運転免許証には本人の顔写真が添付されますが、
とお悩みの方は多いでしょう。
簡単な解決策があります。
じつは2019年12月から運転免許証の再交付要件が大幅に緩和されており、これまでは写真うつりが悪いからといって好き勝手変更できなかった写真も、変更できるようになっています。
ソース:「顔写真が気に入らない…」実は免許証写真いつでも変更可! アプリ写メNGも背景色付OK – くるまのニュース – 2020年2月29日(土)閲覧。
しかし、
と考えるのは少し待ったほうがいいかもしれません。
なぜなら手数料が2250円もかかります(これでも従来の3500円からは安くなっていますが……)。
たかが運転免許証の写真を貼り替えるだけで、2250円……しかも交通費や手間暇を考えると、まったく割に合いません。
それに簡単な解決策というのは、時に自分を窮地に追いやるものが紛れています。
どうでしょう、
- 自分で写真を撮影して最高の一枚を提出する
- 写真写りが悪くても余裕な自分を作り上げる
1番を選ぶ人、将来的に自分を追い込むことにはならないでしょうか?
逆に2番を選ぶ人は、将来が安泰そうではないですか?
本記事は1番を選びそうな人を救済するために執筆します。
では解説に参りましょう。
なぜ鏡に映る自分より免許証の自分はブサイクなのか?
まず手始めに、基本的な疑問にお答えしておきましょう。
特に運転免許試験場や運転免許センターで撮影される写真は、流れ作業な上に撮影前や撮影後のチェックもできず、一発撮りです。
角度も照明も撮るタイミングも、自分では選べません。
だからこそ、限りなく客観的だといえます。
一方で、主観的とはなにか?
これもよくありがちなQ&Aと併せてご説明しましょう。
です。
その「決め顔」を、自分では「客観的で平均的」だと信じています。
でも実際は、鏡を見ながら無意識的に、
- 瞼を持ち上げキリッとしたり、
- 口元をきゅっと引き結んだり、
- 顎を引いて角度を調節したり、
- 髪の毛を手でいじったりして、
「100点に近づけた自分」を演出して見ています。
その「自分にしか見えない演出」こそが「主観的」であるということです。
ですからその演出が不可能な証明写真では、逆に本当に客観的で平均的な自分の顔が写しだされます。
そして証明写真の自分は100点から遠のいているわけですから、鏡を見ながら100点に近づいている自分よりもブサイクになるのは自明です。
ではここで問題です。
あなたは鏡の前であれば、光の加減や顔の表情や角度、髪型までコントロールできます。
でも他人の目の前ではそうもいきません。
他人があなたをどこからどのように見るのか、あなたはコントロールできません。
したがって、他人の目の前で常に100点の自分を演出することはできません。
なのに、鏡の前でだけ張りきって100点の自分を演出しても、なんの意味もありませんよね。
写真を修正しても現実は変わらない
自分で何十枚、何百枚と写真を撮り直し、審査で引っかかない程度に修正も加えて見栄えを良くしたとしましょう。
どれだけ自撮りを重ね、修正を加え、「最高の一枚」を仕上げたところで、現実の自分はなにも変わっていません。
そして生身の自分は、他人から見て常に「最高の一枚」ではありえません。
なのに「最高の一枚」でなければ運転免許証を提示するのが恥ずかしい、無理というのであれば、なぜ生身で外を出歩けているのか謎です。
客観的な写真が恥ずかしいというのであれば、そもそも生身の自分が恥の塊で歩き回っていることを自覚すべきです。
少々厳しい物言いになってしまいましたが(そしてこのあともっと煽りますが)、でもその現実を自覚せずして、現実の自分を変えることはできません。
自分の恥と向き合うからこそ、その恥を解消しようと努力することができます。
運転免許証などの証明写真で自分を見て、
といった現実に気づけたなら、痩せればいいし、口角を上げればいいし、ナチュラルメイクを勉強して、スタイリングも特訓すればいい。
運転免許証を毎日眺めて、次の更新ではリベンジしてやると誓えばいい。
次の運転免許証更新は3~5年後でしょうから、時間はたっぷりあります。
でもいますぐには無理でも、3年あれば変われます。
当たり前ですよね、3年あって変われないわけがありません。
じゃあ当たり前のことをやって当たり前に変わればいいだけです。
そうして現実に痩せて、笑顔が身について、メイクが上達して、髪型も自然に仕上がれば、次に写真を撮ったときには写真のなかの自分も痩せていて笑顔でナチュラルになっています。
その後の人生、ずーっと「写真写りが悪い自分」でも、
と余裕を持って生きていけます。
が、そこで写真のほうを変えて満足してしまう人……大丈夫?
現実はなにも変わっていないよ?
そして次の運転免許証を更新するときも、その次の更新も、その次も、ずーっと写真のほうを修正して生きていくの?
まとめ:運転免許証を見て我が顔見直せ
さて、まとめます。
- 証明写真は限りなく自分を客観視するいい機会
- なのに証明写真に主観を入れるのは愚行の極み
- それで自分はマシだと思っているのは自分だけ
はい、というわけで運転免許証を作成する際は、写真の持ち込みなどせず、一発撮りで勝負することをオススメします。
でも私たちはこの現実で、「他人の目」=「客観」に晒されて生きています。
そこに自分の主観を差し込む余地はなく、自分の顔を自分の目で見ることもできません。
だからこそ、自分の容姿や姿形に関しては、「他人の目」が正義です。
どうせなら姑息な手段に頼るのではなく、根本的に自分を変えるために活用してみてはいかがでしょうか。
もちろん私はそうしています。
以上。
THIS IS THE ANSWER.