連絡ですよね、要するにホウレンソウ(ビジネス用語)って……。
~これまでのあらすじ~
- 報告⇒連絡
- 連絡⇒連絡
- 相談⇒連絡
前回の記事は、一連の失敗を「報連相」の3段階に区切りましたが、ぶっちゃけどの段階でも「報告ミス」だし「相談ミス」だし「連絡ミス」です。
もちろん「連絡」を用途別に分類して使い分けるのは有意義ですが、「連絡」の使い分けは連絡上級者のスキルであって、いきなり連絡初心者に「報連相」みたいな連絡セット(しかも、本来は「連絡」の下に置くべき「報告・相談」を横に並べる誤った並列化)を教えても使いこなせません。
ホウレンソウを思いついた人の思考は、おそらくこんな感じです。
この現実から得られる教訓は、3つでは多すぎるということです。
2つでも多すぎます。
つまり1つ、
まず「連絡」を覚えましょう。
というわけで本記事では、「連絡」を連呼して参ります。
では以下目次です。
「連絡」の意味は?報告も相談も「連絡」になる
れん‐らく【連絡/×聯絡】 の解説
[名](スル)
1 関連があること。「一見何の―もない二つの事件」2 気持ちや考えなどを知らせること。情報などを互いに知らせること。また、その通知。「―をとる」「本部に―する」
3 二つの地点が互いに通じていること。また、異なる交通機関が一地点で接続していること。「私鉄と―する駅」「―橋」
ソース:連絡/聯絡(れんらく)の意味 – goo国語辞書 – 2022年9月12日閲覧。
れんらく【連絡・×聯絡】
ソース:岩波 国語辞典 第七版 新版 – 株式会社岩波書店
〘名・ス自他〙別々のものの間のつながりあい。「―を取る(=つける)」。つながりがつくこと。「このバスは急行列車に―する」。つながりをつけること。「この話を彼に―しよう」
→連絡船
→連絡網
以上を人間関係メインでまとめると、
そして、女性と元カレが通じ合えば、肉体的な「連絡」も果たすことになるでしょう。連絡船と港のように。
ということは、恋愛や浮気や不倫も「連絡」です。
育児(親と子)も、勉強(教師と生徒)も、ブログ(ブロガーと読者)も「連絡」です。
つまり「連絡」は、仕事術のひとつなんかではありません。
むしろ、「連絡」という巨大なカテゴリの下に、仕事を始めとするあらゆる連絡網(人間関係)が築かれています。
それなのに、
せめて、「連絡」が1番だったら許せたのに。
こんな昭和の親父の一発ギャグでしかないものを真面目に仕事に取り入れてきた日本人、そろそろ冷静になるべきです。
私たちはホウレンソウから脱却して、
「連絡」の秘訣は?連絡がマメな人間は好かれる
心理学的には、単純接触効果(人間は、接触回数が多いものに対して、興味を持ったり好感を持ったりする現象)といいます。
仕事でも同じです。
恋愛や仕事に限らず、ここまで挙げてきた育児から勉強から趣味に至るまで、
まめ【忠=実/▽実】 の解説
[名・形動]1 労苦をいとわず物事にはげむこと。また、そのさま。勤勉。「―に帳簿をつける」「若いのに―な人だ」「筆―」
ソース:忠実/実(まめ)の意味 – goo国語辞書 – 2022年9月12日閲覧。
まめ
ソース:岩波 国語辞典 第七版 新版 – 株式会社岩波書店
〘ダナ〙
①苦労もいとわず、精を出してすること。「―に働く」「筆―な人」「―な連絡」
▷もと、まじめ・誠実の意。
以上が「マメ」の正確な意味で、
恋愛なら、電話やLINEや記念日などのやりとりをめんどくさがっている人間はモテません。
仕事なら、電話が取れない・かけられない人間や、ミスやトラブルを隠す人間は無能です。
YouTuberだって、努力して毎日投稿するほうが、毎日投稿をサボるより人気者になれます。
とりあえずこの一点だけ抑えておけば、報告も相談も自動的にマメになります。
勤勉に「連絡」を実践していけば、そのうち適切な報告量や、相談のタイミングも掴めます。
これが「連絡」を覚えるということで、
「連絡」の能力は?仕事上の連絡力はコミュ力!
- 報告
- 相談
- 商談
- 雑談
- 冗談
- 面談
- 談合
- 会合
- 会議
- 接待
すべて「連絡」であり、「コミュニケーション」ですよね。
ホウレンソウの問題点は、このコミュニケーションを「報告」とか「相談」とか、仰々しい意味合いに絞っている点にもあります。
仕事には報告連絡相談が大事だ、
たとえば、会社の同僚や従業員同士が、気軽に雑談をしたり冗談を言い合ったりして談笑している……。
そういう職場なら、「報告」や「相談」も気軽にしやすいのでは?
逆に私語厳禁で、仕事に必要な報告だけ上げろ、ミスやトラブルはすぐに相談しろ、
報告をしても詰められそう、相談をしても詰められそう。
そんな職場では、適切な報告も相談も望めません。
時には無駄な雑談に興じ、時には無益な愚痴をこぼし、時には無意味な媚びを売りながら、
私たちは探偵になる必要があります。
それは出会いでいえば、人生(事件)における最重要人物(犯人)と出会うためには、無数のどうでもいい人間(事件関係者)とも会わなければならないことに似ています。
映画や書籍やゲームでいえば、面白い作品だけを楽しむのは不可能で、数多くの駄作を乗り越えた先に良作があることに似ています。
とはいえ連絡初心者は、こうした「連絡」の理論もバリエーションも覚えられないでしょうし、覚える必要もありません。
ただこれだけ、ほとんどの状況に対応可能なこの一言だけを肝に銘じれば、なんとかなります。
つまり、良いことがあったときも悪いことがあったときも、まずこう思えばいいのです。
~子どもが急病にかかったケース~
- 連絡⇒保育施設などへの病欠報告
- 連絡⇒勤務場所などへの欠勤連絡
- 連絡⇒医療機関などへの電話相談
こうして「連絡」をベースに行動すれば、自ずと「連絡」のバリエーションに派生していきます。
上記のような最適解に思い至らなくても、「報告」や「相談」という言葉を知らなくても、
~ママ友への愚痴~
~3分後~
みたいなパニック状態でも、「ママ友への愚痴」という「連絡」さえできれば、「報告」や「相談」に行き着けるかもしれません。
そうして子どもは適切な治療を受けられ、保育園の先生も無駄な確認作業が省け、会社の上司も無断欠勤されずに助かるかもしれません。
これが「連絡」の力で、たとえ愚痴のような最低限で最低品質のものであっても役に立つし、
まとめ:「連絡」ができないと仕事はどうなる?
- 「連絡」がすべて!
以上です。
ホウレンソウなんていう昭和の一発ギャグは忘れて、これからは「連絡」を重視しましょう。
ちなみにダメな「連絡」の一例は、前回の記事で解説しています。
~ダメなホウレンソウその②~
上記は仕事関係の話がベースですが、友達関係でも恋愛関係でも家族関係でも同じです。
連絡が不正確だったせいで、いったいどれだけのすれ違いや行き違いや仲違いが生まれてきたのか……。
以上、報告も相談も仕事依頼も挨拶も打ち合わせも根回しも予約も規約も契約も出欠確認も進捗確認も安否確認も、すべて正確な連絡が命です。
ホウレンソウ(ビジネス用語)とは、報告(ホウコク)・連絡(レンラク)・相談(ソウダン)の意味です。安田尊@報告を謳うブログ。報告!安田尊@連絡を謳うブログ。連絡!安田尊@相談を謳うブログ。相談![…]