嫌儲十訓とは、物言わず物を買わない自爆テロです。
- 余計に使うな
- 簡単には買うな
- 捨てるな
- 無駄使いするな
- 贈り物はするな
- 組み合わせだけは買うな
- きっかけを感じたら逃げろ
- 季節を感じろ
- 流行は無視しろ
- 混乱は高みの見物だ
さああなたも、搾取を繰り返すばかりで還元しない国家やその支持者、上級国民や経済界への復讐を始めましょう。
なお予備知識として「嫌儲」についてはこちらの記事をご参照ください↓
【ケンモメン】嫌儲民の生態とは?嫌儲の意味もまとめて解説!
では参ります。
嫌儲十訓の元ネタは電通「戦略十訓」
まず始めに、「嫌儲十訓」の元ネタをご紹介します。
ちなみに「悪の親玉」とは庶民の財布に対しての話ですが、とはいえ電通はパワハラやセクハラが横行していたり、そのセクハラを告発した元社員がこれまた「はあちゅう」と名乗る虚言癖ステマ女だったり、複数の社員が過労自殺していたり、ブラック企業大賞を受賞したり、厚生労働省から労働基準法違反容疑で書類送検されたり、罰金の有罪判決が下されたりしたにも関わらずまた違法残業が発覚して是正勧告を受けていたりしているなど、うん……まあ普通に悪の親玉だよね。
→ 再び違法残業、電通へ憤り…過労自殺から4年で母が手記 – 読売新聞オンライン – 2019年12月28日(土)閲覧。
で、その電通が提唱したといわれている「戦略十訓」が以下になります。
電通「戦略十訓」。
- もっと使わせろ
- 捨てさせろ
- 無駄使いさせろ
- 季節を忘れさせろ
- 贈り物をさせろ
- 組み合わせで買わせろ
- きっかけを投じろ
- 流行遅れにさせろ
- 気安く買わせろ
- 混乱をつくり出せ
以上、おわかりのとおり、「嫌儲十訓」の真逆です。
しかし元ネタは電通「戦略十訓」のほうなので、正しくは、
だということです。
なお「嫌儲十訓」は、同種の複数あるバリエーションのひとつです。
「嫌儲十訓」自体、言い回しが微妙に異なるバージョンや、名称が「嫌儲十戒」になっているバージョンも存在しますが、内容は同じです(そして本記事冒頭の「嫌儲十訓」が一番メジャーだと思われます)。
また本記事の最後には、電通「戦略十訓」正対バージョンの「嫌儲十訓」が置いてあります。
サイレントテロリストとは?
さて、「嫌儲十訓」は自己犠牲に始まり自己犠牲に終わる、沈黙の自爆テロです。
なぜなら彼らは声を上げず、対話を拒み、ただ黙々とひたすらに消費行動を抑え、日本経済が音を上げるまで、あるいは音を上げたあとでも音を上げず、経済界が死して口なしになるその日まで己を殺すからです。
ゆえに「嫌儲十訓」の実践者はこう呼ばれます。
と。
しかし、いったいなにが彼らをそこまでの狂気に駆り立てるのでしょうか?
答えは簡単です。
こうして彼らは口を閉ざし、心を閉ざし、もうその声を聞きたいと思っても聞けません。
だれにも叱ってもらえない子どもが必ず道を踏み外すように、警告を発してくれる国民を失った国は必ず必ず傾きます。
嫌儲十訓
さああなたも、この国に満足しているわけではないでしょう?
まさかまさか、
- 1万円のものを買えば、1000円も余計に取られる消費税
- 近い将来、15%や20%まで提案、検討されている消費税
- なのに税金で不正や汚職に従事し、私腹を肥やす公務員
- 税金で反社会的勢力と桜を見る会、おもてなしする国家
- サービス残業、法律違反は当たり前、ブラック企業大国
- あふれる非正規雇用、増えない手取り、高すぎる保険料
- 男女不平等、なくならない性差別、埋まらない男女格差
- 停滞する出産支援、育児支援、対策されない少子高齢化
- 街にあふれる移民、悪化する治安、日本人は減り続ける
- 強制徴収される年金、大幅に払い損、不安しかない老後
などなど……に満足しているんですか?
なら「嫌儲十訓」を実践して思い知らせてやりましょう。
大丈夫、少し賢い主婦ならだれでもやっている節約術です。
それに国の経済に打撃を与えるといっても、罪悪感などに駆られる必要はまったくありません。
なぜって、国を代表する大企業や富裕層だって、「節税」とか税金「対策」などと称して経済にダメージを与えているじゃないですか。
みんなこの国が大嫌いで、こんな国の経済には一円たりとも貢献したくないし、こんな国に収める税金は一円でも少なくしたいというのが本音です。
そこへきて「嫌儲十訓」は完全に合法かつだれでも簡単、今日から始められる最強の節約術なので、やらない人間は一生「電通」などに踊らされて搾取されて損をし続けるはめになるだけですよ。
余計に使うな
嫌儲十訓その一、「余計に使うな」。
「余計」とは「余る計算」と書きますが、たとえば掃除機なら一家に一台あれば十分ですよね。
二台目からは「余る計算」です。
なのに、もしかしてまさか、自宅の全階層や全部屋に一台ずつ掃除機を置いていたりはしませんよね?
ダイソンだろうがルンバだろうが、掃除機はちゃんとしたものが一家に一台あれば十分です。
そこで余計に使おうとするから、ルンバだとかハンディクリーナーだとかクイックルワイパーだとか、余計なものをガンガン買わされていることにさっさと気づけ。
簡単には買うな
嫌儲十訓その二、「簡単には買うな」。
本当にそれ必要?
なんか将来必要になりそうだとか、色や形状に一目惚れしたとか、有名人も愛用してるからとか、曖昧な理由で買おうとしてない?
まず最低でも一晩、できれば三日三晩、万全を期すなら一週間は考えましょう。
頭大丈夫?
落ち着こう、いくら安いからってゴミはゴミだよ。
そもそもゴミゆえに安売りされているともいえる。
捨てるな
嫌儲十訓その三、「捨てるな」。
ちょっとチューブの口から空気を入れて、蓋をしっかり閉めて、蓋の反対側の末端をつまんでブンブン振り回せば遠心力で中身が蓋のほうに集まってきてまだ歯磨き粉でてきます。
それにこのテクニック、洗顔フォームでも整髪料でもわさびチューブでも、チューブ系の容器だったらだいたい使えます。
そしたらケチャップもマヨネーズも長持ちするので、全部合計するとめちゃくちゃお得ですよね。
でも完璧に中身がなくなったらそれは捨てるしかありません。
そこで「捨てるな」とはさすがにいえません。
いやでも、服とか靴の場合は「中身」って、その服を着たり履いたりしていた「あなた」のことだという解釈もできるけど……じゃあ「中身がなくなった」とき、あなた亡くなってるじゃん。
服とか靴とかを捨てるとき、よ~く考えてみよう。
え待って、こわっ。
いらなくなった服飾品の前に自分の命を捨てちゃって、それで未練が残って服飾品を処分するまで成仏できないとかそんな感じでしょうか……?
ならさっさと服も靴も捨ててくれていいけど、そして早く成仏して欲しいけど、まだ生きているつもりならいらなくなった服とか靴はフリマアプリで売れ。
無駄使いするな
嫌儲十訓その四、「無駄使いするな」。
って一瞬思いますよね(思いました)。
だがしかし、じつは被っていません。
- 「余計」は必要以上のもの
- 「無駄」はそもそも不要なもの
と考えれば、むしろ性質は真逆になります。
では「無駄」とはなにかといえば、たとえばお菓子。
生命活動のための栄養素やカロリーは主食、主菜、副菜を基本にバランスよく摂るべきで、お菓子を買ったり食べたりするのは無駄どころかバランスが崩壊するのでマイナス。
あとスマホゲームとかに課金してるバカ、マジで時間もお金もマイナスすぎ。
贈り物はするな
嫌儲十訓その五、「贈り物はするな」。
- お歳暮
- お中元
- ご祝儀
- お布施
- お年玉
- 誕生日
- 父の日
- 母の日
- 出産祝い
- 入学祝い
- 就職祝い
- 昇進祝い
- サプライズ
- クリスマス
- バレンタイン
- ホワイトデー
- 自分へのご褒美
組み合わせだけは買うな
嫌儲十訓その六、「組み合わせだけは買うな」。
「組み合わせ」とは、年末年始には「福袋」ともいいますが、
みたいな抱き合わせ商法のことです。
たしかにこうしてお買い得アピールをされると、単品で買うよりも組み合わせて買ったほうがお得感はあります。
が、大抵の場合、あなたが本当に必要とするのはA商品かB商品かのどちらかで、組み合わせてお買い得になったりおまけがついたりするんだとしても、
不要なものに金を払うのは、たとえそれが一円であっても敗北だと知りましょう。
ちなみにどれぐらい負けなのかといえば、握手券とセットになっているCDを大量に買うような豚と同組です。
きっかけを感じたら逃げろ
嫌儲十訓その七、「きっかけを感じたら逃げろ」。
「きっかけ」とは、「営業トーク」のことです。
と感じたら逃げましょう。
相手が営業マンかどうかは問いません、「営業トーク」、すなわちなんらかの消費を促してくる人間は全員敵です。
ですからたとえば、
- 消費自慢だけが能のインスタ蠅
- 作品の布教活動に熱心なオタク
- 結婚や孫の顔を急かしてくる親
こいつらも全員敵です。
無難なのは、そもそも声をかけられたら逃げることです。
そして縁を切ることです。
たとえば一月、正月休みに自宅なり実家なりでごろごろテレビを見ていたら、
みたいなことをいいだしたら即座に聞こえなかったふりをしてチャンネルを変えてチャンネルを変えた先でCMが流れだしたらテレビを破壊しましょう。
あるいは何月かは知りませんが、あなたの誕生日を把握しているネットショップからメールが送られてきて、
みたいな文面が見えた瞬間メールを削除してメルマガの配信を停止するためにネットショップにログインしたらそのままアカウントごと削除しましょう。
だいたい新しい一年とか三十歳とか、人間が勝手に区切っているだけだし、12月31日と翌年の1月1日にどれほどの違いがあるんだよ、そして昨日まで29歳だった人間と今日から30歳の人間でなにが変わったんだよ、一昨日から昨日への変化以上に昨日から今日は変化したか?
季節を感じろ
嫌儲十訓その八、「季節を感じろ」。
季節を忘れるにはお金が必要です。
たとえば夏の暑さを忘れたければ冷房で部屋をガンガンに冷やし、冷たいアイスや飲み物を大量に摂取し、
旬の食材を食べましょう。
安くて美味しいです。
またアホな人間は避暑地への旅行を計画したり、致命的に頭が悪ければ別荘などを買わされたりもするでしょうが、いったいなにをやっているのか?
夏は涼しく、冬は暖かく、暖房の効いた部屋でコタツに入ってぬくぬくしながらアイスたべたべ、なんて不自然極まりないことをやっているからバカみたいに資源と金が失われる、それぐらいわかれ。
流行は無視しろ
嫌儲十訓その九、「流行は無視しろ」。
本当はこんなこといいたくないんですが、じつのところ大衆は愚かです。
大衆=愚衆なので、「大衆」または「愚衆」という言葉のうちどちらか一方は消滅すべきではないかと考えさせられるほどです。
「流行」とは、その大衆=愚衆だけに課される罰金、人頭税、愚者の税金です。
- みんなが飲んでいるからという理由だけで特に好きでもないタピオカミルクティーに高い金を吸い取られ、
- みんなが着ているからという理由だけでスケーターでもないのにスケボメーカーの高い服に金を着服され、
- みんなが観ているからという理由だけでバカ高い値段の映像と無駄に多いポップコーンに金をつままれる。
別にタピオカミルクティーなんて自作すれば十分の一の値段で作れます(料理の腕も上がって一石二鳥ですよ)。
服なんてユニクロで十分です(ダサい? それユニクロを穿いているホスト界の帝王「ローランド」の前でいえんの?)。
映画なんてそのうちテレビで放送されます(え待って、まさかみんながスマホで映画を観ている時代に、「大画面で観たい」なんて老害じみたこといいませんよね?)。
さあ愚衆から逸脱して、我々は賢明に生きましょう。
混乱は高みの見物だ
嫌儲十訓その十、「混乱は高みの見物だ」。
2019年はスマホ決済サービスが戦国時代を迎え、各種アプリが還元サービスを乱発したり、消費税が10%に上がったり、駆け込み需要がどうだの軽減税率がどうだの政府までキャッシュレス還元がどうだのとやりだして極めつけは、
なる言葉まで誕生し、愚民どもが大騒ぎしていましたね。
でもサイレントテロリストには無関係でした。
なぜなら、
んですよね。
そう、消費税が10%だろうが20%だろうが100%だろうが、
んです。
日本は近い将来において、経済政策失敗の尻拭いで増税を連発するか、「増税」の定義をぶっ壊して実質的な増税を連発することが確定しています。
おまえが消費して喜ぶ者におまえのオールをまかせるな
というわけで、「嫌儲十訓」を一言でまとめるなら、
です。
正確には「浪費」ですが、言葉の上だけでも冷徹にいきましょう。
消費するかしないかはあなたに選択権があります。
さあ無能な経済界に鉄槌を下し、どちらが格上なのか叩き込んでやりましょう。
そして最後に、几帳面な方はとっくに気づかれてずっともやもやされていたでしょうが、じつは「嫌儲十訓」は電通「戦略十訓」に正対していません。
内容は各項目に対応しているので問題ありませんが、順番が微妙にずれています。
おそらくカテゴリーや語呂に配慮した意図的な改変でしょうし、実際そのおかげで本記事も多少は書きやすくなっていたような気がしないでもないですが、とはいえサイレントテロリズムは几帳面な方々を見捨てはしません。
よってここに電通「戦略十訓」正対バージョンの「嫌儲十訓」を記して終わります。
嫌儲十訓(電通「戦略十訓」正対バージョン)。
- 余計に使うな
- 捨てるな
- 無駄使いするな
- 季節を感じろ
- 贈り物はするな
- 組み合わせだけは買うな
- きっかけを感じたら逃げろ
- 流行は無視しろ
- 簡単には買うな
- 混乱は高みの見物だ
以上、お好きなほうを黙読し、実践し、暗唱できるようになればあなたも立派なサイレントテロリストです。
ではご一緒に、
【ケンモメン】嫌儲民の生態とは?嫌儲の意味もまとめて解説!
THIS IS THE ANSWER.