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【諺】夢追い人向けの「二兎を追う者は一兎をも得ず」解説

二兎を追う者は一兎をも得ずの意味は


二兎を追う者は一兎をも得ず安田尊@「二兎を追う者は一兎をも得ず」を謳うブログ。
同時に2匹のウサギを狩ろうとすれば、追い込みが中途半端になり、結局は両方に逃げられてしまうことのたとえ(ローマの古いことわざ)

です。

転じて、


夢安田尊@夢を謳うブログ。
夢や目標はひとつずつクリアしなければ、結局はどの夢も叶えられないし、ひとつの目標も達成できない

という意味になります。

以上の事柄が理解できている方や、順調に夢を実現中の方は、以下を読む必要はありません。

以下からは、

  • Aくんのような、プロゲーマーやストリーマー(実況者)志望者
  • 別にプロゲーマー志望ではないけど、参考にできそうな夢追い人
  • 「二兎を追う者は一兎をも得ず」の意味をより深く理解したい人

などに向けて、Aくん用の「二兎を追う者は一兎をも得ず」を思いだしながら転記します。


Question安田尊@Questionを謳うブログ。
Aくんってだれ?????
Answer安田尊@Answerを謳うブログ。
次の項目から説明します。

では以下目次です。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」を知らない若者


Aくん(仮名)安田尊@Aくん(仮名)を謳うブログ。
さて、私のゲーム友だちに、Aくん(仮名)という20代後半のフリーター男性がいます。
プロゲーマー安田尊@プロゲーマーを謳うブログ。
Aくんは現在、プロゲーマーになる夢を叶えるべく、毎日ゲームプレイに励んでいます。
悪夢安田尊@悪夢を謳うブログ。
でも最近、夢破れそうで、よく私に相談をしたり、愚痴をこぼしたりしてくれています。
 

さて、私はAくんの問題点を洗い出しました。

Aくんの問題点は、大きく分けて3つです。

  1. 年齢(プロゲーマーの全盛期は概ね20代前半までで、集中力や持続力や反射神経が衰えてくる)
  2. 実力(プロを目指しているゲームの上位ランク帯、プレイヤー人口の上位数%には入るレベル)
  3. 多欲プロを目指しているゲームが複数あり、同時に有名ストリーマーにもなりたいと欲張る

で、本記事はプロゲーマー養成講座ではないので、①と②はどうでもいいんですが、


多欲安田尊@多欲を謳うブログ。
③「多欲

については、夢を叶えられない人間の普遍的な問題です。

だからこそ、偉大な先達は、


二兎を追う者は一兎をも得ず安田尊@「二兎を追う者は一兎をも得ず」を謳うブログ。
二兎を追う者は一兎をも得ず

という大変ありがたいことわざを残してくれています。


Aくん(仮名)安田尊@Aくん(仮名)を謳うブログ。
しかしAくんは、ことわざ「二兎を追う者は一兎をも得ず」を知りませんでした。

まあだいたい、なにか専門のプロを目指すようなオタクは、一般常識に欠けているものです(ちなみにこのAくんは、「漁夫の利」も知らなくて、でもゲーム用語的に使われる「ギョフる」「ギョフられる」の意味だけは理解していました)。

しかし考えてみれば、


尖ったステータス安田尊@尖ったステータスを謳うブログ。
「一般常識に欠けている」って、ある意味「二兎を追う者は一兎をも得ず」を体現していて、専門分野で突出したければ悪くはない尖ったステータス

なんですよね。

だから私は、そんなAくんのことを「才能アリ」と評価しました。

でもそのままでは会話が成り立たないので、私はAくんに「二兎を追う者は一兎をも得ず」の意味を説明しました。


Aくん(仮名)安田尊@Aくん(仮名)を謳うブログ。
Aくんの反応は微妙でした。

まあ元々「二兎を追う者は一兎をも得ず」を知らなかった人間に、「二兎を追う者は一兎をも得ず」を説明しても、あまりピンとこないというか深く刺さらないのは理解できます。

そもそも現代人(特に日本人の大半)、ウサギとか追ったことないだろうし。

それでゲームっぽく、


Apex Legends安田尊@『Apex Legends』を謳うブログ。
別パ(自分たちが交戦中に漁夫りにきた別の第三パーティ)を追う者は1キルをも得られず

的な(FPSゲーム『Apex Legends』風の)言い回しを考えても、別に1キルはできるし、「漁夫の利」と混ざってややこしいし、もうめんどくさくなっちゃったんですよね。

でもめんどくさくなったのは短く簡潔に説明することで、だから逆にAくんの状況に合わせてがっつり解説しました。

だいたい相手と前提知識を共有していない場合、シンプルなメッセージほど意味が伝わらず、浅くしか刺さないのです(例:「月が綺麗ですね」を伝えるには相手にも夏目漱石関連の知識が必要)。

「ウサギ」こと夢や目標の数を数えてみましょう


Question安田尊@Questionを謳うブログ。
私は一から質問し直しました。なぜひとつのゲームを選択して集中しないの?
Aくん(仮名)安田尊@Aくん(仮名)を謳うブログ。
単純にプロになっただけじゃ稼げないし、自分はトップ選手になれないのがわかってるから、マルチで活躍して認められるとかしないとバカにされるだけだから

と答えるAくんは、

  • 「プロゲーマー」
  • 「ストリーマー」
  • 「e-sports選手」

といった肩書きだけを夢見ているわけではありません。


Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
「プロとしての実力」を認められて、尊敬を集めたい
Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
その上で集客もして、スポンサーや広告収入も得たい

と、願っています。

たしかに「プロゲーマー」と一口にいっても、大企業がスポンサーにつく世界的に有名なチーム所属の有名選手から、大学のサークルみたいな零細チームに所属する無名の大学生まで、ピンキリでしょう。

「プロゲーマー」は国家資格などではないため、「プロ」を名乗るだけなら、ハードルはものすごく低いはずです。


ハードル安田尊@ハードルを謳うブログ。
でもだからこそ、逆に「プロ」として世間に認められるためのハードルは、ものすごく高い。

それこそ、メジャーな全国大会で優勝するとか、日本代表として世界大会に出場するとか、そういうレベルでなければ「プロ」として尊敬されることはない。

だからAくんも、ゲームや所属先を選ばなければプロにはなれそうですが、ゲームも所属先を選んでいます。

しかしメジャーなゲームで競技シーンのトップチームを選べるほどの実力はないので、「無所属」を選んでいるのが現状です。

それでもAくんは、


Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
複数のゲームタイトルでプロ級の活躍をすれば、注目を浴びて有名なプロゲーマーになれる

と、信じています。

さらにAくんは、夢を膨らませてもいます。


Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
有名なプロゲーマーになれれば、有名なYouTuberやストリーマーにもなれる
Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
有名なライブ配信者や動画投稿者になれれば、サラリーマンの収入を超える

さて、ではここでAくんが追っているウサギの数を数えてみましょう。

  1. 単一のゲームタイトル部門に所属するプロゲーマーになる
  2. 複数のゲームタイトル部門に所属するプロゲーマーになる
  3. さらにストリーマー部門にも所属するプロゲーマーになる

3匹の子豚安田尊@3匹の子豚を謳うブログ。
3匹いる!!!

「トライアスロン」ではなく「ステップアップ」


ステップアップ安田尊@ステップアップを謳うブログ。
じつのところ、以下のように1つ目の経験や実績を足がかりに、シナジー(相互作用)を活かしてステップアップしていくプランは全然アリです。

  1. 単一のゲームタイトル部門に所属するプロゲーマーになる
  2. 複数のゲームタイトル部門に所属するプロゲーマーになる
  3. さらにストリーマー部門にも所属するプロゲーマーになる

ただし、同時並行してはいけない

「ステップアップ」とは、目標を1段階ずつ上っていくことです。

ウサギ狩りだって、一兎目を仕留めたあとなら、二兎目を追うのはアリです。

でも、


二兎を追う者は一兎をも得ず安田尊@「二兎を追う者は一兎をも得ず」を謳うブログ。
二兎を追う者は一兎をも得ず

Aくんが失敗している理由は、まさに二兎(っていうか三兎)を同時に追っている点にあります。

だから一兎をも得ていない(ひとつのプロチームにも所属できていない)。

一見すると、Aくんの夢は大きくて立派に見えます。

「ゲーム業界」という意味では「選択と集中」ができていますし、


Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
俺はマルチで活躍するプロゲーマーになって大金持ちになる!!!

壮大な夢に見えます。

でも実態は、それぞれ微妙にステージの異なる目標を寄せ集めた、ハリボテの夢です。

  • 俺はマルチで活躍する
  • プロゲーマーになって
  • 大金持ちになる!!!

ウサギを1匹ずつ合計2匹狩る技術と、ウサギを2匹まとめて狩る技術は、似ているようでまったくの別物です。


ステップアップ安田尊@ステップアップを謳うブログ。
そして往々にして、ウサギを2匹まとめて狩るほうがはるかに難しい。

単体の目先の目標すら達成できていない人間が、はるか遠い先の複数の目標まで同時にこなそうとすれば、ベリーハードモードに突入します。

同時進行⇒同時完了を目指すということは、タスクがすべて完了するまでなにひとつ前に進んでいる実感が得られないので、延々と足踏みしている気持ちになって挫折もします。

特にAくんの場合は、3種目を同時に目指しているため、


トライアスロン安田尊@トライアスロンを謳うブログ。
トライアスロン

みたいなものです。

  • 俺は水泳競技と自転車競技と陸上競技で活躍する
  • プロアスリートになって
  • 大金持ちになる!!!

と、いっているようなものです。

しかも、水泳でも自転車でも陸上でも、結果が出せていないのに……。

でもだからこそ、トライアスロン選手を目指すのはありがちな流れだともいえます。

つまりトライアスロンみたいな複合競技って、水泳や自転車や陸上を専門にやっていたけど、結果が出せない(結果が出せなくなった)選手の転向先みたいなところがあります。


Aくん(仮名)安田尊@Aくん(仮名)を謳うブログ。
まさにAくんの置かれている状況や、心理状態と同じです。

でもそっちの複合ルートは、逃走ルートにしてはあまりにも険しく厳しい道のりです。

それでも、「トライアスロン」みたいに競技として確立されていて、しかも比較的マイナーな競技で競争相手も比較的弱くなる(自分が勝ちやすくなる)ならメリットもあるでしょう。

が、e-sportsには「トライアスロン」みたいな評価基準はありませんし、だから対戦相手も別に弱くなりません。

つまり、


Aくん(仮名)安田尊@Aくん(仮名)を謳うブログ。
各メジャー競技に、個別に連続で参戦しているだけ

これがAくんのチャレンジしていることで、私には本当に意味不明なぐらい難易度が高い茨道にしか見えません。

それより私だったら、順番を入れ替えて、ひとつずつクリアを目指します。

つまり、

  • 俺はマルチで活躍する
  • プロゲーマーになって
  • 大金持ちになる!!!

ではありません。

  1. プロゲーマーになって
  2. 俺はマルチで活躍する
  3. 大金持ちになる!!!

です。

まずはひとつのメジャーなゲームタイトルに専念するべきであって、複数のゲームで遊んでいる場合ではありません。

このように、


二兎を追う者は一兎をも得ず安田尊@「二兎を追う者は一兎をも得ず」を謳うブログ。
「二兎を追う者」にならず、
トライアスロン選手安田尊@トライアスロン選手を謳うブログ。
「トライアスロン選手」にもならず、
ステップアップ安田尊@ステップアップを謳うブログ。
ステップアップ」を目指すことが、成功の秘訣

です。

というわけでアドバイスは終わったので、続きはまとめに送ります。

まとめ:「二兎を追う者が二兎を得る」も正解?


まとめ安田尊@まとめを謳うブログ。
それではおさらいも兼ねて、ここまでの要点を3点でまとめます。

  1. ことわざ「二兎を追う者は一兎をも得ず」の意味は、「ひとつに的を絞れ」
  2. 自分がいま抱えている夢や目標を数えてみて、「二兎」以上いたりしない?
  3. ましてやトライアスロンや近代五種競技なんて、キツすぎるからやめよう!

以上です。

なお、その方向でAくんにアドバイスをした結果↓


Question安田尊@Questionを謳うブログ。
まずはひとつのゲームに専念して、そこそこメジャーなチームでプロになったあとで次のゲームに手を出したほうがいいんじゃない?
Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
それは既存のプロもみんなやってることなので……(遠慮します)
Question安田尊@Questionを謳うブログ。
? プロ(成功者)がみんなやってるんなら、成功ルートでしょ?
Aくん(仮名)Aくん(仮名)のイメージ
でもいまからみんなと同じことをやっても、有名にはなれないので
Question安田尊@Questionを謳うブログ。
…………

たしかにそうだね、といって、私はアドバイスを終了しました。

Aくんは20代後半、遅れを取り戻すには、多少のムチャは必要。

それもまたひとつの正解でしょう。

実際「二兎を追う者は一兎をも得ず」には、意味が真逆に変化したバリエーションもあります。


電子辞書安田尊@電子辞書を謳うブログ。
二兎を追わなければ、一兎をも得ない
電子辞書安田尊@電子辞書を謳うブログ。
二兎を追う者が二兎を得る

といった変形です。

もちろんこれらは邪道ですが、人生一発逆転を狙うなら、正攻法ではダメなときもあります。

いずれにしても、私のアドバイスとしては、


レースゲーム安田尊@レースゲームを謳うブログ。
別のルートもある

ということを示せれば十分です。

そのあと、どのルートを選んで走るかは、その人が自分の責任で決めること。

Aくんについては後日談も書けそうな気配がありますが、一般論化とか特定防止策とかいろいろ手間暇が必要なので、書くかどうかはわかりません。

ひとまず終わりです。

以上、夢追い人向けの「二兎を追う者は一兎をも得ず」解説でした!

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