パパ活YouTuberとしてメディアに紹介されている森田由乃さんが、

と題したツイートを公開しました(2020年6月16日)。
森田由乃さんといえば、自民党に所属する小里泰弘議員(元農林水産副大臣)の、

が報じられた際、即座に愛人として特定され、大きく話題となった人物です。
そんな「パパ活」や「愛人」の経験豊富な森田由乃さんのツイートには画像が添付されており、

から始まるパパ活の定義や実態が長文で綴られています。
今回はこの元パパ活女子、森田由乃さんのツイートを軸に、

- 電子辞書の解説
- 警察の取り組み
- メディアの記述
などを参照しつつ、まとめます。
なお結論は、

です。
では目次です。
「パパ活」を元パパ活女子が定義する
まずは元パパ活女子、森田由乃さんのツイートを引用し、文字起こしを行います。

昨今パパ活をしている女の子がまるで犯罪行
為をしているかのように非難される風潮があ
ります。
本来のパパ活の定義は、”お茶、 食事等の時間
を共に過ごし、その対価として金銭的・経済
的支援を得ること”です。
本来、そこに身体の関係は含まれません。
そして、パパ活女子と言われている女の子た
ちの普段の肩書きは「会社員」だったり「イ
ンフルエンサー」だったりします。
当たり前に若い彼氏がいたりします。
私自身、週刊誌に掲載された当初は 「広告
代理店の営業マン」でした。
(そもそもパパ活は学生時代の話で、就職し
てからは辞めていました。)
パパ活=自分の力で稼げない、”女”しか売り
がない女のやることと揶揄されていますが、
本当にそうでしょうか?
パパ活で金銭を得ているという一面だけを切
り取られがちですが、彼女たちにも本来の生
活、本業があることがほとんどです。(パパ活
が本業になってしまってたらそれはちょっと
危ないけれど)

シ」といった言葉を投げかける人がいます
が、そもそもサービス内容が違います。お門
違いもいいとこです。
私のパパ活に対する認識は、”男性側は女性と
楽しいひとときを過ごす対価としてお金を払
い、女性側は効率よく副収入を得る、お互い
win-winのシステム”です。
「パパ活女子」「港区女子」を公言する女性
は滅多にいないので、その実態を知っている
人は極めて少ないのだと思います。
今回、「パパ活YouTuber」というメディアが
造り出したワードから私を知って下さった方
が多いかと思います。ただ、勝手に名付けら
れた「パパYouTuber」という肩書きを、今ま
で私自身が名乗ったことはありません。
YouTubeの内容自体も、パパ活がテーマのも
の、パパ活を助長するような動画はありませ
ん。
そもそも現在、パパ活をしていません。
YouTubeを始めたきっかけの一つが、”自分
の力で本業以外の副収入を得たかったから”で
す。その第一歩として選んだYouTube。
以上、画像は3枚ありますが、3枚目はYouTuberとしての所信表明なので省略します。
またそれでも少々長いため、パパ活の定義に関する部分をピックアップします。

を共に過ごし、その対価として金銭的・経済
的支援を得ること”です。
本来、そこに身体の関係は含まれません。

楽しいひとときを過ごす対価としてお金を払
い、女性側は効率よく副収入を得る、お互い
win-winのシステム”です。
以上が元パパ活女子、森田由乃さんによる「パパ活」の定義です。
曰く、パパ活は肉体関係を伴わないがゆえに、売春や援助交際とは違うようです。
が、ここで注目すべきは、
- 本来のパパ活の定義は~
- 本来、そこに身体の関係は~
と、「本来」が繰り返されている点です。
「本来」とは、
- 最初はそうだったこと
- 元々はそうであること
- 本質的にあるべき状態
などを指します。
つまり、

という疑問や葛藤が念頭にあるように思われます。
では現在、電子辞書や捜査機関、メディアでは「パパ活」がどう扱われているのか、調べてみましょう。
「パパ活」を電子辞書が解説した場合

しかしコトバンクで検索したところ、知恵蔵mini(朝日新聞出版)の解説がヒットしたため引用します。
パパ活・ママ活(読み)ぱぱかつ・ままかつ
ソース:パパ活・ママ活(ぱぱかつ・ままかつ)とは – コトバンク – 2020年6月18日(木)閲覧。
知恵蔵miniの解説
若い女性や男性が金銭的援助を受けるために年上の交際相手を募集し、食事などを共にする行為を指す俗語。若い女性と年上男性との交際は「パパ活」、若い男性と年上女性との交際は「ママ活」と呼ばれる。交際相手の募集にはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やマッチングアプリケーション、出会い系サイトなどが用いられる。いわゆる援助交際とは異なり、性的関係を伴わない交際が基本とも言われるが、明確な定義はなく、性被害に遭うケースも少なくないとされる。近年は「パパ活」が未成年の間でも横行し、「ママ活」も広がり始めていることから、警察がサイバー補導を強化している。
(2018-11-13)
こちらも少々長いため、定義部分を抜き出すと、

です。
ここで解説されている「基本」は森田由乃さんの見解と一致しています。
が一方で、オプションにも言及されています。
「性被害に遭うケースも少なくない」ということは、援助交際同様、
- 児童売春
- 児童買春
などが想定されています。
また「明確な定義がない」ということは、「パパ活」は少なくとも一種類ではなく、
- 性的関係を伴うパパ活
- 性的関係を伴わないパパ活
両方の存在が示唆されています。
では実態としてどちらが多いのか……は捜査機関ぐらいしか調べられないでしょうが、その捜査機関は「パパ活」をどのように扱っているのでしょうか?
「パパ活」は警察のパトロール対象!

「援助交際」や「パパ活」などとして性行為の相手を募るSNSの書き込みに警察官が返信し、注意を促す取り組みが全国で始まる。性犯罪から子どもを守るのが狙い。愛知県警や警視庁など13都道府県警が先行で実施しているが、警察庁が、全国の警察で対策を講じるよう指示した。
ソース:パパ活ツイート、全国の警察が返信 隠語をパトロール – 朝日新聞デジタル – 2020年6月18日(木)閲覧。
SNSで広がる「パパ活」などの売買春を誘発する投稿に、即座にリプライをつけまくる警察のアカウントが、8月下旬に「怒涛の警告リプ」としてTwitterで話題になった。
ソース:「#パパ活」ツイート、警察が直リプ。性被害を誘うアカウントが続々凍結 – ハフポスト – 2020年6月18日(木)閲覧。
(中略)
「肉体関係はなく売買春とは違う」という触れ込みで、専用のアプリができるほど10~20代の男女の小遣い稼ぎとしてブームが起きている。反面、援助交際や性被害の発端となる事件が絶えず、問題視されている。
上記のように複数のソースで、パパ活の関連ワードとして、
- 援助交際
- 性行為
- 性被害
- 売買春
などが記載されています。
とてもではありませんが、

などとはいえない状況です。
この事実から、仮に「パパ活」単体では身体の関係を含まずとも、

と警察は睨んでパトロールしていると考えて間違いありません。
これが日本社会を見張っている捜査機関の見解です。
「パパ活」で隠語が飛び交う理由は?
ところで前項目で引用した朝日新聞デジタルの記事には、

とありますが、「隠語」とは公にバレたくない事情を隠す言語のことです。
ではなぜ隠す必要があるのか?
公的機関がパトロールをしていることからもわかるとおり、「パパ活」の場合は公に対して後ろ暗いことをしているからです。
つまりパパ活女子たちが、
- P活
- PJ
- ~p
などと隠語を使用するのは、なにかバレたくないことをしている証左です。
ではその「バレたくないこと」とは……?
答えの前に、メディアは「パパ活」をどう扱っているのか見てみましょう。
「パパ活」のメディアでの報じられ方

では別のメディアは、と検索したところ、プレジデントの解説が見つかったので引用します。
ちなみにプレジデントは、小学館や集英社などと同じ一ツ橋グループです。
安易な「パパ活」もれっきとした売春行為
ソース:パパ活での「やり逃げ被害」は詐欺罪に問えるか 「売春は違法だからムリ」というが… – PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) – 2020年6月18日(木)閲覧。
(中略)
さらに、女性の中には、自分の体を提供する代わりに、男性からその対価として数万円をもらう、という内容のパパ活までしている人もいます。少し前までは「援助交際」(援交)と呼ばれていました。
気軽にお金を払ってもらえるから、という安易な考えでパパ活をしている人もいるかもしれません。しかし、自分の体を提供する代わりに相手からその対価をもらうという行為は、「売春行為」であり、売春防止法に違反する違法な行為です。
以上、記事タイトルからして前提であるかのようにパパ活=売春であると書かれています。
なお上記のライターは弁護士です。
そしてプレジデントの別のライターが書いた記事では、「キャバ嬢の風俗デビュー」記事の「援助交際」の項目でパパ活が取り上げられています。
風俗で稼げない女性たちが行き着く場所、援助交際
ソース:「岡村発言は本当だった」生活苦のキャバ嬢の風俗デビューが増えている 「どうせコロナで困ってんだろ」 – PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) – 2020年6月18日(木)閲覧。
風俗業界でくすぶる、キャバクラからの転身組と稼げない風俗嬢。そんな彼女たちが最後に行き着く場所、それがパパ活であり援助交際だ。
(中略)
「パパ活」の定義は広く、食事だけの関係から疑似的な同棲状態まで幅広いが、性行為に応じるパパ活女性も珍しくないため、本稿ではパパ活を援助交際に含めて扱うことにする。
こちらでもやはりパパ活=援助交際に含まれる、という扱いです。
こうした各メディア、各ライターによる一連の記事を踏まえると、現状はやはりパパ活=売春、援助交際であると認識しても間違いではないと考えられます。
というわけでまとめます。
まとめ:「パパ活」は売春、援助交際

- たしかに本来、パパ活は食事やデートのみの関係だった
- が、現在では売春をゴールとしたパパ活が蔓延している
- したがって現状、「パパ活=広義の売春」は正しい認識
です。
まあそもそも、元パパ活女子の森田由乃さん自身、 自民党の小里泰弘議員との愛人契約が報じられているとおりです。

という意味で、パパ活が売春や援助交際と同一視されるのは致し方ないことではないでしょうか。
それでも本当に、金銭を介した肉体関係は絶対に結ばない、そういうパパ活女子がいるなら、

なにか別の、健全で清く正しい、両親の前でも子どもの前でも警察の前でも公言できるような、売春婦では名乗れないような名称を考えたほうがいいのではないでしょうか。
ちなみに本記事を執筆するにあたり、「パパ活」に関して4万いいねされているツイートを見つけているんですが、

たぶん大方の世間の認識って、こんな感じです。
本当にプライドを持って「サービス」を提供しているつもりなら、それに相応しい名称と、ついでに開業届でも出してみてはいかがでしょうか。
そうすれば、
- 売春
- 乞食
- 脱税
などと罵られても、正面から堂々と反論できるはずです。
というわけで以上、パパ活の定義と現状についての記事でした。
THIS IS THE ANSWER.