セブンイレブンに「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)※2020年7月17日(金)リンク切れ確認。」という、いわゆる「ジェネリック二郎」と呼ばれる商品がありますが、私は先日、この豚ラーメンをJR普通列車のなかで食べている人に遭遇しました。
で、
と思ったので観察をしていたんですが、結論からいえばOKでした。
以下はその経過と、伊藤園の緑茶飲料、「お~いお茶」も交えてマナーについて考えていきたいと思います。
私が遭遇した電車内の状況
電車内は空いており、ちょうどふたり用の席にひとりずつ座れる塩梅で、豚ラーメンを食べている方もひとりで座っていました。
そして私もその方の斜めうしろの席にひとりで座り、まずこう思いました。
ええ、その豚ラーメンを食べている方は、「お~いお茶」のペットボトル飲料をお伴に麺を啜っていたんですね。ズルズルと。汗だくになりながら。
なにしろ真夏ですからね、電車内にはささやかな冷房が効いていましたが、おそらくコンビニで熱々に温めてもらった豚ラーメンなんかを啜っていれば、それは汗だくになります。
しかし私がラーメン好きで、しかも豚骨派というのもあるんでしょうが、豚ラーメンの飲食自体にはなにも思わないというか、もちろんそこは普及版とはいえ二郎系ラーメンなので、豚骨とニンニクの匂いが周辺にまで届いてはいましたが、あまり気にはなりませんでした。
このように、電車には人を冷静にさせる力があります。
しかしほどなくして平穏は乱されます。
みたいな車内アナウンスが流れ、
と、ふたたび豚ラーメンのほうに注意を向けることになりました。
豚ラーメンは注意されない
そして車掌さんが歩いてきましたが、車掌さんは豚ラーメンをスルー。
むしろ、
と、お礼を述べていました。
JRの車掌さんは車内を巡回する際、車両の出入り口で毎回一礼をしていたりと、丁寧で好感が持てます。
そして車掌さんの巡回業務には車内マナーの向上や迷惑行為の取り締まりも含まれているでしょうから、その車掌さんからなにも注意を受けなかったということは、電車内で豚骨ラーメンを食べてることはマナー違反にも迷惑行為にも当たらないということになります。
たとえその豚ラーメンの濃厚豚骨ニンニク臭が周囲に拡散されていても、公にマナー違反や迷惑行為だと認定されるものではない。
まあタバコや香害なんかと違って、周囲への健康被害もありませんからね。
しかしそこで納得できない方もいるでしょう。
という方もいるでしょう。
わかります、わかります。
豚骨ラーメン、迷惑ですよね。
ところで、電車内で、
を飲むのは迷惑でしょうか?
迷惑ではない?
お茶程度なら許されるから?
豚骨ラーメンと違って、匂いもしないし音も控えめだから?
でもラーメンもお茶も、どっちもこぼしたら最悪ですけどね。
それにこぼさなくても、「お~いお茶」を迷惑だと感じる人だって、世の中にはいるんですよね。
「お~いお茶」は迷惑?
「お~いお茶」という商品名の由来は、伊藤園の公式サイトで確認できます。
1970年代に、新国劇の島田正吾さんが「お~いお茶」と
ソース:「お~いお茶」のネーミングの由来 – 伊藤園 – 2019年8月5日(月)閲覧。
呼びかけるCMをテレビで放映しました。
このCMが視聴者の皆様からご好評をいただき、
1989年2月に緑茶飲料の商品名を「缶入り煎茶」から、
「お~いお茶」に変更しました。
家族などに呼びかけているような親しみが込められ、
今でも皆様にご愛顧いただいております。
そしてこのネーミングはネット上で物議を醸したことがあります。
→ 「お~いお茶」の商品名は「男尊女卑的」? 「お~い」の響きが「男」を想像させるのか – J-CASTニュース – 2019年8月5日(月)閲覧。
要するに、
と、男がお茶汲みを要求して、女がそれに応じるような響きがある、というわけです。
実際、「お~いお茶」の由来となったCMが放映されていた時代、すなわち昭和の時代には、
という風潮があったのでしょう。
そんな古い時代の名残をいまなお想起させる「お~いお茶」というネーミングに対して、
という人が、現実にいます。
さて、ある意味「匂い」より厄介なこの問題、どうしますか?
全員に配慮は無理
そこでもし、「お~いお茶」を迷惑だと感じる人に配慮するのであれば、「お~いお茶」は電車内どころか、
という結論に達してしまいます。
が、そんな結論を伊藤園や「お~いお茶」愛飲者が呑むわけがありません。
仮に販売中止を訴えたところで、
といった声が上がれば、いったいどうやって収拾をつけるのか?
そんな要求を突きつけてお互いに「迷惑」を監視する社会にするよりは、ちょっと食べ物の匂いがしたり、ちょっと気に入らない表現を見かけたりしても、気にしないようにするのがお得です。
なぜって、そういう社会では自分が他人にかけるちょっとした迷惑にも、目をつぶってもらえるわけですからね。
というわけで、電車内で豚骨ラーメンを食べている人や、「お~いお茶」を飲んでいる人を見かけても、寛大な心で許してあげるのが得策です。
そういう社会を作り、適応していくほうが、私は自由で幸せだと思います。
もちろん、明確な線引きによって飲食が禁止されている車両での飲食や、犯罪的なまでの臭気や飲食物のぶちまけは論外です。
以上、電車内のマナーについての記事でした。
THIS IS THE ANSWER.