取れます。
たとえば、感情を失った冷たいビジネスメールの場合。
~ビックリマークがないビジネスメールの例~
A課長
お疲れさまです。部下です。
本日、ご同行いただく予定だった取引先ですが、
今朝、カフェで先方の担当者様と偶然お会いし、
こちらの提示する条件で交渉がまとまりました。
つきましては、本日A課長のご同行は不要です。
詳細は、会議用資料を作成して報告いたします。
以上、取り急ぎの連絡につき失礼します。部下
一般的なビジネスメールの文面ですが、見ようによっては冷徹で、まるで「課長は不要、私だけで話をまとめられる」といわんばかりの文章です。
こんなに怖い文章を作っていては、それは「怒っている」と思われることもあるでしょう。
では、ビックリマークで装飾してみましょう。
~ビックリマークがあるビジネスメールの例~
A課長!
お疲れさまです! 部下です!!
本日、ご同行いただく予定だった取引先ですが、
今朝、カフェで先方の担当者様と偶然お会いし、
こちらの提示する条件で交渉がまとまりました!
つきましては、本日A課長のご同行は不要です!
詳細は、会議用資料を作成して報告いたします!
以上、取り急ぎの連絡につき失礼します! 部下
いきなりバカ丸出しになりました。
ビジネスメールですら、こんなにバカっぽくなるなら、それはもうあらゆる場面で応用できるでしょう。
ちなみに、上記は例文なので、必要以上にビックリマークを連打しています。良い子は適度に真似しましょう。
漢字は硬い!ひらがなにすればやわらかくなる例!
~怒っているように見えない文章の書き方その②~
- 漢字……硬い印象
- ひらがな……やわらかい印象
まあ要するに、怒っていると思われたくないなら、なんでもかんでも①「硬い印象」に変換してはいけません。
なぜなら、怒っている人のイメージは、①「強硬」「頑固」「意固地」ですよね。
そして、①「硬い印象」を避けたいなら、問題は「漢字」だけに留まりません。
~怒っているように見える文章の例~
ぶち殺すぞ・・・・・・・・・・ゴミめら・・・・・・!
- 漢字
- 英語
- カタカナ
上記は、漫画『賭博黙示録カイジ』のセリフですが、確実に怒っていますよね。
「漢字」「英語」「カタカナ」が、「硬い印象」を演出しているから、怒っているように見えます。
では、すべてひらがなに変換してみましょう。
~怒っていないように見える文章の例~
ぶちころすぞ・・・・・・・・・・ごみめら・・・・・・!
かわいい……!!
どう考えても、内容は最悪に怒っているのに、かわいい……!!
Fワードと殺害予告の組み合わせでも可愛くなるなら、それはもうどんな内容でも可愛くなるでしょう。
~一般的な例文~
このように、ちょっと不穏な言葉選びでも、ひらがなを使えば「怒っている感」は薄まります。
これがひらがなのかわいさです。
この可愛さに加えて、前項目の「ビックリマーク」⇒「勢いだけのバカっぽい文章」の印象付けが終わっているなら、もはやだれも怒りを感じることはできないでしょう。
感謝は喜びの表現があれば?怒っていない文の例!
~怒っているように見えない文章の書き方その③~
さて、ここまではビックリマークとか漢字を開くとか、文章の外側を装飾する方法について解説してきました。
しかし、結局のところ、文章で一番重要なのは中身です。
つまり、自分が怒っていないことを伝えたければ、
- 喜
- 怒
- 哀
- 楽
たとえば、感情を上記のように分類するなら、①③④「喜」「哀」「楽」は、②「怒」ではありません(まあ私は、「怒りも楽しめるよね」とか思っていますが、そういう深く考えると発狂しそうになる話は一旦忘れましょう)。
①「喜び」や③「哀しみ」や④「楽しかったこと」を存分に表現すれば、②「怒っている」と誤解されるリスクは減ります。
対面なら、①④「笑顔」や「笑い声」、③「涙目」「涙声」とかで伝達すればいいんですが、文章には表情も声色も載らないので、
というのは半分冗談ですが、使えるときは使ってください。
文章だけで感情を表現する場合は、たとえば①④「喜」「楽」なら以下のようになります(といいながら、イラストが添付されているのは当ブログのスタイルです。目をつぶってください。吹き出し部分だけ目を開いて見て!!)。
~喜びや楽しさの文章表現~
昨日は飲み会に誘ってくれてありがとう。久しぶりに大好きなAさんと近況報告で盛り上がれて、嬉しかったです。Aさん、いろいろ変わっていて、いま思いだしても笑えます。またいつでも良いので、誘ってくださいね。
などと、事ある毎に感謝を伝えて、ポジティブな(相手が喜ぶと思われる)言葉を入れます(上記は例文なので、ややしつこいですが)。
どう考えても、怒っている人間がこの文章は作成しないだろう……と、相手に思わせれば勝ちです。
逆に、上記からポジティブな言葉を抜けば、
~感情を失った文章表現~
先日のお礼メールです。Aさんも変わりましたね。まあ、また機会があれば飲みましょう。
もうこんなのは、「あんまり楽しくなかった」と変換されて読み取られても仕方がありません。
でも、内容自体は「~喜びや楽しさの文章表現~」と同じです。
だから、こういう「楽しくなかった」⇒「不満」⇒「怒っているように見える文章」を書く人がいるわけですが、
- 「お礼」よりも、「ありがとう」のほうが嬉しい
- 「変わりましたね」よりも、「変わっていて笑いました」のほうが嬉しい
- 「機会があれば」よりも、「いつでも良い」のほうが嬉しい
事務的な表現や、事実のみを記載するのではなく、ポジティブな感情や価値判断を含めます。
感情や価値判断がない文章は、無表情な人と一緒で、無愛想⇒怒っていると思われがちです。
ちなみに、実際笑っていなくても「笑った」と書いていい理由は、前回の記事で述べました(また、「いつでも良い」といっても、「本当に365日24時間いつでも良いわけじゃない」ことは相手も理解してくれるでしょう)。
まとめ:本当に怒っているときは長文か無言だよ!
- ビックリマークを!ポジティブな意味で運用すれば!怒っているように見えない!!
- ひらがなをつかう。「激怒プンプン丸」←怒。「激おこぷんぷん丸」←おこじゃない
- 「怒り」と矛盾した感情、「笑い」や「楽しさ」が表現された文章は、怒っていない
以上です。
最後に、おまけで「哀しみの文章表現」と「怒りの文章表現」を載せて終わります。
~哀しみの文章表現~
先日は飲み会に誘ってくれてありがとう。でも、Aさんと会うのはこれで最後にします。いくらお酒の席とはいえ、Aさんが鬱病で休職中の同僚をバカにしたり、他人の不幸を嘲笑ったりする姿は見たくありませんでした。昔は尊敬できる人だと思っていたのに、ただただ哀しいです。さようなら
- さようなら
- 見たくありませんでした
- ただただ哀しいです
さて、なにがあったんだという話ですが、これは例文なので私も知りません。
ただ、このように「哀しさ」を表現すれば、同じネガティブでも「怒り」ではないということです。
そして、ちゃんと「怒り」が表現された文章の例。
~怒りの文章表現~
今日は飲み会に誘ってくれてありがとう。でも、Aさんと会うのはこれで最後にします。いくらお酒の席とはいえ、Aさんが鬱病で休職中の同僚をバカにしたり、他人の不幸を嘲笑ったりする醜態は見たくありませんでした。そんな品性下劣な場所に私を同席させるなんて、私のこともバカにしているんでしょうか? 一緒にしないでください。失礼にも程があります。今日の飲み会はとても楽しみにしていたのに、途中で抜けていまこのメールを打っている私の惨めな気持ちがわかりますか? Aさんの同僚は心を病んでいるかもしれませんが、Aさんには人の心がありません。もしも良心がミジンコほどでも残っているなら、明日にでもその同僚の方に謝罪して、カウンセラーを紹介してもらってください。そして、そのクソみたいな性格が治るまで、私に連絡してこないでください。SNSで見かけるのも不愉快なので、全部ブロックしておきます。以上
- 絶交
- 非難
- 長文
みなさん、これが怒りです!
まあ怒りにもいろいろあるので、逆に信じられないほど短文だったり、無言で絶縁したりすることもありますが……(ガチのマジでブチギレている場合、積極的な復讐をしないなら、いきなり絶縁がオススメです。怒っている理由を教えたくない、謝罪や反省の機会など与えたくない、そう思うのが怒りですよね)。
読み手側として注意したいのは、感情が載っていない文章の場合、書き手側は無表情で無感情なんじゃなくて、
- 書き手……文章に「怒り」以外の感情を表す
- 読み手……簡単に「怒っている」と思わない
これで勘違いリスクは減らせます。
ちなみにブログ(私)の場合、怒りながら文章を書くことはほとんどありません(が、これ怒っているように読めるかもしれないな~と思いながら、そのまま投げることはあります。ブログの読者は、恋人や家族みたいに、絶対に勘違いされてはいけない相手ではないので)。
以上、私は本記事を怒りに任せて書き殴りました(ほんとに、ほんとだよ!)(ここまでお読みいただき、ありがとうございました)。