ワールドカップは観るのに、なぜJリーグは観ないのか?
~これまでのあらすじ~
Jリーグといえば、たとえばW杯で大活躍した三笘薫選手は、去年2021年までJリーガーでした。
当然ながら、サッカー日本代表はほぼ全員がJリーグ経験者だし(最近だと、宮市亮選手がJリーグ未経験だったぐらい?)、現役のJリーガーも選出されています。
もちろん、元日本代表のJリーガーだって大勢いるし、
本記事では、この「う~ん……」を言語化しておきます。
では以下目次です。
Jリーグに応援したいクラブチームがない
~私がJリーグを観ない理由その①~
代表チームはシンプルですよね、自分が日本人だから、日本代表を応援する。
じゃあクラブチームはどうでしょうか、私は京都生まれ京都育ち京都市民です。
京都には「京都サンガF.C.」というクラブがあって、京都テレビでCMや試合が放送されていたし、昔のクラブ名「パープルサンガ」を甲高い声で連呼する謎のテーマソング(?)がドンキのテーマソング並みに耳に残っています(洗脳ソングとしてのレベルは結構高い)。
ここ10年ぐらい、ずっとJ2なのは知っていましたが、最近J1に昇格&残留を決めたことすら知りませんでした。
たぶんこれ、京都サンガのサポーターからすれば、とんでもねぇビッグニュースですよね?
でも私は、ググってWikipediaを見るまで知りませんでした。
たしかに、昔から地元にはあるけど……住宅街の外れとかにぽつんとあって、常連客しか出入りしていない謎のスナック感。
一見さんが入れる雰囲気じゃないし、新規客がいない様子なのに、なぜ潰れないのか……?(まあサッカークラブの場合は、税金が投入されているんでしょうが)。
それに比べて、
- 代表チーム……全国チェーン店
- 地元のクラブ……謎のスナック
だから、①「ちょうど日本代表がワールドカップに出場していることだし、応援するか~!!」とはなっても……。
②「ちょうど地元のクラブがJ1に昇格していることだし、応援するか~!!」とはなりません。
②「京都サンガ」の現所属メンバーを調べても、だれもわからないだろうし、
日本代表は、全員が日本人です。
京都サンガは、全員が京都人ではない……というか、むしろほとんどいないのでは?
私はどちらかといえば、「ガンバ大阪」の選手のほうがわかる自信があります(ずっとJ1だし、元日本代表も多いだろうし)。
とはいえ、いくら大阪が近くて大阪の友だちが多くても、京都の私が「大阪」を冠したクラブを応援する違和感はやはり拭えません。
たまたま生まれただけの場所にさほど価値は感じない私でも、「日本人だから日本代表を応援する」程度の郷土愛や帰属意識はあります。
しかし同時に、「日本代表が敗退した瞬間、W杯を観なくなる」ほど盲目でもありません。
Jリーグは活躍した選手がすぐに移籍する
~私がJリーグを観ない理由その②~
- 私のお気に入りのクラブ
- 私のお気に入りの選手
ちょうどいい感じで①「応援できるクラブ」がなくても、ちょうどいい感じで②「応援できる選手」なら、見つけられます。
ワールドカップ2022でいえば、三笘薫選手を気に入った日本人は多いでしょう(私もそのひとりです)。
そしてその三笘選手は、Jリーグにいたんだから、Jリーグを見ればいいじゃんって、
最近の若手Jリーガーは、ちょっとJリーグで活躍すると、速攻で海外行きを決めます。
それじゃあ私が川崎フロンターレ時代の三笘選手を観て、ファンになって、川崎フロンターレを応援しようって決めても……。
次の年には、もう川崎フロンターレから三笘選手が消えているんだし、
仮に海外移籍をしなくても、サッカーは同じリーグ内でも、ポンポンポンポン移籍しますよね。
これでは、「選手にくっついてクラブも応援する」ということができません。
いや、やろうと思えばできるんでしょうが、クラブサポーターとしての積み重ねがありません。
- 川崎フロンターレ(日本、2020年~)
- ユニオン(ベルギー、2021年~)
- ブライトン(イングランド、2022年~)
↑三笘選手にくっついていたら、こんな感じで一緒にクラブを渡り歩くはめになっていました(そしてW杯の活躍で、さらなる新天地へ……?)。
にわか・オブ・にわかみたいなムーブです。
このサッカー選手ポンポン移籍問題は、(ビッグクラブ以外の)クラブにくっついてるサポーターももやもやしているはずです。
そして、ビッグクラブは常にビッグクラブであり、弱小クラブは万年弱小クラブです。
では、地元のクラブがその弱小クラブだったら、応援する意味を感じますか……?
代表チームだったら……、
弱小クラブのサポーターは、いきなり石油王とかが現れて、自分たちのクラブを買収してくれるまで耐えるしかないのでしょうか?
あるいは、もう最初から、バイエルン・ミュンヘンみたいな(ブンデスリーガで活躍した選手を他のクラブから強奪しまくった結果、ブンデスリーガ10年連続優勝中の)クソメガクラブを応援するしかないのでしょうか?
負け続けるのは嫌だけど、勝ち馬に乗りたいわけでもないんですが……、
リーグ戦はトーナメント戦より面白くない
~私がJリーグを観ない理由その③~
これはJリーグが悪いのではなく、「リーグ」という構造自体の問題ですが……。
1試合1試合が、軽いです。
ワールドカップ(グループリーグ+決勝トーナメント)だったら、負けたら終わりレベルの試合が短期間に連続して、終わったら次は4年後。
終盤の優勝争いだの残留争いだのは、(各クラブの実力が拮抗しすぎている)Jリーグの面白さは聞き及んでいます。
今シーズンなんて、現役(当季)のリーグ得点王と日本代表の正GK(権田修一選手)を擁するクラブが、J2に降格するという謎の現象を引き起こしていました。
ソース:清水がJ2降格 「W杯日本代表GKとJ1得点王がいるのに…」サポーターから落胆の声 – スポニチ Sponichi Annex – 2022年12月23日閲覧。
しかも、順位の一番上らへんと一番下らへんのクラブが盛り上がるだけで、真ん中らへんは消化試合です。
中位のクラブは、来年もがんばろーで終わり。
いや、勝敗や結果にこだわるんじゃなくて、試合の中身を楽しめばいいじゃないかという観戦方法もありますが、
- プレミアリーグ(イングランド)
- セリエA(イタリア)
- ラ・リーガ(スペイン)
- ブンデスリーガ(ドイツ)
- リーグ・アン(フランス)
実際、純粋にサッカーが好きなファンは、上記5大リーグを観ていることでしょう(あるいは、明石家さんま氏のように、代表戦でも日本よりドイツを応援したことでしょう)。
でも「日本人だから日本代表を応援する」感じのファンは、自分の思い入れのあるチームが、勝ったり負けたりすることを楽しみたいはずです。
あるいは、「自分の子どもが出場するサッカーチームの試合」までいけば、もはや勝ち負けも競技レベルも関係なく楽しめるかもしれませんが、
他人の勝負を観戦するなら、それはもう負けたほうが泣くレベルで必死な、真剣勝負が観たいのは当然です。
だから私は、代表チームの試合であっても、負けたほうがヘラヘラ笑っていられるような「キリンチャレンジカップ」みたいな親善試合はわりとどうでもいいです。
が、そんなガチの試合なんてそれこそ、ワールドカップレベルの大会でしかお目にかかれないし、
まとめ:レベルが低いのは理由にならない
- Jリーグといえば地域密着だが、京都やサッカー弱小地域はいうほど密着していない
- Jリーグで応援したい選手を見つけても、活躍した選手はすぐに引き抜かれ、虚しい
- リーグ戦より、決勝トーナメント方式のW杯やチャンピオンズリーグのほうが面白い
以上です。
よく、「Jリーグはレベルが低いから」という理由も見かけますが、個人的にレベルの低さは問題ではありません。
たとえば野球だって、
プロ野球は、レベルは高いものの、だからこそ面白さを損なっている面はあります。
エラーもトラブルも少なく、実力差が順当に反映されすぎていて、結果が決まっているなら観なくてもいいじゃん感があります。
アマチュアに比べて、プロは勝ち方とか戦術みたいなものも固定されていて、遊びが少ない。
世界最高レベルの選手(たとえば、ボクシング50戦50勝のメイウェザー)同士で戦えば、それはお互いディフェンスだって最強なんだから、KOなんて起きずに判定ばっかりでつまらないでしょう。
だからむしろ、Jリーグの少しレベルが低い感じは、Jリーグが面白い理由です。
ワールドカップが面白いのも、
それでいて、個人としては世界最高レベルの選手が多数出場しているという、この高いレベルと低いレベルの同居が面白いのです。
代表戦を観ていると、やたらと「ナショナリズム」を連呼されますが、ほかに面白い理由がちゃんとあります。
でもワールドカップは、VAR(ビデオ判定)を導入しているにもかかわらず、ジャッジがクソだったので、
2021年からの対象試合はJ1リーグ全試合、スーパーカップ、Jリーグカッププライムステージ全試合で、2022年からはJ1参入プレーオフも対象試合となった。ただ今ではVARが介入すべき案件であるにも関わらず、主審が見ないということが日本で多発し、問題視されている。
ソース:ビデオ・アシスタント・レフェリー – Wikipedia – 2022年12月23日閲覧。
はい、観ません!
以上、私がJリーグを観ない理由でした!