神さまを信じるとどんなにいいことがあるかご存知ですか?
答えは、
んですね。
まあ各宗教や宗派や教派によって「天国的な場所」の呼称が違ったり、概念が違ったり、召されるための方法論が違ったりはするのでしょうが、だいたい、
って感じです。
って思いますか?
私はそうは思いません。
なぜかって、その答えはすでに記したとおりです。
前回の記事や前々回の記事、
のことではありません。
本記事ですでに答えを述べています。
では以下で解説していきますね。
間違えたら地獄行きの宗教選び
まず私が神さまを信じきれない理由は、
するからです。
つまり各宗教で天国的な場所に召されるための方法論が違うということは、どの宗教の神さま的な存在を信じるのが正解なのか?
わかりません。
しかも間違えたら地獄に落ちます。
これのなにが問題かって、世界的に有力な一神教が複数あることです。
ちなみに上記で挙げた「仏教」は一神教であるか微妙ですが(まず崇める対象が神か仏かの時点で異なりますが)、天国的な場所として有名な極楽浄土の主は阿弥陀如来=一仏とされているので、本記事では一神教と同等に扱います。
で、一神教であるということは、一夫一婦制と同じです。
浮気や不倫は許されません。
というわけにはいかないわけです。
ちなみに補足しておくと、
この補足情報を踏まえた上でご覧いただきたいんですが、
こんなやついたら完全に狂人ですよね。
だからどれかひとつです。
でもじゃあどれが正解なのって考えたときに、
わからないものは「わからない」が答えなんです。
だって答えがわかるなら宗教戦争なんて起きません。
答えが明白なら、たとえば「1+1=2」であるかどうかについて争う人なんてあまりいないでしょう。
そういうことです。
で、こういうこというとさらに話がこじれるのであんまりいいたくないんですが、いいますね。
どの宗教が正解なのか?
つまり、
全部ハズレかもしれません。
多神教である、
のなかに正解があるのかもしれません。
しかし多神教は神への信仰を複数認めてくれる程度には寛大なので、やはり問題は一神教、
なども侮れません。
あるいは事実は小説よりも奇なりというやつで、
このなかにじつは正解が紛れ込んでいるのかもしれません。
この時点でじつに十二分の一ですよ。
本記事で取り上げた宗教のなかに正解があるとして、正解を引き当てられる確率は十二分の一です。
しかも「当たり」が入っていない可能性も依然として残っています。
でもお祭りのくじ引きだったら金持ちYouTuberみたいなやつが全部引いて確かめればいい話ですが、宗教はそうもいきません。
人生は(たぶん)一度っきりです。
めくってもいいくじは一枚だけです。
なのに宗教くじは何枚あるの……?
しかしこんなことばかりいっていても収拾がつかないだけなので、ひとまずは世界シェア率ナンバーワン宗教、
という設定で話を進めましょう。
あれ? でも待って、「キリスト教」って一口にいっても、
- カトリック
- プロテスタント
- 正教会
とかって聞いたことがあると思うんですが、え……?
どの教派が正解なの??
仮に「最後の審判」があるんだとして、イエス・キリストが再臨して私たちに天国行きか地獄行きかの宣告を下すんだとして、
みたいなことだってありえるわけじゃないですか?
しかもそれぞれの分派まで含めるとそれこそ数えるのだるいから我が人生で数えることは一度もないだろうぐらいあるんですけど……。
なにこれ?
なんで収拾がつかないからキリスト教に絞ったのに余計収拾がつかないことになってるの?
もうどうしたらいいの?
なんて泣き言をいっても神さまは助けてくれませんし、だれも正解なんて教えてくれません。
教えてくるやつがいたら詐欺師です。
だって正解なんてないから。
わからないから。
だから何度もいわせるな、わからないものはわからないんだよ!!
それでもあなたは神さまを信じますか?
私は不可知論者であり、神を積極的に否定することはありません。
もちろん積極的に肯定することもありません。
神さまを信じて(たとえそれが仮初めだとしても)安息の日々を得て、来世に期待しながら全うする人生もいいでしょう。
あるいは神を信じず、来世にも期待せず、つまらない礼拝などで時間を浪費せず退廃的で冒涜的な日々に身をやつすのもいいでしょう。
はたまた私のように、
などと考えながら、楽観的に、しかしときにはぼんやりした不安に苛まれながら生きるのもありでしょう。
でもやっぱり私は、天国に召されるのが神や天国の存在を信じきっている人の特権なら、地獄に落ちるのも神や地獄の存在を信じきってしまった人の落ち度だと考えます。
だって最悪の地獄とは、ちゃんと神さまを信仰していたのにその神がまがい物だったがために地獄へ落とされることでしょう。
でも端からあらゆる神に対して半信半疑であれば、その「地獄」は免れます。
加えて現在、世界ナンバーワン宗教のキリスト教でさえシェア率は世界の三割程度です。
これが仮に五割を超えていてキリスト教VSその他で二択になるなら私も、
という気持ちにもなるかもしれませんし、間違っていても仕方がないと諦められるかもしれませんが、世界ナンバーワン宗教でさえたった三割です。
ちなみに世界二位のイスラーム教で二割程度です。
ソース:イスラム教徒、2100年には最大勢力 世界の宗教人口予測 – 日本経済新聞 – 2019年11月23日(土)閲覧。
おっと、世界一位がキリスト教で世界二位がイスラーム教……?
ということはもうおわかりでしょうが、この時点で一神教が一位と二位を独占しており、合計すると一神教だけで過半数を掌握しており、特にこのふたつの宗教は神さまと天国と地獄とを信じる宗教であり、しかも双方浮気は許してくれず、お互いはもちろん、ほかのどの宗教とも相容れません。
さらにこの勢力図は2100年になっても変わらないと予測されています。
しかも性質の悪いことに、キリスト教が伸びるならまだしも、イスラーム教が伸びると予測されています。
つまり今後、世界一位と世界二位の宗教は異なる一神教が独占しつつ、しかも双方の信仰パワーが拮抗していくわけです。
さてじゃあ私たちが神さまを信じると仮定したとき、しかしシェア率を参考にすると甲乙付けがたい一神教が立ちはだかり、シェア率を参考にしないならいったいなにを参考にして信じる神さまを選べばいいのか?
私は棄権します。
こんな地獄の選択肢、とてもではありませんが選べません。
なのに選ぶやつは生粋のギャンブラーかなにかですか?
ギャンブラーは大概破滅して地獄に落ちますよ。知っていると思いますが。
ですから地獄に落ちたくなければ、神さまも天国も地獄も完全には信じず、まあ天国があるんだったら召されたいけど、ないんだったら別にいいよ、そして地獄だってたぶんないよ、という感じでゆるく生きていくのが最適解ではないでしょうか。
私はそう考えるので、あまり神にも祈らず、天にも地獄の暑さにも負けぬ丈夫な身体をもって生きていきます。
もっとも、そんなことを宣っている私こそが、ひとりでも多くの人を地獄に落としたい悪魔なのかもしれませんが……。
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