イジメ理論のなかに傍観者も加害者ってやつってあるよね?
~これまでのあらすじ~
- 認知機能
- 反射神経
- 運転技術
老人は①②③「全体的な能力」が老化して劣化して退化しているんだから、同じ人の全盛期と比較すれば絶対に事故を起こす確率は高い。
そして今後、(単に未熟な若者や若葉マークとは違って)能力が向上する見込みはないし、むしろ衰退の一途をたどる。
でもそんな当たり前のことは、再確認するまでもなくみんな知っていたはずだし、にもかかわらず、
だって「運転」⇒「その人が失敗する可能性の高い行為」を他人にやらせて、案の定失敗したらみんなでぶっ叩くって、どう考えても悪質なイジメですよね。
よって、高齢者の免許剥奪および移動手段の代替案を叫ばない人間は、全員イジメ加害者と見なします。
では以下目次です。
なぜ免許を返納しないの?買い物と通院に必要
~なぜ高齢者は免許を返納しないのか?~
ソース:「ガガガガッと音が…」 80代女性運転の車が誤って線路に進入…駅も通過し約480m走行も「免許返すつもりない」 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
さて、高齢者が自動車運転免許証を返納しない理由は、主に買い物や通院のためです。
腰とか膝とかがヤバい老人が、足腰に負担のかかる車の運転をするのはヤバいと思いますが……。
~2023年10月11日(千葉県)~
ソース:【速報】クリニックに車突っ込む 1歳ぐらいの男児含む4人軽傷 運転の75歳女性「足が痛くてブレーキ踏めなかった」 千葉・鎌ケ谷 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
実際、先月は足の治療のために車で通院していた高齢女性が、まさに通院先のクリニックにそのまま突っ込んでいます。
ニュースを何本も見ていればわかりますが、「病院」とか「病院の駐車場」は特にヤバい場所で、
~2023年10月17日(北海道)~
ソース:“4歳の女の子”死亡…アクセル・ブレーキ踏み間違いか「77歳のドライバー」を逮捕 病院敷地内で突然前進→玄関から出てきた親子はねる 北海道釧路市 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
そりゃあ誤って線路に進入して、目撃者曰く「ガガガガッと音が入ってきて、その後に電車が来た。車両と電車がぶつかる手前だった」みたいな老人が通っていたり……。
「足が痛くてブレーキが踏めなかった」とかいってクリニックに突っ込む老人が通っていたりするんだから、病院はヤバいし、
~2023年10月24日(山口県)~
ソース:【動画】「妻が難病で自分が買い物に…食べていかないといけない」スーパーの屋外売り場に突っ込んだ89歳男性「運転はもうやめようと思う」 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
でもここでいう「ヤバい」は、主に私たち(轢かれることを想定している側)の視点です。
老人の視点でいえば、
~高齢者は免許を返納したい~
老人も免許を返納したいとは思っています。
「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」は目が腐るほど見かけますが、まあその次ぐらいには「免許返納を検討していた」系の供述も見かけます。
その証拠に、やはりブレーキとアクセルを踏み間違えて4歳女児を2度轢いて死亡させた老人も、
~最悪の死亡事故を起こした老人~
ソース:4歳女児死亡事故 77歳ドライバー“免許返納しようと” – NHK – 2023年11月6日閲覧。
でも結局、取り返しのつかない事故を起こすまで、免許は返さない。
それは返さないというより、返せないのです。
実際電車と正面衝突したり、高速道路を逆走したり、あらゆる場所に突っ込んだりするのは老人なんだから。
そして母子を轢き殺したり、小学生の列に突っ込んだり、自身や同乗者を死亡させたりするのも老人なんだから(いずれも前回の記事参照)。
でもそれでも免許を返納しない理由は、
バスは?タクシーは?老人が車を運転する理由
ソース:個人タクシー、80歳まで容認 国交省、過疎地の交通確保 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
うん、タクシー業界なんて低賃金クソ待遇事故ったら即人生終了だし、これからも人手不足は加速するでしょう。
それに買い物や通院のたびにタクシー代金なんて払えない老人も多いし、
- ソース1:都市圏でも路線バス相次ぎ廃止「過疎地の話かと…」残業規制強化の2024年問題などで運転手争奪戦に – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
- ソース2:マイクロバスが崖下の竹やぶに突っ込む 運転手含む70代~80代の男女10人けが 石川・輪島市 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
上記②「マイクロバス」は、スーパーが高齢の買い物客のために用意した送迎用のバスですが、そのバスを運転しているのも高齢者という老老介護みたいな地獄です。
じゃあもう、タクシーは高いし呼ばないとこないし、高齢ドライバーに命を預けなきゃいけない可能性も高いし……。
バスも予定通りにしか運行しないし、いつ廃止されるかわからないし、よその老人に命預けるよりは、
まあたしかに、プロのドライバーと素人の自分とじゃ、運転技量に差はあるんだろうけど……。
でも自分だってこれまで自分が死ぬような事故は起こしていないから生きているわけだし。
運転歴50年や60年で痛い目に遭っていないのに、急にそのうち痛い目に遭うっていわれてもねえ……。
まあこんなひろゆキッズみたいなイキり老人がいるのかはしりませんが、実際彼ら彼女らの認知能力は小学生レベルです。
ちなみにひろゆき氏本人は、今回の4歳女児死亡事故を受けて、高齢者の運転反対派を表明していますが。
ソース:高齢ドライバー増加中で666万人…ひろゆき氏「運転免許定年制」提唱に賛同多数、「ライドシェア」には“タクシー議連“が断固反対 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
- 判断能力
- 責任能力
- 賠償能力
国は、まだまだ貴重な余命がたっぷりあって、仮に事故ったとしても相応の労働や金額で償える未成年には①②③「運転能力」を認めないけど……。
毎日記憶喪失寸前の老い先短いボケ老人には、①②③「運転能力」を認めるって法律で定めているんだから。
老人からすれば、仮に重大な死亡事故を起こして懲役10年とか食らっても、すでに70年も80年も生きた人生のうしろから10年なんて絞りカスみたいな余命は捨てても影響少ないし(ちなみにあの池袋暴走死亡事故でさえ禁錮5年)。
便利であり、合法であり、(自分のことだけを考えれば)じつは低リスク。
そう考えれば、高齢者が持つ運転免許証の自主返納数が減り、代わりに人身事故が増えていても当然の成り行きです。
ソース:車なしでは生きられない? 進まぬ運転免許返納 高齢者事故割合は過去10年で最多 22年・鹿児島県内 – Yahoo!ニュース – 2023年11月6日閲覧。
老人に車を運転させてイジメているヤバい社会
半分犯罪といっても過言ではありません。
私たちは、バカみたいにニュース記事を10個も20個も貼りつけなくても、老人が毎日のようにヤバい事故を起こしていると知っていたはずです。
その上で、今日も老人が車を運転することを黙認し、
やっていることは、イジメ被害者に万引きとかを強要して、捕まるのを今か今かと待ちわびながら楽しんでいる加害者と同じです。
そしてミスって逮捕されれば、他人事のようにぶっ叩く。
「未来のない老人が、未来ある子どもの人生を奪うな」などと声を大にして批判しますが、
子どもの未来が奪われると知っていて、その状態を放置しているわけですから、全員共犯です。
たとえばいま話題のジャニーズ問題、ジャニー喜多川氏による児童性的虐待だって、その虐待を知っていて黙認したり放置したりしていた人間は同罪とされています。
さらに踏み込めば、そのジャニー喜多川氏の病的な性依存を知りながら放置し、治療や改善を促さなかった人間はジャニー喜多川氏をイジメていたとすらいえるし、
ではなぜイジメに見て見ぬふりをするのか、イジメあるある、自分がイジメられたくないからです。
老人が子どもの未来を奪わないようにするためには、老人が買い物や通院に使う「足」を奪う必要があります。
でも老人の足を奪うには、代替の移動手段なり医療手段なり買い物や介護に必要な費用を提供しなければならず、
そしてもちろん、老人に「死ね」といえば、それがどんな文脈であれ人命と人権を第一に考える平和主義者に叩かれてイジメられるでしょう。
しかしでは大増税となれば、ただでさえ消費税だの所得税だの社会保険料だのに苦しむ国民は、さらなる負担増によってイジメられる。
残念ながら、この社会はどう転んでもだれかがイジメられなければならず、
もちろん大半の国民は、人命よりも自分たちのお金のほうが大事なので、お金は差し出しません。
「自分たちのお金」を言い換えれば、「自分たちの便利な生活」です。
つまりやっていることは、自分たちの便利な買い物や通院のために、ヤバい事故を起こしまくっている老人と同じ。
みんながみんな、そう思って好き勝手に行動した結果が、しわくちゃの老人たちへのしわ寄せです。
もちろん、その国を築き上げたのはほかでもない、老人たちです。
したがって、老人たちは自業自得で苦しんでいるわけですが、
老人の運転する車が、親子をはねたり、小学生の列に突っ込んだりするのを見なければならないし……。
自分や家族がはねられたり、突っ込まれたりするリスクを負います。
そしてそのたびに老人を叩きのめし、自分たちは被害者であるとどれだけ強弁しても、
現状を変えなければ、加害者と被害者は生まれ続けます。
それなのに社会全体で現状を変える努力をしていないんだから、加害者と被害者が生まれることには社会的合意があります。
これからも老人に車を運転させてイジメ、老人が事故るのを見てイジメ、そのイジメに見て見ぬふりを続けるなら、
まとめ:イジメ社会は加害者も被害者も当番制
- 老人が車の免許を返納しない理由は、買い物や通院など、生活に必要な「足」だから
- バスやタクシーは不便だし、自家用車のほうがコスパもタイパも良くてリスクも低い
- みたいな状況を放置している以上は、老人がヤバい事故を起こしても国民全員の責任
以上です。
最近「子供しかるな 来た道だもの 年寄り笑うな ゆく道だもの」 的な言説について思うのは、順調に生きていればだれもが順番に子どもの時代と老人の時代を割り当てられる。
同じように、「イジメ加害者」や「イジメ被害者」も役割でしかなく、
そう考えれば、イジメ問題全般について、なんかわりとどうでもいい気がしてきた。
自分がいまどっちの立場であれ、自分はいま人生のなかのそういう時代でそういう役割を演じているだけで、みんな持ち回りでぐるぐる担当している当たり前の当たり役にいちいち騒ぐのがバカらしい。
以上、舞台から降りて現実逃避と責任転嫁をする役の安田尊でした!