ヘッドホンで音楽を聴きながら街中を歩いたり電車に乗ったり出勤(スーツ姿)したりしている人を見るたびに思うけど、
でも直接「怖くないか?」とか聞くわけにもいかないし、知り合いに外でヘッドホンをする人間もいなかった私は、自分でやってみることにしました。
それで思ったんですが、
というわけで本記事は、外でヘッドホンはやれなくもない記事です。
では以下目次です。
徒歩
大阪の友だちと会う約束があった私は、京都駅とか大阪駅の周辺を電車に揺られることになっていました。
が、その前に自宅玄関からヘッドホンを装着して歩くことにしました。
音楽は(どうせならうるさめの音楽を聴こうと思って)聖飢魔IIです。
外に出た瞬間、初めて体験する新鮮な違和感に包まれて、そわそわしました。
悪くないけど、たぶんこれ悪くないのは最初だけで、後々悪くなってきそうな予感がありました。
でもファーストインプレッションは、悪くない。
冬なら、イヤーマフ代わりになるし……。
でも私は元々、イヤーマフなんかつけないし、どっちでもいいんだけど……。
とか思っていたら、すぐに駅に到着しました。
危機察知能力に関しては、普段からイヤホンを使用しているので、大差ありませんでした(よく首を振って肉眼で周囲の状況を把握する)。
私は先人(駅で見かけたヘッドホン利用者)を思い浮かべながら、大丈夫恥ずかしくないと自分に言い聞かせて駅に吸い込まれていきました。
電車
電車に乗っているときは、とにかく音漏れが気になりました。
私には、ヘッドホン⇒音漏れのイメージが結構あります。
実際、私が使用したSONYのヘッドホンも、完全密閉型ではないので音量次第では音漏れがあります。
私はもちろん、外で検証する前に、自宅で音漏れがない音量をチェックして音楽を再生しています。
が、なんだろう……。
自宅玄関の鍵、ちゃんと閉めた?
トイレの水、ちゃんと流した?
ガスの元栓、ちゃんと閉めた?
みたいな不安が、襲ってきます。
大丈夫、玄関の鍵は閉めたしトイレの水は流したしガスの元栓は閉めたし、使っていない電源タップのスイッチは……う~んたぶん全部オフにした!!
けど……ただでさえクソデカヘッドホンを頭に装着して目立っているのに、音まで漏れて悪目立ちしていたら、最悪だよね……という不安は、拭い去れません。
しかも、聴いている音楽、聖飢魔IIだし。
私は音楽のボリュームをもう一段階下げたい誘惑と戦っていました。
でもせっかく外でヘッドホンまで装着してヘヴィーメタルを聴いているのに、カスみたいな音量で聴くなら、もうヘッドホン自体外しちまえよ……と、私のなかの悪魔がささやいてきます。
私は周囲を見渡しました。
電車の乗客はみんな他人に無関心で、冷たい人間社会を感じました。
よかった、目の前の女性会社員とかと目が合って、女性はとっさに目をそらすんだけど目をそらす様子が丸見えでもう手遅れなんだよな……みたいな状況が発生しなくて。
私は冷たい人間社会に勇気づけられて、ヘッドホンもボリュームもそのままに、電車に乗り続けました。
ちなみにウケ狙いでヘッドホンをつけたまま大阪の友だちに会いましたが、大阪の友だちは、「久しぶり~~~~!!(緊急事態宣言明けぶり)」って感じで私に夢中で、私のヘッドホンを全スルーしました。
私は私がヘッドホンよりも尊重されていることに承認欲求が満たされつつ、疑問が浮かびました。
もしかして、外でヘッドホンを装着するのって、大阪ではツッコミにも値しない日常風景なんでしょうか……?
ジョギング
さて、徒歩と駅だけでは物足りなかった私は、ついでにジョギング中にもヘッドホンを使用してみました。
だいたいの感想は、徒歩と同じです。
私が確認したかったのは、徒歩のときに感じた予感。
悪くないけど、たぶんこれ悪くないのは最初だけで、後々悪くなってきそうな予感……を確かめようと思いました。
それで走ってみて、20分ぐらいでしょうか……。
ヘッドホンを外して投げ捨てたくなりました。
冬でも、走っていれば汗をかきます。
つまり、ヘッドホンは蒸れます。
さらに、いくら軽め(200gぐらい?)といっても、走っているうちに重さは蓄積されていきます。
1流のアスリートは、1g単位でシューズやウェアの重さを調整しているといいます。
私はアスリートでもなんでもないので1gの違いはわかりませんが、200gの違いはわかります。
もう本当に最悪に不愉快でした。
だいたい私は、イヤホンでもケーブルがついているタイプはうっとうしいと思うのに、ヘッドホンは無謀すぎました……。
というわけで、ジョギングにヘッドホンを使用するのはオススメできません。
※作者カフェイン中毒の頭痛につき一時中断。もう年内にカフェインを抜くのは諦めようと思ったカフェイン中毒3日目。