ラケット破壊した大坂なおみ選手、ウサギのぬいぐるみに腹パンを入れるネネちゃんのママ、『驚安の殿堂 ドン・キホーテ』で万引きを疑われて怒り狂ってドンキの入り口で暴れまくっていたおじさん……、
ソース:深夜のドン・キホーテで大暴れ カメラやドア破壊の男を逮捕 “万引き犯”に疑われ激怒か – Yahoo!ニュース – 2021年12月15日閲覧。
ここまで同意していただけるなら、話は簡単です。
- 人が傷つく行動
- 物が傷つく行動
私たちは人間なので、人間の立場からポジショントークをします。
すると、①「人が傷つく」よりは、②「物が傷つく」のほうがマシだと考えますよね。
では、①と②を、こう言い換えてみるとどうでしょうか?
- 物に八つ当たりしない代わりに、イライラを溜め込んだ自分が壊れる行動
- 物に八つ当たりする代わりに、イライラを発散できた自分は壊れない行動
いっていることは、最初の選択肢と同じです。
①「人が傷つく」か、②「物が傷つく」か。
もちろん、喜怒哀楽をお持ちの方ならご存知でしょうが、「怒」や「哀」はそれ自体が傷です。
怒りやストレスやフラストレーションを溜め込めば、傷を放置したときと同じく、人体に有毒でしょう。
そこでもしも②、「物が傷つく」ほうがマシだと考えるなら、
はい、では詳細を詰めましょう。
以下目次です。
スポーツでは?物に当たるアンガーマネジメントは常識
ソース:大坂なおみ“ラケット破壊”の波紋 元プロが明かす「批判されても叩き続ける理由」 – デイリー新潮 – 2021年12月15日閲覧。
さてしかし、大坂なおみ選手に、ほかの選択肢があったでしょうか?
大坂なおみ選手に限りません……ほかのアジア最高や世界最高のテニスプレイヤー、
- ノバク・ジョコビッチ(男子シングルス世界1位、グランドスラム完全制覇)
- セリーナ・ウィリアムズ(女子シングルス&ダブルス世界1位、両グランドスラム完全制覇)
- ジョン・マッケンロー(男子シングルス&ダブルス世界1位、両グランドスラム2大会優勝)
- 錦織圭(男子シングルス世界4位、グランドスラム準優勝)
- マラト・サフィン(男子シングルス世界1位、グランドスラム2大会優勝、1シーズン48回のラケット破壊ワースト記録)
といった経歴を誇る選手たちも、ラケットをぶん投げたり叩きつけたり、破壊したりしています。
つまりテニスコートで試合中、ラケットをぶん投げるレベルのストレスやフラストレーション、イライラを感じたとき……、
が答えです。
正確にいえば、
です。
もちろん、例外の存在は認めます、ラケット破壊を必要としないトッププロもいるでしょう。
しかし、ある人間のストレス耐性が高いからといって、ほかのすべての人間も同じようにできるとは限りません。
そんな簡単に真似ができるなら、世界の頂点を争うトッププロたちが、利用しないはずがありません。
ということは、
- ラケットを破壊しない代わりに、ストレスを溜め込んだ自分が壊れる行動
- ラケットを破壊する代わりに、ストレスを発散できた自分は壊れない行動
言い換えれば、
- 人が傷つく行動
- 物が傷つく行動
です。
テニスプレイヤーも人ですから、ストレスを溜め込めば、傷つくはず。
では、人が傷つくぐらいなら、物が傷つくほうが良い……と考えるなら、
他人は大事?物も大事?それで自分は大事にしている?
もちろん、「マシ」は「無罪」という意味ではないため、それぞれに規定の罰則は受ける必要があります。
ラケットを破壊したテニスプレイヤーには、罰金が科されます。
ネネちゃん一家には、ウサギのぬいぐるみから逆襲があります。
ドンキの入り口で暴れていたおじさんは、警察に捕まりました。
しかし、
のです。
人を傷つけるよりは、良いことをしました。
テニスプレイヤーは、対戦相手や審判や観客を狙って、ラケットを投擲することもできたはずです。
ネネちゃんのママは、諸悪の根源主人公しんちゃんを狙って、体罰を与えることもできたはずです。
万引きを疑われたおじさんは、万引きを疑ってきた店員を狙って、傷つけることもできたはずです。
それなのに、
そう、物に当たる人間は、優しいのです。
だって、だれも傷つけていないんだから。
ここでいう「だれも傷つけていない」は、
ということを忘れないでください。
他人を傷つけないようにしよう、物を傷つけないようにしよう、
ということになります。
悲しすぎますよね。
私は「自分を救えるのは自分だけ」論者ですが、その自分が自分を見捨ててしまったら、いったいだれが自分を救うのでしょうか?
自分に優しくない方は、ぜひ、
- テニスプレイヤー
- ネネちゃんのママ
- 万引きを疑われたおじさん
を見習って、物に八つ当たりをしてほしいと思います【時間切れ・追記予定】。