少子化でSDGsに貢献している日本人は偉い！
～これまでのあらすじ～
こうした、「そもそも人間が生まれてくることが諸悪の根源なんじゃん」的な真実に目覚めた人たちを、「反出生主義者」と呼びます。
アンハッピーバースデー！
で、この反出生主義とSDGs（持続可能な開発目標）を組み合わせると、なにが起きるのかというと、
- 人間が生まれない⇒不幸が生まれないので、人間にとって良い
- 人間が生まれない⇒虐待が生まれないので、動物にとって良い
- 人間が生まれない⇒汚染が生まれないので、地球にとって良い
さて、この反出生主義者のSDGsは妥当でしょうか？
反出生主義者になりきって考えていきましょう！
では以下目次です。
反出生主義者のSDGs！「開発」と「持続」は矛盾か？
～反出生主義者のSDGs～
さて、私の見立てでは、反出生主義者は「そもそも」が口癖です。
「そもそも」とは、物事の「最初」や「始まり」、「本来」や「元来」を意味します。
生来、私たちの人生が「出生」から来ていることを踏まえれば、その出生をテーマに掲げる人間が「そもそも」を連呼するのは自然の成り行きでしょう。
まあ、私は反出生主義者ではないので……そもそも合戦で、反出生主義者に牙を剥くこともあります。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」⇒「持続可能な開発目標」。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任。つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsとは、これら地球環境の保全と、人間社会の存続を両立してやっていこうという取り組みです。
したがって、ただ地球だけが守られればいいわけではありません。
そこには必ず、人間が必要なのです。
人間が増え続けると？ゴミも環境破壊も増え続ける！
- 1986年の世界人口……約50億人（確定）
- 2022年の世界人口……約80億人（確定）
- 2058年の世界人口……約100億人（推定）
ソース：UNFPA Tokyo | 世界人口は今年11月に80億人に：国連が「世界人口推計2022年版」を発表 – 2022年10月16日閲覧。
世界人口は、驚異的なスピードで増え続けています。
そして同時に、人間とセットで増えるゴミの量なども、増え続けるでしょう。
人間が生まれるということは、ゴミが生まれるということです（おっと、これは人間が消費する資源ゴミという意味ですよ！）
世界人口80億人の現在、どれだけ小手先の創意工夫でゴミ削減を目指したところで……。
世界人口100億人に向かっていくなら、焼け石に水では？
まさか、10年や20年生きてきて、1度もゴミをポイ捨てしたことがない聖人君子がいるでしょうか？
ちなみに私はありますよ、もちろん。
思いだしてみてください、自分がこれまで消費してきた空き缶やペットボトルや排気ガス、廃棄してきた食品や踏み荒らしてきた自然のことを。
それはちょうど、自分の親世代だって、二酸化炭素や産業廃棄物や放射性物質をまき散らしてきたように。
先祖代々、山や森の木々は刈り尽くし、海や川では乱獲をして生態系を破壊してきたように。
私たちが大好きな自動車、あのガソリン大気汚染マシーン（ちなみに、電気自動車も石油を大量消費します）でたとえるなら、
焼け石に水でも、焼け石に水をかけ続けることや、焼け石に水をかけ続けようと呼びかける努力には意味があるでしょうか？
その焼け石が増え続け、無駄に水資源を浪費し、温室効果ガスを排出し続けるとしても？
水をかける前に、そもそも焼け石を増やさないことが、子どもを増やさないことが、
環境以外は？人間を「つくる責任」と「つかう責任」
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
17ゴールのうち、適当に上から3つ並べても、人間が生まれ続けるせいで解決しない問題ばかりです。
①②「貧困」「飢餓」は、そもそも食料や飲み水に対して、人間が多すぎるから発生している問題です。
③「健康」「福祉」だって、子どもを作れば作るほど、出産や遺伝子上の事故も発生しやすくなります。
逆にいえば、人間を生むということは、こうした病人や障害児や事故や戦争の被害者が生まれる不幸を許容するということです。
しかも、自分以外の他人にその不幸を背負わせて、この世に誕生させるという意味です。
なにがハッピーバースデーなのか？
- 人や国の不平等をなくそう
- 平和と公正をすべての人に
↑こうしたキラキラ綺麗なお題目だって、そもそも親子関係からして、①「平等」でも②「公正」でもありません。
親は、子どもをいつどこの国で生むor生まないかを選択できるという、絶大なる権力を与えられています。
子は、いつどこの国で生まれるどうかの選択権がなく、それなのに拒否権すら与えられていません。
それは日本みたいな現状世界最高レベルの「当たり」の国を引いても、「親ガチャ」とかいって不平不満が噴出するのは当たり前でしょう。
どんなに高級で有り難い食材だって、スヤスヤ眠っているときに無理矢理口に入れられるのはごめんなんです。
だからそもそも、どんなに恵まれているように見えても、「産まれること」自体が「ハズレ」です。
～スピリチュアル教育～
どうしてこんな人権無視、人権侵害、人権蹂躙がまかり通っているの……怖すぎでしょう。
同意なく工場に連れてこられて働かされる奴隷と、同意なくこの世に連れてこられて生かされる子ども、なにが違うんでしょうか？
そういえば、SDGsにはこんな項目がありました。
～SDGsゴール⑫～
まとめ：人間が生まれなければ？不幸も生まれない！
- そもそも、人間は「持続」より「開発」を優先してきたし、これからもそうします
- その証拠に、世界人口をまったく抑制しないし、人間とゴミを増やし続けています
- 反出生主義を支援し、ゴミと不幸の再生産を止めないなら、SDGsなんて綺麗事です
以上です。
どうでしょうか、私も反出生主義者になりきるのは初めてなので、拙い部分は大目に見ていただけると助かります。
だれだって、赤ちゃんやひよっこや新人の頃は、なにも満足にできなくて当たり前。
しかし、最初から反出生主義者として規定される自分は、生まれてよかったのでしょうか……？（反出生主義者なのに？）
反出生主義ベイビーの私には、まだよくわかりません。
でも一応、謝っておきますね。
以上、しかし太宰治も、かわいそうですよね。
そもそも生まれなければ、「人間失格」になることもなかったでしょうに……。
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