#STAYHOME
あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~
そういえば私は数ヶ月前、私の部屋の床で蜘蛛の赤ちゃんみたいな生き物を見つけたんだった。
その生き物は全長1ミリ程度、まだ色も定着していなくて、赤茶色っぽいスケルトンの身体をしていた。
私はもちろん蜘蛛の子を足で踏んだり電気毛布に巻き込んで温めたりしたくなかったから、蜘蛛の進路上に指を差し伸べて案の定蜘蛛が乗っかってきたから次は指先を壁にくっつけてそのまま蜘蛛を壁伝いに避難させた。
それから最近、全長1センチぐらいある蜘蛛を何度か部屋で見かけるようになった。
そいつはまたしても床にいて、私はもちろんハエトリグモをダイソンで吸ったり、コンテッサのキャスターに巻き込んだりしたくなかったから、ハエトリグモの進路上に指を這わせようとしたらハエトリグモはものすごい勢いでぴょんぴょん跳ねまくって、
という勢いで逃げていった。
その姿を見て私は思った。
ハエトリグモは害虫を除去してくれる益虫
前回の記事で述べたとおり、たとえカッコイイとされている虫でも、
- ヘラクレスオオカブト
- ギラファノコギリクワガタ
- スマトラオオヒラタクワガタ
- ゴキブリ
これらの虫のキモさは同列だと思っている。
夏のような暑さを感じる今日この頃ですが、子どもたちが虫取り網とかを装備して山へと出かける前に確認しておきたいことがあります。安田尊@カブトムシを謳うブログ。カブトムシ安田尊@クワガタムシを謳うブログ。クワガタムシ[…]
ただ家に涌かないというその一点だけで、カブトムシとクワガタムシの存在は許せる。
逆にいえば、家に涌くならヘラクレスだろうがギラファだろうがスマトラオオヒラタだろうが許せない。
さてしかし、ならなぜ私は家に涌いたハエトリグモを許しているのだろうか?
ではなぜ蜘蛛は許すのかといえば、答えは簡単だ。
ハエトリグモは「蠅取蜘蛛」とはいうけど、ハエ以外にも家に涌くほとんどの害虫の天敵であり、私が大嫌いな害虫を全滅させてくれる益虫なのだ。
蠅か蚊か白蟻か紙魚かゴキブリの幼虫か?
- ハエトリグモを駆除して蜘蛛を天敵とする害虫の繁殖を手伝う
- ハエトリグモを繁殖させて蜘蛛を天敵とする害虫を全滅させる
ちなみにハエトリグモが捕食する害虫としては、
- 蠅(ハエ)
- 蚊(カ)
- 白蟻(シロアリ)
- 紙魚(シミ)
- 蠅の幼虫(ウジムシ)
- ゴキブリの幼虫
など、ハエトリグモと同程度の大きさまでならトリ殺してくれる。
私は断然ハエトリグモ支持派だ。
家に害虫がいなくても、ハエトリグモにはいてほしい。我が家の守り神として。
とはいえハエトリグモはエサがない家からは出て行き、エサがある家を探して入っていくそうだ。
つまり家でハエトリグモを何度か見かけた時点で、その家にはなにかしらのハエトリグモのエサ=害虫が巣くっていると見て間違いない。
ハエトリグモに砂糖水を飲ませてあげたい
最近見かけるハエトリグモが、あのとき逃がしたハエトリグモなのかは知らないけど。
ただ私とハエトリグモ一族との同棲生活はいまに始まったことではないし、ああ今年も無事に顔を見せてくれたんだねえ、というゴールデンウィークに帰省してきた孫を出迎える祖父母のような気持ちだ。
じつは今年まで知らなかったのだが、バッタのような勢いでぴょんぴょん跳ねていったハエトリグモを見て心がぴょんぴょんした私は、改めてハエトリグモについて調べてみた。
するとハエトリグモは、種類によって違うけど私の部屋にいる「アダンソンハエトリ」っぽいのは、
- オスなら黒白の身体
- メスなら茶色の身体
をしていることがわかった。
ということは、子どもを産んでくれるかもしれない。
これから夏を迎えるにあたって、私の部屋に這入ったり涌いたりしてくるであろうクソ虫どもを撲滅するためには、是非ともハエトリグモには繁殖していただきたい。
もちろんそのためには栄養が必要だ。
それで私はハエトリグモのエサについても調べてみた。
でもそれはもうじつは調べ終わっていて、
し、何度も害虫パラダイスを見せられて私は精神をやられかけた。
冷静に考えよう。
私はキモい害虫と関わりたくないがためにハエトリグモをありがたがっているのに、キモい害虫を用意してまでハエトリグモを接待するのは本末転倒だ。
でもハエトリグモは乾燥に弱いらしく、水や砂糖水を飲むことがわかった。
かすかに甘くなる程度の砂糖を水に溶かして、綿棒に染み込ませて、ハエトリグモの前に差しだす。
するとハエトリグモが綿棒にしがみついてきて、飲んでくれることがあるらしい。
そこで私は次にハエトリグモを見かけたとき、急いで砂糖水を作って綿棒に浸してハエトリグモの前に差しだしてみた。
普通に無視された。
うん、まあ……喉が渇いていないときは普通に無視されることも私はすでに知っていたので、平気だった。
それで後日、次にハエトリグモを見かけたときは、急いで砂糖水を作って綿棒に浸して私が戻ると、ハエトリグモは行方不明になっていた。
そう、あいつらは私が見ている間は壁とか天井とかをぐるぐる徘徊しているだけのくせに、私がちょっと目を離すと壁からも天井からも消えて行方不明になるのだ。
しかしでは、ハエトリグモから目を離さずに砂糖水を提供できるように、ミネラルウォーターと砂糖と綿棒と小皿の接待セットを部屋に常備しておもてなしをするのかといえば、しない。
そこまではしない。
ハエトリグモとは共生できるし同棲できる
はっきりいってハエトリグモだって拡大した画像を見れば気持ち悪い。
あのブラックオニキスのようなお目々は強調されると引く。
「不快害虫」と呼ばれるだけのことはある。
でもリアルのハエトリグモは、全長1センチ程度で愛くるしい。
目だけで1センチ以上に引き延ばされた画像を見ると、ハエトリグモってこんなに目でっかいの? ってこっちが目を丸くするけど。
現実にはちっちゃいハエトリグモの目なんて、こっちからめちゃくちゃ顔を近づけて見ないと確認できない。
距離感を間違えてはいけない。
私はハエトリグモに発狂するような大人にだけはなりたくない。
追記:ハエトリグモのオスを見つけた
2020年5月12日、夕べ部屋でハエトリグモのメスを見つけて砂糖水をあげたかったけど眠すぎて寝てしまって後悔していたら同じ場所でハエトリグモのオスを見つけた。
まだ若そうで細マッチョ的なフォルムですごく活き活きしているオスだった。
私はこれもう絶対交尾してるだろ……と思いながらそのハエトリグモのオスに砂糖水でふやけた綿棒を差し伸べた。
あとはハエトリグモのメスのほうにも砂糖水をあげたいけど、その後メスの姿は見かけていない。
身ごもって姿を隠しているならいいんだけど。
私にできることは、安産を祈願することだけだ。
THIS IS THE ANSWER.