税金を抜いたら勝ち。
~これまでのあらすじ~
しかし続報を眺めていると、大谷翔平の10年1000億円契約は大半が後払い。
後払いを選択した理由は、贅沢税の回避。
ソース:「僕は後払いで全然いい」 大谷翔平、球団のぜいたく税回避を語る – 毎日新聞 – 2023年12月23日閲覧。
- 政治家
- 公務員
- 生活保護受給者
そりゃあ①②③「税金を抜いて暮らしている勝ち組」が、「税金泥棒」だと蛇蝎の如く嫌われ疎まれ妬まれるわけですよね。
世間にこだまする「税金泥棒!」の叫び声は、税金を払わされた負け犬たちの遠吠えだった……。
では以下目次です。
大谷翔平は「ぜいたく税」を節税する
~世界の大谷翔平、節税する~
米メディアによると、年俸総額が基準を超えた球団に適用される課徴金(ぜいたく税)を回避するために契約額の大半を後払いにしており、大谷選手は「後払いはどの選手も大型契約になるとつくものではあるので、そのパーセンテージについては選手に一任するというところではある。自分が今受け取れる金額を我慢して、ペイロール(年俸総額)に柔軟性を持たせられるのであれば、僕は後払いで全然いいですというのが始まり」と明かした。
ソース:「僕は後払いで全然いい」 大谷翔平、球団のぜいたく税回避を語る – 毎日新聞 – 2023年12月23日閲覧。
さて、大谷翔平選手は、ドジャースと10年間で7億ドル(約1015億円)の契約を交わしたと報じられています。
さらに、契約金の97%を後払いで受け取ると提案し、課徴金(ぜいたく税)を回避したと報じられています。
では課徴金(ぜいたく税)とはなにかというと、
~「ぜいたく税」とは~
◆ぜいたく税 米大リーグで年俸総額が基準額を超えた球団に課される課徴金。球団間の格差是正や戦力均衡を目的に、2003年に導入された。基準の総額は23年が2億3300万ドル(約338億円)、24年が2億3700万ドル。対象球団は1年目が超過分の20%、2年連続だと30%、3年以上連続になると50%が課税される。基準額を2000万ドル以上超過した球団は、その金額によって追加で課税される。
ソース:大谷翔平 10年総額1015億円のドジャース移籍 世界一への渇望で97%後払い、ぜいたく税対策で示した献身 – デイリースポーツ – 2023年12月23日閲覧。
要するに、金持ちチームが大谷翔平(年俸100億円)レベルの選手を金でかき集めて独占すれば、他チームが絶対に勝てなくてヤバい。
そこで、「年俸総額」に対して罰金を課すことで、最強チーム誕生に抑止力を働かせたい。
でも大谷翔平は、年俸100億円レベルでも97%後払いなので、
繰り延べ支払いにより、来季の年俸はわずか200万ドル(約2億9000万円)。6800万ドル(約98億6000万円)浮いただけでなく、ぜいたく税の計算上では、ド軍が使える総年俸枠は2400万ドル(約34億8000万円)増えた。バレロ氏は明確に答えなかったが、関係者によると、大谷は浮いた資金をチームの強化に使うことを約束する文言を契約書に入れることを求めた。勝利への執着が異例の契約となった。
ソース:大谷翔平自ら発案、異例の繰り延べ支払い 浮いた資金は補強に使うことを契約に求める – 日刊スポーツ – 2023年12月23日閲覧。
大谷翔平は、自身の価値(年俸100億円)を維持しながら、年俸およびぜいたく税の軽減に協力。
ドジャースは、1年あたり2400万ドル(約34億8000万円)の枠を節約。
大谷&ドジャースは、節約した2400万ドルでさらなる補強を進める狙いですが、
- ソース1:大谷翔平の“後払い契約”が奏功のドジャースが補強 右腕タイラー・グラスノーと5年総額192億円で契約と米報道 – スポーツ報知 – 2023年12月23日閲覧。
- ソース2:「大谷翔平が野球をダメにした」山本由伸も獲得〝ドジャース無双〟に不満の声=米報道 – 東スポWEB – 2023年12月23日閲覧。
ちなみにドジャースは、過去10年間で地区優勝9回、格差を鼻で笑うメジャーリーグ屈指の金持ち球団です。
そのドジャースが、さらに大谷翔平を買い叩いて、ぜいたく税の軽減までやってチームを強化している……。
そりゃあ他チームからすれば不満は噴出するでしょうが、でも合法的な節約だからドジャースも大谷翔平もだれも悪くないし、
これは大谷翔平個人のスポンサー契約や莫大な副収入、つまり野球以外の収益(年間50億円ぐらい?)が確保されているから勝ち取れた節約&節税です。
富める者がさらに富む、資本主義社会の成功者が、貪欲に勝利を追求した結果です。
ただ裏を返せば、大谷翔平でさえ税金逃れに協力しなければ勝てないのであり(実際、エンゼルス時代のチーム成績はどうでしたか?)、
有名人は「有名税」を支払いたくない
~有名税も払ったら負け~
それこそ大谷翔平は、ぜいたく税は回避できても、有名税は回避できていません。
今日も至るところで「大谷翔平」「大谷翔平」連呼され、「税金を払ったら負け」なんていう過激な主張に名前を利用されるのも有名税。
テレビをつければ「大谷翔平」、ネットを見れば「大谷翔平」、会社の野球大好きおじさん「大谷翔平」、
大谷翔平はなにも悪くないのに、「大谷翔平」連呼にうんざりした人に嫌われるのもまた有名税。
大谷翔平ファンが多すぎて、会う人会う人に握手やサインや写真撮影をねだられるのも有名税。
投手と打者の二刀流らしく、一挙手一投足がニュースになるのも有名税。
~大谷翔平の結婚願望は?~
「4年前に聞いたことですが、結婚願望はあるそうで、『奥さんがいて子供がいたら楽しそうだなと思います』と語っていました。『今すぐというわけではなく、タイミングがよければ』と考えているそうですが、『焦りはないですよ。そんなことを言うと、アラフォーの女子みたいな感じですけど』と冗談めかしていました」
ソース:《1000億円契約を発表》大谷翔平が人生設計ノートに書いた「結婚」の2文字「焦りはないですよ。そんなことを言うと、アラフォーの女子みたいな感じですけど」 – 文春オンライン – 2023年12月23日閲覧。
↑週刊誌に、炎上を煽るような記事タイトルで名前を使われるのも有名税。
無名の人間が「アラフォーの女子みたい」とバカにしてもだれも気にしません。
でも大谷翔平レベルの有名人が「アラフォーの女子みたい」と冗談を飛ばせば、
世間に向かって石を投げれば、世間に石を投げ返されるのは当たり前である。安田尊@誹謗中傷を謳うブログ。こんにちは、前回の記事で軽く触れた「石」について、【ネット中傷】誹謗中傷されて傷付く人がSNSに向いてない理由!詳細を掘り下げ[…]
有名税と呼ばれる概念は、多くの有名人が「ある」とか「ない」とか話し、賛否両論が渦巻いています。
が、賛成か反対かはともかく、存在するかしないかでいえば必ず存在します。
大勢の人間相手に発信をしたり商売をしたりする以上は、大勢の人間から反応が返ってくるのは当たり前。
- 覆面アーティスト
- YouTuber
- VTuber
①「Ado」、②「ラファエル」、③「兎田ぺこら」など……有名税逃れの有名人やインフルエンサーは枚挙に暇がありません。
まあ有名になりすぎると、顔バレや名前バレを避けるのは至難の業ですが。
それでも、有名になりすぎるまでは、隠せるものなら隠しておきたいものだし、
それもこれも、だれも有名税なんか払いたくないからでしょう。
承認欲求や自己顕示欲に負けて、ネットで本名丸出し顔丸出しで暴れているバカも、炎上して有名税の重さを知った途端にしおらしくなる。
「悪名は無名に勝る」とばかりに、炎上系YouTuberや迷惑系YouTuberになったバカの人生、どう見ても悲惨で不幸にしか見えませんが、
税金を支払う負け組と受け取る勝ち組
~税金を払ったら負け~
そもそも、メジャーリーグの格差対策が、「ぜいたく税」と呼ばれる理由は……。
有名人として金を稼ぐ代償が、「有名税」と呼ばれる理由は……。
一部の罰金やペナルティが、「税」と呼ばれる理由は、
- 働いたら罰金→所得税
- 買ったら罰金→消費税
- 住んだら罰金→住民税
- 持ったら罰金→固定資産税
- 乗ったら罰金→自動車税・ガソリン税
- 飲んだら罰金→酒税
- 吸ったら罰金→たばこ税
- 入ったら罰金→入浴税
- 継いだら罰金→相続税
- 貰ったら罰金→贈与税
- 起業したら罰金→法人税
- 若いと罰金→年金保険料
- 老けたら罰金→介護保険料
上記の有名コピペが有名になった理由は、「税」⇒「罰金」の認識が世間に支持されているからです。
ちなみに有名すぎて複数verあるので、本記事では若干の統合&修正を行なっていますが、オチは共通です。
このコピペのオチは、
これが生活保護受給者が叩かれるロジックであり、税金が罰金扱いされるゆえんです。
必死こいて働いている労働者は多額の税金を支払わされ、生活保護受給者は医療費やNHK税も含めて税金は免除される。
どころか、生活保護受給者こそが、その税金に手を突っ込んで自分のポケットに入れているくせに、
~生活保護受給者の主張~
「生存権を求める京都デモ」が1日、京都市であった。生活保護の利用者と支援者100人が路上から訴えた。「たまには旅行に行きたいぞ」「たまにはオシャレもしたいぞ」「たまにはウナギも食べたいぞ」
ソース:京都で生存権を求めるデモ 「たまにはウナギも食べたいぞ」 [京都府] – 朝日新聞デジタル – 2023年12月23日閲覧。
労働者は、生活保護受給者に旅行やオシャレやウナギ、つまり贅沢をさせるために税金を払っているのでしょうか?
自分は仕事と納税のせいで、ろくに旅行やオシャレやウナギを楽しむ余裕もないのに?
自分の金と時間と心身を削って、働きもしない穀潰しに提供させられる、これが罰じゃなくてなんなんでしょうか?
群馬県桐生市の50代男性が生活扶助費を市から適切に受け取れなかったと訴えている問題で、男性が21日、市役所で会見した。月約7万円の支給認定を受けていたが、ハローワークに行くことを条件に1日1000円、月々の全額を受け取れなかったと説明し、男性は「こうした支給に同意していない」と述べた。
ソース:1日1000円「同意していない」 群馬・桐生市の生活保護問題で男性が会見 – 上毛新聞社 – 2023年12月23日閲覧。
- 「ハローワークに行くこと」
- 1日1000円を手渡し
- 月7万円の半額のみ支給
無能市職員は、ただ規定の金額を支給すればいい単純作業すらろくにできず、①②③「独自ルール」で騒動を巻き起こす。
上記会見のとおり、受給者はその独自ルールに同意していないと主張。
一方で、市の担当者や課長は同意を得ていたと主張し、言った言わないの小学生レベルの争いを展開。
~生活保護受給者の主張~
~市の主張~
めざまし8が入手した、男性の代理人と市の担当者の話し合いの音声を聞いてみると、市の担当者は「同意を得てやっていたという認識がある」と主張。
ソース:【なぜ?】「死ねと言っているのと同じ」持病ある生活保護受給者に“毎日1000円”手渡しでしか支給せず…額は半分に・群馬県 – FNNプライムオンライン – 2023年12月23日閲覧。
桐生市の小山貴之福祉課長は、本紙の取材に「個別の事情に応じ本人の同意を得て分割支給し、残額を預かる場合もある。県の指摘は真摯(しんし)に受け止める」とコメントした。
ソース:生活保護「週に1万円」のケースも発覚…桐生市が渡したのは総額の半分 「1日1000円」だけじゃなかった – 東京新聞 TOKYO Web – 2023年12月23日閲覧。
ではどちらの言い分を信用するべきかというと、「同意」の証拠がない(書面で同意を交わしていない)ので市の主張に無理がある。
それに仮に書面で同意があったとしても、市の主張は信用できません。
なぜなら、
- ソース1:前代未聞、受給者の認め印1944本 職員が預かり勝手に押印 生活保護不適切支給の桐生市 – 東京新聞 TOKYO Web – 2023年12月23日閲覧。
- ソース2:「預けてもいない印鑑、無断で押された」受給者の女性が訴え 桐生市生活保護問題 市は当初虚偽説明 – 東京新聞 TOKYO Web – 2023年12月23日閲覧。
いや~、勝手に他人の印鑑を押しているようなクズの認識「同意を得てやっていたという認識がある」なんてだれが信用するんだろう。
てか、これ普通に公文書偽造とかの犯罪だと思うんだけど、犯罪者レベルの無能を税金で飼っている理由はなに?
市役所は刑務所だった……?
安倍元首相&昭惠夫人が、森本学園問題などでそのことを教えてくれましたよね。
ちなみにいまこれを書いている現在は、自民党安倍派議員の裏金問題が大量発覚し、安倍元首相の資産管理にも疑惑の目が向けられています(2023年12月)。
下級国民は、「継いだら罰金→相続税」や「貰ったら罰金→贈与税」、
ソース:「裏金も引き継いだのか」昭恵さん、安倍元首相の政治資金3.4億円「税金払わず」ゲット…荒れるSNS「怒りしかない」 – Smart FLASH – 2023年12月23日閲覧。
たしかに下級国民も、公共事業には多大な恩恵を受けているし、公共の福祉だって病気や事故で自分がお世話になるリスクは常にあります。
だから、税金を一方的に罰金扱いして被害者ぶるのは、大谷翔平レベルの絶対に損しかしない巨額納税者以外はバカのやることですが、
自分が汚職政治家になる可能性なんて、世襲バカ議員以外は絶対にないと断言できる国民が大半でしょう。
あなたは、自分が税金泥棒になったときに備えて、税金泥棒に目をつぶっているんですか?
私はそんな未来にはまったく備えるつもりも必要もないし、
~安倍晋三の名言~
それは民主主義においては、そんな汚職政治家を長年支持して選び続けた国民への罰なのかもしれません。
政治家は、税金泥棒の代表以前に、国民の代表なんだから……。
でもごめん、私は愛国しか取り柄がない無能国民や反日しか取り柄がない統一教会信者とは違って、安倍元首相や安倍派議員を支持した覚えは1度もないから連帯責任を負わされるのは意味不明だし、
まとめ:働くのが好きでも税金は嫌い
- 大谷翔平は、日米で脱法だの脱税だの批判される事態は予測できたはずだが、それでも全力で節税した
- 有名人は、芸名を名乗ったり覆面をかぶったり屁理屈をこねたりして、全力で有名税免除を訴えている
- 納税者は、汚職政治家や無能公務員や生活保護の不正受給を見るたびに、税金を払ったら負けだと思う
以上です。
最近、忘年会で社長さんや役職持ちや偉い人たちの会食にお呼ばれする機会が増えているんですが……。
やっぱり社長とかって、特に中小零細企業の社長ですが、
みたいな、昭和の価値観の仕事大好き人間がまだまだいます(まあそれは昭和生まれも多いんだししょうがない)。
そんな場で、「働いたら負け」といえば、全然賛同は得られないでしょう。
でもその社長さんたちは、自分が仕事を頑張っている話の一環として、
この人たち、そのうち脱税で捕まるんじゃねえだろうな……と私は不安に思っているぐらいです(青汁王子こと三崎優太氏を思い浮かべながら。←有名税)。
それはつまり、「働いたら負け」には大反対でも、「税金を払ったら負け」なら大絶賛だということ。
以上、そりゃ働くのが好きじゃなくて税金を払うのもバカらしい人たちからすれば、全部捨てて税金を抜く側(生活保護)に回りたい気持ちにもなりますよね。